56 / 197
56話
しおりを挟む
瑠華が鬼人を連れて【柊】に辿り着いたのは、空が白みだした時だった。
「ふぅ…」
出掛けた時と同じ窓から中へと入り、一息吐いて姿を人間に戻す。そして普段使っているベッドに鬼人を寝かせると、労わるように額に手をのせた。
「鬼人としては若いのぅ…」
少し傷んだ銀の髪を手櫛で梳いて、少し思案する。レギノルカの記憶が正しければ、鬼人とは鬼と呼ばれる種族が進化した姿だ。種族の進化は経験を積んだ個体に稀に起きる極めて珍しい事象であり、それ故に長く生きた個体に起きやすい。
強さを誇りとする鬼であれば、鬼人となるのはその中でも最も経験を積んだ強い個体だ。しかし今瑠華の前にいる鬼人は、明らかに幼い女児である。
「……まぁそれは本人に聞けば良かろう。欲は発散出来たじゃろうしな」
強さを誇りとし、闘うことを好む種族である鬼の進化として鬼人はある制約を持っている。それを“欲”と呼び、鬼人はその欲を発散しなければ自我を失ってしまう。
そうならない為に、鬼人は常に強者との戦いを望むのだ。戦って始めて、己の存在意義が果たされるが故に。
「今はゆっくりと休むが良い」
最後に優しく頭を撫でれば、ふにゃりと寝顔が緩んだ。それを確認して、部屋に結界を張りつつ外に出て下に降りる。そもそも睡眠を必要としない瑠華は、今からの時間はただ暇である。
「……普段ならば隣りに眠る子らを愛でるのじゃがな」
思えば瑠華は【柊】に来てから一人で夜を過ごした事が無い。昔は当たり前であった一人が、今では少し寂しく感じてしまう自分に苦笑を零した。
「さて何をするか……確かパスタソースがもう無かったか? ならばそれを作るとするかの」
眠る子達を起こさないように遮音結界を準備して、パスタソースを作る準備を始める。そうして久しぶりの瑠華一人の時間は、普段の昼間と変わらない様子で過ぎていった。
◆ ◆ ◆
出来上がったパスタソースを小分けして道具を片付け始めたところで、起き出す存在に気が付いた。時計を見ればまだ午前七時。今日は日曜日であり、休日の【柊】の平均起床時間は午前十時だ。部活があるとも聞いていないので、瑠華は首を傾げた。
「おはよー……あれ、瑠華ちゃん料理してたの?」
「おはよう奏。今日は早いのう?」
暫くして降りて来たのは、普段寝坊ばかりの奏であった。どういう風の吹き回しかと、瑠華が思わず訝しむ眼差しを向けてしまう。
「……瑠華ちゃんが何考えてるのか分かるけど、私だって起きる時は起きるんだよ」
「珍しい事もあるものじゃのぅ…」
「まぁ、ね…今日はちょっとランニングでもしよっかなって」
「ランニング?」
「うん。やっぱり瑠華ちゃんに追い付くには一朝一夕じゃ無理だしね。地道な事からコツコツ始めようと思って」
「そうか…良い心掛けじゃな。ならば朝餉は帰ってからにするかの?」
「そうする。じゃあ行ってくるね」
「うむ……あぁいや少し待つのじゃ」
「?」
そのまま玄関で見送ろうとした瑠華が、ある事を思い出し奏を呼び止めた。
「此奴らの散歩も頼めるかの」
その声と共に瑠華の影から飛び出す三つの影。瑠華が成り行きで契約してしまったケルベロスの睦月、如月、弥生である。
「わっ!? えっ、この子達どしたの!?」
「少し縁があっての。それぞれ睦月、如月、弥生という。まだ幼い個体のようでな、遊びたがりじゃから任せたいのじゃ」
〈おさんぽ!〉
〈ごほーび!〉
〈まだー?〉
まだ瑠華からご褒美を貰っていない事を覚えていた弥生達が、尻尾をブンブンと振って瑠華に擦り寄る。
「すっごい懐かれてるね」
「此奴らの思考回路はかなり単純じゃぞ…はぁ、奏と散歩を終えれば褒美をやるから行ってくるのじゃ」
〈やくそくー!〉
〈かなでー?〉
〈あるじさまのにおいするー!〉
「わっ、擽ったいよぅ~」
どうやら相性は良さそうだと胸を撫で下ろす。……ついでに流れで説明を省けた事にも安堵した。
「美影~、お友達だよ~! ……あれ?」
奏が自分の影に呼び掛けるが、美影が出てこない。理由が分からず、奏が小首を傾げる。
「……弥生達に怯えておるのじゃろうな」
「えぇー! こんなにも可愛いのに…」
奏が睦月の頭をわしゃわしゃと撫でるが、実際は奏や美影よりも強いモンスターだ。触れる事が許されているのは、奏が瑠華のお気に入りである事を理解しているからでしかない。
「睦月、如月、弥生。妾が許可しない限り、攻撃行為を禁止する。反撃は許すが、命は奪うな。分かったか?」
〈〈〈はーい!〉〉〉
随分と緩い返事が返ってきたが、まぁこう言っておけばまず問題は起きないだろう。
「瑠華ちゃん…?」
「此奴らはモンスターじゃからの。何かあってからでは遅いじゃろ?」
「あっ…そっか。ただの犬じゃないんだ」
「まぁ奏を襲う事はまず無いから安心するのじゃ。では三匹を任せるぞ」
「分かった! じゃあ行こっか!」
〈〈〈はーい!〉〉〉
元気良く出掛けて言った一人と三匹を見送り、瑠華が自室へと戻る。すると既に鬼人は目を覚ましており、部屋に入ってきた瑠華にビクリと身体を跳ねさせた。
「調子はどうじゃ?」
「ぁ…ぇと…大、丈夫、です」
「ふむ、受け答えは問題なさそうじゃな」
ベッド傍に椅子を持ってきてそれに腰掛け、威圧感を与えないよう柔らかな声色で尋ねる。
「名前は分かるかの?」
「えっと…紫乃と、申します」
「紫乃か。由来はその瞳かの?」
「あ、はい。そう、です」
眠っている間は気が付かなかったが、紫乃は綺麗な紫の瞳を持っていた。
「紫乃、どこまで覚えておる?」
「覚えて…えと、祈祷を行った後、気が付けば洞窟の中に居て…その後は、あまり…」
「…成程のぅ」
その言葉が正しいのであれば、紫乃はダンジョンで生まれた存在では無いという事になる。
(……殺すと姿を失うモンスター。もしや…)
「紫乃。もしやそなた、此方に身体ごと来た訳ではないのか……?」
「ふぅ…」
出掛けた時と同じ窓から中へと入り、一息吐いて姿を人間に戻す。そして普段使っているベッドに鬼人を寝かせると、労わるように額に手をのせた。
「鬼人としては若いのぅ…」
少し傷んだ銀の髪を手櫛で梳いて、少し思案する。レギノルカの記憶が正しければ、鬼人とは鬼と呼ばれる種族が進化した姿だ。種族の進化は経験を積んだ個体に稀に起きる極めて珍しい事象であり、それ故に長く生きた個体に起きやすい。
強さを誇りとする鬼であれば、鬼人となるのはその中でも最も経験を積んだ強い個体だ。しかし今瑠華の前にいる鬼人は、明らかに幼い女児である。
「……まぁそれは本人に聞けば良かろう。欲は発散出来たじゃろうしな」
強さを誇りとし、闘うことを好む種族である鬼の進化として鬼人はある制約を持っている。それを“欲”と呼び、鬼人はその欲を発散しなければ自我を失ってしまう。
そうならない為に、鬼人は常に強者との戦いを望むのだ。戦って始めて、己の存在意義が果たされるが故に。
「今はゆっくりと休むが良い」
最後に優しく頭を撫でれば、ふにゃりと寝顔が緩んだ。それを確認して、部屋に結界を張りつつ外に出て下に降りる。そもそも睡眠を必要としない瑠華は、今からの時間はただ暇である。
「……普段ならば隣りに眠る子らを愛でるのじゃがな」
思えば瑠華は【柊】に来てから一人で夜を過ごした事が無い。昔は当たり前であった一人が、今では少し寂しく感じてしまう自分に苦笑を零した。
「さて何をするか……確かパスタソースがもう無かったか? ならばそれを作るとするかの」
眠る子達を起こさないように遮音結界を準備して、パスタソースを作る準備を始める。そうして久しぶりの瑠華一人の時間は、普段の昼間と変わらない様子で過ぎていった。
◆ ◆ ◆
出来上がったパスタソースを小分けして道具を片付け始めたところで、起き出す存在に気が付いた。時計を見ればまだ午前七時。今日は日曜日であり、休日の【柊】の平均起床時間は午前十時だ。部活があるとも聞いていないので、瑠華は首を傾げた。
「おはよー……あれ、瑠華ちゃん料理してたの?」
「おはよう奏。今日は早いのう?」
暫くして降りて来たのは、普段寝坊ばかりの奏であった。どういう風の吹き回しかと、瑠華が思わず訝しむ眼差しを向けてしまう。
「……瑠華ちゃんが何考えてるのか分かるけど、私だって起きる時は起きるんだよ」
「珍しい事もあるものじゃのぅ…」
「まぁ、ね…今日はちょっとランニングでもしよっかなって」
「ランニング?」
「うん。やっぱり瑠華ちゃんに追い付くには一朝一夕じゃ無理だしね。地道な事からコツコツ始めようと思って」
「そうか…良い心掛けじゃな。ならば朝餉は帰ってからにするかの?」
「そうする。じゃあ行ってくるね」
「うむ……あぁいや少し待つのじゃ」
「?」
そのまま玄関で見送ろうとした瑠華が、ある事を思い出し奏を呼び止めた。
「此奴らの散歩も頼めるかの」
その声と共に瑠華の影から飛び出す三つの影。瑠華が成り行きで契約してしまったケルベロスの睦月、如月、弥生である。
「わっ!? えっ、この子達どしたの!?」
「少し縁があっての。それぞれ睦月、如月、弥生という。まだ幼い個体のようでな、遊びたがりじゃから任せたいのじゃ」
〈おさんぽ!〉
〈ごほーび!〉
〈まだー?〉
まだ瑠華からご褒美を貰っていない事を覚えていた弥生達が、尻尾をブンブンと振って瑠華に擦り寄る。
「すっごい懐かれてるね」
「此奴らの思考回路はかなり単純じゃぞ…はぁ、奏と散歩を終えれば褒美をやるから行ってくるのじゃ」
〈やくそくー!〉
〈かなでー?〉
〈あるじさまのにおいするー!〉
「わっ、擽ったいよぅ~」
どうやら相性は良さそうだと胸を撫で下ろす。……ついでに流れで説明を省けた事にも安堵した。
「美影~、お友達だよ~! ……あれ?」
奏が自分の影に呼び掛けるが、美影が出てこない。理由が分からず、奏が小首を傾げる。
「……弥生達に怯えておるのじゃろうな」
「えぇー! こんなにも可愛いのに…」
奏が睦月の頭をわしゃわしゃと撫でるが、実際は奏や美影よりも強いモンスターだ。触れる事が許されているのは、奏が瑠華のお気に入りである事を理解しているからでしかない。
「睦月、如月、弥生。妾が許可しない限り、攻撃行為を禁止する。反撃は許すが、命は奪うな。分かったか?」
〈〈〈はーい!〉〉〉
随分と緩い返事が返ってきたが、まぁこう言っておけばまず問題は起きないだろう。
「瑠華ちゃん…?」
「此奴らはモンスターじゃからの。何かあってからでは遅いじゃろ?」
「あっ…そっか。ただの犬じゃないんだ」
「まぁ奏を襲う事はまず無いから安心するのじゃ。では三匹を任せるぞ」
「分かった! じゃあ行こっか!」
〈〈〈はーい!〉〉〉
元気良く出掛けて言った一人と三匹を見送り、瑠華が自室へと戻る。すると既に鬼人は目を覚ましており、部屋に入ってきた瑠華にビクリと身体を跳ねさせた。
「調子はどうじゃ?」
「ぁ…ぇと…大、丈夫、です」
「ふむ、受け答えは問題なさそうじゃな」
ベッド傍に椅子を持ってきてそれに腰掛け、威圧感を与えないよう柔らかな声色で尋ねる。
「名前は分かるかの?」
「えっと…紫乃と、申します」
「紫乃か。由来はその瞳かの?」
「あ、はい。そう、です」
眠っている間は気が付かなかったが、紫乃は綺麗な紫の瞳を持っていた。
「紫乃、どこまで覚えておる?」
「覚えて…えと、祈祷を行った後、気が付けば洞窟の中に居て…その後は、あまり…」
「…成程のぅ」
その言葉が正しいのであれば、紫乃はダンジョンで生まれた存在では無いという事になる。
(……殺すと姿を失うモンスター。もしや…)
「紫乃。もしやそなた、此方に身体ごと来た訳ではないのか……?」
16
あなたにおすすめの小説
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる