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第三章
2.チャージした
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翌日、アンは元気だった。熱はまだあるものの食欲もあり大丈夫そうだ。
熱さましを使わなくても大丈夫だったようだ。
キルヒとマリヌ―の夫婦にはアンの薬代はここの宿泊費としてもらい、払う必要がない旨を伝えたが、固辞された。
なので、変わりの案として、今、私が持っている薬を村の人にいるかどうか聞いてみて欲しいと言ってみた。
街の金物屋のおばさんに、頼まれた事も伝えた。
持って居る薬の種類や数、そして価格を書いてキルヒに渡す。すると、とても驚かれた。
「ココ、本当にこんな価格で売っても構わないのか?」
「もちろんだよ、なるべく安い価格で分けてあげたいしね」
前の街でもリサーチしているので、その価格は市価の半分以下だ。常備薬といわれる薬ばかりなので、一つ一つの値はそれ程高くない。でも、何かの時には持っていれば安心だ。
市場で薬が異常に高いのは貴族達の価格操作によるものではないだろうか。この国の貴族層の連中はそれ以下の人間の数が増えすぎないよう、減り過ぎないように操作している様に思えた。
貴族達に刃向かう事が出来ない様なシステムがつくられている。そう感じた。
キルヒは直ぐに村を周って薬を売ってくれた。全て売り切れて足らないというので、もう数泊して薬草を採取した。在庫分と追加の分だ。かなりの量を採取出来た。
この村の周りには多くの種類の珍しい薬草が生えていた。少し山の深い所まで入っていったが、薬草を採取する間、ハンターとキルヒとシオウが魔物や獣が襲って来ない様に守ってくれた。
お陰で、美味しいミートも沢山狩れた。肉フォー!フォー!
ハンターは山に入ると聞くと、最初からついでに狩を楽しむつもりだったらしく、キルヒと共に山道用で使いやすい肉運び用の荷車等を近くまで持って来ていたので楽だった。魔力を通すと、とても軽くなり、多くの荷物が運べる道具だ。
キルヒは魔力を通して使う道具などを作るスキルを持っていたのだ。もしかすると、だいぶ高位の貴族のオトシダネだったのかもしれない。
それに、二人共、かなりの手練れだった。獣人というのは人の姿のままでも、身体能力が忍者よりもすごいんだなと思った。(←表現力皆無)
シオウは山の中で、水を得た魚の様に飛び回っていた。楽しそうで嬉しい。
その後は、村に帰ってから村人総出で肉を捌いて分けるというので、私は部屋に戻り薬を作ることにした。
これを数日繰り返した。もう肉祭りだ。
マリヌ―は料理上手で、特に時間をかけて作った、とろけるような肉の煮込みは、いくらでも食べられる美味しさだった。色々な根菜も柔らかく煮こまれていて、大きな木の匙で口に頬張ると、解けるように崩れる。
煮込んだトロトロの汁に、硬くなったパンをスライスした物を浸して食べると、旨味を吸い込んで柔らかくなったパンが魔法の様に旨くなる。酸っぱいような酵母の香りと、その弾力がたまらない。
「毎日食べたい美味しさだねえ。ここに住みたくなって来た」
「住んでもいいよ、うちの子になる?」
マリヌーの言葉に頷きたくなる。
「ああ、いいなあ、それ。すること全部済んだら、戻って来ようかなー」
「じゃあ、ケリーのお兄ちゃんだね、わーい」
「アンのお兄ちゃんだよ」
食事時はいつも賑やかで、楽しかった。でもね、行かなきゃならないんだ。楽しい時間は直ぐに過ぎて行く。
ここでは多くの珍しい薬草を手に入れる事ができた。よし次に進まなきゃ。
もっと施設の整った場所なら、様々な薬がつくれるだろうけど、それは仕方ない。
そう言えば、アンと仲良しの風邪にかかった子供は、熱が下がらず危なかったので、同じように薬を処方した。
薬代としては、処理した肉を分けてもらうという事で落ち着いた。症状は村を発つ頃には回復していた。
市場の半額以下と言っても、多くの薬を売ったので懐がまた温かくなった。今後も金を貯めるという事に是非専念したいものだ、フッフッフッ。
「お前、そんなに金儲けてどうすんの?」
ハンターが不思議そうに聞いてくる。
「うーん、先が見えないからね、お金大事。たまには宿にも泊まりたいし、美味しい物も食べたいでしょ。それに・・・」
ちょっと夢みたいな事も心に描いてみたりする。
「なんだあ?お前今、すごく幸せそうな顔したなあ」
「へへ、秘密だよ」
「しっかし、どえらい量の肉をリュックに詰め込んでたな。どれだけ入れるのかと思った。マジ、底なしだな、そのリュック」
「ハンターとキルヒが、連日肉祭りするほど狩をしてくれたから、いっぱい貰えたよ。これならかなり食生活に潤いが出たね」
「ああ、村も暫く魔獣や獣の被害を気にしなくて良くなった上に、肉の備蓄が出来て良かったとキルヒが言っていた。自然災害なんかが起ったら、食べ物にも困るからな」
「うん。干し肉たくさん作るって言ってたね」
「ああ。そうだな」
天気も良くて気分がいい。
「キルヒさん、テント改装してくれたから安心だね」
村に泊まっている間に、キルヒさんが二人用のテントに手を加えてくれた。魔力を通せばテントが広がり固定できる様にしてくれたのだ。強度を上げて、大きさも倍に広がる様にしてくれた。
ハンターも一緒に休める様になった。これなら山の中でも少々の雨風でも大丈夫だと言われた。
「まあ、先は長いし、ぼちぼち行くかあ」
「うん、次はどんな場所かな~」
お気楽に行こうぜ、どうせ行くなら・・・。
熱さましを使わなくても大丈夫だったようだ。
キルヒとマリヌ―の夫婦にはアンの薬代はここの宿泊費としてもらい、払う必要がない旨を伝えたが、固辞された。
なので、変わりの案として、今、私が持っている薬を村の人にいるかどうか聞いてみて欲しいと言ってみた。
街の金物屋のおばさんに、頼まれた事も伝えた。
持って居る薬の種類や数、そして価格を書いてキルヒに渡す。すると、とても驚かれた。
「ココ、本当にこんな価格で売っても構わないのか?」
「もちろんだよ、なるべく安い価格で分けてあげたいしね」
前の街でもリサーチしているので、その価格は市価の半分以下だ。常備薬といわれる薬ばかりなので、一つ一つの値はそれ程高くない。でも、何かの時には持っていれば安心だ。
市場で薬が異常に高いのは貴族達の価格操作によるものではないだろうか。この国の貴族層の連中はそれ以下の人間の数が増えすぎないよう、減り過ぎないように操作している様に思えた。
貴族達に刃向かう事が出来ない様なシステムがつくられている。そう感じた。
キルヒは直ぐに村を周って薬を売ってくれた。全て売り切れて足らないというので、もう数泊して薬草を採取した。在庫分と追加の分だ。かなりの量を採取出来た。
この村の周りには多くの種類の珍しい薬草が生えていた。少し山の深い所まで入っていったが、薬草を採取する間、ハンターとキルヒとシオウが魔物や獣が襲って来ない様に守ってくれた。
お陰で、美味しいミートも沢山狩れた。肉フォー!フォー!
ハンターは山に入ると聞くと、最初からついでに狩を楽しむつもりだったらしく、キルヒと共に山道用で使いやすい肉運び用の荷車等を近くまで持って来ていたので楽だった。魔力を通すと、とても軽くなり、多くの荷物が運べる道具だ。
キルヒは魔力を通して使う道具などを作るスキルを持っていたのだ。もしかすると、だいぶ高位の貴族のオトシダネだったのかもしれない。
それに、二人共、かなりの手練れだった。獣人というのは人の姿のままでも、身体能力が忍者よりもすごいんだなと思った。(←表現力皆無)
シオウは山の中で、水を得た魚の様に飛び回っていた。楽しそうで嬉しい。
その後は、村に帰ってから村人総出で肉を捌いて分けるというので、私は部屋に戻り薬を作ることにした。
これを数日繰り返した。もう肉祭りだ。
マリヌ―は料理上手で、特に時間をかけて作った、とろけるような肉の煮込みは、いくらでも食べられる美味しさだった。色々な根菜も柔らかく煮こまれていて、大きな木の匙で口に頬張ると、解けるように崩れる。
煮込んだトロトロの汁に、硬くなったパンをスライスした物を浸して食べると、旨味を吸い込んで柔らかくなったパンが魔法の様に旨くなる。酸っぱいような酵母の香りと、その弾力がたまらない。
「毎日食べたい美味しさだねえ。ここに住みたくなって来た」
「住んでもいいよ、うちの子になる?」
マリヌーの言葉に頷きたくなる。
「ああ、いいなあ、それ。すること全部済んだら、戻って来ようかなー」
「じゃあ、ケリーのお兄ちゃんだね、わーい」
「アンのお兄ちゃんだよ」
食事時はいつも賑やかで、楽しかった。でもね、行かなきゃならないんだ。楽しい時間は直ぐに過ぎて行く。
ここでは多くの珍しい薬草を手に入れる事ができた。よし次に進まなきゃ。
もっと施設の整った場所なら、様々な薬がつくれるだろうけど、それは仕方ない。
そう言えば、アンと仲良しの風邪にかかった子供は、熱が下がらず危なかったので、同じように薬を処方した。
薬代としては、処理した肉を分けてもらうという事で落ち着いた。症状は村を発つ頃には回復していた。
市場の半額以下と言っても、多くの薬を売ったので懐がまた温かくなった。今後も金を貯めるという事に是非専念したいものだ、フッフッフッ。
「お前、そんなに金儲けてどうすんの?」
ハンターが不思議そうに聞いてくる。
「うーん、先が見えないからね、お金大事。たまには宿にも泊まりたいし、美味しい物も食べたいでしょ。それに・・・」
ちょっと夢みたいな事も心に描いてみたりする。
「なんだあ?お前今、すごく幸せそうな顔したなあ」
「へへ、秘密だよ」
「しっかし、どえらい量の肉をリュックに詰め込んでたな。どれだけ入れるのかと思った。マジ、底なしだな、そのリュック」
「ハンターとキルヒが、連日肉祭りするほど狩をしてくれたから、いっぱい貰えたよ。これならかなり食生活に潤いが出たね」
「ああ、村も暫く魔獣や獣の被害を気にしなくて良くなった上に、肉の備蓄が出来て良かったとキルヒが言っていた。自然災害なんかが起ったら、食べ物にも困るからな」
「うん。干し肉たくさん作るって言ってたね」
「ああ。そうだな」
天気も良くて気分がいい。
「キルヒさん、テント改装してくれたから安心だね」
村に泊まっている間に、キルヒさんが二人用のテントに手を加えてくれた。魔力を通せばテントが広がり固定できる様にしてくれたのだ。強度を上げて、大きさも倍に広がる様にしてくれた。
ハンターも一緒に休める様になった。これなら山の中でも少々の雨風でも大丈夫だと言われた。
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