そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

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気づいたけどここどこ?

第9話 殺りますか2

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言葉が出なかった

化け物と言われた

誰が化け物だって?

僕か……

そっか、僕が化け物か

2人殺した

これで合計4人

もう何も感じない
何も感じてはいけない
心を屈服させろ……

「ふぅ……」
胸に血が滲むほど爪を立てて大きく呼吸をする
あぁそうか、僕が願ったからなのか
これが僕の魔法なのか

「ははっ」
乾いた笑いしか出ない

あの神はなんてものを授けたんだ
先程までどうにかなりそうだった精神がもう冷静になっている

そうだ、僕は今動揺を拒んだのだ

"せっかく”落ち着いたんだ次のことを考えなくては

正直1回外出たかったけどしょうがない

…とりあえず中にいる人はみんな殺そう
これは保険だ
報復は確実だろう
ならば散らばられる前にここで大元を断つ

と、その前に2人の死体を漁る

2人とも装備してたのは2本の短刀

男女でサイズが違い、女が持っていたものの方が手にしっくりくる

あとはこの地下水路について調べなくては
相手の記憶を覗くことを夢想しながら男の亡骸の頭に手を当てる
またまた頭に言葉が浮かぶ

『#Operazzjoni tal-memorja__記憶操作__』

「うん、なるほど
てかこの2人恋人同士だったのか」

男の記憶でマッピングが完了した

そうだ、某暗殺一家の子みたいに電気を纏ってみたいな
夢想するのは雷を纏い、凄まじい速さで駆け抜け、それを制御する自分

『#Alla veloċità__神速__』

体がバチバチと音をたて始める
走り出すとものすごい速度が出た
全能感すら感じる

男の記憶にはこの地下水路は入り組んでおり、奥に進むにつれ階級の高い人間がいるようだ

下っ端から……
といきたいとこだけどトップを最初に殺りにいこう

正直この迷路みたいな地下水路を回って全員殺すなんてできそうもないし重要な人に狙いを絞ることにした
僕の性根はめんどくさがり屋なんだ

まずこの闇ギルドのトップのマッツという男だ
暗殺部隊の長でもあるが正面戦闘に最も長けているらしい
なんで暗殺者で正面戦闘?

暗殺者ならなんか暗器とか飛ばしてきたり、気配消したりするのかな?

うーん、そういうのに1番効きそうなのは……

物量だな

夢想するは辺り一面の氷の世界
男の部屋に入った瞬間、まるで侵食するかの如く
一瞬でパキパキと範囲を拡げた

『#Qasam tas-silġ żero assolut__氷の世界 絶対零度__』

僕の隣には刃物を刺そうとする黒づくめの男が氷漬けになっている
どうやったのかは分からないけど違う2方向からクナイのような物が僕の右目の数センチ前、心臓に向かって1mほどに飛んできており、天井の氷柱とともに氷漬けになっている

1度凍らしてしまえばこちらのものだ
全力で氷漬けの男の頭を蹴る

バギィィン!

男の頭と首と肩の1部が入った氷塊ができた
あと今更だけどめちゃくちゃ寒いし裸足で冷たいもの蹴ったせいで足の甲が痛い
凍傷とかになってないよね?……

氷塊から血が出ることはない
絶対零度下では分子運動が完全に停止する

とりあえずこの氷塊は持って帰るか

夢想するは空間収納
こういう異世界で主人公が大体持ってるイメージのやつ

『#Ħażna fid-dlam__空間収納__』

手元に藍色?の渦が現れる
渦を氷塊の近くに持っていくと氷塊が消えたかのように錯覚するほど一瞬で無くなった

てかどうしよう、扉ごと凍らせちゃったおかげでめちゃくちゃ冷気が漏れてる
もう扉の外の床まで霜ができちゃってるよ……

なんとかなるやろ精神で次だ次!!!

一気にに1番深いとこまで来たからあとは出口まで駆け抜けてすれ違った人殺せりゃいいや

本人も最初は皆殺しするつもりだったが、想像以上に地下水路が入り組んでおり、さらに組織自体がかなり大掛かりだったのと、正直めんどくさくなってきたのだ

『#Alla veloċità__神速__』

再び雷を纏い、駆け抜けていく

あの貴族の死のせいでかなりの人が動いているようで出口まで1番長いルートを選んだのもあるが出口までに14人を短剣で切り裂いた

最初の方はいいが最後の数人は恐らく相当の痛みを伴っているだろう
血糊で切れ味がかなり悪くなった短剣で首を切られたのだ
まるでノコギリだ

1番出口に近かった少女は自分に纏う雷を使って無傷で殺した
外套などを奪うためだ

歳は…
恐らく17あたりだろうか…

つい魔がさしてしまった

そうか、あなたは神官騎士だったのか
何かを告発しようとして罪を被せられたんだね
そこでこの組織に拾われた、と

「あはっ……」
また乾いた笑いがこぼれる

やってることは追い剥ぎと同じだ
後ろから一撃で命を奪い、外套を奪い、所持金を奪い……

しかし生きる為ならと割り切った

そうして約1日ぶりにしっかりとお天道様を拝むのだった
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