例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…

東間

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留木原 夜という人間

【彼は生きていた ②】

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「ルイ・カロアス…」

「こんにちはキリエ様」

何故か扉の前には窶れたキリエ様が居た。
よく見れば周囲に何故か居る他の使用人達も同じく窶れている。 

「どうしました?…じゃなくて、どうかしたのか?」

ロイスと会話した事による興奮が止まらない。
だが悪役を崩してはいけない!

僕は悪役に相応しいキリッとした顔をした。

「…ヨルを知っているか?」

深い溜め息を吐いたキリエ様が突然言い出す。

………

「え?」

いま、何て言った…?ヨル…夜…?留木原 夜

僕は驚いてキリエ様を再び見る。
神は縁があれば前世の人と再会すると言っていた。
だけど一回目で会わなかった。だから忘れようとした。

「だれ?」

生徒会長?鴨杉かもすぎ?それとも風紀委員長…

違う。〔夜〕と呼ぶのは、生徒会長と


『夜は本当に馬鹿だな』


僕を殺した、幼馴染の零だけだ。


「知らないのか…ロキ様がその方を求めているんだ…

だが会ってみてくれ。貴殿ならば…きっと…」

キリエ様が扉に手をかける。

(ダメだ…扉を開けたら…零だったら…)

「ロキ様。ルイ・カロアスが来てくださいました」

「る…い?」

何も映さない無機質な虚ろんだ瞳に、僕は恐怖した。

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