出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに

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学園 高等部1年 対抗戦編

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 次の日。クーリアは自分の部屋で四苦八苦していた。

「こ、ここ?」

 その理由は…イヤリングの付け方がよく分からなかったからだ。ここにきて装飾品を身につけなかったことが悔やまれる……ことはないが、聞いておけば良かった、と少しばかり後悔するクーリアであった。
 そして鏡を見ながら、時間がかかりつつも、何とかイヤリングを付けることができた。

「ふぅ……あっ!」

 付け終わり安堵しながら時計を見ると、もう既に家をでないと間に合いそうにない時間になっていた。

「クー、ご飯は!?」

 フィーリヤがクーリアに尋ねてくる。

「時間無いからいい!」

 一分一秒も惜しいので、クーリアは朝ごはんを食べず、鞄を持って、学園へと走った。





「はぁはぁ…間に合った…」

 全速力で走って、なんとか朝礼開始2分前にクーリアは教室へとたどり着いた。

「クー、おはよう。あなたが遅れるなんて珍しいわね」
「おはよう。うん……イヤリングの付け方がね…」

 サラがそんなクーリアの言葉に苦笑した。

「まぁ昨日わたしが付けたものね…ごめんね?」
「ううん。わたしが聞かなかったのが悪いから」

 そもそもサラはイヤリングの付け方をクーリアが知らないとは思わなかったのだから、サラが昨日言わなかったのは無理もない。
 そんな会話を交わしたところで、担任の先生が入ってきて朝礼を始めた。



「よし。全員いるな。今日は対抗戦準決勝だ。このクラスで残ってるのは……サラのチームだけか」

 だけではあるが、Gクラスでひとつでも残っていること自体がありえないので、凄いことだったりする。

「頑張れよ。特に、クーリア」
「………なんでわたしなんですか」
「1番楽してるから」

 その言葉を聞き、サラの顔が怒りに染る。
 確かに一見するとクーリアは何もしていないように見える。だが、クーリアがいるからこそ、クーリアが守ってくれるからこそ、サラ達が攻められるのだ。

「先生っ!いくらなんでもそれは」
「サラ」

 今にもここから先生にむけて魔法を使いそうなサラをクーリアが止める。

「でもっ!」
「いいの。別に」

 それでもサラは言おうとしたが、クーリアが微力の魔力を放出し威圧してきたので、仕方なく黙った。

「あぁ…まぁ、すまん。ちょっと言葉が悪かったな」
「大丈夫ですよ。ホントのことですし」

 クーリアが答えると、クラスに笑いが生まれる。その笑いは面白がるような、蔑むような、そんなものだった。

「(クーっ!)」
「(黙って)」

 もしクーリアが居ない時にこんな状態になれば、サラはこの教室を火の海にしていたかもしれない……。



 
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