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第3章 従魔研編
097.小城の生活
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あれから、ゼンが小城にいたのは爆炎隊の荷物運びを手伝った後、昼食を一緒に取るまでで、午後からはギルドの研究棟、従魔研の仕事へと戻って行った。
爆炎隊と西風旅団の、総数10名は、午後からも残りの荷物を運び、ギリが書き出した当面は必要な物。カーテンや、不足分の布団などの買い出しにまわり、それが一通り終わって、食堂で一休みしていた。
「……後は、それぞれ部屋を使ってみて、何かあれば、個々人で買ってもいいし、隊の共同費用から出して欲しいのなら、あたしの方に言ってくれたらいい、ってところかしら」
爆炎隊・副(サブ)リーダーのギリが、皆にも聞こえるようにダルケンに報告している。
「うん、それでいいんじゃないかな」
ダルケンは鷹揚に頷く。
部屋割りは、女性陣であるギリとマイアが同室で、男達はそれぞれ個室になるのだが、余りに部屋が広いので、同室にするか?などと贅沢な事を話している者もいた。
続けて、リュウが立ち上がり、ここでの日常での注意事項を、ゼンに渡された紙を見ながら説明を始める。
「じゃあ、ゼンから説明されている、部屋の掃除についての決まりを言いますので、聞いて下さい。まず、部屋には個別に魔法の鍵で、鍵がかけられます。やり方は、サリサがマイアさんに説明済みなので、そちらで聞いて下さい。
で、鍵がかけられてたら、掃除拒否、とします。中に入れませんからね。
掃除して欲しい場合には、外出する時に、鍵を開けたままにしておいて、なおかつ部屋に備え付けの、青い札、赤い札がヒモをつけられているのがある筈なんですが、掃除して欲しいなら青い札、駄目なら赤い札をドアノブにつけて欲しい、との事です。
外出してすぐ帰るつもりなら、鍵をかけるか赤い札をつけるか、ですね。
鍵が開いてても、赤なら掃除には入りませんし、その場合、鍵の閉め忘れ、として使用人達が見つければ鍵をかけます。魔法の鍵は個別認証なので、開けるのはその部屋の主ならドアノブに触れるだけで開きますから」
「高級宿で聞いた事のあるシステムだな」
「まんま流用しただけですね。で、洗濯ものは、これも部屋に備え付けのカゴがあって、それに入れて廊下のドア脇にでも出しておけば、使用人の子供達が回収して、洗濯をします。翌日には戻って来る事になっています、と。
で、風呂などを使って着替えた時も、風呂にあるカゴに洗う分、入れて残しておけば、洗濯にまわすんですが、その場合、その洗濯物が、誰が誰のか分からなくなるので、風呂場の脱衣所には、名前の書かれた木札があるので、洗濯物の上にでも乗せておいて欲しい。これがない場合は、双方のリーダーが、どちらの誰の物かを確認して回収する、と」
「おー、本当に色々考えてるな。パーティーが後から増えた時の事も考えてのようだな」
「そうですね。火山近くの温泉宿、のシステムを参考にした、と。温泉宿って、ダルケンさん知ってますか?」
「ああ。火山の熱で、水源が暖められていてな、それを利用した風呂付の宿の事だな。火山近くの村や街に沢山ある。温泉は、普通の風呂よりも、色んな成分が溶け込んでいて、薬効があったり、疲れや肩こりに効く、とかで、一度は行ってみたいと思っていた所だな」
「へぇ、博識ですね。っと、言い忘れ。風呂の際に、貴重品を入れた収納具、その他の、洗濯に出す物ではない物の忘れ物にはご注意下さい、と」
「おう、わかった。公衆浴場(テルマエ)でも結構あるんだよな。それを狙った置き引きなんかもあるし。皆、忘れるなよ」
隊員たちが、手を上げそれに応える。
「もしあった場合は、使用人はチーフ・メイドに渡し、責任を持って保管しておく、となってます。クラン内で間違えて持って行く場合以外は、なくなる心配はない、としたいみたいですね」
「そこら辺は、厳しく教育しているみたいで、俺は心配しておらんよ」
廊下掃除などを、リャンカ監督下で厳しく行われているのを見ているので、スラムの子供が、とかは抜きに、ダルケンは何も心配していなかった。保護者のザラもいる。心配無用だろう。
何かあっても、ゼンが全て責任を持つだろうし、そのゼンの信頼を、子供達が裏切れるようにも見れないからだ。
「まあ、忘れ物なんて、忘れた者の自己責任の範囲内だと思いますが、そうした決まりになっています。
後は食事ですね。我々冒険者は、日の出とともに活動、ですから、朝は4~5時で、その前なら1時間、後なら2時間はズラして食事が出来ます。寝坊しても、暗い内からでも出来るのか……。別に、時間を過ぎても、何か適当なものを出してもらえるようですね。
今はクランでなく、個別のパーティー活動が主になりますから、そういった冒険者活動の予定はチーフ・メイドかサブの方に伝えておいて下さい。料理の量を調節しますから。
昼は12時で、その前後2時間大丈夫、と。
厨房には、料理の下ごしらえとかもあって、常に誰かはいるので、お茶やお菓子は常時可能です。
夕食18~19時で、これも前後2時間。次の日に活動がない場合は、酒なんかも出してもらえます。ある場合は駄目ですね。
料理は、基本3コース作って、その中からいいと思う物を決めて欲しい?へえ。えーと、人間風、エルフ風、獣人風、ドワーフ風、魔族風、な料理の中からローテーションで、3コース作るんですが、その中でも組み合わせの選択は自由で、人間風の主食に、エルフのサラダ、獣人族風のスープ、みたいに自由にしてもいいらしいです。
その代わりに、普通の食堂のように、何々を注文して、と個別に別料理注文は駄目、と。
これは、栄養管理と、大量に料理を作るからで、調理時間、材料の無駄を軽減する為らしいですね」
「なにやら本格的だな。俺等は美味い物なら何でも大歓迎だが、人に食えない物が出たりはしないのか?」
それを聞いて、お茶のおかわりを注いでまわっていたミンシャが答える。
「大丈夫ですの。あくまで味付けが~~風、というだけで、食材だって普通の物しか使えませんから、食べられない物が出る、というのはないですの。味の好みで駄目、というのは当然あると思いますので、味見してからの注文をお勧めしますの」
「ほう。つまり、味見用の見本があると。うん、いいね。それなら間違いがなく、食えない料理を残す事もないだろうな」
「はいですの」
ニコっと微笑み耳がピコピコ動くのは感情の反映なのか、茶を注ぎ終えたミンシャは厨房へと戻って行った。
リュウは説明を続ける。
「で、迷宮探索や、討伐任務など、昼に帰って来れない仕事の場合は、使い捨ての容器に入れて、簡単な弁当を出す、と。
パン系なら、サンドイッチの様な、パンに具を挟む系の物、ご飯系が大丈夫なら、おにぎり、という、白米を炊いたのを、中に具を入れて丸めて海藻系の、ノリというので包んだものが出せるそうです。
これは、ラザンの故郷の極東なんかの食べ方らしいです。勇者の世界でも似たようなのがあるとかで、どっちが先なのかな。まあ、起源がどっちとか、どうでもいいですね。これ、結構美味いんですよ。腹持ちいいし。俺、パンよりもこっちのが好みですね」
リュウが個人的な感想を交えて弁当の説明をした。
「……弁当付きの、至れり尽くせりな環境。美味過ぎる料理に風呂。おい、リュウ。このクランってどれぐらい続くんだ?」
突然ダルケンが真面目な顔でリュウに尋ねる。
「え?なんですか、急に。少なくとも2~3年は……、あ、ゼンがここの契約、色々考えて5年にした、と言ってたので、5年は続くんじゃないですか?」
「おー、5年か、いいね。それならまあ、それなりか。いや、こんないい環境に慣れて、もしすぐ放り出されたら、普通の冒険者生活に戻れるのか、不安になってな」
「普通って……。いやまあ確かに、普通じゃないのかもしれませんね。もう俺達はかなり馴染んでしまったけど、こんな快適生活じゃないですよね、冒険者の普通は」
「そうだよ!特上の寮や宿でだって、ここまでやってくれるところはないぞ。料理は絶品だし、個別の部屋は広くて綺麗、管理のシステムまで考え抜かれていて、どこぞの貴賓用高級宿みたいだ。いや、多分それ以上だろうな」
ダルケンは拳を握って力説する。
「ま、まあ、気持ちは分かりますが、落ち着いて。まだ始まったばかりで、勧誘はこれからが本番。しかも全パーティーがB級になってからでないと、クラン活動になりませんから、終わりを考えるのなんて、気が早過ぎますよ」
「む。確かに、それもそうだな」
「で、この説明の写しが3部あるので、それぞれの男性陣、女性陣に渡します。何か疑問があったら、それを見て確認して、それ以外の事は、ゼンかチーフ・メイドに聞くのがいいでしょうね」
と、今までの説明文の写しを、ダルケンとギリ、そしてサリサに渡す。
「……えーと、説明にない事で、質問があるんですが、いいですかね?」
手を上げたのは、爆炎隊、黒豹の獣人族、ザックだった。
「どうぞ、言ってみて下さい。答えられる範囲内なら答えますから」
「その……部屋に部外者の知人なんかを入れてもいいんですか?」
これは遠回しに女を連れ込んでもいいのか、だと察しよく気付いたギリや他の連中に、お前いきなり何考えてんだ、としばかれている。
「ハハハハ。えー、ゼンからそれは言われてますね。ここの部屋、防音は魔術処理で完璧なので、部屋の中で何をしようと、誰を連れ込もうと自由だそうです。
ただし、部屋以外での……こ、行為は禁止で、破ったらそれぞれのリーダーから罰を与えて欲しい、との事です」
リュウは遠回しではあるが、露骨な描写に赤面している。
「いやいや、気遣い過ぎな気がするが、だとよ。使用人に子供がいるんだ。変なとこ見られたりするなよ」
ダルケンは苦笑まじりに注意を足す。
またさらにザックがまわりからしばかれている。
「ただ、これは当り前ですが、クラン内の守秘義務のある情報に関しては、友人知人であっても漏らさぬように、厳重注意、と言われています」
「当然だな。自慢したくなるのも分かるから、部外者を入れる事自体はいいが、余りいらん事を口走るなよな」
爆炎隊の治癒術士、モルジバが手をおずおずと上げる。
「クラン自体の事は、言ってもいいんですか?」
「それは、ですね。クランの全パーティーが決まるまでは、一応秘密ですね。どこかに、こういうのを良く思わない所があって、妙な横やりを入れられたくない、とゼンは言ってました。
これから5パーティー勧誘をします。断られた時の事も考え、2次候補、3次候補までは考えてある、と。で、一応全7パーティーの予定ではありますが、勧誘がうまく行かずに、何処かで妥協するかもしれません。勧誘を打ち切った、その時点から、クランの話は解禁、ですかね」
「……クラン参加を勧めたりとかも、では出来ない?」
モルジバは、知り合いを勧誘したかったようだ。
「それは、ゼンの勧誘予定、順番を見せてもらってから、ですね。
一応ゼンは、C級で、B級になれるパーティーを見定めて勧誘候補を選んでますから」
「それは、俺等もB級になれると思うから勧誘した、と?」
そう思われてなければ、クランには参加出来ないのだから、聞くまでもない話だったが、それでも聞きたくなるのが人の常だ。
「勿論、そうです。一応、最初の勧誘予定の理由は、サリサのショーを手伝った術士のいるパーティー、としてますが、それでもB級になれそうもない所だと判断したら、勧誘してない筈ですよ」
ゼンはそういう判断に、私情を持ち込んで間違えたりしませんから、と、言うリュウは彼に全幅の信頼を寄せている。
つまり爆炎隊は、少なくともB級になれると『流水の弟子』に保証されたも同然で、爆炎隊全員がこれに気を良くした。
「ふふふ。そうかそうか。そう言われると、悪い気はせんな」
ダルケンは最初含み笑い、最後にはいつも通りガハハハと豪快に笑っていた。
※
「―――しかし、今月一杯は、ギルドの機密に関わる仕事で半日拘束される、か。完全に冒険者ギルドの重要人物だな、ゼンは」
「実際に、強くて色々やってますからね。あいつは、『流水』の威光のお陰がどうのとか言っていて、自分の実情のみ理解出来てないのが不思議な所なんですが」
「うんうん。ゼンは色々頭が良くて、考えが深い割に、自分への評価がてんで低いんだよなぁ。こっちが疑問に思うぐらいに」
リュウとラルクは同じような内容を続けて口にする。
「ほう。だがそれは、天狗にならなくて、いい事だと思うがな。謙虚さは美徳だろう?」
「確かにそうかもしれませんが、少し度が過ぎている感じがあるんですよね」
「ちょっと前に“スキル泥棒”を捕まえた時だって、たまたま運が良かっただけです、とか言って、お前の他に誰がそれを出来るのか、と問い詰めたくなりましたよ」
「ラルク、それって、言ってよかったか?」
リュウが顔をしかめる。
「え?……あ、いや、口外禁止とは、言われてないぞ、この話に関しては」
ラルクはしまったかな、と思うも、秘密にとは言われていない筈と記憶を確かめ言う。
「それでも大っぴらに言っていい話じゃないだろうに」
「なんだなんだ。少し前にあった、謎のスキル消失事件、ゼンが解決してたのか?」
「あー、クランは身内扱いになると思うので、とりあえず、外に洩らさないと約束してもらえますか?」
「勿論だ。俺はそんな口の軽い男じゃない。絶対だ。それで、その話を詳しく聞かせてくれ」
他の爆炎隊の男性陣4人も、面白そうな話と聞きつけ、寄って来る。
「……本当に、洩らさないで下さいね。ギルマスから叱られる気がしますから。
スキル消失事件で、困ったギルドは、謎の流行病が流行ったとかデマを流して、なんとか消極的にそれを防ごうとしてたんですが、被害者が増えるのは止められず、ギルマスは、今忙しいゼンに、最後の手段として犯人の捕縛を頼んだんですよ」
「ほうほう。あの病気の噂の真相は、そうだったのか。で、手練れの冒険者に依頼する意味は分かるが、何故ゼンなんだ?」
「すでにギル専のスカウトが返り討ちに会っていたのと、ゼンなら安全に犯人を捕まえれる要因があったからです」
「要因?」
「これは……言えない話です。出来るなら、本人から聞いて下さい。ゼンなら何も考えずに答えそうですが、一応俺達からは言えないので。
それで、ゼンがいったん自宅に戻ったら、なんと、彼の従…者のミンシャが、“スキル泥棒”の被害にあって、スキルを盗まれていたんです」
「そりゃ、ひどいな」
今は明るくチーフ・メイドをしているミンシャの方に視線が向く。
「……ゼンは、自分に関係ない、と判断した者にはやたらと冷たく無関心なんですが、身内にはまったく別で、正反対です。とことん甘い。絶対の保護対象にするんですね。
で、その身内が被害にあったものだから、どうもゼンは怒りまくって、その日の夜の内にそいつを見つけだして、ぶちのめしてから捕縛した、と」
「うお、速攻だな。流石は『超速』か。で、肝心のスキルを盗むってのはどうなったんだ?」
「なんでもゼンが言うには、そいつの心の中?にスキルを絡め取る、黒いスライムの様な物が、巣食っていて、スキルをそいつが盗む、みたいな状態だったようです。普通に見える訳じゃないらしいんですが。
で、それに、剣を刺し、気を込めたら破壊出来たみたいで。その後スキルは、元の持ち主へと飛んで行ったんだそうです」
「……なるほど、だから、あの騒ぎは、結局流行病の一時的な症状のような物で、特効薬が出来てそれがおさまったからスキルが戻った、病は沈静化した、とかギルドは対外的に発表していた。スキル消失と流行病を一緒くたにして、うまい説明付けしてたな」
「はい、そうですね」
「ゼンが凄いのはともかくとして、その変な能力寄生生物、とでも言うのか?も気になるな」
「ですね。でも、ギルドで尋問や記憶走査しても、どうやら完全に記憶を改ざん、消去済みで、そいつがどうしてそうなったか、元の親玉とかの謎は分からずじまい。そいつ自身は、どこぞの国の浮浪者だったみたいで、そちらからも痕跡はたどれず、と」
「はーん。何かの実験に使われたっぽいかな」
「ギルドの結論もそうですね。そいつのその、スキルを人から抜き取る、みたいな能力の実験に、フェルズが選ばれたんじゃないか、と」
「迷惑な話だな。強い冒険者の集う地、とか言われてるせいかな」
「恐らくは、そうでしょうね」
「また、言いたかないが魔族の過激派絡みかもしれんな」
「そうなんですか?他国の軍や裏組織が、何か怪しげな実験で造った、とかもあるのでは?」
リュウは一応人間界側、本来身内になるが、国と国との勢力争いもあるから、と考えている。
「まあ、そういう可能性も無きにしも非ず、かね。しかし、今、世界は安定しているが、それは嵐の前の静けさ、と見ている勢力の方が多い。最近、人里に出て来ないような大型の魔獣が活発に活動しているという実例が何件もあるからな。
つまりは、『魔王復活』の予兆だ。そうなった場合、人同士、国同士で争っても何の特にもならん。フェルズなんぞにちょっかいかける物好きな組織なんぞ、余計にないと思うぜ」
ダルケンの洞察は、外からの情報を定期的に仕入れ、それらを元にしている。
「……ダルケンさん、結構外の世界の情報を仕入れているんですね」
「ん?まあな。趣味みたいなもんだ。こんな閉鎖した場所にいると、視野が狭くなるからな」
「なんというか、大人の考え方ですね」
「ん?別に、そんな事はないと思うがな。確かに、リュウ達より歳食ってるが、こんなのは人それぞれだ。褒めても何も出んぞ」
と、またガハハハと笑う。その見た目に反して、結構頭脳派のようだ。
ゼンと気が合いそうだな、とリュウは考えるのだった。
*******
オマケ
数日前の事
ザ「師匠、お話があるんですが……」
マ「つーん」
ザ「……マルセナ、話があるの」
マ「あら、何かしら?改まって」
ザ「実は……」
ザラは、ゼンが借りる大きな屋敷で(その時の認識)、スラムの子供達と一緒に、ゼンのパーティーとの共同生活をする事になった事情説明をした。
マ「あらあらまあまあ。あなたにしては頑張ったわね。これは大きな機会よ。それを逃さず、一気に決めるのよ!」
ザ「……何の事?」
マ「え?だって、ゼンさんと同居なんでしょ?一緒に生活するんでしょ?今までなんかよりも、ずっとゼンさんと関われるじゃない!」
ザ「………………あ、いえ、私、子供達の事ばかり考えてて。いえ、ゼンと暮らす事は、ちゃんと認識してたの。でも、その、それが機会とか、そういうの考えてなくて……」
マ「……貴方らしい、と言えば、貴方らしいわね。でも、子供達ばかりにかまけていては駄目よ。貴方は貴方の幸せも考えなくては」
ザ「はい……」
マ「それに、ゼンさんが止めてくれて良かったわ。もし貴方が私に、治癒術士見習いを辞めます、なんて言ってたら、私、本気で貴方を殴ってしまうと思うから」
ニコニコとんでもない事を言うマルセナ
ザ「……殴るんですか?」
マ「ええ、それはもう、思いっきり。自己犠牲ばかりで自分をかえりみない駄目弟子には、拳でお仕置きは基本よ」
ザ「……あの、私、辞めずに続けますので」
マ「ええ。だから、良かったわ。でも、そんな馬鹿な事を考えて、ゼンさんに止められなかったら、辞めてたのよね?」
ザ「え?あ。その、あの……。そうなります」
マ「なら、軽めのお仕置きで」
ザ「……………………」
肉体言語でお仕置きされた。
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