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第3章 従魔研編
091.猛虎 対 流水の弟子
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ゼン達は、またおなじみ、ギルドの訓練場に来ていた。
そして、本来、日中はそれ程人の少ない筈の訓練場には、何故か結構な数の冒険者や、ギルドの職員と、やじうま的な付近の住民達が観客として集まっていた。
「……この訓練場、冒険者のみが使えるんじゃ、なかったんですか?」
「基本的にはそうよ。でも、このところ希望があって、観覧の許可を出してる冒険者の訓練や検定は、観客を入れる事になったの。つまり、不可視化されてる以外の所ね。
闘技場と違って無料だから、手軽な見世物になっているのよ」
「なんで、お客なんて……。あ、食堂とかの売り上げ向上とかが目当てですか?」
「違うとは言わないけど、冒険者ギルドとしては、地域住民に多少のサービスをして、冒険者に親しみを持って欲しいのよ。そういった諸々の事情ね」
冒険者ギルドが、地域住民との摩擦を避けるのは、よくある話なのだが、迷宮都市であるフェルズには余り関係のない話だ。
これはギルマスの考えた、冒険者は周囲の目を気にするべき、という理念を実感させる為に試行された試験ケースの一つだった。
(フォルゲンとの戦いの時はどうだったかな?あの時は、利用者も少なかったから、目立つ程観客はいなかったと思うけど……)
「……入場料でお金取ってる訳じゃないから、物好きが集まるのか。もしかして、飛竜が来たことで、ここで何かあるとか思われた?」
「そういう目ざとい人って、冒険者にも一般人にもいるのよね。ゼン君が来た時も、『二強』と模擬試合になったでしょ?あの頃はまだ観客を入れていなかったけど、訓練場の外で話題にはなってたみたいだから」
「……えーと、俺達の模擬試合って観覧は?」
「と、今までの話で分かると思いますが、ロナッファ殿、観覧の許可は?」
リーランと一緒に訓練場内を見回していた虎の獣人族の女性、ロナッファは、ギルマスに対して鷹揚に頷く。
「別に、構わない」
「じゃあ大丈夫ね」
「……あの、俺には聞かないんですか?」
「ゼン君は、『当然』いいわよね?」
「……はい、ギルドマスター」
ゼンは義母の圧力に負けて、泣く泣く観覧を許可するのだった。
そして、訓練場のわざわざ中央よりの、広い区画で模擬試合は行われるようだ。
しかも、今まで訓練をしていた冒険者までもが訓練をやめ、観戦モードに入っている。
その為に、不可視にしていた区画がなくなり、試合は完全に全方位から見えるようになってしまった。
(あー、やだやだ。なんで、見世物試合なんて、しなきゃならないんだか……)
ロナッファの方を見ると、どうもかぎ爪系の武器を使うようだ。木製の訓練用のいくつかを試している。
ゼンも木製の剣をギルド職員から渡され、重量の調整をする。余り軽過ぎてもやりにくい。
(爪か。闘士系、もしくは格闘術か。“気”の感じからも、A級は確実か。負けるかもなぁ……)
ゼンはどこか他人事に考える。残念ながら自分がそれ程上位の力を得ていない事ぐらい、自分がよく分かっている。(ゼンの基準は師匠のラザンである)
強い冒険者の集う場所、と言われていたフェルズは、今や『二強』が去り、二流っぽい者や、良くて一流半、みたいな者ぐらいしかいないのは、何の冗談なのか。
(その内、フェルズの名も地に落ちる、かな?)
屈伸等をして、軽く準備運動をする。西風旅団は今日、野外の討伐任務に行った筈だ。
見られる事はないので安心して派手に負けてみようか、等と気楽に考えていると、セインからの念話が届く。
<あ、主様、あの、その……ゾートさん、この訓練場にいますよ?>
<え?そんな訳……>
自分の感覚でも、ゾートを近くに感じる。
<ゾート、何でここにいるんだ?今日は旅団と一緒の筈だろ?>
<あー、なんか行く途中の道が、地滑りで塞がっちまっててな、行ったのがボンガなら何とか出来たかもしれんが、俺だと更に被害を拡大しかねなかったんで、引き返して来たんだわ。
そしたらなんか面白い事やってる、と聞いて、皆で駆け付けたって訳よ>
ゼンは、そのあまりの不運さにガックリと肩を落とす。
(うわ、最悪だ。あんまりみっともない所は見せられなくなってしまった……)
フェルズで妙に高い自分の評価を下方修正するいい機会かと思ったのだが、考えてみると、勧誘前にそれをしてしまうと、クランの勧誘がやり難くなる可能性もあるのだった。
(頑張って、無様な負けはしない様に、出来たら引き分けぐらいが理想かな)
「師匠、頑張っていこーぜ!姐さんも!」
リーランのではない、野太い声に、聞こえた方を見れば、何故か従魔研の被験者や、ハルアにザラ、研究者、学者連中までもがそこにいた。
(こんなとこに応援に来ている暇あるのか?なんでほとんど全員で来て……いや、さすがに主任はいない、か……)
そう思って、ふと近くにいるレフライアの方を見ると、談笑しているギルマスと従魔研主任が、横にエリンもいて、ニコニコと笑顔で二人を見守っている。
(従魔研、空にしてるのか……。そりゃ、無人にしても入れない場所だけどさー!)
溜息をつきながら、覚えのある“気”の集団を見ると、意外と近く、2階通路の手すりに寄りかかる様にしている旅団メンバーと、ゾートの大柄な姿が見えた。
また物問いたげな目をするサリサと目が合い、つい視線を逸らしてしまう。
(あ~、情けない。自分のだらしなさ、至らなさで腹が立つ。……変にイラついて来た。憂さ晴らしに暴れさせてもらおうか。勝敗とか、もうどうでもいいや……)
「じゃあ、二人とも準備はいいかしら?」
レフライアの確認に、二人はともに頷く。
「では、これより模擬試合を始めます。獣牙流師範代、ロナッファ・ボルグ
殿対、『流水の弟子』ゼン!お互い、正々堂々と、死力を尽くしなさい!」
模擬試合には不似合いな、殺伐とした賭け声で試合は始まった。
(師範代とか、聞いてないんですけど、義母さん……)
近距離まで迫り、左右のかぎ爪の連打、連斬でゼンを攻めるロナッファだが、全てゼンの剣に受けられ、いなされている。
「…っくぅ、破っ!」
かぎ爪の合間に、胴体や足を狙った蹴りが続けざまに放たれる。ゼンはそれをも器用に躱し、逆にカウンターのタイミングで蹴り返す。
まさか蹴り返されると思っていなかったロナッファは、脇腹にその一撃を受けてしまう。
「っつう、くっ……」
(馬鹿な、防壁越し、身体強化を限界まで使っているのに、あばらにヒビが……)
ロナッファは完全に正統派な闘士だった。それが為に、ゼンが読めないようなトリッキーな動きはなく、ただ愚直に、自分の力を信じ、攻撃を繰り返すのみだ。
(さすがにフォルゲンのような、視線で動きが読めたりもしない。あれは、“立体包囲殺法”特有の欠点だったのだろうか?)
身体機能が元々高い、獣人族らしい戦い方ではあるが、虚も実もちゃんと使い分けている。
獣人族にしては、力任せに頼ったものでもない。速度もかなりある。
それでも、『流水』を会得しているゼンにとっては、対応するのに困るような攻撃ではない。
しばらくゼンの無難な受けが続く。
ロナッファの、起死回生を狙った渾身の突きは、完全に読まれ、受け流されてしまった。突きを巻き取るように、剣が絡みつく。
気づいた時には、ロナッファは身体を一回転させ、背中から床に叩きつけられていた。
突きの力を利用された投げは、防壁の内部に響く程の衝撃波が伝わる。
「……がふっ!ぐぅ……」
内臓を痛めたか、結構な量、吐血していた。
まだそれでも立ち上がるのは、獣人族の意地なのか、矜持(プライド)なのか。
(獣人族は、頑丈(タフ)で粘り強い。意識を刈り取る方が、手早く済むだろう)
左右の連撃……?
「おわっ!」
読みよりも速い攻撃に、ゼンはかろうじてその攻撃を躱す。頬をかすめた一撃は、防壁ごしにもしびれが残るような攻撃だった。
(ダメージ受けてから更に強く、速くなるとか、だから戦闘民族な獣人とは戦いたくないんだよなぁ……)
もっと動きをよく観察して、読みの精度を上げなければ、そう思う直後、ロナッファの口先から鋭く吹き出される紅いしぶき。ゼンは予想外の手に、それでも剣でなんとか受ける。
(吐血した血で、目くらまし?)
瞬間、目前にいたロナッファの“気”が消え、背後にと移る。
(高速移動?“瞬動”か!)
その動きの勢いも利用したのだろう物凄い蹴りが、ゼンの脇腹をえぐる。反射的に逆方向に飛んでいなければ、これで終っていてもおかしくない強烈な蹴撃だ。
(こっちも蹴りを入れたから、お返しをされたか……)
ゼンはそのまま跳躍した勢いで回転し、態勢を戻す。
ロナッファは攻め時と見たのだろう。ゼンの動きを追いかけ、かぎ爪で追い打ちをかけるが、その攻撃は、ゼンの残した残像を切り裂くのみだ。
「!?」
その首筋に、柄で“通し”を入れる。
ロナッファは、そのまま意識を失い、前のめりに倒れ込んだ。
激闘の末の、あっけない幕切れだった。
「……つっかれた……」
訓練場は、模擬試合に地元の英雄が勝利したので大盛り上がりだ。
冒険者達は、余りにもレベルの高い戦いに声もなく、素人の観客達は、動きを目で追うのもやっとで、所々消えたとしか思えない戦いを目の当たりにして、闘技会以外で、無料(タダ)で見れた達人同士の戦いに興奮がおさまらず、いつまでもザワついていた。
試合が終わり、治癒術士の治療を受けて気が付いたロナッファは、ゼンにしきりと頭を下げる。
「目をかけていた同門の弟弟子が敗れたと聞き、どうしても戦いたくなってしまって、ゼン殿には無理を言ってすまなかった……」
弟弟子とは、勿論フォルゲンの事だろう。
「いえ、謝られるような事ではありませんから」
と言いつつ、まだ無駄に『流水の弟子』の評価が上がってしまった事には、苦い思いのあるゼンだ。
「そう言っていただけるとありがたい!感謝する!」
ロナッファはゼンの手をガッシリ握り、そして離さない。
「えーと、ロナッファさん?」
「ロナでいい。私も、ゼンと呼ばせてもらってもいいだろうか?」
テレテレ、もじもじ。
「……それは、構いませんけど」
「ありがとう、ゼン!」
喜色満面、本当に喜んでいる。冷徹そうで、落ち着いた闘士の顔はどこへ行ったのか。
(し、しまった!獣人族には、“これ”もある事を忘れてた!)
過去、「軽く手合わせしましょうか」、とこちらを侮るリーランを軽く負かした、その後、態度は一変して、ベタベタデレデレになったその時を。
(あの時はまだ“封印”してたから、よく意味が分かっていなかったけど、獣人族は、強き者に打ち負かされれば、それに従い、女性なら、簡単に“恋”に落ちてしまうみたい?……)
いまだに手を離してくれないロナを見て、どこか既視感を覚えるゼン。
「あー、ロナッファ、ずるい!師匠は、“私の師匠”なんですから!」
「いや、リーラン様、こういう事は、決して早い者勝ちとか、そういう事はないのだ」
獣人族の乙女二人が、謎に丁々発止を演じている、その周囲からは、怒りの“気”
が感じられる。数は、5つ。
(??サリサとザラ、ハルアはまだ分かるとして、なんでエリンさんとカーチャさんまで、三人程じゃないけど、怒りを感じるんだ?なんだ、これ??)
なにか、混沌(カオス)で異様な雰囲気が、ゼンの周囲のみに集まっている。
困り果ててギルマスを見ると、笑いを抑えかねて困っている、ひどい義母と、苦笑しているニルヴァーナの姿が、なんだかとても腹立たしいゼンだった……。
※
「いやあ、凄い熱い戦いでしたね。まさか、姐さんにも圧勝するとは、さすがは師匠!」
フォルゲンは興奮して腕をやたらと振り回している。
「……師匠言うなって、これ何度目かなぁ……」
従魔研に戻って来ても、話題は先程の戦いで持ち切りだ。本来の仕事はどこへやら。
それ以外でも、
「……だから、ゼンさんはやめた方がいいよ、ハルア」
「えー?なんでエリンがそんな事言い出すのか、ボク分からないよ」
「だって、あんなに複数の女性に言い寄られていて、不実よ!エルフなら、生涯自分だけを愛する人を選ぶべきだと思うの!」
「それは、ゼンがそれだけ魅力的だからで、ゼンが悪い訳じゃないでしょーが。エリンさあ、ボクの相談に乗っている内に、もしかして……」
「もも、もしかして、って何よ!私はハルアの為を思って助言してるのに!」
「それは、ありがたいと思ってるよ。でも、ローゼンは妻にしろ夫にしろ、人数制限すらない自由制だよ。結婚してたとしても、何も不実じゃないのに、無理あるよ」
「自由制とか言ってるローゼンの方がおかしいの!」
確かに。
「まあ、エリンの意見は分かったけど、ボクの気持ちは変わらないよ」
とか、こちらも従魔とはまるで違う話に花を咲かせている。
「……ゼン、あの獣人の女の子達は……」
ゼンの隣りにいるザラとしても、そこは気になる話なのだろう。
「彼女達は、種族特性で、自分に勝った男を好きだと思い込む、みたいな、そんな感じだから、気にしなくていいよ」
「でも、二人とも、とても可愛くて、美人さんよ?」
「俺は、容姿のみで人を好きになったりしないから」
人を好きになるのは理屈じゃない。今は、それが分かる。分かっている。
遠目から、ジトと恨めし気にこちらを見るカーチャの気持ちは、正直謎だが。従魔の事で少し慰めた、まさかあれだけで、彼女には何か芽生えたのだろうか。
恋愛感情自体が分かって来ても、女性の気持ちには、未だ謎が多い。
なんだか、前途多難が、前途女難にでもすり替わったような気分になるゼンだった。
*******
オマケ
ゾ「こう、凄かったぜ。虎の嬢ちゃんを、主が高速で派手にぶつかり合って、最後は軽く決める。俺が負けるのも頷ける勝負強さ。いいねぇ~!」
ガ「全肯定」(コクコク)
セ「確かに。中にいるからボクにはかろうじて分かりましたが、外からだと目で追いつけないだろうなぁ……」
ル「おー!主さま、すんごい!つーよい!わーお!」
ボ「工事の手伝い行ってるから、見れなくて残念……」
ミ「くぅ。実体化してると、こういう見逃しが……。悔しいですの!」
リ「はぁ。目に浮かぶ様ね。猛々しい虎女が、主様に打ち負かされるさまが」
ゾ「おう。で、すっかり骨抜きになった虎の嬢ちゃんと、前に負かした狼の嬢ちゃんとで取り合いになってな、笑えたよ。いい男はつらいね……グハ、ゲフ……」
(高速で何か二人にされたゾート)
ミ「全然笑えないですの!この駄狼が!」
リ「まったく!その場にいたなら邪魔ぐらいしたらどうですの?」
(二人の八つ当たりはしばらく続いたとか……)
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