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7章 楓
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薄汚れた二階建てのアパートは、陰鬱な雰囲気を漂わせていた。二階の照明の一つは切れていて、徐々に闇に飲み込まれそうな外観をしている。
102号室のドアの前に辿り着いたときには、流石に緊張した。今、部屋に誰もいなかったとしても、夕飯を食べている最中に誰かがひょっこり帰ってくるかもしれない。その時には、いったいどんな言い訳をすればいいのだろうか。
楓が鍵を開けている。
ふと視線を上げると、航と目が合った。彼の目つきは鋭く、何かを訴えている。それを察して亜希も再度決心した。今になって逃げ出せば、楓に一層の傷を与えてしまう。一度承諾したのだ、ここは約束を果たさなければならない。
「ただいま」
楓はドアを開けるが、中は真っ暗で人の気配はない。やはり彼の言う通り、誰も帰ってきてはいないようだ。
促されて中に入る。ドアが閉まる前に、楓が電気のスイッチを入れた。
電気が点いてもどこか薄暗さを感じる室内だ。玄関から伸びる短い廊下の脇には、新聞が積まれゴミ袋が転がっている。「お邪魔します」と律儀に口にし、楓と航に続いて亜希はそっと靴を脱いだ。
左手の引き戸の向こうは、狭いキッチンだ。小ぶりなダイニングテーブルの上には弁当の空き箱や空き缶、吸い殻の詰まった灰皿などが積まれ、まともに食事を摂れるスペースがない。シンクでは食器が溢れ返り、コンロには油汚れがこびりついている。臭いこそしないが、清潔とはほど遠い。
楓は端の破れた襖を開き、隣室に入った。電灯から伸びる長い紐を引っ張って電気を点ける。六畳ほどの和室の真ん中には炬燵が鎮座し、この部屋でも着替えやゴミが散乱している。
「楓くん、この部屋でいつも寝てるの」
「ううん。ねてるのは、となりのへや」更に隣に続く襖を指さす。「ここはね、ごはんたべるの」
彼は、航と亜希が自分の住む家にやって来たことが相当に嬉しいらしい。にこにこと眩しい笑顔を見せている。だが亜希は、その頬に残る青黒い痣を目にしていたたまれなくなってしまう。楓が恵まれていないことは知っていたが、実際に部屋を目にすると愕然とする。こんな場所で、今までこの子は生活していたのだ。夕飯もろくに貰えず、ゴミにまみれた部屋でたった一人、眠りにつく日常。無邪気な笑顔に、涙が出そうになる。
「そんじゃ、飯食うか」
航が炬燵の天板にビニール袋を置く。楓はいそいそと炬燵の電源を入れた。三人は楓を間に挟む位置取りで炬燵に入る。
「炬燵なんて久しぶりだな」
「おこた、あったかくてきもちいの。ときどき、ねちゃう」
「炬燵で寝ると風邪ひくぞ」
彼に頭を撫で回され、楓は心底嬉しそうな顔をする。
ふと、航は壁掛け時計を見上げた。
「もう八時半か」
途中でコンビニに寄り、楓に合わせてゆっくり歩いてきたためか、既に仕事上がりから三十分が経過していた。
時計を見て何を考えたのか、航はとんでもないことを口走った。
「楓、食い終わったら一緒に風呂入るか」
その台詞には楓だけでなく亜希も目を見開く。
「なに言ってるんですか、来栖くん!」
「男同士だから別にいいじゃん」
「そういうことじゃなくって。ただでさえ勝手に上がり込んでるのに、お風呂だなんて」
「勝手じゃないし。楓の許可があればいいだろ」
なあ、と顔を覗き込まれ、驚いていた楓は目をぱちくりさせながらも「いいの?」と弾んだ声を返す。
「うん。飯食って風呂入ったら、すぐに寝られるだろ」
自分の住む部屋で一緒に食事を摂れるだけでなく、航と風呂にも入れるなんて。彼は期待に満ちた瞳をきらきらさせる。
「そんなの、もし楓くんのお母さんたちに知られたら……」
「痕跡は残さないよ。髪の毛一本落とさない」
到底無茶なことを言いながら、航は自分の前髪を軽く引っ張る。「いいよな」
「うん!」
勿論、楓はそう返事をして首が折れそうなほど大きく頷いた。
「じゃ、お湯張って来てくれよ。出来るか」
「できる!」
炬燵を出るとぴょんと飛び上がり、楓はあっという間に部屋を飛び出していった。
すっかり呆れ果てながら、亜希は改めて部屋を見渡した。隅に、ビールの空き缶に囲まれて黒いランドセルが落ちている。楓はまだ一年生なのに、皺がつき年季の入った見た目をしている。きっと貰いものだ。
ここは、皺の寄った生気のないものに溢れる鬱屈とした部屋だ。その中では幼い彼だけがほのかな希望として輝いている。しかしいつまでもここに居れば、彼もやがて光を失い周りの物と同じ灰色に染まってしまう。
「……片付けるなよ」
亜希が少しでも綺麗にしたくてうずうずしていると、航が釘を刺した。
「わかってますよ」
「楓の親にはバレない方がいい」
「お風呂に入る来栖くんに、言われたくないです」
そう言って反発する声に、小さな足音が重なった。戻ってきた楓は、いそいそと二人の間に入り炬燵に潜り込む。
「いれてきたよ」
「よし、じゃあさっさと食うか」
それぞれ弁当を取り出し手を合わせ、割り箸を割って食事を始めた。
「楓くん、今日は放課後に何してたの」
「こうえんであそんでた。けやきこうえん」
「一人で?」
「ううん。ともだちと。おにごっこして、ぶらんこして……」
「昔、ブランコでやったな。靴飛ばし」
「くつとばし?」
チキンライスを食べながら、楓が首をひねる。
「ブランコこいで、一番高いところで片方の靴飛ばすんだよ。そんで、一番遠いところまで飛ばせたやつが優勝」
「たのしそう!」彼は目を輝かせる。「こんど、みんなでやってみる!」
「危ないから、近くに人が居る時は駄目だよ」
「うん!」
亜希の忠告に、楓は素直に頷いて笑った。美味しそうに卵焼きを頬張る。
「みんなでたべたら、たのしいね!」
満面の笑みに、航と亜希も頷いた。普段公園に居る時よりも数段楽しそうな顔で、楓は笑う。
「がっこうのきゅうしょくもたのしいけどね、こーちゃんと、あきちゃんとたべるときが、いちばんたのしい」
正直にそんなことまで言う。
「おまえ、言うなあ」航は箸を置いて再び楓の頭を撫で、亜希は「ありがとう」と笑いかけた。
弁当を食べ終えると、宣言通りに航は楓を風呂場に連れて行った。いくら楓と仲が良いとはいえ、よくもまあ人の家の風呂にちゃっかり入れるものだ。もしも家人が帰ってくれば、最早何の言い訳もできないのに。
彼の度胸に呆れを越えて感心さえしながら、空いた弁当箱をビニール袋に入れる。これは持って帰って捨てた方がいい。片付ける端で、二人の楽しげな話し声がうっすらと聞こえてくる。
暇を持て余し、亜希は散らばった雑誌を重ね、ビールの空き缶をキッチンで洗って缶の詰まったゴミ袋に入れた。部屋の隅には幾枚かのチラシが落ちていたから、それも集めて置く。
102号室のドアの前に辿り着いたときには、流石に緊張した。今、部屋に誰もいなかったとしても、夕飯を食べている最中に誰かがひょっこり帰ってくるかもしれない。その時には、いったいどんな言い訳をすればいいのだろうか。
楓が鍵を開けている。
ふと視線を上げると、航と目が合った。彼の目つきは鋭く、何かを訴えている。それを察して亜希も再度決心した。今になって逃げ出せば、楓に一層の傷を与えてしまう。一度承諾したのだ、ここは約束を果たさなければならない。
「ただいま」
楓はドアを開けるが、中は真っ暗で人の気配はない。やはり彼の言う通り、誰も帰ってきてはいないようだ。
促されて中に入る。ドアが閉まる前に、楓が電気のスイッチを入れた。
電気が点いてもどこか薄暗さを感じる室内だ。玄関から伸びる短い廊下の脇には、新聞が積まれゴミ袋が転がっている。「お邪魔します」と律儀に口にし、楓と航に続いて亜希はそっと靴を脱いだ。
左手の引き戸の向こうは、狭いキッチンだ。小ぶりなダイニングテーブルの上には弁当の空き箱や空き缶、吸い殻の詰まった灰皿などが積まれ、まともに食事を摂れるスペースがない。シンクでは食器が溢れ返り、コンロには油汚れがこびりついている。臭いこそしないが、清潔とはほど遠い。
楓は端の破れた襖を開き、隣室に入った。電灯から伸びる長い紐を引っ張って電気を点ける。六畳ほどの和室の真ん中には炬燵が鎮座し、この部屋でも着替えやゴミが散乱している。
「楓くん、この部屋でいつも寝てるの」
「ううん。ねてるのは、となりのへや」更に隣に続く襖を指さす。「ここはね、ごはんたべるの」
彼は、航と亜希が自分の住む家にやって来たことが相当に嬉しいらしい。にこにこと眩しい笑顔を見せている。だが亜希は、その頬に残る青黒い痣を目にしていたたまれなくなってしまう。楓が恵まれていないことは知っていたが、実際に部屋を目にすると愕然とする。こんな場所で、今までこの子は生活していたのだ。夕飯もろくに貰えず、ゴミにまみれた部屋でたった一人、眠りにつく日常。無邪気な笑顔に、涙が出そうになる。
「そんじゃ、飯食うか」
航が炬燵の天板にビニール袋を置く。楓はいそいそと炬燵の電源を入れた。三人は楓を間に挟む位置取りで炬燵に入る。
「炬燵なんて久しぶりだな」
「おこた、あったかくてきもちいの。ときどき、ねちゃう」
「炬燵で寝ると風邪ひくぞ」
彼に頭を撫で回され、楓は心底嬉しそうな顔をする。
ふと、航は壁掛け時計を見上げた。
「もう八時半か」
途中でコンビニに寄り、楓に合わせてゆっくり歩いてきたためか、既に仕事上がりから三十分が経過していた。
時計を見て何を考えたのか、航はとんでもないことを口走った。
「楓、食い終わったら一緒に風呂入るか」
その台詞には楓だけでなく亜希も目を見開く。
「なに言ってるんですか、来栖くん!」
「男同士だから別にいいじゃん」
「そういうことじゃなくって。ただでさえ勝手に上がり込んでるのに、お風呂だなんて」
「勝手じゃないし。楓の許可があればいいだろ」
なあ、と顔を覗き込まれ、驚いていた楓は目をぱちくりさせながらも「いいの?」と弾んだ声を返す。
「うん。飯食って風呂入ったら、すぐに寝られるだろ」
自分の住む部屋で一緒に食事を摂れるだけでなく、航と風呂にも入れるなんて。彼は期待に満ちた瞳をきらきらさせる。
「そんなの、もし楓くんのお母さんたちに知られたら……」
「痕跡は残さないよ。髪の毛一本落とさない」
到底無茶なことを言いながら、航は自分の前髪を軽く引っ張る。「いいよな」
「うん!」
勿論、楓はそう返事をして首が折れそうなほど大きく頷いた。
「じゃ、お湯張って来てくれよ。出来るか」
「できる!」
炬燵を出るとぴょんと飛び上がり、楓はあっという間に部屋を飛び出していった。
すっかり呆れ果てながら、亜希は改めて部屋を見渡した。隅に、ビールの空き缶に囲まれて黒いランドセルが落ちている。楓はまだ一年生なのに、皺がつき年季の入った見た目をしている。きっと貰いものだ。
ここは、皺の寄った生気のないものに溢れる鬱屈とした部屋だ。その中では幼い彼だけがほのかな希望として輝いている。しかしいつまでもここに居れば、彼もやがて光を失い周りの物と同じ灰色に染まってしまう。
「……片付けるなよ」
亜希が少しでも綺麗にしたくてうずうずしていると、航が釘を刺した。
「わかってますよ」
「楓の親にはバレない方がいい」
「お風呂に入る来栖くんに、言われたくないです」
そう言って反発する声に、小さな足音が重なった。戻ってきた楓は、いそいそと二人の間に入り炬燵に潜り込む。
「いれてきたよ」
「よし、じゃあさっさと食うか」
それぞれ弁当を取り出し手を合わせ、割り箸を割って食事を始めた。
「楓くん、今日は放課後に何してたの」
「こうえんであそんでた。けやきこうえん」
「一人で?」
「ううん。ともだちと。おにごっこして、ぶらんこして……」
「昔、ブランコでやったな。靴飛ばし」
「くつとばし?」
チキンライスを食べながら、楓が首をひねる。
「ブランコこいで、一番高いところで片方の靴飛ばすんだよ。そんで、一番遠いところまで飛ばせたやつが優勝」
「たのしそう!」彼は目を輝かせる。「こんど、みんなでやってみる!」
「危ないから、近くに人が居る時は駄目だよ」
「うん!」
亜希の忠告に、楓は素直に頷いて笑った。美味しそうに卵焼きを頬張る。
「みんなでたべたら、たのしいね!」
満面の笑みに、航と亜希も頷いた。普段公園に居る時よりも数段楽しそうな顔で、楓は笑う。
「がっこうのきゅうしょくもたのしいけどね、こーちゃんと、あきちゃんとたべるときが、いちばんたのしい」
正直にそんなことまで言う。
「おまえ、言うなあ」航は箸を置いて再び楓の頭を撫で、亜希は「ありがとう」と笑いかけた。
弁当を食べ終えると、宣言通りに航は楓を風呂場に連れて行った。いくら楓と仲が良いとはいえ、よくもまあ人の家の風呂にちゃっかり入れるものだ。もしも家人が帰ってくれば、最早何の言い訳もできないのに。
彼の度胸に呆れを越えて感心さえしながら、空いた弁当箱をビニール袋に入れる。これは持って帰って捨てた方がいい。片付ける端で、二人の楽しげな話し声がうっすらと聞こえてくる。
暇を持て余し、亜希は散らばった雑誌を重ね、ビールの空き缶をキッチンで洗って缶の詰まったゴミ袋に入れた。部屋の隅には幾枚かのチラシが落ちていたから、それも集めて置く。
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