アンチ転校生に捕まりまして

東間

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親衛隊持ちが全員惚れるまで後わずか

瑠花兄さんは弟(楓)が心配です。

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僕の名前は瑠花るかこの前まで時川学園に在学していた。今は停学中だけどね!当時の僕は馬鹿で好きだった人が好きだった人を苛めていた。だけどそのお陰で本当に好きだった人が判ったし弟(楓)の大切さを改めて学んだんだ!

「瑠花」

・みなと!」

僕は湊に抱きつくと湊は唇にキスをしてくれる!やっぱり恥ずかしいなぁ~でも湊はイケメンだからこの感覚がわからないのかも……

「やっぱり瑠花は着物が似合うな」

「ん~佐藤家では基本着物だから俺もこっちの方が落ち着く~」

湊は停学になっている僕に合わせて学園を休んで一緒にで、デートとかしている。湊は風紀委員副委員長なのに大丈夫なのかな?と思って聞いてみたら弟に委員長を押し付けた為ほっといても大丈夫だ。との事。


弟さんゴメンね!


湊の弟は中学まで副族長をしていた為喧嘩に強く風紀委員もその族のメンバーでほぼ埋まっているらしい!

「それなら学園でも着物でいれば良かったのに…」

「学園で着物が許されるのは佐藤家だけだからねぇ~」

僕と弟は母親が違う。今は弟のお母さんがお父さんといるけど、お父さんは弟と弟のお母さんを愛していない。弟はお父さんの血が入っているのに不思議だよね?

あ、話が脱線した!佐藤家は家柄が高くて命が狙われやすいから僕は美月家に預けられ弟と別れる嵌めになった。

「はぁ…」

「どうした?ここ最近ため息ばかりだが?弟の事か?」

「うん。だって僕の湊も知っているでしょ僕の弟の性格と見た目…」

僕の弟は僕に対しては優しい。そう!まるで天使のように!冷たい雪の中現れてくれた大天使!いや、神様のように優しい!だけど僕に対しだけ…そこも心配だ…

「あ~確かにな」



   ーーーーーーー振り返り中ーーーーーーーー

『瑠花!ゴメンね助けられなくて!怪我は!?大丈夫!?待ってて今すぐあいつの家を潰して一族全員消して来るから!』

『ちょ!楓!僕は大丈夫だから!消さなくて良いから!』

楓はわざわざ俺の家に来て瑠花の体をベタベタ触るから初めは只ムカついた。

『おい!お前だれだ!瑠花に触るな!』

『あぁ”?てっかてめえこそ誰だ?俺の瑠花を呼び捨てした挙げ句家まで入れさせるとは…何様だ?…あぁ現風紀委員様か…今すぐ役職下ろしてやろか?あぁ”?』

瑠花とは家同士で仲が良く小さい頃から一緒なのにこんな奴は知らない

『はぁ!?役職がそんなすぐ下ろされるわけないだろ!馬『湊!ストップ!』…瑠花、でも』

『湊?』

『わかったよ』

当時は納得がいかなかったが瑠花がこの時俺を助けてくれたのはあとから知ることになる。

『楓ここでは変装を解いて良いよ』

『うん!わかった!』

瑠花に頭を撫でられて楓?は鬘や眼鏡、コンタクトを取り服装を崩す。

『え?』

驚いた。いや、驚くのはしょうがない。完璧な金色に青い瞳まるで美の女神のような美しさ…俺は驚くしか出来なかった。

『僕の弟の楓だよ!綺麗でしょ!美しいでしょ!』

『瑠花こそ綺麗で可愛くて美しくて愛らしくてまるで美の女神の生き写しの様だよ!』

お前が言うか!と突っ込みしてしまいそうだった。

『でねこちらが僕のか、彼氏になった本堂湊って言うんだ。』

瑠花は楓のリアクションに慣れてるらしく見事にスルーした。

『瑠花。今彼氏って言った?』

『う、うん』

『瑠花の彼氏の本堂湊だ。』

俺がそう言うと部屋の温度が急に低くなった

『本堂家の跡取りでしたか。お噂はかねがね。1年にして風紀委員委員長になり運動も勉学も極めて優秀だとか』

何で急に敬語なんだ?

『お誉めいただきありがとうございます。ですがまだ未熟者ですので…』

『はは、謙虚ですね。ですが跡取りには吉川家に婚約者がいると聞いておりましたが?まさかお兄様に愛人になれと?』

『いえ、本堂家の座は私が継いだ後、瑠花と話し分家から養子を取ろうと考えております。』

お兄様?弟?瑠花に弟はいないはずだが?楓と言ったら佐藤家か?お家事情か……

『そうですか。ですが跡取りは中学時代少々お遊びが多かったようで…お兄様もそのお遊びに過ぎないのでは?』

『瑠花は遊びなんかじゃない!』

『跡取りとも『楓!』何?兄さん?』

『湊は俺を助けてくれた!例え遊びでも俺はそれで十分だ!』

『瑠花!俺は遊びなんかじゃない!ずっと好きだったんだ!でもお前はあいつばかり見てて…確かに俺はお前に信じてもらえない事をたくさんした!でも、それでもお前が好きなんだ!』

『湊…』

『チッ』

楓が舌打ちをして一気に微妙な空気になった。

『兄さんがそこまで言うなら勝負をしましょう』

『勝負?』

瑠花が首を傾げる。可愛い…

『はい。兄さんの停学は後一ヶ月程度ですので復帰した後兄さんが虐められないようにしてください。もし虐められていたら交際を認めません。では…』

楓はそう言うと部屋を出ていった。

  ーーーーーーーーーー終了ーーーーーーーーー

「明日か…」

「うん!楓に会うの楽しみ!」

僕は呑気にそんな事を考えていた。楓は我慢強いだけでキレたらヤバイのに…でも何で切れたんだろ?




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