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誤解
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「紀伊、もう泣くのはやめろ。可愛い顔が台無しだ」
なんで優しくするんだ…。
「なんで、なんで今ここにいるんだよ、奥さんが待ってる…」
「そのことについて誤解があるからその誤解を解きに来たんだ」
「誤解?」
俺は、ははっと鼻で笑いながら
「言ってみろよ、本当に誤解があるならな」
「俺に妻子はいない」
「そんなこと言われて信じるわけねーだろ?俺のことなめすぎだろ」
笑いながら言っているつもりなのに目から涙が零れる。
「もう…嘘なんていらない…やめてくれ…惨めになってくる」
「嘘なんかじゃない、どうしたら信じるんだ?」
「どうしたら…そうだな、あんたの親の前で俺とキスしろよ。そしたら信じてやるよ」
こんなことできるわけない、そんなのわかりきってる、だから俺は
「じゃあな、妻子がいても許してくれる犬でも探すんだな」
俺がそのまま帰ろうとすると
「待て、わかった。このまま向かおう」
は?
「は?俺が言ってたこと聞いてた?親の前でキスしろって言ったんだぞ?」
こんなイケメンで高身長でハイスぺなこいつが親の前でキスなんて出来るわけない…。
「できるさ。お前を取り戻すことができるなら、そして誤解が解けるならな。紀伊、俺はお前のことが好きだ。だから約束は守れよ」
少し笑いながら俺を両親のもとに連れていき本当にキスをしてしまったのだった。
俺の犬スピンオフで紀伊の話読みたい方いたりしますか?しおり入れていただくとわかりやすいので読みたいなって少しでも思っていただけたらしおりを入れていただけると嬉しいです。読んでいただきありがとうございました!
なんで優しくするんだ…。
「なんで、なんで今ここにいるんだよ、奥さんが待ってる…」
「そのことについて誤解があるからその誤解を解きに来たんだ」
「誤解?」
俺は、ははっと鼻で笑いながら
「言ってみろよ、本当に誤解があるならな」
「俺に妻子はいない」
「そんなこと言われて信じるわけねーだろ?俺のことなめすぎだろ」
笑いながら言っているつもりなのに目から涙が零れる。
「もう…嘘なんていらない…やめてくれ…惨めになってくる」
「嘘なんかじゃない、どうしたら信じるんだ?」
「どうしたら…そうだな、あんたの親の前で俺とキスしろよ。そしたら信じてやるよ」
こんなことできるわけない、そんなのわかりきってる、だから俺は
「じゃあな、妻子がいても許してくれる犬でも探すんだな」
俺がそのまま帰ろうとすると
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は?
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