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最終章
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蔦を辿ってサラ達がたどり着いたのは、不自然に開けた場所に生えた、1本の大きな枯れ木だった。
「ここ?」
「みたい…です」
蔦は枯れ木のいたるところに絡みつき、まるで枯れ木に寄生している触手のようである。
ぐるぐると周りを歩いてみるが、蔦が絡み付いている以外何もなく、人の気配も感じられない。
「嘘……」
そう呟いたサラの顔に浮かんでいたのは、絶望。それは、サラがここにクーリアがいるはずだと確信を持っていた故だった。しかし、どこを見てもクーリアの姿はない。サラの顔に焦りが浮かぶ。
「……ちょっと待って。少し、離れてくれる?」
ナターシャが何かに気付き、剣を鞘から引き抜く。
サラ達が少し困惑しながらも離れたのを確認してから、ナターシャが枯れ木に向かって剣を縦に振り下ろした。すると、振り下ろした剣筋の通りに木の表面だけがきれいに切断される。
「……いた」
縦に裂けた枯れ木を見て、ナターシャがそう呟く。その視線の先にいたのは……
「クー!」
「お姉ちゃん!」
サラとリーフィアが駆け寄り、力ずくで枯れ木の表面を引き剥がす。
そして中から蔦まみれになったクーリアを引きずり出した。
「周りは……誰もいないみたいね」
サラ達がクーリアを助けている間ナターシャは周りを警戒していたが、クーリアを捕らえたであろう相手は見当たらなかった。
「クー、クー! しっかりして!」
絡みついていた蔦を取り払い、声をかける。だが、目を覚ます様子はない。
「脈は、あります。けど、息が……」
「…どうやら仮死状態になっているみたいね」
冷静にナターシャがそう判断する。
「ひとまずここを離れましょう。このまま居るのは危険だわ」
森の中で不自然に開けた場所。身を隠す場所はない。
「……はい」
「クーちゃんはわたしが運ぶわね。周りの警戒をお願い」
「分かりました」
ナターシャがクーリアを横抱きにして持ち上げる。
(っ!? 軽い…)
思わずそのまま放り投げてしまいそうなほど、クーリアの身体は軽かった。まるで、中に何も詰まっていないかのように。
「じゃああの洞穴に……」
リーフィアがそう言って進もうとした、ちょうどその時。
『にがサない』
その言葉と共に、地面から無数の蔦が突き出してきた。
「なっ!」
突然の事で混乱したサラ達をよそに、周りはあっという間に蔦で囲まれてしまった。さながら、鳥籠の様だ。
(しくじったわ…待ち伏せされていたのね)
ナターシャが唇を噛む。今思えば蔦が残されていた事自体、不自然過ぎたのだ。
リーフィアとサラがクーリアを守るように周りを囲う。
「誰!」
サラが声を上げるが、当然返事は来ない。その代わりに、声の主がその姿を表した。
「え……」
薄暗闇から現れた姿を見た途端、サラ達が言葉を失う。なぜなら……
「お姉、ちゃん…?」
もう1人のクーリアが現れたのだから。
「ここ?」
「みたい…です」
蔦は枯れ木のいたるところに絡みつき、まるで枯れ木に寄生している触手のようである。
ぐるぐると周りを歩いてみるが、蔦が絡み付いている以外何もなく、人の気配も感じられない。
「嘘……」
そう呟いたサラの顔に浮かんでいたのは、絶望。それは、サラがここにクーリアがいるはずだと確信を持っていた故だった。しかし、どこを見てもクーリアの姿はない。サラの顔に焦りが浮かぶ。
「……ちょっと待って。少し、離れてくれる?」
ナターシャが何かに気付き、剣を鞘から引き抜く。
サラ達が少し困惑しながらも離れたのを確認してから、ナターシャが枯れ木に向かって剣を縦に振り下ろした。すると、振り下ろした剣筋の通りに木の表面だけがきれいに切断される。
「……いた」
縦に裂けた枯れ木を見て、ナターシャがそう呟く。その視線の先にいたのは……
「クー!」
「お姉ちゃん!」
サラとリーフィアが駆け寄り、力ずくで枯れ木の表面を引き剥がす。
そして中から蔦まみれになったクーリアを引きずり出した。
「周りは……誰もいないみたいね」
サラ達がクーリアを助けている間ナターシャは周りを警戒していたが、クーリアを捕らえたであろう相手は見当たらなかった。
「クー、クー! しっかりして!」
絡みついていた蔦を取り払い、声をかける。だが、目を覚ます様子はない。
「脈は、あります。けど、息が……」
「…どうやら仮死状態になっているみたいね」
冷静にナターシャがそう判断する。
「ひとまずここを離れましょう。このまま居るのは危険だわ」
森の中で不自然に開けた場所。身を隠す場所はない。
「……はい」
「クーちゃんはわたしが運ぶわね。周りの警戒をお願い」
「分かりました」
ナターシャがクーリアを横抱きにして持ち上げる。
(っ!? 軽い…)
思わずそのまま放り投げてしまいそうなほど、クーリアの身体は軽かった。まるで、中に何も詰まっていないかのように。
「じゃああの洞穴に……」
リーフィアがそう言って進もうとした、ちょうどその時。
『にがサない』
その言葉と共に、地面から無数の蔦が突き出してきた。
「なっ!」
突然の事で混乱したサラ達をよそに、周りはあっという間に蔦で囲まれてしまった。さながら、鳥籠の様だ。
(しくじったわ…待ち伏せされていたのね)
ナターシャが唇を噛む。今思えば蔦が残されていた事自体、不自然過ぎたのだ。
リーフィアとサラがクーリアを守るように周りを囲う。
「誰!」
サラが声を上げるが、当然返事は来ない。その代わりに、声の主がその姿を表した。
「え……」
薄暗闇から現れた姿を見た途端、サラ達が言葉を失う。なぜなら……
「お姉、ちゃん…?」
もう1人のクーリアが現れたのだから。
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