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第一章です!!
第8.5話 嗚呼我らが裏切り者よ
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私の名前はシャドーウ。
王国の裏専門部隊、『影』の一翼を担っているものだ。
裏専門、とは厳密に言えば王国に関わることを専業としているということだ。
王国法を重視する騎士団や憲兵、衛兵といったものよりかは王族直轄の近衛兵の持つ特色に近い。
民の為の王国、王国の為の民。我らは後者を選び、行動する。そのため、目的の為に暗殺工作諜報強盗脅迫の全てが業務内に入っており、それが可能であるのが我らが部隊である。
幼き頃から過酷という言葉でさえ生温い地獄のような場所で、影長という理不尽の権化の下で訓練を積み生き延びてきた。お陰でそんじょそこらの人間から敗北することは無く、苦杯を喫したことは殆どない。
影長は別だ。あれは人と数えないし災害なので勝ち負けは無い。地震と勝負するような奴がいないのと同じであると考えて貰いたい。
賢者、魔術の最高峰に君臨するあの魔人とは真正面でやり合えばタダでは済まないが、工作脅迫暗殺アリの勝負ならば引けを取らないだろう。
そんな優れた道具である我だからこそ、より優れた使い手になって貰いたいのは当然のことだろう?
当然のことだろう?
当然のことだろう?
当然のことだろう?
ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????
「ふむ、バグったか。」
「斜め45度を叩けばいいのよ!」
「怖い怖い怖い怖い!!!なにしてんの君達!?」
ボドガァン!!!
・・・・・・・・
・・・・
・・
ふむ?何か轟音が聞こえたが気のせいか。
私の名前はシャドーウ。
王国の裏専門部隊、『影』の一翼を担っているものだ。
裏専門、とは厳密に言えば王国に関わることを専業としている。
王国法を重視する騎士団や憲兵、衛兵といったものよりかは王族直轄の近衛兵の持つ特色に近い。
と、ととっと、ととっと特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色にい。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。
「ナニコレ?」
朝早くから二人の影長に拉致られて真っ暗な部屋に連行された。そこには縫い傷が体中に散見され、脳が露出したかつての部下。
壊れた玩具のように同じ言葉を繰り返す様は、薄気味悪い物を覚えてしまう。
「シャドーウの脳内を弄っておったら壊れたのでの。お前に返却するぞい。」
「いや、いらないけど。」
なぜいると思ったし。
「安心せい。まだ生きとる。」
それは心配してないかな。どっちでもいいし。
「そもそも、壊したのそっちなんだからそっちで処理してよ。しかも俺の部屋を強襲してシャドーウ君を誘拐したのだってそっちじゃん。無理矢理奪って壊したんだから、その責任はそっちで持ってよ。」
100%正当な主張を述べる俺。
ところがシャドーウ君の理不尽な上司はこういったね。
「いやじゃよ面倒臭い。」
「貴様。」
ぶん殴りたいがそれはどう考えても悪手。がまん…するしかない。くそ、俺に力があれば、全力でごねてみせるのに。
「スリー、お主ならばなんとかできるでしょ?期待してるよ。」
「いや待って。適当言わないで。」
同じ言葉しか話せないオウムになった部下をどうしろと?
だが悲しいかな。俺はただの王族。
王国の闇を担う影長の二人に逆らえるほど強くはない。
「仕方ない。部屋のインテリアとして飾ることにするよ。」
喋るゾンビと思えば悪くはないかな。腐臭もないし、臓物もまき散らしてないし、何より見知った顔っていうのがイイ。懐古的な雰囲気を醸し出している。
まだ生きてるから虫も群がらないから衛生的だしね。帽子掛けにでも使うか。
俺の決意に満ちた発言を聞いた二人は困惑してる。なぜだ。
「お主は本当に趣味悪いのな。」
「普通はそんなの飾ろうと思わないよ。」
「貴方らにだけは言われたくないんだけど?」
そっちが活用しろていったんじゃないか。その要望に最大限答えただけなのにさ、理不尽じゃないか?
「それにしてもシャドーウ君からは何か収穫は得たの?」
俺の質問にまたまた顔を曇らせる二人。まさか進展なしか?
こんなに弄られて収穫無しだなんてシャドーウ君も可愛そうに。
「‥‥いや、あるといえばあるのじゃが。」
「ちょっとねぇ。。。」
目をちらちらと合わせて口ごもる影長。賭けてもいい。こういうのは話したくて仕方が無いやつだ。つまりは構ってちゃん究極だ。
へへへ、俺も良く使う手だから分かるんだ。
そしてそういう奴に言えば良い魔法の言葉も知っている。これは噂好きのメイド達から学んだんだ。
「えー?なになに?気になるんだけど。」
「そっか!なら仕方ないな!」
「スリーが気になるんだものな!言うしかないよね!」
案の定、ペラペラと話続けるクソ人外ロリショタども。全責任をさらっと俺に擦り付けているのが何とも汚い。
二人の話を要約すると、シャドーウは薬でラリっているわけでも、バイオレンスによる洗脳を受けているわけでも無い。ただ、ファイーブに偶然出会った際、自発的にアイツに仕える使命感が芽生えたのだそう。
「…それで俺との主従の絆があっさり崩れるとは儚いね。俺としては主人と使用人を越えた熱い友情で結ばれた親友だと感じていたのに。」
あれすら嘘だったとは。いやはや、現実とはかくも残酷なものだよね。
「その親友を生きたまま部屋に飾るのか?お前の友人には心底同情するの。」
「いやいや、17年間の清き素晴らしき友との繋がりを保管しときたいだけさ。勇者様だって『シャメー』なる魔道具で思い出を別次元空間に固定していたろ?」
「今の年齢から顔合わせの齢を引いてみろよ馬鹿。」
突然の罵倒に困惑を隠せないぜ、、あ。
「11年間の友情か。」
ま、6年ぐらい誤差だよね。
「こいつ6年ぐらい誤差だとか思っているよな。」
「そいつが王子とかこの国終わっているよね。」
謂れなき誹謗中傷だ!しかし大人は俺は叫びたい衝動をぐっとこらえて冷静に口を開く。
「‥‥話が逸れてると思うんだけど?」
「お主が言うか?」
「お前が友情云々いいだしたんだよね?」
「うぐ。」
双子の影長からのディスりにメンタルズタボロな俺。
「で、実はそれだけじゃないのよ。」
「へぇ?」
何だろうか。実はシャドーウに隠された凄惨な過去があるとか?
「シャドーウが自発的にファイーブに仕えることを決めたと言ったでしょ。」
「言ったね。使命感だって。」
「それがより正確には同情心じゃったよ。」
同情心?
あの相手を哀れむ心のことか?
「ファイーブの生い立ちにそんな要素あったけ?」
「忘れ取るようじゃが、父親があのロクデナシで母親は産んですぐ死亡。周囲は愛妾の子供ということで煙たがっとる。それだけで小説一本は書けそうな不幸話じゃよ。」
…そうなのか。
「お前の部下はそれ以上の過去を持っている奴が多いけどね。」
うん、まあね。
俺の部下は、サラッと重たい過去があるよね。何故か知らないけど。
「話を戻そう。それで、ファイーブの悲しい生い立ちに同情したの?シャドーウが?なんで?」
「そりゃあアイツ自身も悲しい生い立ちのもと生まれてきたからじゃよ。因みにシャドーウはお前と兄弟じゃな。」
ふむ‥‥え?
「兄弟?」
「左様。シャドーウは、今代の王が遊びで手を出した女の子供じゃ。」
「お、おう?」
え、何故?
何故父王はそんなことを平気でできるの?それに確かこういう場合って王の血統を保持するために母子諸共消すはず。
「消してなかったの?」
「母親は消したわ。でも子供はそうね。消してなかったの。」
「子供の方は我らが預かり、影の卵として教育したんじゃ。」
昔を懐かしむような顔をする影長だが、ショタの顔でやられると違和感が半端でない…ではなく。今言うべきはそれではなく。
「何で?何で素直に処理しなかったの?」
「子供に罪は無いでしょ?」
「然り。無垢な赤子を傷つけるなど我らにはできんよ。」
そう思うなら影なんかに入れないだろ。
「王の血を引く人間は何故か頑強で魔術の素質もあるから丁度いいと思って補充したってことか。」
「そうとも言うね。」
つまりこういうことか。
父王が俺を産むより若き頃、遊びで女に手を出した。で、王族と言う血統ブランドを保持するために子種を宿した母は消された‥‥筈だった。王族と言う優れた肉体を持つ影を作って見たくて影長は母親だけ始末し子供は影に引き入れた。
その女性が平民か貴族かは知らないけれど、あっさり消されたってことは身分は低かったのだろう。
それで影で育った人間の名前がシャドーウということか。
「何らかの手段で自分が王の子供であることに気付いたシャドーウ。そして自分と同じように吹けば飛ぶような身分の母を持つファイーブ。彼を見てシャドーウは同情心を抱いた…と。」
ここまでは分かる。シャドーウもファイーブも母親を王家の都合で処理されているしね。
「でもだからって影を裏切る?」
裏切れると思える程影って生易しい組織じゃないでしょ。
ところが影長二人は俺の言葉に肩をすくめながら、何でも無いかのように爆弾発言を落しやがったんだ。
「まぁ、ファイーブ王子は魅了の魔言の使い手じゃし、シャドーウがああなったのは仕方のないことなのじゃがの。」
「え。それどういう。」
「じゃあの。」
「またね!」
「いや待て!?」
…ほんとあいつらクソ。口に出したらぶん殴られるから言わないけど。
「えい!!」
「ゴペェ!!??」
なんで!?!?何で俺は今殴られた!?
しかも鳩尾て!?何でだよ!?
「何か失礼なこと考えている気がした!!」
は!?そんな根拠で王子殴んなよ!?血出てるんですけど!?
王国の裏専門部隊、『影』の一翼を担っているものだ。
裏専門、とは厳密に言えば王国に関わることを専業としているということだ。
王国法を重視する騎士団や憲兵、衛兵といったものよりかは王族直轄の近衛兵の持つ特色に近い。
民の為の王国、王国の為の民。我らは後者を選び、行動する。そのため、目的の為に暗殺工作諜報強盗脅迫の全てが業務内に入っており、それが可能であるのが我らが部隊である。
幼き頃から過酷という言葉でさえ生温い地獄のような場所で、影長という理不尽の権化の下で訓練を積み生き延びてきた。お陰でそんじょそこらの人間から敗北することは無く、苦杯を喫したことは殆どない。
影長は別だ。あれは人と数えないし災害なので勝ち負けは無い。地震と勝負するような奴がいないのと同じであると考えて貰いたい。
賢者、魔術の最高峰に君臨するあの魔人とは真正面でやり合えばタダでは済まないが、工作脅迫暗殺アリの勝負ならば引けを取らないだろう。
そんな優れた道具である我だからこそ、より優れた使い手になって貰いたいのは当然のことだろう?
当然のことだろう?
当然のことだろう?
当然のことだろう?
ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????ととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととっととととうぜんのことだろう????だろう?だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだろろろ????
「ふむ、バグったか。」
「斜め45度を叩けばいいのよ!」
「怖い怖い怖い怖い!!!なにしてんの君達!?」
ボドガァン!!!
・・・・・・・・
・・・・
・・
ふむ?何か轟音が聞こえたが気のせいか。
私の名前はシャドーウ。
王国の裏専門部隊、『影』の一翼を担っているものだ。
裏専門、とは厳密に言えば王国に関わることを専業としている。
王国法を重視する騎士団や憲兵、衛兵といったものよりかは王族直轄の近衛兵の持つ特色に近い。
と、ととっと、ととっと特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色にい。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。特色に近い。
「ナニコレ?」
朝早くから二人の影長に拉致られて真っ暗な部屋に連行された。そこには縫い傷が体中に散見され、脳が露出したかつての部下。
壊れた玩具のように同じ言葉を繰り返す様は、薄気味悪い物を覚えてしまう。
「シャドーウの脳内を弄っておったら壊れたのでの。お前に返却するぞい。」
「いや、いらないけど。」
なぜいると思ったし。
「安心せい。まだ生きとる。」
それは心配してないかな。どっちでもいいし。
「そもそも、壊したのそっちなんだからそっちで処理してよ。しかも俺の部屋を強襲してシャドーウ君を誘拐したのだってそっちじゃん。無理矢理奪って壊したんだから、その責任はそっちで持ってよ。」
100%正当な主張を述べる俺。
ところがシャドーウ君の理不尽な上司はこういったね。
「いやじゃよ面倒臭い。」
「貴様。」
ぶん殴りたいがそれはどう考えても悪手。がまん…するしかない。くそ、俺に力があれば、全力でごねてみせるのに。
「スリー、お主ならばなんとかできるでしょ?期待してるよ。」
「いや待って。適当言わないで。」
同じ言葉しか話せないオウムになった部下をどうしろと?
だが悲しいかな。俺はただの王族。
王国の闇を担う影長の二人に逆らえるほど強くはない。
「仕方ない。部屋のインテリアとして飾ることにするよ。」
喋るゾンビと思えば悪くはないかな。腐臭もないし、臓物もまき散らしてないし、何より見知った顔っていうのがイイ。懐古的な雰囲気を醸し出している。
まだ生きてるから虫も群がらないから衛生的だしね。帽子掛けにでも使うか。
俺の決意に満ちた発言を聞いた二人は困惑してる。なぜだ。
「お主は本当に趣味悪いのな。」
「普通はそんなの飾ろうと思わないよ。」
「貴方らにだけは言われたくないんだけど?」
そっちが活用しろていったんじゃないか。その要望に最大限答えただけなのにさ、理不尽じゃないか?
「それにしてもシャドーウ君からは何か収穫は得たの?」
俺の質問にまたまた顔を曇らせる二人。まさか進展なしか?
こんなに弄られて収穫無しだなんてシャドーウ君も可愛そうに。
「‥‥いや、あるといえばあるのじゃが。」
「ちょっとねぇ。。。」
目をちらちらと合わせて口ごもる影長。賭けてもいい。こういうのは話したくて仕方が無いやつだ。つまりは構ってちゃん究極だ。
へへへ、俺も良く使う手だから分かるんだ。
そしてそういう奴に言えば良い魔法の言葉も知っている。これは噂好きのメイド達から学んだんだ。
「えー?なになに?気になるんだけど。」
「そっか!なら仕方ないな!」
「スリーが気になるんだものな!言うしかないよね!」
案の定、ペラペラと話続けるクソ人外ロリショタども。全責任をさらっと俺に擦り付けているのが何とも汚い。
二人の話を要約すると、シャドーウは薬でラリっているわけでも、バイオレンスによる洗脳を受けているわけでも無い。ただ、ファイーブに偶然出会った際、自発的にアイツに仕える使命感が芽生えたのだそう。
「…それで俺との主従の絆があっさり崩れるとは儚いね。俺としては主人と使用人を越えた熱い友情で結ばれた親友だと感じていたのに。」
あれすら嘘だったとは。いやはや、現実とはかくも残酷なものだよね。
「その親友を生きたまま部屋に飾るのか?お前の友人には心底同情するの。」
「いやいや、17年間の清き素晴らしき友との繋がりを保管しときたいだけさ。勇者様だって『シャメー』なる魔道具で思い出を別次元空間に固定していたろ?」
「今の年齢から顔合わせの齢を引いてみろよ馬鹿。」
突然の罵倒に困惑を隠せないぜ、、あ。
「11年間の友情か。」
ま、6年ぐらい誤差だよね。
「こいつ6年ぐらい誤差だとか思っているよな。」
「そいつが王子とかこの国終わっているよね。」
謂れなき誹謗中傷だ!しかし大人は俺は叫びたい衝動をぐっとこらえて冷静に口を開く。
「‥‥話が逸れてると思うんだけど?」
「お主が言うか?」
「お前が友情云々いいだしたんだよね?」
「うぐ。」
双子の影長からのディスりにメンタルズタボロな俺。
「で、実はそれだけじゃないのよ。」
「へぇ?」
何だろうか。実はシャドーウに隠された凄惨な過去があるとか?
「シャドーウが自発的にファイーブに仕えることを決めたと言ったでしょ。」
「言ったね。使命感だって。」
「それがより正確には同情心じゃったよ。」
同情心?
あの相手を哀れむ心のことか?
「ファイーブの生い立ちにそんな要素あったけ?」
「忘れ取るようじゃが、父親があのロクデナシで母親は産んですぐ死亡。周囲は愛妾の子供ということで煙たがっとる。それだけで小説一本は書けそうな不幸話じゃよ。」
…そうなのか。
「お前の部下はそれ以上の過去を持っている奴が多いけどね。」
うん、まあね。
俺の部下は、サラッと重たい過去があるよね。何故か知らないけど。
「話を戻そう。それで、ファイーブの悲しい生い立ちに同情したの?シャドーウが?なんで?」
「そりゃあアイツ自身も悲しい生い立ちのもと生まれてきたからじゃよ。因みにシャドーウはお前と兄弟じゃな。」
ふむ‥‥え?
「兄弟?」
「左様。シャドーウは、今代の王が遊びで手を出した女の子供じゃ。」
「お、おう?」
え、何故?
何故父王はそんなことを平気でできるの?それに確かこういう場合って王の血統を保持するために母子諸共消すはず。
「消してなかったの?」
「母親は消したわ。でも子供はそうね。消してなかったの。」
「子供の方は我らが預かり、影の卵として教育したんじゃ。」
昔を懐かしむような顔をする影長だが、ショタの顔でやられると違和感が半端でない…ではなく。今言うべきはそれではなく。
「何で?何で素直に処理しなかったの?」
「子供に罪は無いでしょ?」
「然り。無垢な赤子を傷つけるなど我らにはできんよ。」
そう思うなら影なんかに入れないだろ。
「王の血を引く人間は何故か頑強で魔術の素質もあるから丁度いいと思って補充したってことか。」
「そうとも言うね。」
つまりこういうことか。
父王が俺を産むより若き頃、遊びで女に手を出した。で、王族と言う血統ブランドを保持するために子種を宿した母は消された‥‥筈だった。王族と言う優れた肉体を持つ影を作って見たくて影長は母親だけ始末し子供は影に引き入れた。
その女性が平民か貴族かは知らないけれど、あっさり消されたってことは身分は低かったのだろう。
それで影で育った人間の名前がシャドーウということか。
「何らかの手段で自分が王の子供であることに気付いたシャドーウ。そして自分と同じように吹けば飛ぶような身分の母を持つファイーブ。彼を見てシャドーウは同情心を抱いた…と。」
ここまでは分かる。シャドーウもファイーブも母親を王家の都合で処理されているしね。
「でもだからって影を裏切る?」
裏切れると思える程影って生易しい組織じゃないでしょ。
ところが影長二人は俺の言葉に肩をすくめながら、何でも無いかのように爆弾発言を落しやがったんだ。
「まぁ、ファイーブ王子は魅了の魔言の使い手じゃし、シャドーウがああなったのは仕方のないことなのじゃがの。」
「え。それどういう。」
「じゃあの。」
「またね!」
「いや待て!?」
…ほんとあいつらクソ。口に出したらぶん殴られるから言わないけど。
「えい!!」
「ゴペェ!!??」
なんで!?!?何で俺は今殴られた!?
しかも鳩尾て!?何でだよ!?
「何か失礼なこと考えている気がした!!」
は!?そんな根拠で王子殴んなよ!?血出てるんですけど!?
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「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
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