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21 辺境伯令嬢の卒業式典
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卒業式典で首席発表されましたわ。
とても誇らしいものですわね。
皆の尊敬する視線に混じって、刺すような不快な視線が一つ二つ……
その視線を辿れば婚約者が見えましたわ。
私を睨み付ける目は隠すつもりもないみたい。
その様な目をされるなら、学業を励めば宜しかったのに。
最終学年で今までの勉強の蓄積分が終わったのでしょう。
成績が下り坂となり、最後は後ろから数えた方が早いところで落ち着きましたわ。
女性ばかり追いかけていましたものね。
パーティの準備中、それは突然始まりました。
「辺境伯令嬢との婚約を破棄する。貴女は私の婚約者としてなっていない。私には別に相応しい人がいる」
あらあら、相変わらず女性をぶら下げていらっしゃいます。
相応しくない?
そうよね、貴方が私に相応しくないですわ。
周りは期待の眼差しで、私達の婚約破棄を見守っていますわよ。
にこりと相手の口上を聞き終え、私は自分の主張を致します。
勿論、貶す必要はございません。
お二人を快く祝福しますわよ。
お相手の女性は騎士爵のご令嬢。
婚約者が無事騎士に成られたなら、今と同程度の生活が出来るでしょう。
そう、騎士と成れたなら……ですけれどね。
綺麗なカーテシーを決め、会場を後にしました。
私は憧れの公爵令嬢の様に優雅に出来たかしら。
ただ幾つものキラキラとした幼い瞳が、私を見つめていましたわ。
とても誇らしいものですわね。
皆の尊敬する視線に混じって、刺すような不快な視線が一つ二つ……
その視線を辿れば婚約者が見えましたわ。
私を睨み付ける目は隠すつもりもないみたい。
その様な目をされるなら、学業を励めば宜しかったのに。
最終学年で今までの勉強の蓄積分が終わったのでしょう。
成績が下り坂となり、最後は後ろから数えた方が早いところで落ち着きましたわ。
女性ばかり追いかけていましたものね。
パーティの準備中、それは突然始まりました。
「辺境伯令嬢との婚約を破棄する。貴女は私の婚約者としてなっていない。私には別に相応しい人がいる」
あらあら、相変わらず女性をぶら下げていらっしゃいます。
相応しくない?
そうよね、貴方が私に相応しくないですわ。
周りは期待の眼差しで、私達の婚約破棄を見守っていますわよ。
にこりと相手の口上を聞き終え、私は自分の主張を致します。
勿論、貶す必要はございません。
お二人を快く祝福しますわよ。
お相手の女性は騎士爵のご令嬢。
婚約者が無事騎士に成られたなら、今と同程度の生活が出来るでしょう。
そう、騎士と成れたなら……ですけれどね。
綺麗なカーテシーを決め、会場を後にしました。
私は憧れの公爵令嬢の様に優雅に出来たかしら。
ただ幾つものキラキラとした幼い瞳が、私を見つめていましたわ。
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