アンチ転校生に捕まりまして

東間

文字の大きさ
4 / 8
親衛隊持ちが全員惚れるまで後わずか

瑠花兄さんは弟(楓)が心配です。

しおりを挟む
僕の名前は瑠花るかこの前まで時川学園に在学していた。今は停学中だけどね!当時の僕は馬鹿で好きだった人が好きだった人を苛めていた。だけどそのお陰で本当に好きだった人が判ったし弟(楓)の大切さを改めて学んだんだ!

「瑠花」

・みなと!」

僕は湊に抱きつくと湊は唇にキスをしてくれる!やっぱり恥ずかしいなぁ~でも湊はイケメンだからこの感覚がわからないのかも……

「やっぱり瑠花は着物が似合うな」

「ん~佐藤家では基本着物だから俺もこっちの方が落ち着く~」

湊は停学になっている僕に合わせて学園を休んで一緒にで、デートとかしている。湊は風紀委員副委員長なのに大丈夫なのかな?と思って聞いてみたら弟に委員長を押し付けた為ほっといても大丈夫だ。との事。


弟さんゴメンね!


湊の弟は中学まで副族長をしていた為喧嘩に強く風紀委員もその族のメンバーでほぼ埋まっているらしい!

「それなら学園でも着物でいれば良かったのに…」

「学園で着物が許されるのは佐藤家だけだからねぇ~」

僕と弟は母親が違う。今は弟のお母さんがお父さんといるけど、お父さんは弟と弟のお母さんを愛していない。弟はお父さんの血が入っているのに不思議だよね?

あ、話が脱線した!佐藤家は家柄が高くて命が狙われやすいから僕は美月家に預けられ弟と別れる嵌めになった。

「はぁ…」

「どうした?ここ最近ため息ばかりだが?弟の事か?」

「うん。だって僕の湊も知っているでしょ僕の弟の性格と見た目…」

僕の弟は僕に対しては優しい。そう!まるで天使のように!冷たい雪の中現れてくれた大天使!いや、神様のように優しい!だけど僕に対しだけ…そこも心配だ…

「あ~確かにな」



   ーーーーーーー振り返り中ーーーーーーーー

『瑠花!ゴメンね助けられなくて!怪我は!?大丈夫!?待ってて今すぐあいつの家を潰して一族全員消して来るから!』

『ちょ!楓!僕は大丈夫だから!消さなくて良いから!』

楓はわざわざ俺の家に来て瑠花の体をベタベタ触るから初めは只ムカついた。

『おい!お前だれだ!瑠花に触るな!』

『あぁ”?てっかてめえこそ誰だ?俺の瑠花を呼び捨てした挙げ句家まで入れさせるとは…何様だ?…あぁ現風紀委員様か…今すぐ役職下ろしてやろか?あぁ”?』

瑠花とは家同士で仲が良く小さい頃から一緒なのにこんな奴は知らない

『はぁ!?役職がそんなすぐ下ろされるわけないだろ!馬『湊!ストップ!』…瑠花、でも』

『湊?』

『わかったよ』

当時は納得がいかなかったが瑠花がこの時俺を助けてくれたのはあとから知ることになる。

『楓ここでは変装を解いて良いよ』

『うん!わかった!』

瑠花に頭を撫でられて楓?は鬘や眼鏡、コンタクトを取り服装を崩す。

『え?』

驚いた。いや、驚くのはしょうがない。完璧な金色に青い瞳まるで美の女神のような美しさ…俺は驚くしか出来なかった。

『僕の弟の楓だよ!綺麗でしょ!美しいでしょ!』

『瑠花こそ綺麗で可愛くて美しくて愛らしくてまるで美の女神の生き写しの様だよ!』

お前が言うか!と突っ込みしてしまいそうだった。

『でねこちらが僕のか、彼氏になった本堂湊って言うんだ。』

瑠花は楓のリアクションに慣れてるらしく見事にスルーした。

『瑠花。今彼氏って言った?』

『う、うん』

『瑠花の彼氏の本堂湊だ。』

俺がそう言うと部屋の温度が急に低くなった

『本堂家の跡取りでしたか。お噂はかねがね。1年にして風紀委員委員長になり運動も勉学も極めて優秀だとか』

何で急に敬語なんだ?

『お誉めいただきありがとうございます。ですがまだ未熟者ですので…』

『はは、謙虚ですね。ですが跡取りには吉川家に婚約者がいると聞いておりましたが?まさかお兄様に愛人になれと?』

『いえ、本堂家の座は私が継いだ後、瑠花と話し分家から養子を取ろうと考えております。』

お兄様?弟?瑠花に弟はいないはずだが?楓と言ったら佐藤家か?お家事情か……

『そうですか。ですが跡取りは中学時代少々お遊びが多かったようで…お兄様もそのお遊びに過ぎないのでは?』

『瑠花は遊びなんかじゃない!』

『跡取りとも『楓!』何?兄さん?』

『湊は俺を助けてくれた!例え遊びでも俺はそれで十分だ!』

『瑠花!俺は遊びなんかじゃない!ずっと好きだったんだ!でもお前はあいつばかり見てて…確かに俺はお前に信じてもらえない事をたくさんした!でも、それでもお前が好きなんだ!』

『湊…』

『チッ』

楓が舌打ちをして一気に微妙な空気になった。

『兄さんがそこまで言うなら勝負をしましょう』

『勝負?』

瑠花が首を傾げる。可愛い…

『はい。兄さんの停学は後一ヶ月程度ですので復帰した後兄さんが虐められないようにしてください。もし虐められていたら交際を認めません。では…』

楓はそう言うと部屋を出ていった。

  ーーーーーーーーーー終了ーーーーーーーーー

「明日か…」

「うん!楓に会うの楽しみ!」

僕は呑気にそんな事を考えていた。楓は我慢強いだけでキレたらヤバイのに…でも何で切れたんだろ?




しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

劣等アルファは最強王子から逃げられない

BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。 ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。

偽物勇者は愛を乞う

きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。 六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。 偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした

Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話 :注意: 作者は素人です 傍観者視点の話 人(?)×人 安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する

とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。 「隣国以外でお願いします!」 死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。 彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。 いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。 転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。 小説家になろう様にも掲載しております。  ※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

処理中です...