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第3話 カレーなる爆走のナギサハイウェイ
第3話 カレーなる爆走のナギサハイウェイ 02
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レンタロウ達の入ったホクモンサービスエリアは、ハチマンシティから見ると約71キロメートル先に位置するサービスエリアであり、ナギサハイウェイきっての巨大サービスエリアだった。
サービスエリアには給油施設や食事場所は勿論、屋内プール施設や植物園なども設備されており、サービスエリア全体が一つのテーマパーク化されているような、そんな場所だった。
これだけ充実した設備なだけあり、客足の数も多く、駐車場のほとんどが車で埋まってしまっていた。
レンタロウは駐輪場の方へバイクを走らせるも、その駐輪場にも多くのバイクが停車されていた。
「何だこのバイクの量は……停める場所ねえじゃねぇか」
「そんな無い無い言ってても見つかりませんから、ほら、探しますよ」
「チッ……面倒くせぇな」
文句を言いながらも、レンタロウはエンジンを切ったバイクを手で持って押しながら、先頭でキョロキョロと空きスペースを探すサヤカの後に着いて行く。
普通サイズのバイクであれば幾つか停められそうなスペースはあるのだが、生憎二人の乗るバイクは大型であったため、それらのスペースをスルーしていくこと5分、丁度大型のバイクが一台、手前で出て行ったので、透かさずそのスペースにレンタロウはバイクを駐輪した。
二人はサービスエリアの中央にある、最も大きい施設の中に入る。中は二階建ての商業施設のようになっており、通路は人でごった返していた。
「すごい人の量ですね……」
「そうだな……さっさと飯食って、先を急いだ方が良さそうだ」
レンタロウとサヤカは人を避けながら、とにかくフードコートを目指す。フードコートの位置については、施設の中に入ると同時にナノデジへダウンロードされるマップデータで確認し、大体の位置は把握していた。
人の海を自分達の進みたい方向へ掻き分けながら進んでいった二人だったが、しかしその先に待っていた光景を見て二人は驚愕してしまった。
「ゲッ! なんだこれ!」
この人の多さから、座席が無いのはある程度覚悟していた二人だったが、しかし現実はその予想の斜め上を軽々と超えてしまっていた。
フードコートの手前では長蛇の列が形成されており、そこでまず座席が空くのを待つ。
それから座席に着き、食事の購入についてはナノデジのローカル通信を使用し、周囲にある店舗に直接注文する事が出来るので並ぶ必要は無いのだが、人が多い影響で料理を提供するのにかなりの時間が掛かってしまっているため、結局食事にありつけるまでに1時間は軽く経ってしまうような状況にあった。
そんな光景を目の当たりにして、レンタロウは眉間に皺を寄せ、早くも限界を感じており、サヤカはただただ唖然とするばかりだった。
「サヤカ」
「何ですか?」
「お前、腹はまだ保ちそうか?」
「……まさかフブキさん、これに並びたくないから先に行くとか言い出しませんよね?」
「そのまさかだ」
「ええっ! 次の食事が出来るとこまでどれくらい掛かるんですか!?」
「そうだな……2時間後だな」
「それもうウィローシティに着いちゃってるじゃないですか!」
「仕方ないだろ! そんな長過ぎるって程の距離の道じゃないんだからよ!」
「じゃあせめてコンビニで何か買いましょうよ!」
「お前入口のコンビニ見ただろ!? コンビニ入るのにあんな並んでたまるか!」
「じゃあワタシに餓死しろって事ですか!!」
「2時間飯抜いたくらいじゃ死なねぇよ!!」
怒号の浴びせ合いの結果、二人は更に消耗してしまい、終いには腹が鳴り出して止まらなくなってしまった。
「クソッ……無駄に体力消費しちまった……」
「もう無理です……何か食べないとホントに餓死しちゃいます……」
空腹と長距離の移動で体力もいよいよ限界に達し、頭を垂れてゲッソリとしている二人だったが、そこへ突如、一筋の光明が差したのだった。
サービスエリアには給油施設や食事場所は勿論、屋内プール施設や植物園なども設備されており、サービスエリア全体が一つのテーマパーク化されているような、そんな場所だった。
これだけ充実した設備なだけあり、客足の数も多く、駐車場のほとんどが車で埋まってしまっていた。
レンタロウは駐輪場の方へバイクを走らせるも、その駐輪場にも多くのバイクが停車されていた。
「何だこのバイクの量は……停める場所ねえじゃねぇか」
「そんな無い無い言ってても見つかりませんから、ほら、探しますよ」
「チッ……面倒くせぇな」
文句を言いながらも、レンタロウはエンジンを切ったバイクを手で持って押しながら、先頭でキョロキョロと空きスペースを探すサヤカの後に着いて行く。
普通サイズのバイクであれば幾つか停められそうなスペースはあるのだが、生憎二人の乗るバイクは大型であったため、それらのスペースをスルーしていくこと5分、丁度大型のバイクが一台、手前で出て行ったので、透かさずそのスペースにレンタロウはバイクを駐輪した。
二人はサービスエリアの中央にある、最も大きい施設の中に入る。中は二階建ての商業施設のようになっており、通路は人でごった返していた。
「すごい人の量ですね……」
「そうだな……さっさと飯食って、先を急いだ方が良さそうだ」
レンタロウとサヤカは人を避けながら、とにかくフードコートを目指す。フードコートの位置については、施設の中に入ると同時にナノデジへダウンロードされるマップデータで確認し、大体の位置は把握していた。
人の海を自分達の進みたい方向へ掻き分けながら進んでいった二人だったが、しかしその先に待っていた光景を見て二人は驚愕してしまった。
「ゲッ! なんだこれ!」
この人の多さから、座席が無いのはある程度覚悟していた二人だったが、しかし現実はその予想の斜め上を軽々と超えてしまっていた。
フードコートの手前では長蛇の列が形成されており、そこでまず座席が空くのを待つ。
それから座席に着き、食事の購入についてはナノデジのローカル通信を使用し、周囲にある店舗に直接注文する事が出来るので並ぶ必要は無いのだが、人が多い影響で料理を提供するのにかなりの時間が掛かってしまっているため、結局食事にありつけるまでに1時間は軽く経ってしまうような状況にあった。
そんな光景を目の当たりにして、レンタロウは眉間に皺を寄せ、早くも限界を感じており、サヤカはただただ唖然とするばかりだった。
「サヤカ」
「何ですか?」
「お前、腹はまだ保ちそうか?」
「……まさかフブキさん、これに並びたくないから先に行くとか言い出しませんよね?」
「そのまさかだ」
「ええっ! 次の食事が出来るとこまでどれくらい掛かるんですか!?」
「そうだな……2時間後だな」
「それもうウィローシティに着いちゃってるじゃないですか!」
「仕方ないだろ! そんな長過ぎるって程の距離の道じゃないんだからよ!」
「じゃあせめてコンビニで何か買いましょうよ!」
「お前入口のコンビニ見ただろ!? コンビニ入るのにあんな並んでたまるか!」
「じゃあワタシに餓死しろって事ですか!!」
「2時間飯抜いたくらいじゃ死なねぇよ!!」
怒号の浴びせ合いの結果、二人は更に消耗してしまい、終いには腹が鳴り出して止まらなくなってしまった。
「クソッ……無駄に体力消費しちまった……」
「もう無理です……何か食べないとホントに餓死しちゃいます……」
空腹と長距離の移動で体力もいよいよ限界に達し、頭を垂れてゲッソリとしている二人だったが、そこへ突如、一筋の光明が差したのだった。
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