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第38話 後悔──届かなかった命
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(助けてよ・・・。)
どこまでも真っ暗な空間。
声が遠くから聞こえる。
(痛いよ・・・。)
老人
成人。
幼児。
男性。
女性。
様々な場所から、同じ言葉が、様々な声色で聞こえる。
「・・・どこよ!どこに居んのよ!痛いのか?苦しいのか?今そっち行くから!灯りはねぇのか?・・・どこなんだよ!ここは!」
自らの姿さえ確認出来ない闇。
そんな中にミサオは居た。
(痛いよ・・・。)
「だから!治すから!俺、魔法使えるんだって!」
(苦しい・・・。)
「わかったって!わかったからどこに居るんだよ!暗いから見えねえんだよ!」
ミサオは埒のあかない問答にイライラする。
そんな時、目の前にボヤッと淡い光が灯る。
ミサオはその光に導かれる様にフラフラと向かってゆく。
「・・・やっと姿が見えた・・・。君は、どこが痛い?苦しいんだろ?お兄ちゃんに言えるかい?」
その淡い光をまとっていたのは、見た目は少女の様に見える人型。
ミサオは疑問を持たず、先ほどまで行っていたと記憶している治癒魔法をかける。
「・・・キュアアンドヒール!・・・どうだ?楽になったかい?」
ミサオは優しい顔でその少女に言った。
「・・・ありがとう。・・・でもね?お兄さんのその力は、私達には届かないみたい。」
少女が不思議な事を言う。
「え?・・・てか、君、怪我してる様に見えない・・・よね?」
ミサオはここで少女の異様さに気付く。
「もうお兄さんの力は届かない・・・必要無いの。・・・私。・・・私達、死んじゃったから。・・・いきなり。悪い事した覚えも無いのに。なんでだろう?」
少女がこてんと小首をかしげる。
「それは・・・。それは、あのクソ領主が!・・・いや、違うかもな。・・・俺がいけねぇんだ。どうせ俺の魔法で片付けられる。そう思った結果なんだ。・・・俺のせいでみんな、みんな死んじまった!俺が舐めた事したせいで!死なせちまった!」
絶叫するミサオ。
「・・・お兄さんが死なせたの?」
少女が能面の様な表情で問う。
「そうだよっ!俺だ!恨めよ!俺がバカだからこんな事起きちまった!」
ミサオは想いをぶちまける。
「・・・そうなのかな?本当?」
少女は尚もミサオに問う。
「だってよ?あのクソ領主が悪巧みしてんのある程度わかっててよ?多分他のやり方あっただろうに、結果がこれさ。・・・俺の判断ミス。それ以外ねぇよ。」
力無く呟くミサオ。
「・・・1人でなんでもやろうとしたのかな?」
「・・・そうかもな。何でも出来るって思ったのかも。・・・結局被害出しちゃってさ。バカだよ俺。」
「・・・なら、1人で全部やろうとしちゃだめだよね?もっともっと、考えよ?」
「・・・考える?」
「・・・そう。私達にはもう届かないけど、お兄さんはまだ生きてる人の為にやれる事がある。」
「俺・・・生きてる価値あんのか?お嬢ちゃんと一緒にこのまま・・・。」
「だめ。・・・待ってる人が居る。・・・考えて。いっぱい、いっぱい考えて。どうしたら、私達みたいな人間がもう出ない様に出来るのか。」
少女の姿がぼやけてくる。
「おい!待って!俺、俺はどうすれば!」
ミサオが絶叫する。
「・・・考えて。」
また闇に包まれた空間。
「考えてったって・・・俺、やらかしてんだよもう。何人も何人も死んでんだぞ?無理!これ以上無理だ!俺も!俺もそっちに連れてけよ~!」
不意にまぶたが重くなるミサオ。
「・・・てけよ・・・。」
「ミサオさん?・・・ミサオさん!気が付いたんですか?」
重くなったまぶたを再び開けるミサオ。
火のついたロウソクが数本置かれた部屋。
見覚えがない場所。
「こ・・・こは?」
「まだ起きちゃだめです!ほら、これお水です!ゆっくり、ゆっくり飲んで下さい!」
ミサオは身体をベッドの上で起こし、手渡された木のコップの水を口に含む。
(ごくっ。)
「・・・ク、クミコさん?・・・ここ、は?」
ミサオはそばに居たのがクミコだと気付く。
頭がまだ回っていない。
「ここは焼かれずに済んだ・・・空き家です。・・・ミサオさん、治癒魔法使い過ぎたみたいで・・・。寝ないで、食べないで、倒れるの当たり前ですよ!ヤヨイが馬を飛ばして薬草届けてくれたから良かったものの、無理し過ぎです!」
クミコは心配から説教に変わっている。
「・・・け、怪我人。まだ・・・。」
「それも今はヨコースカ伯爵が手を差し伸べてくれて、続々と救援が来てくれています。先ほどは皇都の方々も入られました。・・・もう危機は脱しました。」
ミサオを落ち着かせる様に言うクミコ。
「・・・めん。」
「え?」
ミサオの言葉が聞き取れなかったクミコ。
「・・・ご、めん。・・・俺、俺が・・・バカ。」
「無理しないでミサオさん!」
「ひと、1人でやろうとしたんだ・・・。したら、アイツ、爆薬に火をつけて・・・。届かなかった。止めようとしたんだ。・・・だめだった・・・。」
ミサオは目をつぶって横になり、クミコに背を向ける。
「ミサオさんは、沢山の人を助けましたよ!普通ならもっと人が亡くなった筈です!あなたが居てくれたから、被害を抑えられたんです!」
断言するクミコ。
「・・・その前に、やれたんだよ・・・。やり方。間違えたんだよ俺・・・。俺のせい。俺が、俺が悪い・・・。」
ミサオの様子に思わず息を呑むクミコ。
「・・・ヤヨイやクリスに、気が付いたと声かけて来ます。コミのゾースイ、用意して、後で持って来ますね。」
部屋を出ようとするクミコ。
「俺・・・どれくらい寝てた?」
「・・・3日間。・・・ずっとうなされていました。・・・死んじゃうかと思いました。心配したんですよ?・・・元気出して下さい。」
言い残して部屋を出て行くクミコ。
「・・・魔法は万能じゃ無かった。いや、俺が万能じゃねぇんだよ。・・・俺じゃなければ、もっと上手くやれたんだよ多分。・・・結局、こっちでも俺、底辺だよ・・・。何で俺生きてんだよ!意味ねぇよ!・・・痛かっただろうに!苦しかったろうに!・・・俺が変わるから・・・死んだ人生き返らせろよ!神様居ねぇのかよ!異世界転生?転移?そんなのいいから、俺殺せよ!・・・頼むから・・・。」
ミサオの後悔は尽きなかった。
ーーーーーーーーーーーー
あとがき
今回の話では、ミサオが初めて「守れなかった命」と真正面から向き合い、その罪悪感と後悔に押し潰されそうになる様子を描きました。
闇の中で出会った少女の言葉は、彼にとって生き残った者としての宿題のようなものになり、今後の行動指針に影響を与える重要な契機となります。
一方で、クミコの必死な看病や仲間たちの支えが、ミサオが完全に折れてしまうことを防ぐ“現実の救い”として機能しています。
しかし、彼の心の中では「万能ではなかった自分」への苛立ちと無力感が渦巻いており、この傷はすぐには癒えません。
この回は、物語全体のトーンを大きく変える分岐点となる予定です。
次回以降、ミサオがどう立ち上がるのか、そのプロセスを見守っていただければと思います。
どこまでも真っ暗な空間。
声が遠くから聞こえる。
(痛いよ・・・。)
老人
成人。
幼児。
男性。
女性。
様々な場所から、同じ言葉が、様々な声色で聞こえる。
「・・・どこよ!どこに居んのよ!痛いのか?苦しいのか?今そっち行くから!灯りはねぇのか?・・・どこなんだよ!ここは!」
自らの姿さえ確認出来ない闇。
そんな中にミサオは居た。
(痛いよ・・・。)
「だから!治すから!俺、魔法使えるんだって!」
(苦しい・・・。)
「わかったって!わかったからどこに居るんだよ!暗いから見えねえんだよ!」
ミサオは埒のあかない問答にイライラする。
そんな時、目の前にボヤッと淡い光が灯る。
ミサオはその光に導かれる様にフラフラと向かってゆく。
「・・・やっと姿が見えた・・・。君は、どこが痛い?苦しいんだろ?お兄ちゃんに言えるかい?」
その淡い光をまとっていたのは、見た目は少女の様に見える人型。
ミサオは疑問を持たず、先ほどまで行っていたと記憶している治癒魔法をかける。
「・・・キュアアンドヒール!・・・どうだ?楽になったかい?」
ミサオは優しい顔でその少女に言った。
「・・・ありがとう。・・・でもね?お兄さんのその力は、私達には届かないみたい。」
少女が不思議な事を言う。
「え?・・・てか、君、怪我してる様に見えない・・・よね?」
ミサオはここで少女の異様さに気付く。
「もうお兄さんの力は届かない・・・必要無いの。・・・私。・・・私達、死んじゃったから。・・・いきなり。悪い事した覚えも無いのに。なんでだろう?」
少女がこてんと小首をかしげる。
「それは・・・。それは、あのクソ領主が!・・・いや、違うかもな。・・・俺がいけねぇんだ。どうせ俺の魔法で片付けられる。そう思った結果なんだ。・・・俺のせいでみんな、みんな死んじまった!俺が舐めた事したせいで!死なせちまった!」
絶叫するミサオ。
「・・・お兄さんが死なせたの?」
少女が能面の様な表情で問う。
「そうだよっ!俺だ!恨めよ!俺がバカだからこんな事起きちまった!」
ミサオは想いをぶちまける。
「・・・そうなのかな?本当?」
少女は尚もミサオに問う。
「だってよ?あのクソ領主が悪巧みしてんのある程度わかっててよ?多分他のやり方あっただろうに、結果がこれさ。・・・俺の判断ミス。それ以外ねぇよ。」
力無く呟くミサオ。
「・・・1人でなんでもやろうとしたのかな?」
「・・・そうかもな。何でも出来るって思ったのかも。・・・結局被害出しちゃってさ。バカだよ俺。」
「・・・なら、1人で全部やろうとしちゃだめだよね?もっともっと、考えよ?」
「・・・考える?」
「・・・そう。私達にはもう届かないけど、お兄さんはまだ生きてる人の為にやれる事がある。」
「俺・・・生きてる価値あんのか?お嬢ちゃんと一緒にこのまま・・・。」
「だめ。・・・待ってる人が居る。・・・考えて。いっぱい、いっぱい考えて。どうしたら、私達みたいな人間がもう出ない様に出来るのか。」
少女の姿がぼやけてくる。
「おい!待って!俺、俺はどうすれば!」
ミサオが絶叫する。
「・・・考えて。」
また闇に包まれた空間。
「考えてったって・・・俺、やらかしてんだよもう。何人も何人も死んでんだぞ?無理!これ以上無理だ!俺も!俺もそっちに連れてけよ~!」
不意にまぶたが重くなるミサオ。
「・・・てけよ・・・。」
「ミサオさん?・・・ミサオさん!気が付いたんですか?」
重くなったまぶたを再び開けるミサオ。
火のついたロウソクが数本置かれた部屋。
見覚えがない場所。
「こ・・・こは?」
「まだ起きちゃだめです!ほら、これお水です!ゆっくり、ゆっくり飲んで下さい!」
ミサオは身体をベッドの上で起こし、手渡された木のコップの水を口に含む。
(ごくっ。)
「・・・ク、クミコさん?・・・ここ、は?」
ミサオはそばに居たのがクミコだと気付く。
頭がまだ回っていない。
「ここは焼かれずに済んだ・・・空き家です。・・・ミサオさん、治癒魔法使い過ぎたみたいで・・・。寝ないで、食べないで、倒れるの当たり前ですよ!ヤヨイが馬を飛ばして薬草届けてくれたから良かったものの、無理し過ぎです!」
クミコは心配から説教に変わっている。
「・・・け、怪我人。まだ・・・。」
「それも今はヨコースカ伯爵が手を差し伸べてくれて、続々と救援が来てくれています。先ほどは皇都の方々も入られました。・・・もう危機は脱しました。」
ミサオを落ち着かせる様に言うクミコ。
「・・・めん。」
「え?」
ミサオの言葉が聞き取れなかったクミコ。
「・・・ご、めん。・・・俺、俺が・・・バカ。」
「無理しないでミサオさん!」
「ひと、1人でやろうとしたんだ・・・。したら、アイツ、爆薬に火をつけて・・・。届かなかった。止めようとしたんだ。・・・だめだった・・・。」
ミサオは目をつぶって横になり、クミコに背を向ける。
「ミサオさんは、沢山の人を助けましたよ!普通ならもっと人が亡くなった筈です!あなたが居てくれたから、被害を抑えられたんです!」
断言するクミコ。
「・・・その前に、やれたんだよ・・・。やり方。間違えたんだよ俺・・・。俺のせい。俺が、俺が悪い・・・。」
ミサオの様子に思わず息を呑むクミコ。
「・・・ヤヨイやクリスに、気が付いたと声かけて来ます。コミのゾースイ、用意して、後で持って来ますね。」
部屋を出ようとするクミコ。
「俺・・・どれくらい寝てた?」
「・・・3日間。・・・ずっとうなされていました。・・・死んじゃうかと思いました。心配したんですよ?・・・元気出して下さい。」
言い残して部屋を出て行くクミコ。
「・・・魔法は万能じゃ無かった。いや、俺が万能じゃねぇんだよ。・・・俺じゃなければ、もっと上手くやれたんだよ多分。・・・結局、こっちでも俺、底辺だよ・・・。何で俺生きてんだよ!意味ねぇよ!・・・痛かっただろうに!苦しかったろうに!・・・俺が変わるから・・・死んだ人生き返らせろよ!神様居ねぇのかよ!異世界転生?転移?そんなのいいから、俺殺せよ!・・・頼むから・・・。」
ミサオの後悔は尽きなかった。
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あとがき
今回の話では、ミサオが初めて「守れなかった命」と真正面から向き合い、その罪悪感と後悔に押し潰されそうになる様子を描きました。
闇の中で出会った少女の言葉は、彼にとって生き残った者としての宿題のようなものになり、今後の行動指針に影響を与える重要な契機となります。
一方で、クミコの必死な看病や仲間たちの支えが、ミサオが完全に折れてしまうことを防ぐ“現実の救い”として機能しています。
しかし、彼の心の中では「万能ではなかった自分」への苛立ちと無力感が渦巻いており、この傷はすぐには癒えません。
この回は、物語全体のトーンを大きく変える分岐点となる予定です。
次回以降、ミサオがどう立ち上がるのか、そのプロセスを見守っていただければと思います。
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