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164話
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稲荷神の回復にはそう時間は掛からず、早々に攻略を再開する事が出来た。とはいえ以前稲荷神には瑠華からの課題として狐火の維持が課せられており、一階層よりもその攻略スピードは低下気味になっていた。
「時計を持ってくるべきじゃったのぅ…」
奏に日の出までには戻ると言った手前、それを破る事は許されない。しかし具体的な時間を把握する事が現状出来ていない為、瑠華は若干焦っていた。
……断じてセロリが怖いからでは無い。ないったらない。
「何故そう時間を気にして戻らなければならないのですか?」
「単純に今の妾には自由に行動することが許されておらんからじゃな。露呈すればそれなりに面倒事になる」
「瑠華様の行動を制限出来るなど……」
若干未知の存在に怯えの感情を覚える稲荷神に、瑠華は思わず苦笑した。
「そう特別な存在では無い。妾は今人として…学徒として過ごしておるからのぅ。その先生方には流石に逆らえないのじゃよ」
「瑠華様が、学徒……?」
「……なんじゃ。奇っ怪な物を見るような目をして」
「い、いえ…ただ、果たして瑠華様がそんなものに収まる存在かと思いまして…」
「…まぁ、否定はせんが」
文武両道を地で行く完璧超人が瑠華である。当然ただの生徒だとは思われていない。そして瑠華自身、その評価に関しては諦めている節がある。
(その点妾達の担任の事は好いておるがのぅ)
担任の先生は瑠華をあくまでただ一人の生徒として扱ってくれるので、他の先生方よりも好意的に思っていた。……ただそのせいで、無意識に加護を与えてしまわないよう十分気を配る事になっているが。
そうして言葉を交わしながら進めば、次の階層へと進む通路が隠された場所へと辿り着く。そこはまたしても寂れた村だった。
「また井戸ですか?」
「いや…」
瓜二つと言っていい程に似た光景にまたしても同じ場所かと稲荷神は考えたが、それを瑠華が否定する。
そのまま徐に歩き出した瑠華は古井戸の横を通り抜けると、その先にあった廃屋へと足を踏み入れた。
「土間まであるとは…本当に時代が逆行しているようじゃのぅ」
「今は無いのですか?」
「うむ。限られた場所だけじゃ」
その会話で瑠華は、稲荷神が現代における知識に乏しいということを理解する。
(まぁそれが普通やもしれんが…神界であれば覗く事も出来たはずじゃがのぅ?)
だが実際はそう下界を覗く者も多くないのだろうと結論付け、この疑問は一旦捨ておく事にした。
廃墟である為に居間へはそのまま土足で上がり、その奥の壁に掛けられた古びた掛軸へと近付く。そしてその掛軸に手を掛けて捲り上げれば、出て来たのは長方形の穴。
「…忍者屋敷でも参考にしたのかのぅ」
遊び心という訳ではないのだろうが、思わず呆れた声を出してしまう。しかし結局は破壊する予定のダンジョンであり、その真意を追求する必要も無いだろう。
「次は階段ですね」
何処かホッとした様な声色でそう呟く稲荷神に思うところがない訳ではないが、時間もないので先へと進む事に。
コツコツと薄暗い階段を降り始めると、バタンと音がして後ろにあったはずの入口が消え去った。
「閉じ込められた…というよりは、ここがそもそも最下層の入口なのじゃろうな」
「最下層の…?」
「ダンジョンには総じて最下層に門番とも呼ぶべき存在がおる。そしてそやつが居る部屋は、一度入るとどちらかが倒れるまで出られんのじゃ」
「そんなものが…そ、それも私が…?」
「当然じゃろう」
ここまで来たのだから最後まで稲荷神にやらせるべきだ。当然危険ならば手助けはするつもりだが……
(…恐らく、危険は無い)
このダンジョンの特異的な構造、さらにここまでの道程。それらを考察した結果、とある予想が瑠華の中に浮かび上がっていた。そしてその予想が当たっているのならば…稲荷神に、危険は無いという事も。
今更後込みする稲荷神を引っ張ってズンズンと階段を降りていく。すると次第に奥の方から明かりが見えてきた。
「到着じゃな」
「て、敵は…?」
そのまま最後の段を降りた瑠華達の目の前に広がっていたのは、ただただ広い空間。瑠華の後ろに隠れて辺りを窺う稲荷神だったが、一向に敵の姿を見付ける事が出来ず小首を傾げた。
「さて…おるのじゃろう。いい加減姿を見せんか」
それとも引き摺り出されたいかと脅し文句を続ければ、ゆらりと目の前の空間が揺らいだ。
「……怒ってます?」
「別に怒ってなどおらんわ」
「? …っ! っ…!?」
そうして揺らいだ空間からおずおずと瑠華の顔色を伺うかのように姿を現した存在に瑠華が苦笑してそう答え……稲荷神はその姿を認めた瞬間、視線をばたつかせて真偽を問うかのように瑠華を凝視した。
「えっ、なん…えっ!?」
「驚くのも無理は無いがな。少しは落ち着くのじゃ」
「そうよ稲荷ちゃん…って、私もそうか」
そう言って苦笑するその存在は、九本の尻尾を揺らめていて。
「初めまして…でいいのかな。私は…簡単に説明するなら、貴方の先代に当たるわね」
「先、代…」
「何方も稲荷じゃから呼び名に困るのぅ」
「あっ、だったらレギノルカ様が名付けて下されば…」
「その様な事出来るわけなかろうて…」
瑠華の言葉には力がある。それこそ名付けなど、瑠華の力を直接その対象に注ぎ込むようなものだ。その点契約はあくまでその仕組みを瑠華が利用しているに過ぎないので、そこまで影響は無いのだが。
「な、なんで先代が…」
「まだ居るのかって事でしょ? んー…貴方は自分が産まれ直した存在だと思っているのだろうけれど、実際のところそれは間違いなの」
「間違い…?」
「単純に貴方は新しいもう一つの稲荷神って事よ。現代に適応した、ね?」
「現代に適応…つまり今の世界に合った全く新しい神、という事かの」
「ご明察です」
瑠華の言葉に先代稲荷神が激しく頷いて答える。
「一応は私を元としているから、ある程度の知識を持っているのだれど…やっぱり高天原に行けないのは問題だったから、ここを用意したの」
(…成程。いやに稲荷神が物理的な身体に慣れているとは思うておったが…そもそもそれを持って生まれた存在だったとはのぅ)
全く新しい神。だが肉体を持ってしまったが故に高天原に渡る事が出来ない神。それが今の稲荷神だった。
「何故それで此処を…」
「貴方にちゃんとした力の使い方を学んでもらう為ね。だからもし死んでも外に吐き出されるだけにしてあるわ」
「………」
「でも予想外だったのは思ったより下界に対して力を発揮出来なくて貴方にその説明が出来なかった事と……」
そこで言葉を切り、先代稲荷神がとある場所に目線を向ける。稲荷神もその目線を辿ると…そこに居たのは苦笑を浮かべる瑠華の姿で。
「レギノルカ様が関わってきた事です」
「呼ばれてしまったからのぅ」
「貴方様は存在自体が狡ですからね…とはいえ今代の稲荷神に手を貸して下さった事、感謝致します」
「そう畏まらずとも良い。成り行きでしかないのじゃ」
「……え待って下さい。瑠華様が居なかった場合、私一人でここに来なければならなかったのですか?」
「そうね。でも本来ならそう難しくは無いのよ? 本来なら」
しかし今代の稲荷神は模範となる存在がおらず、神としては未熟過ぎた。故に瑠華が現れたのは結果として僥倖であったと言えよう。
「という訳で出口はあっちね」
「えぇ……」
呆気なく出口を示され、思わず稲荷神が声を零す。だが稲荷神を鍛えるという目的は最下層に辿り着いた時点で達成されているので、それ以上言うことも無かったのである。
「ところでこのダンジョンは破壊して構わんのか?」
「んー…一応人間は入れないようにしてあるので、そう問題は無いかと思います。それにまだまだ今代の稲荷神は未熟なので…」
それについては瑠華も同意見である為深く頷いた。人の子に影響があるのならば破壊した方が良いだろうが、無いのならばわざわざ破壊する必要は無いだろう。
「では帰ろうかの」
「は、はいっ。えぇっと…」
「何か話があったらまたここに来て。ここならかなり直接的に力が届くから、こうして会話する事が出来るの」
「わ、分かりました…」
(…またここに来るのは難しそうだけど)
だがそれは口に出さない稲荷神だった。
先代稲荷神が指し示した陣に瑠華と共に乗ると、途端に光に包まれ…次の瞬間には千本鳥居の入口にいつの間にか立っていた。
ホッと一息つく稲荷神を讃えるようにその横顔に朝日が射し込んで……
(……朝日?)
一拍置いて事の重大さに気付いた瑠華が慌てて空を見上げる。すると真夜中であったはずの空は、既に白みを帯び始めていて。
「すまん。妾は直ぐに戻らねばならん。栞遠にはお主から説明しておいてくれ。ではの」
「えっ、瑠華ッ!?」
突然の事に動揺する稲荷神が瑠華を呼び止めようとするも、あっという間にその背は消え去ってしまった。残ったのは、虚しく延びた稲荷神の片手だけ。
「……まだ、言いたいことが…」
思わず口から零れた弱々しく言葉は、朝露へと溶けていった。
「時計を持ってくるべきじゃったのぅ…」
奏に日の出までには戻ると言った手前、それを破る事は許されない。しかし具体的な時間を把握する事が現状出来ていない為、瑠華は若干焦っていた。
……断じてセロリが怖いからでは無い。ないったらない。
「何故そう時間を気にして戻らなければならないのですか?」
「単純に今の妾には自由に行動することが許されておらんからじゃな。露呈すればそれなりに面倒事になる」
「瑠華様の行動を制限出来るなど……」
若干未知の存在に怯えの感情を覚える稲荷神に、瑠華は思わず苦笑した。
「そう特別な存在では無い。妾は今人として…学徒として過ごしておるからのぅ。その先生方には流石に逆らえないのじゃよ」
「瑠華様が、学徒……?」
「……なんじゃ。奇っ怪な物を見るような目をして」
「い、いえ…ただ、果たして瑠華様がそんなものに収まる存在かと思いまして…」
「…まぁ、否定はせんが」
文武両道を地で行く完璧超人が瑠華である。当然ただの生徒だとは思われていない。そして瑠華自身、その評価に関しては諦めている節がある。
(その点妾達の担任の事は好いておるがのぅ)
担任の先生は瑠華をあくまでただ一人の生徒として扱ってくれるので、他の先生方よりも好意的に思っていた。……ただそのせいで、無意識に加護を与えてしまわないよう十分気を配る事になっているが。
そうして言葉を交わしながら進めば、次の階層へと進む通路が隠された場所へと辿り着く。そこはまたしても寂れた村だった。
「また井戸ですか?」
「いや…」
瓜二つと言っていい程に似た光景にまたしても同じ場所かと稲荷神は考えたが、それを瑠華が否定する。
そのまま徐に歩き出した瑠華は古井戸の横を通り抜けると、その先にあった廃屋へと足を踏み入れた。
「土間まであるとは…本当に時代が逆行しているようじゃのぅ」
「今は無いのですか?」
「うむ。限られた場所だけじゃ」
その会話で瑠華は、稲荷神が現代における知識に乏しいということを理解する。
(まぁそれが普通やもしれんが…神界であれば覗く事も出来たはずじゃがのぅ?)
だが実際はそう下界を覗く者も多くないのだろうと結論付け、この疑問は一旦捨ておく事にした。
廃墟である為に居間へはそのまま土足で上がり、その奥の壁に掛けられた古びた掛軸へと近付く。そしてその掛軸に手を掛けて捲り上げれば、出て来たのは長方形の穴。
「…忍者屋敷でも参考にしたのかのぅ」
遊び心という訳ではないのだろうが、思わず呆れた声を出してしまう。しかし結局は破壊する予定のダンジョンであり、その真意を追求する必要も無いだろう。
「次は階段ですね」
何処かホッとした様な声色でそう呟く稲荷神に思うところがない訳ではないが、時間もないので先へと進む事に。
コツコツと薄暗い階段を降り始めると、バタンと音がして後ろにあったはずの入口が消え去った。
「閉じ込められた…というよりは、ここがそもそも最下層の入口なのじゃろうな」
「最下層の…?」
「ダンジョンには総じて最下層に門番とも呼ぶべき存在がおる。そしてそやつが居る部屋は、一度入るとどちらかが倒れるまで出られんのじゃ」
「そんなものが…そ、それも私が…?」
「当然じゃろう」
ここまで来たのだから最後まで稲荷神にやらせるべきだ。当然危険ならば手助けはするつもりだが……
(…恐らく、危険は無い)
このダンジョンの特異的な構造、さらにここまでの道程。それらを考察した結果、とある予想が瑠華の中に浮かび上がっていた。そしてその予想が当たっているのならば…稲荷神に、危険は無いという事も。
今更後込みする稲荷神を引っ張ってズンズンと階段を降りていく。すると次第に奥の方から明かりが見えてきた。
「到着じゃな」
「て、敵は…?」
そのまま最後の段を降りた瑠華達の目の前に広がっていたのは、ただただ広い空間。瑠華の後ろに隠れて辺りを窺う稲荷神だったが、一向に敵の姿を見付ける事が出来ず小首を傾げた。
「さて…おるのじゃろう。いい加減姿を見せんか」
それとも引き摺り出されたいかと脅し文句を続ければ、ゆらりと目の前の空間が揺らいだ。
「……怒ってます?」
「別に怒ってなどおらんわ」
「? …っ! っ…!?」
そうして揺らいだ空間からおずおずと瑠華の顔色を伺うかのように姿を現した存在に瑠華が苦笑してそう答え……稲荷神はその姿を認めた瞬間、視線をばたつかせて真偽を問うかのように瑠華を凝視した。
「えっ、なん…えっ!?」
「驚くのも無理は無いがな。少しは落ち着くのじゃ」
「そうよ稲荷ちゃん…って、私もそうか」
そう言って苦笑するその存在は、九本の尻尾を揺らめていて。
「初めまして…でいいのかな。私は…簡単に説明するなら、貴方の先代に当たるわね」
「先、代…」
「何方も稲荷じゃから呼び名に困るのぅ」
「あっ、だったらレギノルカ様が名付けて下されば…」
「その様な事出来るわけなかろうて…」
瑠華の言葉には力がある。それこそ名付けなど、瑠華の力を直接その対象に注ぎ込むようなものだ。その点契約はあくまでその仕組みを瑠華が利用しているに過ぎないので、そこまで影響は無いのだが。
「な、なんで先代が…」
「まだ居るのかって事でしょ? んー…貴方は自分が産まれ直した存在だと思っているのだろうけれど、実際のところそれは間違いなの」
「間違い…?」
「単純に貴方は新しいもう一つの稲荷神って事よ。現代に適応した、ね?」
「現代に適応…つまり今の世界に合った全く新しい神、という事かの」
「ご明察です」
瑠華の言葉に先代稲荷神が激しく頷いて答える。
「一応は私を元としているから、ある程度の知識を持っているのだれど…やっぱり高天原に行けないのは問題だったから、ここを用意したの」
(…成程。いやに稲荷神が物理的な身体に慣れているとは思うておったが…そもそもそれを持って生まれた存在だったとはのぅ)
全く新しい神。だが肉体を持ってしまったが故に高天原に渡る事が出来ない神。それが今の稲荷神だった。
「何故それで此処を…」
「貴方にちゃんとした力の使い方を学んでもらう為ね。だからもし死んでも外に吐き出されるだけにしてあるわ」
「………」
「でも予想外だったのは思ったより下界に対して力を発揮出来なくて貴方にその説明が出来なかった事と……」
そこで言葉を切り、先代稲荷神がとある場所に目線を向ける。稲荷神もその目線を辿ると…そこに居たのは苦笑を浮かべる瑠華の姿で。
「レギノルカ様が関わってきた事です」
「呼ばれてしまったからのぅ」
「貴方様は存在自体が狡ですからね…とはいえ今代の稲荷神に手を貸して下さった事、感謝致します」
「そう畏まらずとも良い。成り行きでしかないのじゃ」
「……え待って下さい。瑠華様が居なかった場合、私一人でここに来なければならなかったのですか?」
「そうね。でも本来ならそう難しくは無いのよ? 本来なら」
しかし今代の稲荷神は模範となる存在がおらず、神としては未熟過ぎた。故に瑠華が現れたのは結果として僥倖であったと言えよう。
「という訳で出口はあっちね」
「えぇ……」
呆気なく出口を示され、思わず稲荷神が声を零す。だが稲荷神を鍛えるという目的は最下層に辿り着いた時点で達成されているので、それ以上言うことも無かったのである。
「ところでこのダンジョンは破壊して構わんのか?」
「んー…一応人間は入れないようにしてあるので、そう問題は無いかと思います。それにまだまだ今代の稲荷神は未熟なので…」
それについては瑠華も同意見である為深く頷いた。人の子に影響があるのならば破壊した方が良いだろうが、無いのならばわざわざ破壊する必要は無いだろう。
「では帰ろうかの」
「は、はいっ。えぇっと…」
「何か話があったらまたここに来て。ここならかなり直接的に力が届くから、こうして会話する事が出来るの」
「わ、分かりました…」
(…またここに来るのは難しそうだけど)
だがそれは口に出さない稲荷神だった。
先代稲荷神が指し示した陣に瑠華と共に乗ると、途端に光に包まれ…次の瞬間には千本鳥居の入口にいつの間にか立っていた。
ホッと一息つく稲荷神を讃えるようにその横顔に朝日が射し込んで……
(……朝日?)
一拍置いて事の重大さに気付いた瑠華が慌てて空を見上げる。すると真夜中であったはずの空は、既に白みを帯び始めていて。
「すまん。妾は直ぐに戻らねばならん。栞遠にはお主から説明しておいてくれ。ではの」
「えっ、瑠華ッ!?」
突然の事に動揺する稲荷神が瑠華を呼び止めようとするも、あっという間にその背は消え去ってしまった。残ったのは、虚しく延びた稲荷神の片手だけ。
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