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118話
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脱線した話をそろそろ元に戻して、本題の方へ移る。
「効果範囲に入ってるかは見てもあんまり分かんないね」
「まぁ叩けば分かるじゃろ」
:意外と脳筋よね瑠華ちゃんって。
:なまじ全部力で解決出来ちゃうから…
実際のところ瑠華は別に脳筋でも戦闘狂でもないのだが……全てにおいて最適で最短に問題を解決する手段を選んでしまうので、どうしても結局は殴った方が早いになってしまうのである。
「じゃあまずは凪沙がやってみようか。前手も足も出なかったし」
「リベンジ」
前回は虚しく全ての矢が弾かれてしまい何も出来なかった凪沙が、決意を漲らせる。
キリキリと弦を引き絞り、狙うは目の前で臨戦態勢を取るコガネン。効果範囲の関係上どうしてもいつもより近い場所からの狙撃となる為、奏が自分から動いてタゲを取る選択をしていた。
:奏ちゃんの動きいいね。
:ちゃんとそれぞれの役割と立ち回りが見えてきてる。
:奏ちゃんも成長してるんだなぁ。
(珠里との特訓は良い影響を与えておるようじゃな)
以前に比べて安心感が増した奏の動きに、瑠華が思わず笑みを零した。
タイミングを見計らい、凪沙が矢を放つ。高い風切り音を響かせて矢が真っ直ぐにコガネンへと向かい――――スコンッと軽い音を立てて装甲を貫いた。
「おお…」
「奏。感心しとらんと早くとどめを刺すのじゃ」
「あっ、えい!」
:掛け声可愛い。
:しかし絵面は可愛くない。
:武器振り回す女の子可愛いだろ。
:それな。しっかし結構効果あるね?
:凪沙ちゃんの矢が刺さるのが一番の証明。
「中々効果は良いのではないかえ?」
「そうだね。私も斬った感じそこまで抵抗感は強くなかったし。ただまぁ設置型っていうのがネックではあるよね」
「コガネンは動き遅いからまだいい。でも他には難しい…かも?」
:コガネン特効かぁ…
:需要見込めなそう。
「これだけでは確かに需要は見込めんな。しかしコガネンの素材を用いた物の性能次第なところはあるのではないかえ?」
「あっ! もしかしてその為に?」
「気付いておらんかったのか……」
雫は製品の良さと悪さを当然ながら理解しているので、それに伴う反応もある程度予想出来た。なので人を釣る餌としての効果を期待して、コガネンの素材を用いた道具を渡していたのだ。
瑠華はその思惑を言われずとも理解していたが、どうやら奏は気付いていなかったようだ。瑠華が呆れてしまうのも致し方ない。
「えと…じゃーん!」
「誤魔化し方が雑じゃろうて…」
居た堪れなくなった奏が、事前に渡されていたコガネン素材の試作品を取り出してカメラの前に掲げる。あからさまなその行動に瑠華が思わず苦笑した。
:草。
:勢いで乗り切ろうとすなwww
:取り出したのってコガネンの素材使ったやつ?
:用意周到だなぁ。
「そうだよ。これがコガネンの素材を用いて作った武器で、所謂投げナイフだね」
鈍い色を放つそれは、普通に使うには少々小さな見た目をしたナイフだ。軽さと頑丈性に着目して、使い捨てない投げナイフという構想の元設計されている。
「という訳で瑠華ちゃん。デモンストレーションよろしく」
「確かにこの中では妾しか出来んか…」
:さす瑠華。
:使えない武器ないよね、瑠華ちゃん。
奏から投げナイフを受け取って重心を確認し、軽く構えて投げ放つ。緩やかな起動を描いて飛翔したナイフは、その軽やかさとは裏腹にコガネンの顔面に深々と突き刺さった。
「おぉ…」
:すげぇ。
:切れ味良すぎんか?
:それに鉄じゃないから重すぎる事もなさそう。
:※ただし瑠華ちゃんだと参考になりません。
:それなんだよなぁ……
「え、なんで瑠華ちゃんだと参考にならないの?」
:だって瑠華ちゃんなら包丁とかでも岩斬れそうだし。
:瑠華ちゃんだから出来たと言われても納得しちゃうから……。
「実際出来るの? 瑠華ちゃん」
「包丁は流石に厳しいが…今の奏の刀程度ならば斬る事は可能じゃよ」
「出来るんだ…」
:草。
:ほ、他にも試作品はあるよね?
「あ、うん。試作品はこれだけじゃなくて…こんな感じの盾とかもあるよ」
次に奏が取り出したのは、所謂バックラーと呼ばれる盾だ。金属部品が一部に使われているものの、構成しているのは殆どがコガネンの素材である。
「なんと言っても軽いね! 私が片手で持てるくらいだもん!」
:奏ちゃんが持てるなら軽いか。
:瑠華ちゃんは多分重さすら感じないから……
:軽いのはいいけど硬いの?
「硬さも結構あるね。それにこれ実は面白い機構があって……ほらこれ。盾の後ろに魔核を嵌める場所があるんだ。これでコガネンの障壁を再現する事が出来るらしいよ」
:ほー!
:あり?
:コスパがどんなもんか分からないけど、あの硬さが出るなら一考する価値あるかも。
「コスパ…どれくらい魔力が持つかって事かな? 瑠華ちゃんどう?」
「……何故妾に聞いて答えが返ってくると思ったのじゃ?」
「だって瑠華ちゃんだし」
:瑠華ちゃんだもの。
:我々の常識を壊す事に定評のある瑠華ちゃんですもの。
:でどうなん?
「……詳しくは、分からん。じゃが障壁というものは受けられる衝撃の上限がある。それを超える衝撃が加わった場合、最もその負荷を受けるのはそれを展開した主じゃ。今回の場合は魔核じゃな」
「つまりどういう事?」
「負荷の程度にもよるが、まず間違いなく魔核が砕けるじゃろうな」
「あー……受けられる回数とかじゃなくて、威力が大事なんだね」
「そうじゃな」
:為になるぅ。
:つまり無茶するなって事ね。
:じゃあずっと展開したらどれ位で魔力無くなるの?
「ずっと展開などと言うておるが、そも障壁は結界とは異なるものじゃぞ?」
「そうなの?」
「結界ならば質問の通り展開する時間に応じて魔力を消費するが、障壁は攻撃を受ける瞬間にその間だけ展開するものじゃ。故に魔力効率の面から言えば、障壁の方が優れておる」
:そうなの!?
:あんまり違いよく分かってなかったから助かる。
:じゃあ結界って下位互換?
「そうでもないぞ? 障壁は攻撃を受ける瞬間に展開されるもの故、咄嗟の攻撃や連続した攻撃には弱いのじゃ。展開される基準は、主がその攻撃を認識しているかどうかじゃからの」
なので瑠華が【柊】の子供たちに配っている木札には、[簡易結界]が付与されているのだ。因みにこれは自動発動型のものであり、簡易と言いつつ瑠華の割と本気の攻撃を一回だけ耐える程の防御力を誇る。明らかに過剰である。
:一長一短って事か。
:瑠華ちゃん的にこの盾はあり?
「良いのではないかえ? 大きさも丁度良く使い勝手も良いじゃろうからな」
「でも正直瑠華ちゃんには要らないよね、コレ」
「それを言ってしまうのは流石に駄目じゃろ…」
:草。
:一応スポンサー案件なんだよなこれwww
:怒られる怒られるwww
「効果範囲に入ってるかは見てもあんまり分かんないね」
「まぁ叩けば分かるじゃろ」
:意外と脳筋よね瑠華ちゃんって。
:なまじ全部力で解決出来ちゃうから…
実際のところ瑠華は別に脳筋でも戦闘狂でもないのだが……全てにおいて最適で最短に問題を解決する手段を選んでしまうので、どうしても結局は殴った方が早いになってしまうのである。
「じゃあまずは凪沙がやってみようか。前手も足も出なかったし」
「リベンジ」
前回は虚しく全ての矢が弾かれてしまい何も出来なかった凪沙が、決意を漲らせる。
キリキリと弦を引き絞り、狙うは目の前で臨戦態勢を取るコガネン。効果範囲の関係上どうしてもいつもより近い場所からの狙撃となる為、奏が自分から動いてタゲを取る選択をしていた。
:奏ちゃんの動きいいね。
:ちゃんとそれぞれの役割と立ち回りが見えてきてる。
:奏ちゃんも成長してるんだなぁ。
(珠里との特訓は良い影響を与えておるようじゃな)
以前に比べて安心感が増した奏の動きに、瑠華が思わず笑みを零した。
タイミングを見計らい、凪沙が矢を放つ。高い風切り音を響かせて矢が真っ直ぐにコガネンへと向かい――――スコンッと軽い音を立てて装甲を貫いた。
「おお…」
「奏。感心しとらんと早くとどめを刺すのじゃ」
「あっ、えい!」
:掛け声可愛い。
:しかし絵面は可愛くない。
:武器振り回す女の子可愛いだろ。
:それな。しっかし結構効果あるね?
:凪沙ちゃんの矢が刺さるのが一番の証明。
「中々効果は良いのではないかえ?」
「そうだね。私も斬った感じそこまで抵抗感は強くなかったし。ただまぁ設置型っていうのがネックではあるよね」
「コガネンは動き遅いからまだいい。でも他には難しい…かも?」
:コガネン特効かぁ…
:需要見込めなそう。
「これだけでは確かに需要は見込めんな。しかしコガネンの素材を用いた物の性能次第なところはあるのではないかえ?」
「あっ! もしかしてその為に?」
「気付いておらんかったのか……」
雫は製品の良さと悪さを当然ながら理解しているので、それに伴う反応もある程度予想出来た。なので人を釣る餌としての効果を期待して、コガネンの素材を用いた道具を渡していたのだ。
瑠華はその思惑を言われずとも理解していたが、どうやら奏は気付いていなかったようだ。瑠華が呆れてしまうのも致し方ない。
「えと…じゃーん!」
「誤魔化し方が雑じゃろうて…」
居た堪れなくなった奏が、事前に渡されていたコガネン素材の試作品を取り出してカメラの前に掲げる。あからさまなその行動に瑠華が思わず苦笑した。
:草。
:勢いで乗り切ろうとすなwww
:取り出したのってコガネンの素材使ったやつ?
:用意周到だなぁ。
「そうだよ。これがコガネンの素材を用いて作った武器で、所謂投げナイフだね」
鈍い色を放つそれは、普通に使うには少々小さな見た目をしたナイフだ。軽さと頑丈性に着目して、使い捨てない投げナイフという構想の元設計されている。
「という訳で瑠華ちゃん。デモンストレーションよろしく」
「確かにこの中では妾しか出来んか…」
:さす瑠華。
:使えない武器ないよね、瑠華ちゃん。
奏から投げナイフを受け取って重心を確認し、軽く構えて投げ放つ。緩やかな起動を描いて飛翔したナイフは、その軽やかさとは裏腹にコガネンの顔面に深々と突き刺さった。
「おぉ…」
:すげぇ。
:切れ味良すぎんか?
:それに鉄じゃないから重すぎる事もなさそう。
:※ただし瑠華ちゃんだと参考になりません。
:それなんだよなぁ……
「え、なんで瑠華ちゃんだと参考にならないの?」
:だって瑠華ちゃんなら包丁とかでも岩斬れそうだし。
:瑠華ちゃんだから出来たと言われても納得しちゃうから……。
「実際出来るの? 瑠華ちゃん」
「包丁は流石に厳しいが…今の奏の刀程度ならば斬る事は可能じゃよ」
「出来るんだ…」
:草。
:ほ、他にも試作品はあるよね?
「あ、うん。試作品はこれだけじゃなくて…こんな感じの盾とかもあるよ」
次に奏が取り出したのは、所謂バックラーと呼ばれる盾だ。金属部品が一部に使われているものの、構成しているのは殆どがコガネンの素材である。
「なんと言っても軽いね! 私が片手で持てるくらいだもん!」
:奏ちゃんが持てるなら軽いか。
:瑠華ちゃんは多分重さすら感じないから……
:軽いのはいいけど硬いの?
「硬さも結構あるね。それにこれ実は面白い機構があって……ほらこれ。盾の後ろに魔核を嵌める場所があるんだ。これでコガネンの障壁を再現する事が出来るらしいよ」
:ほー!
:あり?
:コスパがどんなもんか分からないけど、あの硬さが出るなら一考する価値あるかも。
「コスパ…どれくらい魔力が持つかって事かな? 瑠華ちゃんどう?」
「……何故妾に聞いて答えが返ってくると思ったのじゃ?」
「だって瑠華ちゃんだし」
:瑠華ちゃんだもの。
:我々の常識を壊す事に定評のある瑠華ちゃんですもの。
:でどうなん?
「……詳しくは、分からん。じゃが障壁というものは受けられる衝撃の上限がある。それを超える衝撃が加わった場合、最もその負荷を受けるのはそれを展開した主じゃ。今回の場合は魔核じゃな」
「つまりどういう事?」
「負荷の程度にもよるが、まず間違いなく魔核が砕けるじゃろうな」
「あー……受けられる回数とかじゃなくて、威力が大事なんだね」
「そうじゃな」
:為になるぅ。
:つまり無茶するなって事ね。
:じゃあずっと展開したらどれ位で魔力無くなるの?
「ずっと展開などと言うておるが、そも障壁は結界とは異なるものじゃぞ?」
「そうなの?」
「結界ならば質問の通り展開する時間に応じて魔力を消費するが、障壁は攻撃を受ける瞬間にその間だけ展開するものじゃ。故に魔力効率の面から言えば、障壁の方が優れておる」
:そうなの!?
:あんまり違いよく分かってなかったから助かる。
:じゃあ結界って下位互換?
「そうでもないぞ? 障壁は攻撃を受ける瞬間に展開されるもの故、咄嗟の攻撃や連続した攻撃には弱いのじゃ。展開される基準は、主がその攻撃を認識しているかどうかじゃからの」
なので瑠華が【柊】の子供たちに配っている木札には、[簡易結界]が付与されているのだ。因みにこれは自動発動型のものであり、簡易と言いつつ瑠華の割と本気の攻撃を一回だけ耐える程の防御力を誇る。明らかに過剰である。
:一長一短って事か。
:瑠華ちゃん的にこの盾はあり?
「良いのではないかえ? 大きさも丁度良く使い勝手も良いじゃろうからな」
「でも正直瑠華ちゃんには要らないよね、コレ」
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:怒られる怒られるwww
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