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22 その後
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「少し減点かな」
会場を後にした私に元生徒会長が言い放ちました。
「何がですの?」
「貴女の婚約破棄」
「…………少し力んでしまいましたわ」
「違う違う、終わった後に迎え入れる相手がいない」
「その様な人が必要などとは考えていませんでしたわね」
「じゃあ、今考えて欲しいな」
さりげなく髪を触らないでくださいませ。
「元生徒会長は、ご自分のお兄様の様になりたいのですか?」
「どうかな、兄は尊敬しているけれど相手が貴女だからという理由が大きいよ」
「あら嬉しいですけれど、今更この国の者でなくてもよろしいのに」
身分を隠して留学されたが、相手が見つからず帰国した大国の王子なのだから、と言外に込めました。
「あの公爵令嬢の様に隣国で手腕を発揮してみないかい?」
貴女にはあっているだろう。
ニヤリと笑う確信的な笑みが憎たらしい。
「何故再びこの国にいらっしゃったのですか?」
「この国の王太子には王女しかいない。側妃を娶るのも難しい。あれだけ大々的に婚約破棄したからね。この度兄と公爵令嬢との子が養子に入る事が決まった。その手続きさ」
「婚約者としてではなく、養子ですの?」
「明確に身分を保証して、次代の王として育てるのさ。元々公爵の方が王に相応しいと言う意見を封じる為の婚約をぶち壊した者としては、王位を飛ばされても仕方ないだろう」
「さぁ、俺の手を取って……」
「私、婚約破棄してすぐ次の男に行く様な女ではありませんわよ」
微笑んで今は保留と致しましょう。
どうせ貴方の事だから、上手く手順を踏んでくれるでしょう。
了
―――
お読みいただきありがとうございました。
会場を後にした私に元生徒会長が言い放ちました。
「何がですの?」
「貴女の婚約破棄」
「…………少し力んでしまいましたわ」
「違う違う、終わった後に迎え入れる相手がいない」
「その様な人が必要などとは考えていませんでしたわね」
「じゃあ、今考えて欲しいな」
さりげなく髪を触らないでくださいませ。
「元生徒会長は、ご自分のお兄様の様になりたいのですか?」
「どうかな、兄は尊敬しているけれど相手が貴女だからという理由が大きいよ」
「あら嬉しいですけれど、今更この国の者でなくてもよろしいのに」
身分を隠して留学されたが、相手が見つからず帰国した大国の王子なのだから、と言外に込めました。
「あの公爵令嬢の様に隣国で手腕を発揮してみないかい?」
貴女にはあっているだろう。
ニヤリと笑う確信的な笑みが憎たらしい。
「何故再びこの国にいらっしゃったのですか?」
「この国の王太子には王女しかいない。側妃を娶るのも難しい。あれだけ大々的に婚約破棄したからね。この度兄と公爵令嬢との子が養子に入る事が決まった。その手続きさ」
「婚約者としてではなく、養子ですの?」
「明確に身分を保証して、次代の王として育てるのさ。元々公爵の方が王に相応しいと言う意見を封じる為の婚約をぶち壊した者としては、王位を飛ばされても仕方ないだろう」
「さぁ、俺の手を取って……」
「私、婚約破棄してすぐ次の男に行く様な女ではありませんわよ」
微笑んで今は保留と致しましょう。
どうせ貴方の事だから、上手く手順を踏んでくれるでしょう。
了
―――
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