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最終章
あの男ですわ
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「アイラ!」
お母様が教会の入り口まで来た私に凄い勢いで抱きついてきましたわ。
「お母様?」
「だって久しぶりだったものだから......」
ん?1週間前まで夏休みをもらってルカさんと一緒にお屋敷に帰ってましたけれど?そう、ルカさんは王都にいる時は私のお屋敷が実家になっていて長いお休みがもらえる時は必ず一緒に帰りますの。
もう、家族なのですわ。
ですので今回のランチもお誘いしたのですが用事があると言って断られました。
気を遣わせてしまったのかしら?
今日は街にお出掛けなので聖女様の制服ではなくワンピースです。
お兄様も聖騎士の制服ではなく少しラフな私服ですの。我が兄ながら惚れ惚れするぐらいカッコ良く成長しましたわ。
「アイラ!先日までの休みでは私の仕事が激務で殆ど触れ合いがなった。今日はずっと私の膝の上に座りなさい」
素敵に成長してもやはり変態なのは変わりません。
「アイラは私の膝の上だ」
お父様も今日は私服です。
カッコ良すぎて目眩がします。
「何を!アイラが休みの時に私の仕事の量を増やした事は分かっていますよ?その分、今日はアイラ補充させてもらいます!」
あ、そうだったのですね。いつもお父様、ありがとうございます。
「ふふふ。賑やかですわね」
後ろからユーリン様の楽しそうな声がしました。
「ユーリン!久しぶりね!」
「リリー!相変わらず綺麗で驚くわ!」
ユーリン様とお母様は聖女様時代の同期ですわ。仲も良かったのですね。
お2人はキャッキャッ言いながら懐かしんでいました。今度食事でもと約束までしていましたわ。ふふふ。
さて、家族でのランチですがお父様が予約してくれたお店へ向かいます。
家族4人で馬車に乗り込みましたわ。
「お母様、あの......。ア、アクアから何か連絡とか来てはいませんか?」
私は恐る恐る訊いてみましたわ。
これはお母様に会う度に訊いてしまうのですけれど。
「ああ......何もないわ。そうね、もう3年にもなるものね。そろそろ......」
「連絡などこない。あの悪魔はただ気まぐれでアイラと契約しただけだ。あの時だってなにもアイラと契約しなくてもあそこから出してあげたんだろう?それなのにわざわざ契約したんだ。ただの気まぐれでなくて何なんだ」
お兄様。痛い所を突いてきますわね。
「違うぞ?アクアは気まぐれでアイラと契約した訳ではない。まだ話せないがアクアは必ず戻ってくる。その時に本人から話を聞くといい」
ん?ん?お父様が今、サラッと大事な事を言った様な気がしますわ。
「え⁉︎それはどういう意味で......」
更に詳しく訊こうと思ったのですが目的地に到着してしまったようで馬車がガクンと止まりました。
「さあ、着いたよ」
お父様が先に降りてお母様をエスコートしています。次にお兄様、そして最後は私なのですが突然に馬車の扉が勢いよく閉まりました。
お兄様が慌てて扉を開けようとしますがびくともしません。
そのうち外が誰かのシールドで覆われましたわ。お父様とお兄様はお母様を守るような体勢をとりました。
私は馬車の窓から外を覗くと魔獣が沢山3人の周りに群がっています。
「おい。久しぶりだな」
突然の声にビクッとして振り向くと向かいにあの男が座っていました。
「16歳か!やはり綺麗に育ったなぁ。いい!いい!聖力も十分だな。しかしまだ大聖女になってないのか?全くあの馬鹿神官は何をやっているんだかな」
男がニヤニヤしながら私に話かけてきましたわ。
「......何の用ですの?私達はこれからランチをする予定なのですけれど。久しぶりの家族揃ってのお出掛けなので邪魔をしないでもらいたいですわ」
「まー、まー、いいじゃないか?俺とも久しぶりだし少し話をしようじゃないか」
「私と話をしたいだけなのに家族を危険にさらさないといけないのですか?今直ぐ外に居る魔獣を消して下さい」
「いや、ちょっと確かめたい事があってな。お前の母親、元聖女だったろう?今、どれだけ聖力残ってるのかなってね。でも旦那も息子も一緒だから守ってもらって力は出さねーか......」
なっ⁉︎お母様が狙いですの⁉︎
「あ、いやいや、俺の狙いはあくまでもお前だから安心しな。んー、でもま、俺の計画に母親も必要かもって思ってな。必要と判断したら母親もターゲットになるけどな」
私の心を読みました?
「ん?心読んだ?とか思ってるのか?そんなもん、表情見たら分かるぞ?お前、喜怒哀楽激しいぞ?」
「え⁉︎そうですの?私としては殆ど無表情だと思って生きてきましたのに......」
「そーゆーとこ。面白いよな、お前。バルトカピ様にさせたいけどちょっとこのままで戦っていきたい気持ちもあるぞ?」
「どちらも嫌ですわ」
私は聖力で剣を一瞬で出し男に向かって振り下ろしました。
男も魔力で剣を出し私の剣を受けます。
ガキィィィーーーーン!!!
狭い馬車内で大きい音が響きます。
「ったく!ゆっくり話をしようぜ?って言っても駄目かぁ。それじゃ少しお相手してもらうか~。最近退屈だったからな」
男はニヤリと笑うと馬車を爆破させた。
*****************
あけましておめでとうございます♪
今年もゆるりと楽しみながら更新していきたいと思っています!
どうぞよろしくお願いします!
*****************
お母様が教会の入り口まで来た私に凄い勢いで抱きついてきましたわ。
「お母様?」
「だって久しぶりだったものだから......」
ん?1週間前まで夏休みをもらってルカさんと一緒にお屋敷に帰ってましたけれど?そう、ルカさんは王都にいる時は私のお屋敷が実家になっていて長いお休みがもらえる時は必ず一緒に帰りますの。
もう、家族なのですわ。
ですので今回のランチもお誘いしたのですが用事があると言って断られました。
気を遣わせてしまったのかしら?
今日は街にお出掛けなので聖女様の制服ではなくワンピースです。
お兄様も聖騎士の制服ではなく少しラフな私服ですの。我が兄ながら惚れ惚れするぐらいカッコ良く成長しましたわ。
「アイラ!先日までの休みでは私の仕事が激務で殆ど触れ合いがなった。今日はずっと私の膝の上に座りなさい」
素敵に成長してもやはり変態なのは変わりません。
「アイラは私の膝の上だ」
お父様も今日は私服です。
カッコ良すぎて目眩がします。
「何を!アイラが休みの時に私の仕事の量を増やした事は分かっていますよ?その分、今日はアイラ補充させてもらいます!」
あ、そうだったのですね。いつもお父様、ありがとうございます。
「ふふふ。賑やかですわね」
後ろからユーリン様の楽しそうな声がしました。
「ユーリン!久しぶりね!」
「リリー!相変わらず綺麗で驚くわ!」
ユーリン様とお母様は聖女様時代の同期ですわ。仲も良かったのですね。
お2人はキャッキャッ言いながら懐かしんでいました。今度食事でもと約束までしていましたわ。ふふふ。
さて、家族でのランチですがお父様が予約してくれたお店へ向かいます。
家族4人で馬車に乗り込みましたわ。
「お母様、あの......。ア、アクアから何か連絡とか来てはいませんか?」
私は恐る恐る訊いてみましたわ。
これはお母様に会う度に訊いてしまうのですけれど。
「ああ......何もないわ。そうね、もう3年にもなるものね。そろそろ......」
「連絡などこない。あの悪魔はただ気まぐれでアイラと契約しただけだ。あの時だってなにもアイラと契約しなくてもあそこから出してあげたんだろう?それなのにわざわざ契約したんだ。ただの気まぐれでなくて何なんだ」
お兄様。痛い所を突いてきますわね。
「違うぞ?アクアは気まぐれでアイラと契約した訳ではない。まだ話せないがアクアは必ず戻ってくる。その時に本人から話を聞くといい」
ん?ん?お父様が今、サラッと大事な事を言った様な気がしますわ。
「え⁉︎それはどういう意味で......」
更に詳しく訊こうと思ったのですが目的地に到着してしまったようで馬車がガクンと止まりました。
「さあ、着いたよ」
お父様が先に降りてお母様をエスコートしています。次にお兄様、そして最後は私なのですが突然に馬車の扉が勢いよく閉まりました。
お兄様が慌てて扉を開けようとしますがびくともしません。
そのうち外が誰かのシールドで覆われましたわ。お父様とお兄様はお母様を守るような体勢をとりました。
私は馬車の窓から外を覗くと魔獣が沢山3人の周りに群がっています。
「おい。久しぶりだな」
突然の声にビクッとして振り向くと向かいにあの男が座っていました。
「16歳か!やはり綺麗に育ったなぁ。いい!いい!聖力も十分だな。しかしまだ大聖女になってないのか?全くあの馬鹿神官は何をやっているんだかな」
男がニヤニヤしながら私に話かけてきましたわ。
「......何の用ですの?私達はこれからランチをする予定なのですけれど。久しぶりの家族揃ってのお出掛けなので邪魔をしないでもらいたいですわ」
「まー、まー、いいじゃないか?俺とも久しぶりだし少し話をしようじゃないか」
「私と話をしたいだけなのに家族を危険にさらさないといけないのですか?今直ぐ外に居る魔獣を消して下さい」
「いや、ちょっと確かめたい事があってな。お前の母親、元聖女だったろう?今、どれだけ聖力残ってるのかなってね。でも旦那も息子も一緒だから守ってもらって力は出さねーか......」
なっ⁉︎お母様が狙いですの⁉︎
「あ、いやいや、俺の狙いはあくまでもお前だから安心しな。んー、でもま、俺の計画に母親も必要かもって思ってな。必要と判断したら母親もターゲットになるけどな」
私の心を読みました?
「ん?心読んだ?とか思ってるのか?そんなもん、表情見たら分かるぞ?お前、喜怒哀楽激しいぞ?」
「え⁉︎そうですの?私としては殆ど無表情だと思って生きてきましたのに......」
「そーゆーとこ。面白いよな、お前。バルトカピ様にさせたいけどちょっとこのままで戦っていきたい気持ちもあるぞ?」
「どちらも嫌ですわ」
私は聖力で剣を一瞬で出し男に向かって振り下ろしました。
男も魔力で剣を出し私の剣を受けます。
ガキィィィーーーーン!!!
狭い馬車内で大きい音が響きます。
「ったく!ゆっくり話をしようぜ?って言っても駄目かぁ。それじゃ少しお相手してもらうか~。最近退屈だったからな」
男はニヤリと笑うと馬車を爆破させた。
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今年もゆるりと楽しみながら更新していきたいと思っています!
どうぞよろしくお願いします!
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