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第1章 ポーター編
029.少年の選択
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「オレが、ラザンさんの弟子になって、武者修行の旅……?」
なにか、現実離れした話で、夢の中の、物語の出来事の様だ。
「そう。身分登録的には、従者、という形になるが、それで身分証を出してもらおう。
A級の従者だからな、扱いもほぼ冒険者並になる」
ラザンは、ゼンが気絶していた間に、色々考えていたのだろう。
その場合のゼンの身分保障の件等、具体的な事にまで、話は及んでいた。
「でも、その……。なんで……オレなんか、を?」
「お前は、誰かに言われた事はないのか?剣の才能がある、と。
俺は、そう思った。お前ならあるいは、『流水』の技を覚えられるかもしれん、と」
「それって、その……単なる買い被りじゃ、ないですか……?」
ゼンは、別に謙遜をしたつもりではなく、ただ自分にそんな、大それた素質があるとは、思えなかった。信じられなかったのだ。
でも、確かに、リュウエンからも、「覚えがいい」「飲み込みが早い」「剣の才能がある」と、色々言われてはいた。
真面目な話、剣士を志し、鍛錬を始めたばかりの、自分に対する気遣いで、言ってくれているだけだと思って、ほとんど本気にしていなかったのだが。
「実際、先程の立ち合い稽古で、お前さんは、充分その片鱗を見せている。
まだ、見様見真似の真似事だが、俺が教えれば、それは本物に至るだろうぜ」
『流水』の眼を疑うのか?」
『流水』に、才能を認められた?
にわかには信じ難い話だが、もし本当なら、嬉しくない筈がない。
(でもそれって、オレが、ここを……フェルズを離れて旅に出る……)
ゴウセルの顔が、西風旅団の4人の顔が、すぐ心に浮かんだ。
あの人達と、別れる……!?
その時、唐突に、昨夜見た夢の内容を思い出した。
黒い悪魔達が見せた、とびきりの悪夢。
あの時、自分が”動けなかった”場合の、可能性の世界だと、あいつ等が言った。
ロックゲートのボス戦で、西風旅団の4人が、全員皆殺しにされる光景。
その後、迷宮から転移排出され、ギルドの職員達に助けられて、ギルドの治療室に保護され、ギルドマスターのレフライアに、『リュウエン達がした様に』、青黒いオークの報告までする。
まるで、本当にそれが起きた時には、そうなるのだと言わんばかりに。
恐ろしい程の現実感、質感さえあり、報告が終わった後、レフライアは言った。
『こんな悲劇が繰り返される事は、もうない。これは、ゼン君のお陰よ』と!
それは、リュウエン達が言われた言葉だ!
その時の、克明な状況の、余りの悲惨さと、あった筈の現実との相似点に耐えられなくなったゼンは、思いっ切り、手の甲を噛んだ!
そして、目が、覚めた……?
違う、あの黒い悪魔がいる世界に、移ったんだ。
そして、あの黒い悪魔達は、笑いながら言った。
世界には、その時その時の未来を、大なり小なり変える選択肢を、選ぶ時が来る、と。
上手く選べるなら、状況は好転する。
駄目な方を選べば、当然……。
夢の記憶の詳細は、どうしてもよく思い出せない。
強烈な印象で残っているのは、ボス戦で全員が、残酷に殺される光景と、悪魔達の、ゼンをあざ笑う言葉の数々……。
『君は今の所、それ程悪くない選択肢を、選び続けている。
だが、先程見せた、”あったかもしれない世界の光景”を、見ても分かる様に、それは何かを一つでも間違え、選びそこなえば、簡単に失われる、綱渡りの幸福だ。
君はこれから、どれだけ”間違わず”に、選択を出来るのか、楽しみだね……』
手の甲の噛み跡は、まだ血が滲(にじ)んで痛む。
「急に言われても、困るかもしれんが、俺には時間がない。
急がないと、恐らく邪魔が入る。とびきり厄介な奴が……」
ラザンは、顔をしかめて唸る。
ゼンには予想もつかないが、彼がそう言うからには、とんでもない障害なのだろう。
ゼンは、ラザンの言葉と、先程急に蘇った悪夢の光景、悪魔達の戯言によって、混乱が激しくなって来る。
「ラザンさんから見て、オレは、強く、なれますか?」
思わず出た言葉。
強くなれれば、あの悪夢の様な世界の確率を、低く出来る?
「絶対に、とは言わんが、充分成れると、俺は踏んでいる」
何事も、断言する事等出来はしない。それをするのは無責任だ。
「オレは、どうしても強く、なりたい、今すぐにでも!」
ゼンは切羽詰まった様子で、言葉を吐き出す。
「それは、何故だ?」
この短い時間の内に、ゼンの様子が大きく変化した事は、ラザンも気づいていたが、流石に相対する少年の、心の中まで見える訳ではない。
何か、そう言い出す切っ掛けとなった事でも、思い出したのだろうか、位までは察したが。
「お前はまだ幼い。7、8歳ぐらいだろ?」
「ギルドの判定具だと、十歳らしいです。
スラム育ちで、栄養が足りなかったからだろうって……」
「十歳……。それでも、成人には、この国じゃ、5年はあるだろ。
何故今すぐ、なんだ?」
「それは、守りたい人達が、いるから……」
ゼンの顔色が、ひどく悪い。
まるで、”その守りたい人達が死んだ光景”でも、見た様に。
「ふむ。そいつらは、お前より強くないのか?」
「いえ、基本的に、オレより、全然強い、です……」
リュウエンの斬撃、ラルクスの堅実な動き、サリサリサの上位魔術、アリシアの補助、治癒。
西風旅団は、十二分に強く、バランスのいいパーティーだ。
「なら、急ぐ必要はあるのか?」
「あり、ます……」
ゼンの様子は、どこか悲壮だ。
「その人達が、一回死にかけた時が、ありました。
結果的には、全員無事でした。
でも、何かが掛け違えば、人は簡単に死ぬ……。どんなに強い人でも……。
ラザンさんも、今日……」
耳に痛い話をされ、ラザンは顔をしかめる。
「俺によくしてくれた、スラムの人達は、皆すぐ死ぬか、いなくなるかしました……。
だから、オレは、もう誰も失いたく、ないんです……!」
真情をを吐露するゼンは、泣きそうにも見えるが、涙を流していない。
「誰も、か。難しい事を言うな。
……成程、それで自分自身が強くなり、少なくともそいつらと、同等以上になって、一緒に肩を並べて戦える様になりたい、ってところか」
「そう、です。よく、分かりますね……」
「そりゃあ、俺だって、弱い時代があったからな。誰もが通る道だ」
「ラザンさんに、弱い時?」
ゼンの、余りにも意外そうな顔に、ラザンは声を出して笑う。
「ないと思うのか?
別に俺は、剣を持って生まれ、最初から自在に気を使えた、とか、そんな馬鹿げた存在じゃない。
誰もが最初は弱い。悲しい位に弱い。だからこそ、強者を志すものなのさ」
そう言って、ラザンは少し考え込むと、ゼンを見て言った。
「俺も、ちょっとくだらない昔語りをしよう」
そうしてラザンは、何もない、汚い天井位しか見えない上を向き、昔を思い浮かべる様に、話し始めた。
「……『流水』を使えるのは、もう俺しかいない。
流派が、その国の、王に認められそうになった時、他の流派が結託して、俺以外の全ての者が殺された。
皆殺しだ。剣士だけでなく、その家族までも、な。
しかも、尋常な勝負で、じゃない。宴席に毒を洩られた、卑怯卑劣極まりないやり口だ。
剣士の風上にも置けない、クソ野郎どもだ。
たまたま俺は、そこに居合わせなかったんだが……。
俺はだから、その件に関わった、全ての人間を斬り殺した。
やられた事を、仕返ししただけなんだが、俺はその国では、単なる大量殺人鬼だ。手配もかかっている。
だが、捕まってやるのも業腹でな。外の国まで、逃げて逃げて逃げて、今は、ここだ。
正直、もうどうでもいいと、思っていた。ここで朽ちるのも運命。『流水』は俺で終り、後には何も残らずに………
だが、もし、お前に『流水』が伝えられるのなら、俺にもここまで来た意味が、あったんじゃないかと思えてな。
だから、旅に誘った」
ラザンは顔をゼンに向け直し、静かな声で淡々と語り、ゼンを真正面から見る。
ゼンは思う。
この人も自分と同じ、いや、もっとそれ以上の、死や悲しみを見続けて来た者。その眼差しなのだ、と。
「これはつまり、俺の勝手なエゴだ。
だから、お前も俺を、好きなだけ利用するといい。
最速で強くなりたいなら、俺と来る事だ。
そして、お前が自分で、満足いく強さになったなら、フェルズに戻ってくればいいさ。
俺も別に、ずっと、旅がしたい訳じゃない。
今がその時だと、思っただけだ。
お前を束縛する権利は、誰にもない」
ラザンは、何かを放り出す様に言った。
強制はしない、と言いたいのだろうか。
「最速って、どれぐらい、ですか?」
「それは、お前さんの努力次第。そして、自分がどの程度で満足するか、妥協するか、だな」
「……妥協?」
「そうだ。剣の、いや、強さの高見そのものには、恐らく終わりはねぇ。
強くなろうと思えば何処までも、果てなんざ、ないと俺は思うね。
だから、その到達地点に、『神』とかいう胡散臭い目標地点を、設定してるんだろうさ」
ラザンは鼻で笑う。
彼にとって、神だの進化だの試練だのは、単なる戯言だ。
それに、真剣に取り組んでいた『神の信奉者』等と言う傾(かぶ)き者達は、単なる道化に過ぎない。
「何処かで終りを見極め、仲間の元に、お前の大切な所に、戻ればいいさ。
引き際を見誤るなよ。
それもまた、選択だ。戻る選択、行く選択」
そう言って、外を見るラザンの目には、いったい何が見ているのだろうか。
彼はもしかしたら、その終わりすら見据えて……
「ラザンさんも、いつかフェルズに?」
「どうだろうな。また、何処かの国に居つく可能性もある。
戻る可能性もある。
居心地が良い所なら、何処だっていいさな」
本当に、ラザンにはもう、どうでもいいのかもしれない。
恐らく、彼の守りたかった者はもう……。
「そうだ、まだあったな。
お前はここに……フェルズに、残る選択もある。
仲間と一緒に、遅くとも、着実に強くなれるだろう。お前ならな。
それにも利点はある。
仲間の危機に、その場に居られる、という結構大事な利点だ。
旅から帰って来た時には、知り合いはもう誰もいない。
皆、死んじまってる。
そんな事だって、絶対にあり得ない事じゃあない。
あっても、少しもおかしくないんだぜ」
ラザンの言っている事は、悲しい位に正しい。
”どんな事だって、起こり得る”
なら、オレは何を選べばいいのだろう。
ゼンは、激しく迷う。
ラザンについて行き、剣を学ぶ。魔獣と戦う。
世界中を回って、まだ見ぬ様々な物を、人を、世界を見れる。
それは、色々な意味で、魅力的な話だ。
だがそれは、フェルズとの、親しい者達との離別、決別を意味する。
今ある幸福を、ぬくもりを、良くしてくれる仲間達を、親同然のゴウセルを、例え一時だったとしても、捨てる?離れる?別れる?
想像するだけで、気分が悪くなる!
心が引き裂かれそうだ!
ずっと、すっと、ずっと一緒にいたいのに………!
だが、そこで浮かぶのは、あの悪夢の光景だ。
弱い事は、この過酷な世界では、どこまでも罪だ。
力なき者は、いつか残酷に淘汰される。
そして、自分は今、限りなく弱い存在だ……。
「……もうすぐ日が暮れる。難しい話だ。
その、お前さんが大事に思う奴等にも、相談するがいいさ。
そいつ等も、同じ様にお前を、大事に思っているんだろうからな。
……お前がどうあれ、俺は明日の朝一で、フェルズを発つ。
一応、少しは待つが、余り長くは……」
ラザンが最後まで言い切る前に、ゼンは言った。
断固たる決意を込めて。
「……行きます。オレ、ラザンさんについて、行きます!」
*******
オマケ
ラ「あ?俺ぁ、いいよ。こういうの苦手でね」
ゼ「え、と。次、みんなに話に行き、ます」
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
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