そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

文字の大きさ
32 / 60
王都編

第6話 王城はドロドロです

しおりを挟む
使用人デビューして王子様の傍に仕えることが多くなると必然的に僕の姿が様々な敵対派閥の目に触れることになる


そうすると毎日毎日勧誘という名の引き抜きが起こる
なにせ敵対派閥のところには子供とはいえ強力な魔法使いがいるということを周りに示しているも同義なのだから


実際僕の容姿が幼いためか王子と同じ11歳と思われているようで簡単に引き抜けると思われているらしい
最初は部屋に置き手紙で

「これこれこういう条件で我が家の専属魔法使いにならないか」

という程度だったが強引に連れ去ろうする者までいるくらいだ


オランジェさんに
「シズキ殿は見た目麗しい少年でございますからね
古くから美少年というものは男も女も関係なく誑かすことのできるものですからね」
と笑いながら言われ鳥肌が立った
「冗談です」


内心「嫌味か貴様!!」
と思ったが口にも顔にも出さなかった僕を褒めて欲しい
どうやらオランジェさんでさえもここまで頻繁に誘拐未遂が起きるとは思わなかったそうだ
今は殿下を狙うより傍にいる魔法使いを懐柔させた方が利がある、というのが敵対派閥の思惑らしい
そして更には色を使ってきたので心底呆れてしまった
もちろん裸にして貧民街に置いてきた
王城に侵入したんだ
きっとそのくらいの覚悟はあるのだろう


王家が魔法使いを必死になって囲む理由が少しはわかった気がした
有り体に言えば王家の権力維持のためだ
魔法使いというのはどうやら抱えているだけで一定の効果があると言っても過言ではないだろう
一貴族がここまでするということはそういうことなのだ


そんなことがあったが僕の本業は誘拐されることではなく殿下の護衛だ
毎日四六時中Xbieki tas-sema天の網を発動してるが、効果が切れる度に自分の指を切っていたのだが、少々面倒くさくなってきた


ということで大量に血を貯めることにする
メイドさんに使ってない大きめの水差しを借りてきた


さて、すぐ治せるといってもリスカをするのは割と怖いがやった方が後から楽だと自分に言い聞かせる
そうして自分の手首に刃物を立てる


まさか動脈に達した途端ものすごい勢いで血が吹き出した
それを水差しに貯めていく
血が抜けていく感覚は結構気持ち悪くだんだんクラクラしてくる
水差しの6割くらいが溜まったら手首に魔力を集中させる
そうするとみるみるうちに傷がふさがっていく


動脈血なのでものすごく明るい赤だ
確か鮮紅色だっけ?
僕の魔力を多量に含んだ血なので簡単には劣化しないだろう
さて、今日はもう寝るとしよう
正直本当なら体格的に失血死してもおかしくないくらい血を抜いたのだ
それに殿下にはShadow xafra影の刃で作ったネクタイピンのようなものを肌身離さずつけてもらっている


殿下がそれを壊す、あるいは僕が許可していない人物が触るとすぐに分かるようになっている
もちろん居場所もだ
たとえ殿下が夜中誘拐されたとしても僕はそこに直ぐに向かうことができる
そのため快適な睡眠を謳歌できるのだ!


じゃ!おやすみ!!


………………………


翌朝
起きたら手錠に繋がれ牢に入れられていた


夢かな?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

処理中です...