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第五章
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僕とルークはメイドさんに案内されてティーラウンジに行く。
そこにはカール兄様だけが座っていた。
僕はキョロキョロと周りを見る。
「私達以外に誰も居ないよ?客人は夕食まで部屋の方で寛いでもらっているからね」
あ~成程!お部屋にお茶一式運んだって事かぁ!!
「そうですか」
僕はニッコリ笑ってテーブルを挟みカール兄様の正面に座った。ルークは僕の後ろに立つ。
「ルークも、ほら、座って」
カール兄様が促す。
「いえ、私の立場はリアの護衛騎士なのでこのままで」
カール兄様が肩をすくめて僕を見る。
「ルークは言い出したらきかないのでこのままでいいですわ。ところでファリアー叔父様は?」
カール兄様はメイドさんに一通りお茶の準備をしてもらってラウンジから出て行くように言った。
「先程、王都から連絡が来てね。リアもリチャード伯父様やジョゼフから聞いていると思うけど......。悪魔崇拝の件でね。また犠牲者が出たらしい。新たな遺体が見つかったようだよ?父上は王都に行ってリチャード伯父様と合流し調査に協力するようだ」
「また犠牲者が......。お父様から聞いたのですけれど儀式の生贄だとか。何故分かるのですの?」
「......流石にそこまでは話していなかったのだね。聞いて大丈夫かな?」
「ええ。私こう見えて結構神経図太いので大丈夫ですわ」
「そうか、そうだね」
「あら?そこで納得しますの?」
「ああ、リアは幼い頃から強い子だったからね」
ん?そうかな?
「遺体には『印』があるそうだよ。左側の二の腕辺りに悪魔の印がね」
「悪魔の印?」
「何か紋様のようなんだそうだけど焼印でね。それがこの世にある炎で焼いた物ではないみたいだ。色々鑑定しても謎らしい」
そうか~。悪魔の炎。
パッと僕の頭のに情報が出てきた。これも救世主あるあるで悪魔の情報みたいだ。
「そしてその遺体は焼印以外に必ずどこか体の部位が破損しているそうだ」
「破損ですの?」
「ああ、そうだ。ある者は長く綺麗だった髪の毛が付け根から引きちぎられて頭皮までなくなっていたり、ある者は右半身が切り裂かれなくなっていたり、ある者は眼球が抉り出されてなくなっていたり、ある者は......」
「あ~、カール様、もうそこら辺で......」
ルークが止めに入った!!
え?魔獣をガンガン倒していくのにこの話は駄目なの?
「と、いった具合に破損しているみたいだね」
「何故それぞれ違うのでしようか?」
「もう何体も見つかっているから同じ部位が同じように破損している遺体もあるようだけれどね。不思議だよね」
んー。それぞれに儀式の仕方が違うのかな?
「そして生贄は女性に限られている。男性の犠牲者はいないらしい」
ふーん。女性の方が腕力とかが弱いから?背丈も小さいから攫うのもやりやすいから?
「そうなのですね」
「父上は犠牲者の数が多くなってきたからそろそろ国民にも知らせる事になると言って出て行ったよ。2、3日中には発表されると思う」
「その方がよろしいかと。皆、それぞれ自分の身を守って欲しいですもの」
「そうだね。さあ、折角の美味しいお茶やスコーンが冷めてしまうまえに頂こう」
カール兄様はもうこの話は終わりだとばかりに僕にお茶を勧めてきた。本当はもう少し聞きたかったけど今は諦めよーと。僕はスコーンに生クリームとイチゴジャムをのっけて頬張った。んー!美味しい!!
そこにはカール兄様だけが座っていた。
僕はキョロキョロと周りを見る。
「私達以外に誰も居ないよ?客人は夕食まで部屋の方で寛いでもらっているからね」
あ~成程!お部屋にお茶一式運んだって事かぁ!!
「そうですか」
僕はニッコリ笑ってテーブルを挟みカール兄様の正面に座った。ルークは僕の後ろに立つ。
「ルークも、ほら、座って」
カール兄様が促す。
「いえ、私の立場はリアの護衛騎士なのでこのままで」
カール兄様が肩をすくめて僕を見る。
「ルークは言い出したらきかないのでこのままでいいですわ。ところでファリアー叔父様は?」
カール兄様はメイドさんに一通りお茶の準備をしてもらってラウンジから出て行くように言った。
「先程、王都から連絡が来てね。リアもリチャード伯父様やジョゼフから聞いていると思うけど......。悪魔崇拝の件でね。また犠牲者が出たらしい。新たな遺体が見つかったようだよ?父上は王都に行ってリチャード伯父様と合流し調査に協力するようだ」
「また犠牲者が......。お父様から聞いたのですけれど儀式の生贄だとか。何故分かるのですの?」
「......流石にそこまでは話していなかったのだね。聞いて大丈夫かな?」
「ええ。私こう見えて結構神経図太いので大丈夫ですわ」
「そうか、そうだね」
「あら?そこで納得しますの?」
「ああ、リアは幼い頃から強い子だったからね」
ん?そうかな?
「遺体には『印』があるそうだよ。左側の二の腕辺りに悪魔の印がね」
「悪魔の印?」
「何か紋様のようなんだそうだけど焼印でね。それがこの世にある炎で焼いた物ではないみたいだ。色々鑑定しても謎らしい」
そうか~。悪魔の炎。
パッと僕の頭のに情報が出てきた。これも救世主あるあるで悪魔の情報みたいだ。
「そしてその遺体は焼印以外に必ずどこか体の部位が破損しているそうだ」
「破損ですの?」
「ああ、そうだ。ある者は長く綺麗だった髪の毛が付け根から引きちぎられて頭皮までなくなっていたり、ある者は右半身が切り裂かれなくなっていたり、ある者は眼球が抉り出されてなくなっていたり、ある者は......」
「あ~、カール様、もうそこら辺で......」
ルークが止めに入った!!
え?魔獣をガンガン倒していくのにこの話は駄目なの?
「と、いった具合に破損しているみたいだね」
「何故それぞれ違うのでしようか?」
「もう何体も見つかっているから同じ部位が同じように破損している遺体もあるようだけれどね。不思議だよね」
んー。それぞれに儀式の仕方が違うのかな?
「そして生贄は女性に限られている。男性の犠牲者はいないらしい」
ふーん。女性の方が腕力とかが弱いから?背丈も小さいから攫うのもやりやすいから?
「そうなのですね」
「父上は犠牲者の数が多くなってきたからそろそろ国民にも知らせる事になると言って出て行ったよ。2、3日中には発表されると思う」
「その方がよろしいかと。皆、それぞれ自分の身を守って欲しいですもの」
「そうだね。さあ、折角の美味しいお茶やスコーンが冷めてしまうまえに頂こう」
カール兄様はもうこの話は終わりだとばかりに僕にお茶を勧めてきた。本当はもう少し聞きたかったけど今は諦めよーと。僕はスコーンに生クリームとイチゴジャムをのっけて頬張った。んー!美味しい!!
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