1 / 135
第一章
断罪されましたわ
しおりを挟む
どこから私は間違ってしまったのかしら?
6歳の誕生日に両親からプレゼントされた絵本は我がエバンズ家から誕生する大聖女様の話だったわ。
エバンズ家に生まれた女性は例外なく聖女様の力、いわゆる聖力を持って生まれるのですわ。その中で大体100年周期で大聖女様が誕生しているのです。
私はそんな事は知らなかったけれど今がその100年目辺りになるらしいですわ。
だから私が鼻息荒く
「わたし、だいせいじょさまになる!」
って声高らかに宣言した時、家族は誰も反対しなかったし、なんなら良し!よく言った!ぐらいの勢いで私の肩を掴んで喜んでいたわ。
でも10歳の聖女鑑定の時に鑑定石が全然光らず聖女様としての力は無いと結果が出たの。へ?このエバンズ家においてそんな事があるの?って思ったけど結果は結果として受け止めましたわ。
泣いたわ、泣いた。ギャンギャンと一晩泣きました。
何故かこの事を皮切りにどんどん私の人生は良くない方へと向かってしまうのだけれど。
諦めきれずどうにかして聖女様になれないかしら?なんて考えてた矢先、王太子の婚約者になれと神託がされたって......。
ちょっと!そんなの困るわ。だって王太子の婚約者になったら王妃教育が始まって聖女様を目指すところじゃなくなるじゃない?聖女様になれなかったのなら大聖女様にもなれない。私の人生お先真っ暗ですわ!
嫌だと言いましたけれど神託は絶対だと。渋々承諾した私は12歳で初めて15才の王太子に会ったのだけど......。
「こ、こんな不細工......が私の婚約者だと⁉︎神託が間違っているのだ!神官を呼べ!今すぐにだ!」
......これ、私と初顔合わせの時に王太子か言った言葉ですのよ?失礼にも程があるわよね?
なんなの?いくら自分の好みじゃなかったとしてもそのいい方。
悪いけどこれでも私はお父様とお母様そしてお兄様から今は絶世の美少女で将来は絶世の美女になるって毎日言われているのよ?自分でもそう悪くないわよね?なんて思っていたのに。
神託なんで仕方なく王妃教育を受ける私をたまにお茶に呼びその度に
「本物にお前は醜い。自分の顔を鏡で見た事はあるのか?お前の家族は可愛いと溺愛しているようだが頭がおかしいのではないか?」
なんて言ってくる。
このクズ野郎......。あっ、ごめんなさいね。つい本音が。
ぶち殺してもいいかしら?
会う度にこんな事しか言わない婚約者。
やっぱりぶち殺してもいいですわよね?
鏡?ええ!毎日見てますわ。毎日可愛いですわ!あの麗しいお父様とお母様の娘よ?普通に可愛い......と思ってますわ!王太子の目の方がおかしいのではないのかしら?私の家族はおかしくない!
そんな毎日だったけど家族が支えてくれて辛い王妃教育もがんばれました。
でもある日、お母様が何者かに毒殺されてしまったの。犯人は分からず私達家族に影を落としたわ。
太陽の様な存在だったお母様。
何故?誰が?
辛い時期を何年もかけて家族でやっと乗り越えた時でしたわ。私に王太子毒殺未遂の疑惑が浮上したのは。
ええ。そりゃぶち殺したかったですけれど家族に迷惑かけるのだけは絶対に嫌ですもの。だから何を言われても何をされても無言で耐えてきたのにそんなバレバレな事をするものですか!
「この私専用のカップに毒を入れていたところをシャーロットが見ていた。言い逃れはできぬぞ!」
はぁ?そのカップは絶対に私には触らせてくれなかったですわよね?辛気臭いのが感染るとかなんとか言って。しかもシャーロットにしか触らせてないのに私がいつ毒を入れれるのかしら?
シャーロット......私の幼馴染。いつも私を気遣ってくれて励ましてくれた優しい二つ歳上の大好きな親友。
何故そのシャーロットが......。
「私は......毒など入れてはおりませんわ......何故そんな嘘を?シャーロット?」
「ほう、きちんと喋れたのだな。お前はいつも小さな声でボソボソ何か言っていたがこんな大きな声も出るのだな。しかしこのように声まで汚いとはどこまでも可哀想な女だ」
は?このクソ野郎め。今、なんと言いました?今は毒の話をしているのですよね?私の声質など関係ないのでは⁉︎
それにクソ野郎が
「お前は話すな!お前の声など耳に入れたら気分が悪くなる!側で同じ空気を吸うのでさえ気持ち悪いのだから!」
なんて怒鳴って私に殆ど喋らせなかったくせに。あぁぁ、やっぱりぶち殺してもいいかしら?あっ、でも毒は入れていませんわよ?
あれよ、あれよと私は幽閉されてしまいました。18歳のお誕生日にですわ。お父様とお兄様が会いに来てくれて絶対にここから出してあげるからと怒ってましたけれど......。
それからもう何日経ったのでしょうか?
私は石造りの汚いこの部屋にずっと幽閉されているのです。
「うーん。やっぱりあの王太子、殺しておけばよかったかしら?ここから出たら真っ先に......」
「それは無理だね。お前は今朝方処刑されたからな」
すぐ後ろで声がしたので振り返ってみるとそこには天使が立っていましたわ。
びっくりです。
6歳の誕生日に両親からプレゼントされた絵本は我がエバンズ家から誕生する大聖女様の話だったわ。
エバンズ家に生まれた女性は例外なく聖女様の力、いわゆる聖力を持って生まれるのですわ。その中で大体100年周期で大聖女様が誕生しているのです。
私はそんな事は知らなかったけれど今がその100年目辺りになるらしいですわ。
だから私が鼻息荒く
「わたし、だいせいじょさまになる!」
って声高らかに宣言した時、家族は誰も反対しなかったし、なんなら良し!よく言った!ぐらいの勢いで私の肩を掴んで喜んでいたわ。
でも10歳の聖女鑑定の時に鑑定石が全然光らず聖女様としての力は無いと結果が出たの。へ?このエバンズ家においてそんな事があるの?って思ったけど結果は結果として受け止めましたわ。
泣いたわ、泣いた。ギャンギャンと一晩泣きました。
何故かこの事を皮切りにどんどん私の人生は良くない方へと向かってしまうのだけれど。
諦めきれずどうにかして聖女様になれないかしら?なんて考えてた矢先、王太子の婚約者になれと神託がされたって......。
ちょっと!そんなの困るわ。だって王太子の婚約者になったら王妃教育が始まって聖女様を目指すところじゃなくなるじゃない?聖女様になれなかったのなら大聖女様にもなれない。私の人生お先真っ暗ですわ!
嫌だと言いましたけれど神託は絶対だと。渋々承諾した私は12歳で初めて15才の王太子に会ったのだけど......。
「こ、こんな不細工......が私の婚約者だと⁉︎神託が間違っているのだ!神官を呼べ!今すぐにだ!」
......これ、私と初顔合わせの時に王太子か言った言葉ですのよ?失礼にも程があるわよね?
なんなの?いくら自分の好みじゃなかったとしてもそのいい方。
悪いけどこれでも私はお父様とお母様そしてお兄様から今は絶世の美少女で将来は絶世の美女になるって毎日言われているのよ?自分でもそう悪くないわよね?なんて思っていたのに。
神託なんで仕方なく王妃教育を受ける私をたまにお茶に呼びその度に
「本物にお前は醜い。自分の顔を鏡で見た事はあるのか?お前の家族は可愛いと溺愛しているようだが頭がおかしいのではないか?」
なんて言ってくる。
このクズ野郎......。あっ、ごめんなさいね。つい本音が。
ぶち殺してもいいかしら?
会う度にこんな事しか言わない婚約者。
やっぱりぶち殺してもいいですわよね?
鏡?ええ!毎日見てますわ。毎日可愛いですわ!あの麗しいお父様とお母様の娘よ?普通に可愛い......と思ってますわ!王太子の目の方がおかしいのではないのかしら?私の家族はおかしくない!
そんな毎日だったけど家族が支えてくれて辛い王妃教育もがんばれました。
でもある日、お母様が何者かに毒殺されてしまったの。犯人は分からず私達家族に影を落としたわ。
太陽の様な存在だったお母様。
何故?誰が?
辛い時期を何年もかけて家族でやっと乗り越えた時でしたわ。私に王太子毒殺未遂の疑惑が浮上したのは。
ええ。そりゃぶち殺したかったですけれど家族に迷惑かけるのだけは絶対に嫌ですもの。だから何を言われても何をされても無言で耐えてきたのにそんなバレバレな事をするものですか!
「この私専用のカップに毒を入れていたところをシャーロットが見ていた。言い逃れはできぬぞ!」
はぁ?そのカップは絶対に私には触らせてくれなかったですわよね?辛気臭いのが感染るとかなんとか言って。しかもシャーロットにしか触らせてないのに私がいつ毒を入れれるのかしら?
シャーロット......私の幼馴染。いつも私を気遣ってくれて励ましてくれた優しい二つ歳上の大好きな親友。
何故そのシャーロットが......。
「私は......毒など入れてはおりませんわ......何故そんな嘘を?シャーロット?」
「ほう、きちんと喋れたのだな。お前はいつも小さな声でボソボソ何か言っていたがこんな大きな声も出るのだな。しかしこのように声まで汚いとはどこまでも可哀想な女だ」
は?このクソ野郎め。今、なんと言いました?今は毒の話をしているのですよね?私の声質など関係ないのでは⁉︎
それにクソ野郎が
「お前は話すな!お前の声など耳に入れたら気分が悪くなる!側で同じ空気を吸うのでさえ気持ち悪いのだから!」
なんて怒鳴って私に殆ど喋らせなかったくせに。あぁぁ、やっぱりぶち殺してもいいかしら?あっ、でも毒は入れていませんわよ?
あれよ、あれよと私は幽閉されてしまいました。18歳のお誕生日にですわ。お父様とお兄様が会いに来てくれて絶対にここから出してあげるからと怒ってましたけれど......。
それからもう何日経ったのでしょうか?
私は石造りの汚いこの部屋にずっと幽閉されているのです。
「うーん。やっぱりあの王太子、殺しておけばよかったかしら?ここから出たら真っ先に......」
「それは無理だね。お前は今朝方処刑されたからな」
すぐ後ろで声がしたので振り返ってみるとそこには天使が立っていましたわ。
びっくりです。
38
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
聖女を怒らせたら・・・
朝山みどり
ファンタジー
ある国が聖樹を浄化して貰うために聖女を召喚した。仕事を終わらせれば帰れるならと聖女は浄化の旅に出た。浄化の旅は辛く、聖樹の浄化も大変だったが聖女は頑張った。聖女のそばでは王子も励ました。やがて二人はお互いに心惹かれるようになったが・・・
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる