15 / 31
進む道
001
しおりを挟む
はじめに言っておくと、僕は生きる事にした。
身を投げる覚悟があるなら、大抵の事はできる。
そう僕の中で一つの解決に至ったからだ。
だが、現実はそう甘くない。
僕は今日もまた就活に敗れ、就活スーツのままあの屋上に来ていた。
そこには変わらず、立花が座って本を読んでいた。
「その姿、あなた四年生なのね。この時期に就活?」
「あぁ……この時期だろうと失敗続きの人間はもがかなくちゃいけないんだよ」
「そう」
素っ気ない対応をされてしまう。
まぁ、こういうヤツだからなぁ……だけどもうちょっと反応があってもよかったんじゃないか?
「あれ?そういえば立花、お前就活とかは?」
「わたしまだ就活じゃないわ。三年生だもの」
「えっ!!?ってことは歳下なのか?」
僕は驚愕する。
今まで同じ学年だと思っていたが、歳下って……。
「あのね武田くん、私たちは大学生よ。大学は学年が下だからと言って歳が下とは限らない。現に74歳で大学に合格して、私たちより学年が下の学生だっているんだから」
あの横走りが特徴的なあの人の事か。
あの歳であの行動力は真似できないよなぁ……74歳の僕は何してるのだろうか。
身を投げる覚悟があるなら、大抵の事はできる。
そう僕の中で一つの解決に至ったからだ。
だが、現実はそう甘くない。
僕は今日もまた就活に敗れ、就活スーツのままあの屋上に来ていた。
そこには変わらず、立花が座って本を読んでいた。
「その姿、あなた四年生なのね。この時期に就活?」
「あぁ……この時期だろうと失敗続きの人間はもがかなくちゃいけないんだよ」
「そう」
素っ気ない対応をされてしまう。
まぁ、こういうヤツだからなぁ……だけどもうちょっと反応があってもよかったんじゃないか?
「あれ?そういえば立花、お前就活とかは?」
「わたしまだ就活じゃないわ。三年生だもの」
「えっ!!?ってことは歳下なのか?」
僕は驚愕する。
今まで同じ学年だと思っていたが、歳下って……。
「あのね武田くん、私たちは大学生よ。大学は学年が下だからと言って歳が下とは限らない。現に74歳で大学に合格して、私たちより学年が下の学生だっているんだから」
あの横走りが特徴的なあの人の事か。
あの歳であの行動力は真似できないよなぁ……74歳の僕は何してるのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
すべてはあなたの為だった~狂愛~
矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。
愛しているのは君だけ…。
大切なのも君だけ…。
『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』
※設定はゆるいです。
※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
さようなら、あなたとはもうお別れです
四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。
幸せになれると思っていた。
そう夢みていたのだ。
しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる