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最終章
バルになってしまいましたわ
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「ああ!最高だ!完璧なバルトカピ様が誕生したぁぁぁ!!」
はっ!あの男の声ですわね⁉︎
私、少しの間眠っていたようですわ。
あら?あら?あらら?
目は見えているのですが少し曇っていて視界が悪いですの。
「お前が私を呼び出したのか?」
これ、私が話しているのでしょうか?
私の意思に関係なく違う人が話していますわ。あ、もしかしてこれはバルですの?私と意識が入れ替わってしまったのですのね?
バルすなわち私の中の『闇』ですわ。
「ああ、そうだ!しかしあんなポヤポヤして正義感の塊の大聖女にも闇があったんだな~。もしかしたらバルトカピ様にはならないんじゃないかって思ってたりもしたんだがな」
ポヤポヤですって⁉︎
そんな事ないですわよ?私はしっかり者ですもの。
アクアもミカエル様もルース様も私の近くまで来ていますが、かなり警戒していますわ。そんなに怖い顔とかしているのでしょうか?
ルカさんとお母様はまだシールドの中ですわね。安心ですわ。
「馬鹿め。私のような者の方が闇を抱えている。全て1度目の人生のせいでな。あのような目にあったなら誰でも闇は抱えるぞ?」
「そうだなぁ~。あれは酷かった。でもそのおかげで完璧なバルトカピ様が誕生したのだから感謝しないとな!あの時のシャーロット親子と王太子には」
そうでしたわ......。思い出すと悲しくなってしまいます。
私の1回目は悲惨な人生でしたわね。2回目は自分なりに頑張って目標に向かって生きてきたつもりですが全然そちらの方向に行かずです。2回目やる意味ありました?あのまま死んでいてもよかったのではないかしら?
何だかもうどうでも良くなって......。
あら、あら、あら?もしやこんな気持ちに段々となっていき本当の私も闇に取り込まれてしまう仕組みになっていますの⁉︎きっとそうですわね。
今の私が居ると闇としては邪魔ですもの。
駄目ですわ!この2回目の人生で私が世界を壊してしまってはやり直した意味がありませんもの!
私は絶対に闇には取り込まれませんわよ!
「チビ、俺が分かるか?冗談だろう?こんな化け物なんかになっちまってないよな?俺と再会したばっかじゃねーかよ!」
アクアが私に話しかけていますわ。
「うるせー!エセ神子は黙ってろ。さぁ!バルトカピ様、この世界を思う存分壊せ!跡形も無いぐらいにめちゃくちゃにしろ!」
男が両手を広げて楽しそうに叫んでいますわ。
「は?何故私がお前ごときのいう事をきかなければならないのだ?お前は何様だ?ん?」
私の目が赤く光ましたわ。
「そうだなぁ。今、私が1番やりたい事はお前を殺す事だ。多分それはもう1人の私も望んでいるだろう。しかしだからというわけではないぞ?お前が私に命令したのが気に入らん。死ね」
そう言い終わらないうちに私は男の顔を右手で掴みグイグイと潰そうとし始めましたわ。『もう1人の私』って私の事ですわよね?いえ、いえ、その男は大嫌いですが殺そうとまでは考えていませんでしたわよ⁉︎勝手に決めつけないで下さいませ!
私から見える手はもう人間の手ではなく指が7本もあり鱗がありますわ。
きっと手に鱗という事は体全体が鱗で覆われているのでしょうね。
男は力を使い抵抗していますが私はびくともしません。そのうちに私は男をそのまま掴んでブンブン振り回し始めました。
あ......そんなに振り回したら首が千切れて......。もう三分の一ぐらいは千切れてしまっていますわね......。
そのように顔を掴んでいたら潰れて......。
もう半分くらい潰れてしまっていますわね......。
「なんだ。偉そうな事を言っていたわりにはお前の力はそんなものか。笑えるな。もう少し楽しませてくれると思っていたのだが」
私はため息混じりにそう言って男をぶん投げてしまいました。
ゴロゴロと床に転がった男は顔や首の復活を試みるも駄目なようです。
「ああ、無理だ。私の毒が入ってしまうとどんな力でも復活する事は出来ないからなぁ」
私がふふふと笑っていますわ。
我ながら完璧な化け物に仕上がってしまったのですね。爪から毒が出ていたようですわ。こんな化け物、誰が戦っても勝てる訳ないじゃないですの?
「さて?そこで見てるだけのお前たちも邪魔だな。悪いがもうお前たちの知っている女ではないのでな」
アクア達の方を私が見ましたわ。
いけませんわ!
絶対に殺させませんわよ!
私はむぉぉぉぉぉ~!と力を入れて抵抗してみます。
全然駄目ですわ。何も変わりません。
「俺たちはアイラとは戦いたくはない」
ルース様がこっちに来るなと言わんばかりに手を前に出して私を拒否していますわ。やはり見目が酷いのでしょうね。化け物ですもの。
「おい!中にまだ居るのだろう?どうにかしてバルトカピと入れ替われないのか?」
ミカエル様が普通に話しかけてきてますわ。流石天使ですわね。
そしてそんな簡単に出来るだろう?的な感じで言ってこないで下さいませね。
さっきやってみましたが無理でしたもの。
「アイラ大聖女!無事か⁉︎」
その声は......。
壊れている教会の扉からエリアス王太子様とお父様が入ってきましたわ。
こ、こ、これは非常に危険な状態ですの。だってバル、いえ、私の闇を作ってしまった張本人であるエリアス王太子様が来てしまったのですから。
私はギギギーと音がしそうなぐらいゆっくりとエリアス王太子様の方に振り返りましたわ。
「な、なんという事だ......。遅かったか」
お父様が悲しいお顔になってしまいましたわ。その様なお顔なさらないで下さい。私まで悲しくなります。
でも光のシールド内で眠っているお母様を見つけてホッとしていますわね。
良かったですわ。
「お前はエリアス王太子......」
私は低く冷たい声で言いました。
はっ!あの男の声ですわね⁉︎
私、少しの間眠っていたようですわ。
あら?あら?あらら?
目は見えているのですが少し曇っていて視界が悪いですの。
「お前が私を呼び出したのか?」
これ、私が話しているのでしょうか?
私の意思に関係なく違う人が話していますわ。あ、もしかしてこれはバルですの?私と意識が入れ替わってしまったのですのね?
バルすなわち私の中の『闇』ですわ。
「ああ、そうだ!しかしあんなポヤポヤして正義感の塊の大聖女にも闇があったんだな~。もしかしたらバルトカピ様にはならないんじゃないかって思ってたりもしたんだがな」
ポヤポヤですって⁉︎
そんな事ないですわよ?私はしっかり者ですもの。
アクアもミカエル様もルース様も私の近くまで来ていますが、かなり警戒していますわ。そんなに怖い顔とかしているのでしょうか?
ルカさんとお母様はまだシールドの中ですわね。安心ですわ。
「馬鹿め。私のような者の方が闇を抱えている。全て1度目の人生のせいでな。あのような目にあったなら誰でも闇は抱えるぞ?」
「そうだなぁ~。あれは酷かった。でもそのおかげで完璧なバルトカピ様が誕生したのだから感謝しないとな!あの時のシャーロット親子と王太子には」
そうでしたわ......。思い出すと悲しくなってしまいます。
私の1回目は悲惨な人生でしたわね。2回目は自分なりに頑張って目標に向かって生きてきたつもりですが全然そちらの方向に行かずです。2回目やる意味ありました?あのまま死んでいてもよかったのではないかしら?
何だかもうどうでも良くなって......。
あら、あら、あら?もしやこんな気持ちに段々となっていき本当の私も闇に取り込まれてしまう仕組みになっていますの⁉︎きっとそうですわね。
今の私が居ると闇としては邪魔ですもの。
駄目ですわ!この2回目の人生で私が世界を壊してしまってはやり直した意味がありませんもの!
私は絶対に闇には取り込まれませんわよ!
「チビ、俺が分かるか?冗談だろう?こんな化け物なんかになっちまってないよな?俺と再会したばっかじゃねーかよ!」
アクアが私に話しかけていますわ。
「うるせー!エセ神子は黙ってろ。さぁ!バルトカピ様、この世界を思う存分壊せ!跡形も無いぐらいにめちゃくちゃにしろ!」
男が両手を広げて楽しそうに叫んでいますわ。
「は?何故私がお前ごときのいう事をきかなければならないのだ?お前は何様だ?ん?」
私の目が赤く光ましたわ。
「そうだなぁ。今、私が1番やりたい事はお前を殺す事だ。多分それはもう1人の私も望んでいるだろう。しかしだからというわけではないぞ?お前が私に命令したのが気に入らん。死ね」
そう言い終わらないうちに私は男の顔を右手で掴みグイグイと潰そうとし始めましたわ。『もう1人の私』って私の事ですわよね?いえ、いえ、その男は大嫌いですが殺そうとまでは考えていませんでしたわよ⁉︎勝手に決めつけないで下さいませ!
私から見える手はもう人間の手ではなく指が7本もあり鱗がありますわ。
きっと手に鱗という事は体全体が鱗で覆われているのでしょうね。
男は力を使い抵抗していますが私はびくともしません。そのうちに私は男をそのまま掴んでブンブン振り回し始めました。
あ......そんなに振り回したら首が千切れて......。もう三分の一ぐらいは千切れてしまっていますわね......。
そのように顔を掴んでいたら潰れて......。
もう半分くらい潰れてしまっていますわね......。
「なんだ。偉そうな事を言っていたわりにはお前の力はそんなものか。笑えるな。もう少し楽しませてくれると思っていたのだが」
私はため息混じりにそう言って男をぶん投げてしまいました。
ゴロゴロと床に転がった男は顔や首の復活を試みるも駄目なようです。
「ああ、無理だ。私の毒が入ってしまうとどんな力でも復活する事は出来ないからなぁ」
私がふふふと笑っていますわ。
我ながら完璧な化け物に仕上がってしまったのですね。爪から毒が出ていたようですわ。こんな化け物、誰が戦っても勝てる訳ないじゃないですの?
「さて?そこで見てるだけのお前たちも邪魔だな。悪いがもうお前たちの知っている女ではないのでな」
アクア達の方を私が見ましたわ。
いけませんわ!
絶対に殺させませんわよ!
私はむぉぉぉぉぉ~!と力を入れて抵抗してみます。
全然駄目ですわ。何も変わりません。
「俺たちはアイラとは戦いたくはない」
ルース様がこっちに来るなと言わんばかりに手を前に出して私を拒否していますわ。やはり見目が酷いのでしょうね。化け物ですもの。
「おい!中にまだ居るのだろう?どうにかしてバルトカピと入れ替われないのか?」
ミカエル様が普通に話しかけてきてますわ。流石天使ですわね。
そしてそんな簡単に出来るだろう?的な感じで言ってこないで下さいませね。
さっきやってみましたが無理でしたもの。
「アイラ大聖女!無事か⁉︎」
その声は......。
壊れている教会の扉からエリアス王太子様とお父様が入ってきましたわ。
こ、こ、これは非常に危険な状態ですの。だってバル、いえ、私の闇を作ってしまった張本人であるエリアス王太子様が来てしまったのですから。
私はギギギーと音がしそうなぐらいゆっくりとエリアス王太子様の方に振り返りましたわ。
「な、なんという事だ......。遅かったか」
お父様が悲しいお顔になってしまいましたわ。その様なお顔なさらないで下さい。私まで悲しくなります。
でも光のシールド内で眠っているお母様を見つけてホッとしていますわね。
良かったですわ。
「お前はエリアス王太子......」
私は低く冷たい声で言いました。
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