そうなんです!僕が化け物です!!

あいいろの布団

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王都編

第7話 変態と陰謀

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手錠に繋がれて牢に入れられていたって……
しかもほぼ裸だし
使用人服借り物だったのになぁ……
まさか異世界に来て半年も経ってないのに2回もこんなことが起こるなんて思いもしなかった
ただ自惚れているわけではないが僕が全く気付かずにどこかに連れてこられるなんてあるのだろうか


「あー、誰かいませんかー」
正直力にものを言わせれば抜け出せるだろうが、せっかく面白そうなことが起こっているのだ
それを楽しまない方が無粋ってものだろう


「おい、当主様を呼んでこい」
微かにだが声がした


やっぱ貴族関係か~
と、辟易していたらかなり大柄で優しそうな笑顔を貼り付けた男がやってきた


「おぉ!おぉ!やはり思った通りだ!なんと美しい!!声も身体も美しいことこの上ない!実に滾る!あぁ今すぐにでも犯したい穢したい!!!
あぁ、ダメだダメだまだそのときでは無い
禁断の果実を目の前に耐えることがこんなにももどかしく苦しいとは!」
完全に目がイってる…

こいつそっち系かよ……
「あのー、どなたですか?」


「おや、この状況でも冷静な声だ
強気な顔もいい
あぁ、ここで食べてしまうのもまた一興か……」


「あれですか、少年趣味の変態ですか?」
強気な顔ってなんやねん


「変態とは心外だよ
なぜ皆この熟れる前の青い果実の良さが分からないのか!
いいねぇその目!その表情!
これからされることを分かっているようだ!
いやはやある程度知識がある方が私も楽だからねぇ
どうか大人しくしとけよ?」


「ところでどうやって僕をここに連れてきたんですか?
正直そんな兆候全く無かったんですが?」


「それならそこにくたばってる魔法使いだ
先日王城で君を見てどうしても我慢できなくてね、無理を言わせて空間魔法を使わせたんだ
最初は魔力が足りないなどと喚き散らかしていたが家族を人質にとった途端すぐ言うことを聞いたよ
おかげで魔力切れで死にかけているがな!
あぁ、君を見てからずっと疼きが止まらなくてねぇ
2人ほど少年をダメにしてしまったよ
だが君は魔法使いで丈夫だろ?
あぁ楽しみだ!!」


マジモンの変態やん……


「僕がここから魔法で逃げるって考えないの?」


「それは無理な話だ
手錠はミスリル製だから魔法では壊せん
牢も総ミスリル製に加え魔法の拡大を阻止するためこの牢から魔法が漏れることはない
これは私の最強の魔法使い封じの牢だ
もっとも、王城からこの牢の中にピタリと座標を当てはめ転送させるのには苦労したがな」


「てかなんで僕を狙うのさ
僕なんかより第三王子を狙った方が早いだろ」


「もうその話は済んでいるんだ
我々は北のダンズビート帝国と手を結び現王と第二、第三王子を軍をあげて殺す
と言っても現王と第三王子を国家権力の濫用による罪人にしたてあげるつもりだがな
幸い第三王子はあまり概要を他国に知られておらん
現王も他国から疑われている問題は多いにある
我々はそれに火をつけるだけだ」


「にしてもよく喋りますね
僕が脱走したらどうするんですか」


「有り得ないことを予測してどうする
今までもその檻から脱せた魔法使いなどありはしないのだ
それに君はもう日の目を見ることはできないのだからこれくらい知っておいた方が考えることが少なくて済むだろ?
私の優しさだよ
あぁ大丈夫だ、君が死んだとしても君の身体は全て利用させてもらうからな」


「優しさって……
僕の死体を保存でもするんですか?」


「何を言ってる
魔法使いの死体だぞ
魔力によって変質した目玉はいかなる病、身体の欠損を治し、血は寿命を延ばし、肉や臓物を食らった者はこれまでとは比べ物にならないほど精力がつく」


「マジかよ怖っ
それこの国でもやってんの?」


「噂程度だが現王は魔法使いを囲みその魔石を取り込み続けてるらしい
事実ここ数年現王の魔法の精度や威力が急上昇し、他国との小競り合いに出ては圧倒してるんだとよ」


「なんで穀倉地帯も鉱山もあるこの国そんな他国と小競り合いしてんのさ…
聞きたいことは聞けたしもういっか
この手錠さ、魔法じゃ壊せないんだっけ?」


「無論だ
怖そうなどと考えずに大人しくしとけよ?
傷がついたら中古品でも値段が下がるからな!」
と言い部屋から出ていく


「そんじゃやりますか」
既存となっている身体能力にさらに身体強化をかけていく
一度やったんだ
感覚でできるはずだ
身体に体内の魔力を高速循環させていく……


ガギンッッ!!!


「マジか
鎖しか外れなかった」
手錠を繋ぐ鎖は外れたが手錠自体は壊すことができなかった


「そういえば前もそうだったなぁ」
ミスリルとはいえものは金属だろう
火や氷をあてて金属疲労を期待してもいいが手っ取り早くいこう


夢想するは炎の拳
なんか某有名漫画でもあったなぁ
右手にメラメラと炎を纏う


Fist tal-fjamma火焰の拳


「さすがに紅いままの火じゃ溶けないか」
火の温度は確か色に出るんだったっけ


拳に込める魔力量をどんどん増やしていく
どちらかというと圧縮していく感じか
不思議と熱くない


Fist tal-fjamma火焰の拳 Fjammi bajda白炎
白い炎は確か6000℃くらいだっけ
つまり今の僕は太陽の表面を纏ってるってことか


ミスリルの手錠がみるみる赤くなり姿を保てなくなっている
少しすれば手錠だったものは跡形もなく地面に落ちた
ちなみに地面のコンクリートのようなものを溶かしながら最後には真っ黒の何かになった


「さて、左手もやりますか」
せっかくだしさらに温度を上げるか
確か白を超えると蒼色になるんだっけ?


Fist tal-fjamma火焰の拳
そして魔力をさらに圧縮していく


Fjammi blu蒼炎
火の色が蒼になった途端手錠は一瞬で真っ黒の炭になった


「うわ………


死体処理に使えそうやな」
などと思い牢も溶かし出る


正直かなり怪しいガスが出ていたが気にしないでいこう

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