そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

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気づいたけどここどこ?

第10話 街を出る

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地下水路の出口は街の外れの田園地帯の傍だった

灌漑っぽいことしてたのかな?
正直地理は高一でやってたけど寝てたから分からん

まだ太陽は沈んでない
こんなことがあった以上この街にはいられるわけが無い
まず手足の返り血を水を使って落とす

今更ながら自分の魔力量が分からない以上ここまで魔法を使っても大丈夫なのかという一抹の不安があった
だから使わなくてもいいときは使わない

正直雑菌まみれだろうけどあまり気にしている余裕は無い
出来れば今日中に街を出なければ……

ガロのことは今はいい

協力…とまではいかなくても脅せば何とかなりそうな人とかいるかな……

いた……
1人………

応急処置として、服と外套を土で汚してからこの街に入ったときの門へ向かう
さすがに新品の服は悪い意味で目立ちそうだからだ

そう、あの時嫌悪感を示した門番だ
恐らく彼は少なくともある程度の事情を知ってるだろう

知らなかったとしても脅すまでだ

日が落ちて1人になった瞬間が狙い目だ

待つこと体感3時間ほどで日は完全に落ち、門は閉められ門番は2人だけになった

さてどうしよう
できるだけ殺したくはない
正直今日色々ありすぎて心が参ってる

そんなことを考えていたら唐突に片方の門番が催したようで場を離れた
離れたのを確認したらここぞとばかりにあの門番を後ろから倒し、短剣を当てる
正直切れ味はもうほぼ無いが、脅しの道具にはなるだろう

「ぐっ!」

「やあやあ門番さん、僕のこと覚えてない?」
外套のフードを外す

「!……お前どうやって」

平然を装って喋る
「みんな、みーんな殺してきた
おじさんそんな反応だと大体のこと知ってるって言ってるようなもんだよー」

「そうか……
で、俺に何の用だ?
見逃した俺を殺すか?
なんせあんだけのことを知った上で見逃してたんだからな」

暫しの沈黙が流れる

「いや、この街を出たいんだよ
そーだな、今までの少年たちへの罪滅ぼしだと思って手伝ってくれない?
正直断らせる気は無いけどね」
とびっきりの笑顔で言ってみた

シズキのように可愛らしい子供の笑顔は普通見ていて心が安らぐものだったが、言ってる内容が内容だけに門番には狂気が感じられた

「そうか、ほんとにやったのか……
わーったわーった
で、何をご所望ですか怪物くん」

この門番も肝が据わってるようだ
ひとまず殺さなくてよかった

「怪物なんて心外だなぁ
心外すぎて泣いちゃいそうだよ

子供用の履くものとボロめの服、あと食料と、もしあったら地図とかかな」

「おいおい、地図なんて貴族ぐらいしか持ってねぇぞ
おめぇぐらいなら俺の子供のお下がりでいいんならあるぞ
食いもんは……
まあ大丈夫だろ
日の変わる時間にまたここに来な」

「いや僕時間分からないんだど…」

「大広場に行きゃ時計があるから大丈夫だ
こっから真っ直ぐ行ったところだ」

「そっか、ありがとねおじさん
てか子供いたんだ
まあいいや、とりあえず刃物向けてごめんね
それじゃまた後で」

そう言い儚げな少年は背を向けて歩いていった……

「そうだな、今度墓でもたててやるか」
今まで犠牲になった少年たちの顔をこの世で唯一覚えてる男は空を見上げそう言った
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