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一章:変身ヒーローの転生
第三話:変身ヒーローと勇者は孤児院で育つ(後編)
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勇者ペルデルとゴリラおっさんザク。二人のいざこざによって元々から古い孤児院は更に老朽化が進んでしまい天井からは粉の様なものがサラサラと落ちて来る。
ザクはペルデルを挑発して怒りを買い左腕を粉砕骨折。戦闘継続不能になったザクの謝罪により二人の争いは幕を閉じた。
マザーは部屋の外へ追いやられ、孤児院の外で騒がしく放置されたままの教会の人たち。
俺は変身ヒーローとしての役目を全うする為に一刻も早くトコヤミを探し出さなければいけない。だが今のペルデルを放ってはおけない。
問題は山積みである。
「ペルデル。おっさんの話も聞いてやれよ」
「私は何でもいいのよ。あなたの事を悪く言う人が良い人だと思わないから勇者らしく成敗しただけ」
あれは勇者というより魔王のような感じだったが……
「まぁ、俺もおっさんの事を良くは思えないが……教会はもっと信用ならない」
「おいおい、お前らこの孤児院は教会の支援で成り立って世話になったのに随分な言いようだな。ここのシスターが聞いたら泣くぜ」
俺とペルデルはおっさんの言う通り教会の援助があるこの孤児院で育った。けれど俺とペルデルは教会をあまりよく思ってはいない。
外にいるマザーには申し訳ないとは思うがそれだけ教会は信用ならない。
全員が全員って訳ではないけれども神父の中には【神にも捨てられた忌み子】と言い、孤児を差別する奴がいる。
そういう連中は俺たち孤児を奴隷や道具や玩具のように扱う。
実際にサンセット以外の教会の神父が来た時は数人の孤児を無理矢理連れて帰って、数か月後に帰ってきた孤児らは人として壊れてしまっていた。
「俺たちの味方って言うんだ。教会の全員がいい奴らの集まりってわけでもない事くらい知ってんだろ?」
「まぁな。だから嬢ちゃんをこっちで保護しようって提案してんだよ」
「あんたは違うって言うの?」ペルデルはザクを睨んだ。
ザクはポケットからカードを取り出した。
「俺は毎年、適正職神託儀式の時のみ派遣される王宮騎士団(ロイヤルナイト)の一人だ。教会よりかはマシだろ?」
俺とペルデルは疑ってザクが取り出したカードを凝視する。そこには王宮騎士を保証する王印と勲章が記されていた。
この国では偽って王印や勲章を提示すると死罪となる。こんな醜いオッサンが王宮騎士とか信じたくないが認めざる得ない。
「王様も変わってるわね、ゴリラを飼育する趣味があるなんて素敵じゃない」
ザクはため息をついて言い返すことはなかった。
「王宮の騎士様がなんでこんな所にいるんだよ」
「王宮騎士は少数精鋭主義。構成員は全部で十三人居て、毎年勇者出現時に備えて各地に王宮騎士は派遣される。
若き勇者を保護する為にな。
まぁ、どうせ今年も勇者なぞ現れる訳がないと思ってな、暇潰しに森の警護をしていたのだが
久々に帰ってきた途端まさかの勇者様登場ってわけだ」
「久々?」
「サンセットは俺の生まれ育った故郷。毎年この時期だけ帰ってきてはあの森に近づく悪ガキ共を懲らしめてやるのが俺の唯一の楽しみなんだよ」
「本当に気持ち悪い趣味ね」ペルデルは本当に吐きそうな顔でザクを軽蔑した。
ザクはもう何も反論しなかった。
「それで勇者は国に保護されてどうなるんだよ」
「知らん。しかし教会よりかはマシだろ?」ザクの苦笑いが腹立たしい。
「教会がしている事を見逃している国も王も信用ならないよ」
「そんな目で俺を見るな......王も何とかしようと尽力されているのも事実だ。その為にも教会に勇者という力を持たせていけないんだ」
ザクの問答にペルデルは大きなため息をついて部屋を出た。
「ペルデル、扉も開けっ放しでどうしたのです?ペルデル?」扉の前で待っていたマザーは急ぎ足で何処かへ向かうペルデルの後を追っていった。
五分もしない間に廊下から拙い歩行音が聞こえてくる。
開けっ放しの扉から姿を現したのは片足が欠損した少女。ペルデルとマザーは少女を支えてここへ連れてきた。少女はザクを見るなり優しく微笑み軽く会釈した。
「この子はナナっていうの。
衣服の隙間から誰でも一目でわかる紫色の痣、片足も無くなった。これは教会や貴族たちのちょっとした遊びの気持ちでこんな風になったの……
親に恵まれないってだけでこんな仕打ちを受けなきゃいけない子もいるの。ナナはここにまだ来れるだけマシなの。
ここにはいないだけで他にも人として壊れてしまった子供もいるの。
私は正直どうにもならないって諦めてたの。
私が国に管理されるだけでこの問題を解決できるの?
むしろ頑丈な私が教会に引き取られて身代わりになった方がまだマシじゃないの?
あんたが散々見下したサンはとても優しい人なの。ナナは別の町から帰って来た時、この子は廃人だった。
こうしてここまで来れるのも奇跡なの。
どんなにナナが自暴自棄になってもサンがずっと気にかけてくれて毎日介抱していたから、この子はまだ笑っていられるの」
隣でナナを支えているマザーは静かに涙を流していた。しかしペルデルは悲しむ訳でも怒りをあわらにする訳でもない。淡々と孤児院で起きている事をザクに伝えた。
ザクはペルデルの話を聞き終えると同時に深々と頭を下げて謝罪した。
「……サン、悪かった。
こんな事を言うのもおかしなもんだが、俺はお前を誇らしく思う」
「あぁ、別に大したことじゃないよ」改まった雰囲気で頭を下げられると少々気恥しいし困る。
そもそもペルデルも俺もずっとザクを敵視していたのだから致し方ない気もするが。
ザクはすぐに顔を上げて、ペルデルの頭を撫でる。
「嬢ちゃん、この子を連れて来てくれてありがとう」
ペルデルは照れくさそうにしてザクの手を軽く払う。
次にザクはナナの眼の前で跪いた。ナナの右手をザクは両手で優しく握り額を当てる。
「優しく笑顔の素敵な嬢ちゃんにそんな辛い想いをさせて済まなかった。
明らかに俺たちの力不足だった。すまないで許される事じゃ無いのも知っている。
嬢ちゃんにひでぇ事した奴らは必ず俺が制裁する……
だからと言うのも変だが、その素敵な笑顔を忘れずに生きてくれ」
ナナは顔を赤らめてあたふたしている。
「少しはマシな対応できるじゃない」ザクのおっさんがこんな紳士的な対応が出来るとは思わなかった。
まぁこれが紳士的かは分からないがペルデルの言う通りマシな受け答えが出来るのであれば最初からそうしてくれれば良かったのに。
そしたら、ここまでこじれる事はなかっただろう。
「勇者の嬢ちゃんに悪態つかれるのも理解した。俺が間違っていたんだ。本当にすまない。
重ねて悪いんだが勇者の嬢ちゃんは一時俺預かりにさせてもらうぞ」
「ちょっ――」
ペルデルの言葉を待つ前にザクは野太い声でそれを遮った。
「マザー!涙を流している所悪いんだが話がある。外にいる教会の連中も一緒に連れて一度ギルドへ行くぞ!」
「は、はい」
マザーはザクの大きな声に驚いてしまい涙なんて一瞬で引いてしまったようだ。
マザーはザクと共に教会の人たちを引き連れて慌てて孤児院を後にした。
「あのゴリラ、勝手に決めちゃって……今更どうにかなるのかしらね」
「さぁね……全部は無理だろうけどナナにこんな仕打ちをした奴くらいはなんとかするんじゃない?」
俺はザクが最後に見せた顔をよく知っている。前世でも色んな人たちが見せてきた覚悟の顔。
ザクはそれが様になっている。
王宮騎士というだけあってきっと今までも多くの覚悟を迫られたんだろう。
騒がしかった孤児院は静けさを取り戻し、老朽化が進んだ孤児院の天井からは相変わらず粉が落ちてくる。
ナナは天井を見ると子供のように手を広げて面白がっている。
俺とペルデルはそれを見て一緒に笑った。笑ってあげた。
ナナは教会や貴族にされた仕打ちで身体中に消えない傷と痣を作って帰ってきた。片足を失うだけじゃない。そのことがきっかけで心が壊れてしまい廃人になっていた。今は周囲のサポートもなんとか日常生活を送れるくらいにはなったが、それでも言葉をうまく喋れなくなってしまっている。
実際の年齢は十二歳になるが精神年齢は逆戻り、時折無邪気でもっと幼い子供の様なそぶりを見せる。
誰も口にしないが痛々しくて……やってあげれる事は一緒に笑ってあげる事くらいだ。
神曰く、この世界は滅びの危機にある。転生したこの人生ではまだその片鱗さえも見ていないが、この孤児院にある現実は前世の記憶にある世界よりも辛く厳しいものだ。
ナナのような子供がいない世界になればいいのに。
ザクはペルデルを挑発して怒りを買い左腕を粉砕骨折。戦闘継続不能になったザクの謝罪により二人の争いは幕を閉じた。
マザーは部屋の外へ追いやられ、孤児院の外で騒がしく放置されたままの教会の人たち。
俺は変身ヒーローとしての役目を全うする為に一刻も早くトコヤミを探し出さなければいけない。だが今のペルデルを放ってはおけない。
問題は山積みである。
「ペルデル。おっさんの話も聞いてやれよ」
「私は何でもいいのよ。あなたの事を悪く言う人が良い人だと思わないから勇者らしく成敗しただけ」
あれは勇者というより魔王のような感じだったが……
「まぁ、俺もおっさんの事を良くは思えないが……教会はもっと信用ならない」
「おいおい、お前らこの孤児院は教会の支援で成り立って世話になったのに随分な言いようだな。ここのシスターが聞いたら泣くぜ」
俺とペルデルはおっさんの言う通り教会の援助があるこの孤児院で育った。けれど俺とペルデルは教会をあまりよく思ってはいない。
外にいるマザーには申し訳ないとは思うがそれだけ教会は信用ならない。
全員が全員って訳ではないけれども神父の中には【神にも捨てられた忌み子】と言い、孤児を差別する奴がいる。
そういう連中は俺たち孤児を奴隷や道具や玩具のように扱う。
実際にサンセット以外の教会の神父が来た時は数人の孤児を無理矢理連れて帰って、数か月後に帰ってきた孤児らは人として壊れてしまっていた。
「俺たちの味方って言うんだ。教会の全員がいい奴らの集まりってわけでもない事くらい知ってんだろ?」
「まぁな。だから嬢ちゃんをこっちで保護しようって提案してんだよ」
「あんたは違うって言うの?」ペルデルはザクを睨んだ。
ザクはポケットからカードを取り出した。
「俺は毎年、適正職神託儀式の時のみ派遣される王宮騎士団(ロイヤルナイト)の一人だ。教会よりかはマシだろ?」
俺とペルデルは疑ってザクが取り出したカードを凝視する。そこには王宮騎士を保証する王印と勲章が記されていた。
この国では偽って王印や勲章を提示すると死罪となる。こんな醜いオッサンが王宮騎士とか信じたくないが認めざる得ない。
「王様も変わってるわね、ゴリラを飼育する趣味があるなんて素敵じゃない」
ザクはため息をついて言い返すことはなかった。
「王宮の騎士様がなんでこんな所にいるんだよ」
「王宮騎士は少数精鋭主義。構成員は全部で十三人居て、毎年勇者出現時に備えて各地に王宮騎士は派遣される。
若き勇者を保護する為にな。
まぁ、どうせ今年も勇者なぞ現れる訳がないと思ってな、暇潰しに森の警護をしていたのだが
久々に帰ってきた途端まさかの勇者様登場ってわけだ」
「久々?」
「サンセットは俺の生まれ育った故郷。毎年この時期だけ帰ってきてはあの森に近づく悪ガキ共を懲らしめてやるのが俺の唯一の楽しみなんだよ」
「本当に気持ち悪い趣味ね」ペルデルは本当に吐きそうな顔でザクを軽蔑した。
ザクはもう何も反論しなかった。
「それで勇者は国に保護されてどうなるんだよ」
「知らん。しかし教会よりかはマシだろ?」ザクの苦笑いが腹立たしい。
「教会がしている事を見逃している国も王も信用ならないよ」
「そんな目で俺を見るな......王も何とかしようと尽力されているのも事実だ。その為にも教会に勇者という力を持たせていけないんだ」
ザクの問答にペルデルは大きなため息をついて部屋を出た。
「ペルデル、扉も開けっ放しでどうしたのです?ペルデル?」扉の前で待っていたマザーは急ぎ足で何処かへ向かうペルデルの後を追っていった。
五分もしない間に廊下から拙い歩行音が聞こえてくる。
開けっ放しの扉から姿を現したのは片足が欠損した少女。ペルデルとマザーは少女を支えてここへ連れてきた。少女はザクを見るなり優しく微笑み軽く会釈した。
「この子はナナっていうの。
衣服の隙間から誰でも一目でわかる紫色の痣、片足も無くなった。これは教会や貴族たちのちょっとした遊びの気持ちでこんな風になったの……
親に恵まれないってだけでこんな仕打ちを受けなきゃいけない子もいるの。ナナはここにまだ来れるだけマシなの。
ここにはいないだけで他にも人として壊れてしまった子供もいるの。
私は正直どうにもならないって諦めてたの。
私が国に管理されるだけでこの問題を解決できるの?
むしろ頑丈な私が教会に引き取られて身代わりになった方がまだマシじゃないの?
あんたが散々見下したサンはとても優しい人なの。ナナは別の町から帰って来た時、この子は廃人だった。
こうしてここまで来れるのも奇跡なの。
どんなにナナが自暴自棄になってもサンがずっと気にかけてくれて毎日介抱していたから、この子はまだ笑っていられるの」
隣でナナを支えているマザーは静かに涙を流していた。しかしペルデルは悲しむ訳でも怒りをあわらにする訳でもない。淡々と孤児院で起きている事をザクに伝えた。
ザクはペルデルの話を聞き終えると同時に深々と頭を下げて謝罪した。
「……サン、悪かった。
こんな事を言うのもおかしなもんだが、俺はお前を誇らしく思う」
「あぁ、別に大したことじゃないよ」改まった雰囲気で頭を下げられると少々気恥しいし困る。
そもそもペルデルも俺もずっとザクを敵視していたのだから致し方ない気もするが。
ザクはすぐに顔を上げて、ペルデルの頭を撫でる。
「嬢ちゃん、この子を連れて来てくれてありがとう」
ペルデルは照れくさそうにしてザクの手を軽く払う。
次にザクはナナの眼の前で跪いた。ナナの右手をザクは両手で優しく握り額を当てる。
「優しく笑顔の素敵な嬢ちゃんにそんな辛い想いをさせて済まなかった。
明らかに俺たちの力不足だった。すまないで許される事じゃ無いのも知っている。
嬢ちゃんにひでぇ事した奴らは必ず俺が制裁する……
だからと言うのも変だが、その素敵な笑顔を忘れずに生きてくれ」
ナナは顔を赤らめてあたふたしている。
「少しはマシな対応できるじゃない」ザクのおっさんがこんな紳士的な対応が出来るとは思わなかった。
まぁこれが紳士的かは分からないがペルデルの言う通りマシな受け答えが出来るのであれば最初からそうしてくれれば良かったのに。
そしたら、ここまでこじれる事はなかっただろう。
「勇者の嬢ちゃんに悪態つかれるのも理解した。俺が間違っていたんだ。本当にすまない。
重ねて悪いんだが勇者の嬢ちゃんは一時俺預かりにさせてもらうぞ」
「ちょっ――」
ペルデルの言葉を待つ前にザクは野太い声でそれを遮った。
「マザー!涙を流している所悪いんだが話がある。外にいる教会の連中も一緒に連れて一度ギルドへ行くぞ!」
「は、はい」
マザーはザクの大きな声に驚いてしまい涙なんて一瞬で引いてしまったようだ。
マザーはザクと共に教会の人たちを引き連れて慌てて孤児院を後にした。
「あのゴリラ、勝手に決めちゃって……今更どうにかなるのかしらね」
「さぁね……全部は無理だろうけどナナにこんな仕打ちをした奴くらいはなんとかするんじゃない?」
俺はザクが最後に見せた顔をよく知っている。前世でも色んな人たちが見せてきた覚悟の顔。
ザクはそれが様になっている。
王宮騎士というだけあってきっと今までも多くの覚悟を迫られたんだろう。
騒がしかった孤児院は静けさを取り戻し、老朽化が進んだ孤児院の天井からは相変わらず粉が落ちてくる。
ナナは天井を見ると子供のように手を広げて面白がっている。
俺とペルデルはそれを見て一緒に笑った。笑ってあげた。
ナナは教会や貴族にされた仕打ちで身体中に消えない傷と痣を作って帰ってきた。片足を失うだけじゃない。そのことがきっかけで心が壊れてしまい廃人になっていた。今は周囲のサポートもなんとか日常生活を送れるくらいにはなったが、それでも言葉をうまく喋れなくなってしまっている。
実際の年齢は十二歳になるが精神年齢は逆戻り、時折無邪気でもっと幼い子供の様なそぶりを見せる。
誰も口にしないが痛々しくて……やってあげれる事は一緒に笑ってあげる事くらいだ。
神曰く、この世界は滅びの危機にある。転生したこの人生ではまだその片鱗さえも見ていないが、この孤児院にある現実は前世の記憶にある世界よりも辛く厳しいものだ。
ナナのような子供がいない世界になればいいのに。
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