163 / 197
163話
しおりを挟む
考える事が増えたからか、瑠華と稲荷神との間の会話は先程よりも少なくなる。しかしそれに対して瑠華が気にする様子は無く、寧ろ微笑ましいと言いたげに優しげな眼差しを稲荷神へと注いでいた。
「っ!」
「漸くお出ましじゃな」
狐火の制御に集中していたせいで一階層の時よりも反応するのが遅れたが、まだ問題無い範囲だ。落ち着いて月狐を鞘から抜きつつ、茂みから出てくる敵を待ち構える。
だが敵がその姿を現すよりも先に、稲荷神へ向けて風を切り裂くような音が響いた。
「わっ!?」
目に見えないそれを感覚だけで跳んで躱し、慌てて振り向いてその行く末を視界に収める。しかし稲荷神の心配とは裏腹に、真後ろにいた瑠華は危なげなく横に少しズレてそれを躱していた。
「妾を心配する必要は無い。それよりも敵から目を逸らすでないわ」
「は、はいっ」
瑠華の言葉に自分の立場を思い出し、前へと向き直る。すると丁度何かを放ってきた敵が、茂みからその姿を表したところだった。
茶色の毛に覆われた小さな身体に、鋭い刃のような爪。そして先程の不可視の攻撃。それらから導き出される目の前の敵の正体は。
「―――鎌鼬、ですね」
「クルルゥ…」
稲荷神の言葉を裏付けるように、またしても風を切り裂く音が響く。正体が判明した今、それが風の刃だということを理解する。
持ち前の聴力を駆使すれば不可視の刃を躱す事もそう難しいものでは無い。だが少し回避へと思考を割いた瞬間、周りに漂う狐火が不安定に揺れ動き始めた。
「乱れておるぞ」
「っ…」
瑠華から指摘され、慌てて狐火の制御に意識を割く。しかしそんな中で鎌鼬は当然待ってなどくれない。
続けざまに放たれた二つの刃を身を捩って躱し、狐火に意識を配りつつ鎌鼬へと肉迫する。思考に余裕が無い為に、先程のような炎を纏わせる事は出来そうにない。
「シッ!」
短く息を吐きつつ月狐を振り抜くも、それは後ろに跳ばれて躱される。そのまま流れるように鎌鼬から放たれた刃を躱すだけの余裕は無く、月狐で辛うじて受け止めた。
「うぅ…」
「…精彩を欠いておるな」
間合いを読み間違い、その後の対処もどこか緩慢で危なっかしい。慣れない事をさせているのは自分であるとはいえ、今直ぐにでも手を貸したくてウズウズとしていた。
「やぁっ!」
汗水を垂らしながら、逃げ続ける鎌鼬を稲荷神が必死に追い掛ける。そして更にその後ろを追い掛ける狐火が三つ。どれも瑠華が今制御している狐火より二回り程小さなものだが、その揺らぎは先程よりは安定しているように見えた。
(流石は古き神と言うべきかのぅ)
元とはいえ、稲荷神はそれなりに力ある神だ。その成長速度は目を見張るものがある。今回の様な機会にさえ恵まれれば、瑠華の手を借りずともきっと立派に成長出来ただろう。
(まぁ立派程度では足りんがな)
ただの神ならばそれでも良い。しかし今の稲荷神は瑠華の、レギノルカの眷族だ。高々その程度で満足されては困る。
「ギュッ!?」
「はぁ、はぁ…や、やりましたっ!」
息を荒らげながらも心底嬉しそうな笑顔を浮かべてこちらを振り返る稲荷神を見て、瑠華が満足気に頷く。取り敢えず及第点ではあるものの、一つも崩さなかった事は賞賛に値するものだった。
「良くやったのぅ。次も頼むぞ?」
「次…?」
その瞬間少し離れた茂みから姿を現したのは、三体の鎌鼬。そのどれもが臨戦態勢であり、明らかに稲荷神を狙っていた。
「時間をかけ過ぎじゃ」
「そんな事言われても…」
瑠華の意見は正論だと理解はするものの、これでも自分なりに可能な限り早めに終わらせる事が出来たつもりだった。だからこそつい不服そうに声を上げ……そして直ぐに後悔した。
「ヒッ!?」
瑠華は何も言わず笑顔を浮かべただけ。しかし稲荷神を見つめるその瞳はまるで笑っておらず、とてつもない重圧が稲荷神を襲った。
忘れてはならない。目の前の存在が、自分など簡単に消し去る事が出来るという事を。
「今度は維持するだけでなく、利用するように立ち回るのじゃ」
「は、はいっ!」
やれと言われれば否は許されない。維持していた狐火を一つ手元まで近付け、どう利用すべきか思案する。
(利用ってどうやって…)
だがそう悠長に考える時間は無いとばかりに鎌鼬から刃が放たれ、思考を中断させられた。
一旦回避に専念しつつ、狐火を操作して鎌鼬へと飛ばす。しかし制御に大半の思考を割いている関係でそこまでの速度で飛ばす事が出来ず、簡単に躱されてしまった。
「っ…」
そしてそちらに意識を向けてしまったせいで反応が遅れ、迫る刃が頬を掠めた。一回目の戦闘から殆ど間隔を開けていないからか、自分の思考能力が低下している事を自覚する。
(怖い…っ、けど…)
初めて受けた痛みに一瞬で思考が恐怖に染まる―――が、次の瞬間にはそれ以上の恐怖がそれを塗り潰す。
(失望、されたく、ない…っ!)
瑠華が理不尽な存在でない事も、今も尚自分を心配して気に掛けてくれている事もしっかりと理解している。だからこそ怖い。そこまで優しく立派な存在に、見放されるのが。
「っ、来てっ!」
そんな恐怖に苛まれながら、突然何かを思いついたように飛ばした狐火を呼び戻す。そして一瞬の隙の中でその狐火を月狐へと纏わせた。
狐火を制御するにおいて、最も負担となるのは遠隔でそれを動かす事だ。なればその負担を軽減するなら、それを止めればいい。
一瞬瑠華の要望から離れてしまったのではないかと心配し目線をチラリと向けたが、何か咎める様子は無く少し胸を撫で下ろす。
「グルァッ!」
「はぁっ!」
遠距離では勝負にならないと判断したのか、一匹の鎌鼬がその鋭い爪で飛び掛ってきた。だがそれは稲荷神にとっては好都合でしかない。
冷静に位置関係と他の鎌鼬の様子を窺いながら、迷いなく飛び掛ってきた鎌鼬へ向けて刃を振るう。鎌鼬は己の爪で受けて立とうとするが、たがたが一妖怪の爪が神器たる月狐の刃に敵う筈もなく。爪に当たった瞬間、全く抵抗感を感じさせないまま燃え盛る刃の餌食となった。
「クルル…」
「逃がしませんっ!」
警戒し少し後ろへと下がった鎌鼬だったが、それを見逃す訳にはいかない。しかし今の稲荷神から二匹の鎌鼬までは距離がある。今の自分の足の速さでは鎌鼬に追い付くのが難しいという事は、嫌という程に思い知っている。ならばどうするか。
「やっ!」
まだ距離があるにも関わらず、稲荷神がその刃を振るう。するとその瞬間、纏わり付いていた狐火が切っ先からまるで蛇の如く飛び出した。そして月狐を振るう動きのままに延びた狐火が鞭のようにしなり、離れていた筈の鎌鼬へと襲い掛かる。
「っ…ぁ」
だがそこで稲荷神の思考能力が限界を迎えてしまったようで、延びた狐火を含む展開していた狐火全てが掻き消えてしまった。
「限界か」
「も、申し訳、ありません……」
「おっと…」
そこでプツンと糸が切れたように稲荷神の身体から力が抜け、地面に吸い込まれそうになったのを寸前で瑠華が受け止める。
「少し急ぎ過ぎたかのぅ」
だが本来の目標である鎌鼬は全てしっかりと倒し切っており、期待通り…いや期待以上だと瑠華が微笑む。
「良くやったのじゃ。自由度の高い狐火ならではの戦い方じゃったのう」
「えへへ…」
稲荷神が河童に対して使った〖篝・炎狐〗は、纏わせるだけの能力しかない。自由自在に動きも形も変化させられる狐火だからこそ、実現出来た戦い方だった。
心底感心したとばかりに瑠華が頭を撫でれば、ピコピコと嬉しげに耳が震えた。
「しかしこれで理解出来たじゃろう? 狐火が如何に重要な権能であるかを」
「そう、ですね…自由度が高いからこそ扱うのも難しいですが…」
「無意識下でも三つ程度は制御出来るようになれば、漸く一人前と呼べるやもしれんのぅ」
「……先は、長そうです…んふ」
真剣な話をしている間にも瑠華の撫でる手は止まらず、つい稲荷神の顔が緩んでしまう。長年小さい子達を撫でてきたからか、実際瑠華の撫でテクはかなり高い。
「お主も疲労が溜まっておるじゃろうし、暫く休んでから進もうかの。それで良いかえ?」
「はいっ」
(暫くじゃなくてもっと休みたいけど…)
「…妾の時間もあるでな。そう長くは時間を取れんのじゃ」
「っ!?」
「妾相手に隠し事は通用せんからの」
そう言ってクスクスと笑う瑠華に、稲荷神は顔を青くすればいいのか赤くすればいいのか分からなくなるのだった。
「っ!」
「漸くお出ましじゃな」
狐火の制御に集中していたせいで一階層の時よりも反応するのが遅れたが、まだ問題無い範囲だ。落ち着いて月狐を鞘から抜きつつ、茂みから出てくる敵を待ち構える。
だが敵がその姿を現すよりも先に、稲荷神へ向けて風を切り裂くような音が響いた。
「わっ!?」
目に見えないそれを感覚だけで跳んで躱し、慌てて振り向いてその行く末を視界に収める。しかし稲荷神の心配とは裏腹に、真後ろにいた瑠華は危なげなく横に少しズレてそれを躱していた。
「妾を心配する必要は無い。それよりも敵から目を逸らすでないわ」
「は、はいっ」
瑠華の言葉に自分の立場を思い出し、前へと向き直る。すると丁度何かを放ってきた敵が、茂みからその姿を表したところだった。
茶色の毛に覆われた小さな身体に、鋭い刃のような爪。そして先程の不可視の攻撃。それらから導き出される目の前の敵の正体は。
「―――鎌鼬、ですね」
「クルルゥ…」
稲荷神の言葉を裏付けるように、またしても風を切り裂く音が響く。正体が判明した今、それが風の刃だということを理解する。
持ち前の聴力を駆使すれば不可視の刃を躱す事もそう難しいものでは無い。だが少し回避へと思考を割いた瞬間、周りに漂う狐火が不安定に揺れ動き始めた。
「乱れておるぞ」
「っ…」
瑠華から指摘され、慌てて狐火の制御に意識を割く。しかしそんな中で鎌鼬は当然待ってなどくれない。
続けざまに放たれた二つの刃を身を捩って躱し、狐火に意識を配りつつ鎌鼬へと肉迫する。思考に余裕が無い為に、先程のような炎を纏わせる事は出来そうにない。
「シッ!」
短く息を吐きつつ月狐を振り抜くも、それは後ろに跳ばれて躱される。そのまま流れるように鎌鼬から放たれた刃を躱すだけの余裕は無く、月狐で辛うじて受け止めた。
「うぅ…」
「…精彩を欠いておるな」
間合いを読み間違い、その後の対処もどこか緩慢で危なっかしい。慣れない事をさせているのは自分であるとはいえ、今直ぐにでも手を貸したくてウズウズとしていた。
「やぁっ!」
汗水を垂らしながら、逃げ続ける鎌鼬を稲荷神が必死に追い掛ける。そして更にその後ろを追い掛ける狐火が三つ。どれも瑠華が今制御している狐火より二回り程小さなものだが、その揺らぎは先程よりは安定しているように見えた。
(流石は古き神と言うべきかのぅ)
元とはいえ、稲荷神はそれなりに力ある神だ。その成長速度は目を見張るものがある。今回の様な機会にさえ恵まれれば、瑠華の手を借りずともきっと立派に成長出来ただろう。
(まぁ立派程度では足りんがな)
ただの神ならばそれでも良い。しかし今の稲荷神は瑠華の、レギノルカの眷族だ。高々その程度で満足されては困る。
「ギュッ!?」
「はぁ、はぁ…や、やりましたっ!」
息を荒らげながらも心底嬉しそうな笑顔を浮かべてこちらを振り返る稲荷神を見て、瑠華が満足気に頷く。取り敢えず及第点ではあるものの、一つも崩さなかった事は賞賛に値するものだった。
「良くやったのぅ。次も頼むぞ?」
「次…?」
その瞬間少し離れた茂みから姿を現したのは、三体の鎌鼬。そのどれもが臨戦態勢であり、明らかに稲荷神を狙っていた。
「時間をかけ過ぎじゃ」
「そんな事言われても…」
瑠華の意見は正論だと理解はするものの、これでも自分なりに可能な限り早めに終わらせる事が出来たつもりだった。だからこそつい不服そうに声を上げ……そして直ぐに後悔した。
「ヒッ!?」
瑠華は何も言わず笑顔を浮かべただけ。しかし稲荷神を見つめるその瞳はまるで笑っておらず、とてつもない重圧が稲荷神を襲った。
忘れてはならない。目の前の存在が、自分など簡単に消し去る事が出来るという事を。
「今度は維持するだけでなく、利用するように立ち回るのじゃ」
「は、はいっ!」
やれと言われれば否は許されない。維持していた狐火を一つ手元まで近付け、どう利用すべきか思案する。
(利用ってどうやって…)
だがそう悠長に考える時間は無いとばかりに鎌鼬から刃が放たれ、思考を中断させられた。
一旦回避に専念しつつ、狐火を操作して鎌鼬へと飛ばす。しかし制御に大半の思考を割いている関係でそこまでの速度で飛ばす事が出来ず、簡単に躱されてしまった。
「っ…」
そしてそちらに意識を向けてしまったせいで反応が遅れ、迫る刃が頬を掠めた。一回目の戦闘から殆ど間隔を開けていないからか、自分の思考能力が低下している事を自覚する。
(怖い…っ、けど…)
初めて受けた痛みに一瞬で思考が恐怖に染まる―――が、次の瞬間にはそれ以上の恐怖がそれを塗り潰す。
(失望、されたく、ない…っ!)
瑠華が理不尽な存在でない事も、今も尚自分を心配して気に掛けてくれている事もしっかりと理解している。だからこそ怖い。そこまで優しく立派な存在に、見放されるのが。
「っ、来てっ!」
そんな恐怖に苛まれながら、突然何かを思いついたように飛ばした狐火を呼び戻す。そして一瞬の隙の中でその狐火を月狐へと纏わせた。
狐火を制御するにおいて、最も負担となるのは遠隔でそれを動かす事だ。なればその負担を軽減するなら、それを止めればいい。
一瞬瑠華の要望から離れてしまったのではないかと心配し目線をチラリと向けたが、何か咎める様子は無く少し胸を撫で下ろす。
「グルァッ!」
「はぁっ!」
遠距離では勝負にならないと判断したのか、一匹の鎌鼬がその鋭い爪で飛び掛ってきた。だがそれは稲荷神にとっては好都合でしかない。
冷静に位置関係と他の鎌鼬の様子を窺いながら、迷いなく飛び掛ってきた鎌鼬へ向けて刃を振るう。鎌鼬は己の爪で受けて立とうとするが、たがたが一妖怪の爪が神器たる月狐の刃に敵う筈もなく。爪に当たった瞬間、全く抵抗感を感じさせないまま燃え盛る刃の餌食となった。
「クルル…」
「逃がしませんっ!」
警戒し少し後ろへと下がった鎌鼬だったが、それを見逃す訳にはいかない。しかし今の稲荷神から二匹の鎌鼬までは距離がある。今の自分の足の速さでは鎌鼬に追い付くのが難しいという事は、嫌という程に思い知っている。ならばどうするか。
「やっ!」
まだ距離があるにも関わらず、稲荷神がその刃を振るう。するとその瞬間、纏わり付いていた狐火が切っ先からまるで蛇の如く飛び出した。そして月狐を振るう動きのままに延びた狐火が鞭のようにしなり、離れていた筈の鎌鼬へと襲い掛かる。
「っ…ぁ」
だがそこで稲荷神の思考能力が限界を迎えてしまったようで、延びた狐火を含む展開していた狐火全てが掻き消えてしまった。
「限界か」
「も、申し訳、ありません……」
「おっと…」
そこでプツンと糸が切れたように稲荷神の身体から力が抜け、地面に吸い込まれそうになったのを寸前で瑠華が受け止める。
「少し急ぎ過ぎたかのぅ」
だが本来の目標である鎌鼬は全てしっかりと倒し切っており、期待通り…いや期待以上だと瑠華が微笑む。
「良くやったのじゃ。自由度の高い狐火ならではの戦い方じゃったのう」
「えへへ…」
稲荷神が河童に対して使った〖篝・炎狐〗は、纏わせるだけの能力しかない。自由自在に動きも形も変化させられる狐火だからこそ、実現出来た戦い方だった。
心底感心したとばかりに瑠華が頭を撫でれば、ピコピコと嬉しげに耳が震えた。
「しかしこれで理解出来たじゃろう? 狐火が如何に重要な権能であるかを」
「そう、ですね…自由度が高いからこそ扱うのも難しいですが…」
「無意識下でも三つ程度は制御出来るようになれば、漸く一人前と呼べるやもしれんのぅ」
「……先は、長そうです…んふ」
真剣な話をしている間にも瑠華の撫でる手は止まらず、つい稲荷神の顔が緩んでしまう。長年小さい子達を撫でてきたからか、実際瑠華の撫でテクはかなり高い。
「お主も疲労が溜まっておるじゃろうし、暫く休んでから進もうかの。それで良いかえ?」
「はいっ」
(暫くじゃなくてもっと休みたいけど…)
「…妾の時間もあるでな。そう長くは時間を取れんのじゃ」
「っ!?」
「妾相手に隠し事は通用せんからの」
そう言ってクスクスと笑う瑠華に、稲荷神は顔を青くすればいいのか赤くすればいいのか分からなくなるのだった。
1
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる