剣と恋と乙女の螺旋模様 ~持たざる者の成り上がり~

千里志朗

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第1章 ポーター編

027.闘技会(5)

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 ※


【さあ、いよいよ始まります!準決勝午後の部。

『豪岩(グレート・ロック)』ビィシャグと『流水』ラザン、フェルズが誇る『三強』同士の直接対決!

 この試合の勝者が、明日、先に決勝進出を決めた『聖騎士(パラディン)崩れ』シリウスと、優勝を争う事になります!

 ……あ、三位決定戦もあるのか。

 敗者はザルバート選手と……何よ、今解説中なのに、え、本当?あー、失礼しました。

 午前の部で、シリウスに完敗したザルバート氏は、明日の試合を辞退し、すでに帰国の途についている、との事です。

 いやあ、言っちゃ悪いけど、賢明な判断、妥当な結末……い、痛い痛い!そんなあけすけに言うなって、もう帰ったなら、いいじゃん!……隣国の来賓はまだ……

 あー、今なにか、おかしな放送が混ざりましたが、ノイズですかね。あるいは、魔族の悪だくみとか、そういう事で……痛い痛いってば!え?ギルマスの演説、台無しにするな?あー、そりゃそっか……】


 ※


「……この解説の漫才、やめさせた方が、いいんじゃないですかね?」

 リュウエンが、せっかく準決勝の緊張感を台無しにして、闘技場の観客達を笑わせている、元凶の放送について、ゴウセルに尋ねてみる。

「いや、俺に聞かれても、な。

 それに、こういう大舞台の解説を、緊張もなしに噛まずに放送出来るっていうのも、ある種の才能、なんじゃないか?多分……」

 苦笑いで言うゴウセルの言葉も、あながち間違いではないのだが、それでもひどい。

 そうこうしている内に、試合は始まっていた。

【先制で仕掛けたのは、ビィシャグだ~~!

 巨大な戦斧が、唸り声を上げる!

 その音が、解説席まで届きそうな、凄い一撃~~~!

 だがラザンは、簡単に躱す!躱す!剣すらまだ、鞘から出していません!】

 試合が始まると、流石に解説はまともになった。

 ラルクスは、ゼンが指摘した、彼独特の移動法が気になるのか、なにかブツブツ言いながら、観察に集中している様だ。

「さすが、『三強』同士の戦いは、レベルが違うな、ゼンもよく見て、何かの参考に……」

 リュウエンは、隣の席のゼンに話しかけ、何も答えがない事を、不審に思って隣りを見ると……。

 ゼンは、何も言わず、ただ無言で、ラザンとビィシャグの戦いを、食い入る様に見入っていた。

 物凄い集中力で、周囲の音など聞こえず、声をかけられたのも気づいていない様だ。

 それ程まで集中して、彼はこの戦いから、何かを学び取れるのだろうか。

 リュウエンは、ゴクリと喉を鳴らしてから、自分も試合観戦に集中する事にする。

 自分は今、少年に剣を教える、先生なのだ。

 負けていられない、と……。


 ※


「いつもいつも、ノラリクラリと躱してばかりだな。

 俺は、お前のそういう所が、気に食わねえんだよ!」

 彼の手にある剣は、まだ鞘から抜かれすらしていなかった。

「おお、気が合っていいな。俺も、お前が大嫌いだったんで、な」

 ビィシャグの振り回す戦斧は、物凄い音を立てて振り回される。

 ラサンは、足の裏に闘気を集中し、それで高速移動を可能にしているすり足で、”歩く”。
 
 そして躱す。

 速くも出来る、急停止、徐行、緩急自在、流れる水の如く、その予測不能な動きは、誰であろうとも掴めない。

 それが彼の歩方……『流歩』だ。

「な、なにぃ!」

 ビィシャグは、驚異的な動きで躱されたことでなく、言われたセリフに反応した様だ。
 
 何故そこで、うろたえ驚く。

 好かれてると、思っていたのか……。

「お前さんは、そんなにも体格に恵まれ、上背もあり、鍛えれば鍛える程応(こた)えてくれる身体を持っている」

 『流歩』により、ゆらり揺れて歩いているラザンは消える。

 数瞬で、目の前から消える。

「なのに、それを全然生かせてねぇんじゃないかね……」

 いままでの試合で、使って来たのとは違い、ここでは全力だ。

「そんなにもデカくて、力も有り余っている、だからなのか?

 ただただ、自慢の力だけ鍛えて、自分が何故負けるのかも考えず、そんなに頭空っぽにして、楽な道に逃げている。

 俺にはそういう風にしか、見えねぇんだよ、っと」

 一瞬で消えて、移動するその一歩の距離が、桁外れに長い。

 そして移動前の場所には、気による影……彼の薄い姿を残す。

 分身にすら見えるそれは、ビィシャグを惑わせる。

「な、何を言ってるか、わからねぇ。俺ぁ、頭が悪い。

 だから、力を鍛えて勝とうと努力してる。

 それの、なにが悪いってー!」

 ラザンは、『流歩』で躱せる斧を、あえて受けて流した。

「おうおう。流石力自慢。手が痺れてくるわ。

 頭が悪い?そう考えて、思考停止してるから、俺やシリウスに負ける。

 何故負けるか考えないんじゃ、成長も進歩もない、駄目なんだよ」

 鞘で、斧の腹を横から押す。

 すると攻撃は、押された方向に流される。

「うう、うるせぇ!剣を抜け、ラザン!

 まだ、本気じゃないとでも、言いたいのか!?」

「失礼。別に本気が、どーのじゃない。

 正確な間合い、お前さんの戦斧の速さを、測っていただけだ、よっと」

 カタナを鞘から抜き、鞘は収納袋に入れた。

 真剣を持って、斜に構え直す。

「何故、分からん。

 お前は、もう力じゃ、とっくに俺やシリウスを抜いている。

 なのに、ずっと負け続けている。

 つまり、それ以上、どう鍛えようと、百万年経っても、俺達には勝てないって事だ!」

 戦法も戦略もない。

 こいつは、頭が悪いんじゃなく、考えるのが嫌いなだけなんだ。

 だから本能に任せて、せっかく得た力を、持て余している。

 有効利用が出来てない。お前はそれで、本当にいいのか?

 斧を受けて、別方向に流す。

 上体が泳ぐのを、ビィシャグは、ぐっとその太い足でこらえ、また戦斧を振る。

「確かに、前よりマシに、戦えるようになっている様だが、それ以上でも以下でもない

 お前さんは、戦い方そのものが、まるで進歩してねぇから、そうなる」

(?なんだ、今、なにか微妙な違和感が……)

 ビィシャグは、もう不毛な口論をしても、無駄だと思っているのか、単に考える事を放棄したのか、ただがむしゃらに、戦斧を振り回す。

 時に突き、柄を使っての攻撃等も混ぜるが、それは以前見た技だ。

 ラザンはそれを、綺麗に受け流し、ビシャグは下半身の強化も入念にしたのだろう、身体が流されるのを、何とかその足で踏みとどまっているが、それも時間の問題だ。

(いい素材使ってる、なのに、味付けも適当で、バランスも見た目も考えない、男料理とでも言えばいいのか?

 まあ、俺も料理なんざ、からっきしだが、ね)

「おおぉー、『超・重・壊・絶』!!」

 ビィシャグが、その巨大な戦斧に、闘気をありったけ籠め、放ったスキルの大技だ。

 超スピードで振り下ろされた戦斧を、流歩で躱す。

 ラザンに避けられた戦斧は、闘技舞台へと叩きつけられる。

 この技の本番は、これからだ。

 叩きつけられた闘技舞台に亀裂が走り、弾けるように、舞台が破壊され、無数の破片が、放射状に放たれる。

 破片は、ビィシャグ自身にも当たるが、彼の鍛えられた筋肉と闘気、そしてギルドの術士から付与された防御障壁。それらがあるので、自分に当たろうと、お構いなしの捨て身の大技だ。

 だがその、全方位に放たれた闘技舞台の、超速で弾け飛ぶ、巨大な破片群すら、流歩で全て躱されてしまう。

 仕留める為の大技すら、かすりもしない。

 ビィシャグには、最早勝ち目はない、と観客達すら思った。

 それでも、ビィシャグは諦めることなく、戦斧をふるう。

 その状況の中で、一人ラザンだけが、出どころの分からない、不可解な違和感に悩まされていた。

 自分でも掴めない違和感は、どこからか生じている?なんだ?

 ビィシャグではない。

 奴は、今まで隠していた、鍛えた力を十二分に発揮している、つもりなんだろうな。

 もうその力の揺れ幅は、読めた。

 では、俺の調子が悪い?そんな事は、ないと思うが……。

(チッ、分からん。仕方ない、そろそろ決めよう。観客達も、充分楽しんだだろう……)

 ビィシャグがまた力任せの、単調な攻撃で押してくる。

 身体の正面に来た、その戦斧の攻撃を、一度カタナで受け、そして流………

 ピシっと、自分の手元に来る嫌な感覚。

 斧を受けたカタナが、まるで硝子(ガラス)細工の様に、モロく折れ、戦斧の力任せの攻撃が、今までが嘘の様に、綺麗に通ってしまった。

(まずっ……)

 とっさに身体を捻ったが、流歩を使おうとしても手遅れだった。

 考えなしな、ビィシャグの攻撃だが、通ればその威力は申し分ない。

 ギルドの術士がかけた障壁は、紙のように呆気なく破れ、その攻撃を受けた、ラザンの闘気で纏っていた障壁すらも、貫通し……。

「はあ………?」

 攻撃を放ったビシャグが、一番驚愕し、うろたえていた。

 斧に妙な手応えがあったと思ったら、自分のなんでもない攻撃で、全てをスルリと受け流していた、憎っき宿敵が、呆気なく吹き飛んだのだ。

(闘気の障壁がなければ、完全に上と下が、お別れだったかもしれんな……)

 吹き飛びながら、ラザンは冷静に、他人事のように分析していた

 闘技舞台から、まるで重さのない小石の様に吹き飛ばされ、何度か闘技場の地面にぶつかり、土埃(つちぼこり)を上げ、地面に擦られながら、やっとラザンの身体は止まった。

 ギルバートの様に、闘技場端の壁まで行かなかったのは、闘気の障壁で、かなり威力を減衰出来たからだ。

 不殺の術の判定は、正確だった。

 その攻撃は、”ラザン”なら死なない程度に、強力な攻撃だったのだ。

 審判が、吹き飛んだラザンの所まで走って行く。

 計測数値を見る。これは……

「おい、ラザンこれは……」

「ああ、わかってる……」

 口の端から、血が垂れている。

 ラザンは、腹から胸にかけて。斜め切り裂かれた傷を押さえ、内臓が出ないようにしていた。

「俺の、負け、だな……」

 審判が合図する。試合終了だ。

【い、意外な幕切れっ!か、勝ったのは、『豪岩(グレート・ロック)』ビィシャグだ!】

 ラザンは傷を押さえながら、自分の足で闘技舞台に戻った。

「ま、待て、今のは、お、おかしい!

 ラザンの剣が、変な風に折れた!」

「……何、言ってやがる。なんであろうが、負けは負けだ……」

「ふ、ふざけるな!それ位の傷で、降参しやがって!俺は認めねぇ!そのままでも戦え!てめえなら、素手でも俺に勝てるだろうが!」

「……無茶苦茶言ってやがる。俺は、降参したんじゃねーんだよ」

「な、なんだと!」

「綺麗に攻撃、通しちまったからな。もう、戦闘不能のダメージなんだよ」

 ビィシャグが、慌てて審判を見る。

 彼は黙ってうなずいた。

「ううぅう、おかしいだろう!こんな終わり方、認めん、絶対認めんぞ!」

「勝負は水物、時の運だ。

 今回お前さんに、勝利の女神が微笑んだ。それだけの話だ……。

 勝った方が、文句言うなよ。俺が、馬鹿みてーじゃねえか……」

 ラザンは、審判が呼んだ担架に乗せられて、運ばれて行った。

「負けた俺が言っても、もう説得力がないが、試合中に言った事、ちゃんと考えろよ……じゃあな……」

「俺は認めん!認めんぞ!絶対だ!再試合を、要求する!」

 ビィシャグは、勝ち名乗りもせず、ただ抗議の声を、上げ叫び続けていた。


 ※


「なんか、変な終わり方したな。

 最後のラザン、急にカタナが、折れた様に見えたが……」

 リュウエンは、動体視力がいい。

 攻撃が決まった時の光景が、よく見えていた。

「ああ。ビィシャグの攻撃で折れるぐらいなら、そもそも受けたりはしないだろう。

 もしかしたら、剣になにか、仕掛けられたのかもしれん。

 時限式で発動する様な……」

 ラルクスも、リュウエン程ではないが、今の光景の不自然さは見えていた。

「うん、そういう術は無数にあるわ。

 けど、今のは気づかれない様に、隠蔽でくるんで、もしかしたら、遠隔式でタイミング見て、発動させたのかも。

 あそこで折れるのは、都合が良過ぎるわ」

 サリサリサには、前衛の事は分からないが、聞いた情報から起きた事の状況で、大体の術の予想、分析等は出来る。

「なるほどな」

 確かに、時限式ならば、ただカタナが折れて、それにラザンが対応出来てしまう。

 絶好の瞬間を狙っての、遠隔式の術の発動と見た方が、正解に近い筈だ。

「へぇ~~。そんな事するんだ。なら、不正なの?」

 アリシアは、神術士だから、という訳ではないが、こんな大舞台での不正等が、許されていいとは思わない。

「かもしれん。確率は高い」

「ビィシャグも、再試合とか叫んでるけど、この場合どうなるんですか?」

 リュウエンとラルクスは、もう不正があったとして、その場合どうなるかを気にする。

「う~~ん。ギルドで調査するとは思うが、日程がもう組まれて、動いてるんだ。

 明日の決勝は、やらざるを得ないかもしれん……」

 今現在来ている来賓に、調査の上、試合の延期だ再試合だ、などと簡単に言う事は出来ない。それだけで、十分不祥事なのだから。

 諸国の来賓とて、日程を調整して来ているのだ。

「問題は、仕掛けをした、誰か、或いは集団。

 ビシャグや、そのクラン『デス・パワー死神の力』に、そんな知恵者はいない。ラザンが、決勝に出て困る相手……」

「シリウスは、そんな事しないでしょう。

 むしろ、戦いたがってたと思いますよ」

「ああ。だから、手前勝手な事を考えて動いたのは、『崩壊騎士団(フォール・ナイツ)』の内の、誰かかもしれんな。

 ただ、もしかしたら、賭けの方で、ラザンが負けて、大儲けする事を目論んだ、賭博組織の連中、という線も、なくはない……」

(正直、賭博組織の線は薄いが……)

 ラザンの荷物に近づき、カタナに何かを仕掛けるとすると、競技場での訓練に参加していた、冒険者ぐらいにしか、出来ないだろうからな……)

「あれ?そう言えば、ゼンはどうしたんだ?いないが、またトイレか?」

「あ、違います。なんか、ラザンが負けたのが、ショックだったのか、小さく挨拶して、すぐ帰りましたよ。

 あいつ、ラザンに何か入れ込んでたから、余計に、ショックだったのかも……」

「そ、そうか。全然気づかなかったな……」

 今の、大人の悪意が潜んだ一件を、少年がどう思ったか、気になるゴウセルだった。


 ※


 ゼンが配達の仕事をしていた時に、そこに気づいたのは、まったくの偶然からだった。

 まだ、配達に慣れていなくて、青の市民街に入り、その少し外れに、廃屋となったその屋敷と、広い庭があった。

 その屋敷では、悲惨な事件があり、被害者は余りの無念に、悪霊(レイス)となって、その屋敷に縛られていた。

 その屋敷を相続した、遠い親戚は、不動産屋にその売買を任せたが、地縛霊となった、悪霊(レイス)付きの家など売れる訳もなかった。

 もし、冒険者を雇って退治したとしても、経費だけがかかり、近隣に幽霊屋敷として、すでに有名になっていた、その屋敷が売れる見込みは、限りなく低かった。

 結果、長年放置され、屋敷は痛み、廃屋となったのだ。

 ゼンは、この広い庭に、時々木を登って、壁を越え入り込み、しばらくボーっと考え込む事があった。

 ゼンが、まだ配達をしていた頃の話だ。

 屋敷に、何か悪いものがいるのは、何となく分かっていた。

 それでもあれは、外に出ては来れない存在だ。

 だから、広い庭の片隅を借りて、色々考えていたのだ。

 配達の仕事の事。それを与えてくれたゴウセルの事。

 新たに行ける様になった、広い”世界”の事など、考える事はいくらでもあった。その頃は……。

 今日そこに来たのは、あの試合を見て、とにかく剣が振りたくなったのだ。

 実は、リュウエンに練習用の木剣を貰ってからは、たびたびここで木剣の素振りをしていたのだ。

 ここは、スラムの外れの外れにある、遠いカクレガよりは余程近い。

 だから、少し寄り道すれば、すぐ来れる。

 いつのまにか、ゼンにとっての格好の練習場となっていたのだ。

 でも、いつもではない。

 たまに、どうしようもなく衝動的に、木剣で素振りしたくなる。

 そういう時もある。

 だから、今日ここで素振りをしていたのは、まったくの偶然だった。

 ゼンは、今日のラザンの試合を見て、見様見真似で、ラザンの動きを再現していた。

 当然、本物の動きには遠く及ばない。

 動きも、剣の振りも、その不思議な足運びも。

 無理をしてやっているので、時々転び、身体も段々痛くなって来た。

(まだ、オレには無理な、無茶な動きなんだ……)

 それでも、やらずにはいられなかった。

 あんな、信じられない様な、変幻自在の動き、凄い技を繰り出す、その強者が、何があったか、ゼンには分からなかったが、負けた衝撃的な場面(シーン)。

 あんなに強い人ですら、何かが、”ズレ”れば、負ける事すらある……。

 何故か、オークギングに追い詰められた、リュウエンの姿が浮かんだ……。

 不意に、ゼンのすぐ近くに、人の気配がした。

 まるで、湧いて出た様に現れた。

 この屋敷を管理している、大人かなにか?と思ったゼンは、とっさに怒られる!と思った。

 だがそこには、思いもかけない人物がいた。

「よう、坊主。なんか面白い事、してるじゃねーか」

 つい先程まで、準決勝で激しく戦っていた、ゼンが真似していた当の本人。

 『流水』のラザンが、そこにいた………


*******

偶然が重なり合うと必然、と言い出したのは誰なのか。

運命とは、最初から決められた事なのか。

その選択は、本当に正しいのか。

少年は、何を選ぶのか……

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