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1章 足音は彷徨す
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クーラーのスイッチを入れたばかりの部屋は蒸し暑く、四十前後の男がハンカチで汗をぬぐうのに、晴斗は部屋の隅にある扇風機の電源を入れた。男が恐縮したようにぺこりと頭を下げる。メモ帳とペンの乗ったローテーブルを中心に、対面で二つの黒いソファーが置かれた部屋。壁際にファイルの入ったキャビネットが一つと、薄いテレビの乗ったテレビ台。隅には機能性のない一口コンロがついた流し台と小型の冷蔵庫。木目の床は、上を歩くと所々軋んだ音を立てる。
男が三和土で靴を脱ぎスリッパを履くのに、彰はソファーに座るよう促した。土曜日だというのにスーツを着た男は、「奥野と申します」と名乗りながら、着席する前に一枚の名刺を両手で差し出した。奥野雄二。それが男の名前らしい。
「大きな会社ですね」名詞に記載されている会社名は、彰も耳にしたことのある、大手の電気製品メーカーのものだ。「広報部ですか」硬めのソファーに尻を落とす。
「ええ」ようやくハンカチをポケットにしまう男も、着席して頷いた。右手に持っていた鞄を足元に置く。「この前、会社を辞めた元同僚に聞きました。お祓いをしてくれるお店があると、電話番号を教えてくれました」
「うちには広報部なんてないですからね」
「きっと解決してくれるだろうということでした」
店には異形が訪れるだけでなく、時折、人間からの相談も受け付けている。ただこちらに本腰は入れておらず、あくまで口コミで知った客が訪ねる程度のものだ。
彰は名刺から外した目線を奥野雄二に向けた。中肉中背で、人当たりの良さそうな表情。垂れ気味の目のせいか、威圧感が全くない。人数分の麦茶が入ったグラスを運んできた晴斗にも、頭を下げている。
「東雲です。渡せる名刺がなくて申し訳ない」
「いえ、お気になさらず……それで、えっと」
当然の如く彰の横に腰掛けた晴斗に、奥野は目をやる。
「晴斗です」
淡々と晴斗が名乗り、「まあ気にしないでください」と彰は付け足した。
「弟子というか、連れというか、相方というか……甥っ子なんですわ」
「なるほど」彰の曖昧な説明にも、奥野は頷いてみせた。
電話を受けた時には、お祓いをして欲しい物件があるという相談だけだった。詳しい話は後日、ということで本日の訪問に至ったのだ。
「では、さっそくですが。本題に入りましょうか」
彰がグラスの麦茶を一口含むと、釣られて自分の分を飲んだ奥野も同意した。
「電話でお話した通り、お祓いをして欲しい家がありまして。……私の生家は田舎の村にあるのですが、私が子どもの頃に引っ越して以来、ずっと空き家になっていました。ですが両親が高齢になり、ホームに入ることになりましてね。これを機にあの家をリフォームして人に貸そうという話になりました」
奥野は真剣な眼差しで、腿の上で両手を組む。
「生家から私たち一家が引っ越したのは、祖父が亡くなり父が家を継ぐことになったためなのですが……もう一つきっかけがあるのです」
「心霊現象が起きる、とかですか」
彰の言葉に、奥野が神妙な表情で頷く。
「家の中で、足音がするんです。古い家ですからね、最初は屋鳴りかと思っていたんですが、どう聞いても人が歩く音なんですよ。決まって、誰もいない部屋からその音が聞こえてくるんです」
「現象は、足音だけ」
「足音だけでも、十分に恐怖です」彰の言葉に、彼は口角を下げる。「次第に、物が動くようにもなりました。テーブルのスプーンや、棚のタオルなんかが、気付くと床に落ちているんです。誰もいない台所から大きな物音がして驚いて見に行くと、コンロに置きっぱなしだったフライパンが床に落ちていたり。風なんかで落ちるものじゃないでしょう。目を離した隙に、背後のテーブルのリモコンが落っこちたり。姿はありませんが、時折影が揺らめくこともあるんです」
「それは怖いですな」
彰の気のない台詞にも嫌な顔を見せず、彼は深く頷いてみせた。
「それもあって、引っ越したと」
「次は何が起こるか……そう考えるともう住めません。それから三十年近く放置していて……両親はたまに人をやって、ある程度の修繕を頼んではいたそうですが」
「その現象に、心当たりは」
その言葉に、奥野は眉根を寄せながら、ゆっくりと首を横に振った。
「ありません」
「土地や家の曰くなんかは」
「特に聞いたこともないですね。村自体が何もない、ただの田舎ですよ。家が建つ前もただの畑でして、墓石を動かしただとか、何かの因縁があっただとか、そういう話もありません」
彼は麦茶を一気に半分ほど減らす。右膝に右肘をつき、顎を撫でながら「ふむ」と彰は唸った。
「その家を引っ越してから、何かそういった現象が起こったりとかは」
「家を出てからは、何も起きていません。あくまで、あの家のみです」
「とすると、あなたたち家族に憑いているわけではないのか……。実は今はもう、何も起きなくなっているとか」
「それが、たまに人をやると言ったでしょう。その人たちも、足音を聞いているんですよ。噂が広まらないよう、なるべく外の人に頼んでいるそうですが、それにも限界がありまして」
「何も心当たりがないってことか」
彰が呟き、奥野がスーツの腕をさする。それを見た晴斗が立ち上がり、扇風機のスイッチを切った。部屋は十分に冷えていた。
晴斗が座り直し、彰は奥野に念を押す。
「なんとも検討がつかないが……一応、祓えるって口コミでやってますがね、百パーセントではないですよ。そもそも、今流行りの副業ってやつなんでね」
「それで結構です」
「この件に関しては、ご両親も同じ意見ですか」
「むしろ両親が強く望んでいて、私に一任した、といった状況です。私としても使わない空き家をただ修繕し続けるよりは、綺麗にして誰かに使ってもらう方がいいですから」
打算的だな、と彰は思った。新しい住人には幽霊話などなかったことにして貸し出すのだろう。しかし狡いのは恐らく目の前の男ではなく、その両親だろうし、心霊現象をそのままにして借家とするよりはましかもしれない。
彰の考えに気付いているのかいないのか、奥野は畳みかけるように足元の鞄に手を伸ばした。膝に乗せた鞄を開け、中から封筒を取り出す。角型八号。異様に膨れたそれをローテーブルに置いた。
「相場がわかりませんので……」
伺うような口ぶり。彰はおもむろに封筒を手にし、中身を軽く引き出した。手の切れそうな新札の束。
「三十万円あります。前金として受け取っていただければと思います。解決しましたら、後に同額お支払いします」
足りるでしょうか、と恐々とした口調で言うのに、彰は中身を戻した封筒をテーブルに置いた。正直、行動を起こすには十分すぎる額だ。だがリスクを考えれば妥当な金額などない。もし相手が歯の立たない悪霊であり、逃げるタイミングを誤れば、いくら貰っても取り返しのつかない事態になり得る。
しかしそれを言っていればいつまで経っても商売にならない。
「しつこいようですが、必ず、とは約束できませんよ。後で揉めるのも嫌なのでね、引き受けるとなったら念書にサインしてもらわないと……」
「構いません」奥野は即答した。「とにかく、一度見てもらえれば……お願いします」
「では、少し考えさせてください。今日中には必ず連絡します」
奥野は封筒を置いていきたがったが、彰はそれを押し返した。代わりに奥野の電話番号をメモ帳に書いてもらう。その下には、件の家がある村の名前も。
それではと立ち上がり、三人は扉の方に向かう。
「では」と言いかけた奥野を見上げ、晴斗は自分の喉元をさすった。
「ここ、どうしたんですか」
「え?」
つられて自分の首元、喉仏の少し下に手をやった奥野は、苦笑する。頭一つ分は背の低い晴斗には、彼の皮膚に走る白い傷痕が見えた。
「昔の、ちょっとした怪我ですよ」
今度こそ定型的な挨拶を交わし、奥野は靴を履くと扉を開けて去っていった。
男が三和土で靴を脱ぎスリッパを履くのに、彰はソファーに座るよう促した。土曜日だというのにスーツを着た男は、「奥野と申します」と名乗りながら、着席する前に一枚の名刺を両手で差し出した。奥野雄二。それが男の名前らしい。
「大きな会社ですね」名詞に記載されている会社名は、彰も耳にしたことのある、大手の電気製品メーカーのものだ。「広報部ですか」硬めのソファーに尻を落とす。
「ええ」ようやくハンカチをポケットにしまう男も、着席して頷いた。右手に持っていた鞄を足元に置く。「この前、会社を辞めた元同僚に聞きました。お祓いをしてくれるお店があると、電話番号を教えてくれました」
「うちには広報部なんてないですからね」
「きっと解決してくれるだろうということでした」
店には異形が訪れるだけでなく、時折、人間からの相談も受け付けている。ただこちらに本腰は入れておらず、あくまで口コミで知った客が訪ねる程度のものだ。
彰は名刺から外した目線を奥野雄二に向けた。中肉中背で、人当たりの良さそうな表情。垂れ気味の目のせいか、威圧感が全くない。人数分の麦茶が入ったグラスを運んできた晴斗にも、頭を下げている。
「東雲です。渡せる名刺がなくて申し訳ない」
「いえ、お気になさらず……それで、えっと」
当然の如く彰の横に腰掛けた晴斗に、奥野は目をやる。
「晴斗です」
淡々と晴斗が名乗り、「まあ気にしないでください」と彰は付け足した。
「弟子というか、連れというか、相方というか……甥っ子なんですわ」
「なるほど」彰の曖昧な説明にも、奥野は頷いてみせた。
電話を受けた時には、お祓いをして欲しい物件があるという相談だけだった。詳しい話は後日、ということで本日の訪問に至ったのだ。
「では、さっそくですが。本題に入りましょうか」
彰がグラスの麦茶を一口含むと、釣られて自分の分を飲んだ奥野も同意した。
「電話でお話した通り、お祓いをして欲しい家がありまして。……私の生家は田舎の村にあるのですが、私が子どもの頃に引っ越して以来、ずっと空き家になっていました。ですが両親が高齢になり、ホームに入ることになりましてね。これを機にあの家をリフォームして人に貸そうという話になりました」
奥野は真剣な眼差しで、腿の上で両手を組む。
「生家から私たち一家が引っ越したのは、祖父が亡くなり父が家を継ぐことになったためなのですが……もう一つきっかけがあるのです」
「心霊現象が起きる、とかですか」
彰の言葉に、奥野が神妙な表情で頷く。
「家の中で、足音がするんです。古い家ですからね、最初は屋鳴りかと思っていたんですが、どう聞いても人が歩く音なんですよ。決まって、誰もいない部屋からその音が聞こえてくるんです」
「現象は、足音だけ」
「足音だけでも、十分に恐怖です」彰の言葉に、彼は口角を下げる。「次第に、物が動くようにもなりました。テーブルのスプーンや、棚のタオルなんかが、気付くと床に落ちているんです。誰もいない台所から大きな物音がして驚いて見に行くと、コンロに置きっぱなしだったフライパンが床に落ちていたり。風なんかで落ちるものじゃないでしょう。目を離した隙に、背後のテーブルのリモコンが落っこちたり。姿はありませんが、時折影が揺らめくこともあるんです」
「それは怖いですな」
彰の気のない台詞にも嫌な顔を見せず、彼は深く頷いてみせた。
「それもあって、引っ越したと」
「次は何が起こるか……そう考えるともう住めません。それから三十年近く放置していて……両親はたまに人をやって、ある程度の修繕を頼んではいたそうですが」
「その現象に、心当たりは」
その言葉に、奥野は眉根を寄せながら、ゆっくりと首を横に振った。
「ありません」
「土地や家の曰くなんかは」
「特に聞いたこともないですね。村自体が何もない、ただの田舎ですよ。家が建つ前もただの畑でして、墓石を動かしただとか、何かの因縁があっただとか、そういう話もありません」
彼は麦茶を一気に半分ほど減らす。右膝に右肘をつき、顎を撫でながら「ふむ」と彰は唸った。
「その家を引っ越してから、何かそういった現象が起こったりとかは」
「家を出てからは、何も起きていません。あくまで、あの家のみです」
「とすると、あなたたち家族に憑いているわけではないのか……。実は今はもう、何も起きなくなっているとか」
「それが、たまに人をやると言ったでしょう。その人たちも、足音を聞いているんですよ。噂が広まらないよう、なるべく外の人に頼んでいるそうですが、それにも限界がありまして」
「何も心当たりがないってことか」
彰が呟き、奥野がスーツの腕をさする。それを見た晴斗が立ち上がり、扇風機のスイッチを切った。部屋は十分に冷えていた。
晴斗が座り直し、彰は奥野に念を押す。
「なんとも検討がつかないが……一応、祓えるって口コミでやってますがね、百パーセントではないですよ。そもそも、今流行りの副業ってやつなんでね」
「それで結構です」
「この件に関しては、ご両親も同じ意見ですか」
「むしろ両親が強く望んでいて、私に一任した、といった状況です。私としても使わない空き家をただ修繕し続けるよりは、綺麗にして誰かに使ってもらう方がいいですから」
打算的だな、と彰は思った。新しい住人には幽霊話などなかったことにして貸し出すのだろう。しかし狡いのは恐らく目の前の男ではなく、その両親だろうし、心霊現象をそのままにして借家とするよりはましかもしれない。
彰の考えに気付いているのかいないのか、奥野は畳みかけるように足元の鞄に手を伸ばした。膝に乗せた鞄を開け、中から封筒を取り出す。角型八号。異様に膨れたそれをローテーブルに置いた。
「相場がわかりませんので……」
伺うような口ぶり。彰はおもむろに封筒を手にし、中身を軽く引き出した。手の切れそうな新札の束。
「三十万円あります。前金として受け取っていただければと思います。解決しましたら、後に同額お支払いします」
足りるでしょうか、と恐々とした口調で言うのに、彰は中身を戻した封筒をテーブルに置いた。正直、行動を起こすには十分すぎる額だ。だがリスクを考えれば妥当な金額などない。もし相手が歯の立たない悪霊であり、逃げるタイミングを誤れば、いくら貰っても取り返しのつかない事態になり得る。
しかしそれを言っていればいつまで経っても商売にならない。
「しつこいようですが、必ず、とは約束できませんよ。後で揉めるのも嫌なのでね、引き受けるとなったら念書にサインしてもらわないと……」
「構いません」奥野は即答した。「とにかく、一度見てもらえれば……お願いします」
「では、少し考えさせてください。今日中には必ず連絡します」
奥野は封筒を置いていきたがったが、彰はそれを押し返した。代わりに奥野の電話番号をメモ帳に書いてもらう。その下には、件の家がある村の名前も。
それではと立ち上がり、三人は扉の方に向かう。
「では」と言いかけた奥野を見上げ、晴斗は自分の喉元をさすった。
「ここ、どうしたんですか」
「え?」
つられて自分の首元、喉仏の少し下に手をやった奥野は、苦笑する。頭一つ分は背の低い晴斗には、彼の皮膚に走る白い傷痕が見えた。
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