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第72話
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僕は現実顕現によって神話に存在しない永遠剣を装備する。
対するアハシマである夜行喪樹は超巨大ロボットに搭乗して僕と戦おうとする。
えっ、ちょっと待って……。
「……それって卑怯じゃない?」
「だったら、キミも、そうすればいいじゃないか」
「そうか」
灰色の超巨大ロボットに対抗するためには、こちらも超巨大ロボットを現実顕現して対抗するしかない。
「現実顕現……!」
こちらは黒色の超巨大ロボットを召喚した。
瞬時に、そのロボットに搭乗する。
「永遠剣」
「刹那剣」
永遠剣に対抗するためにアハシマである夜行喪樹が刹那剣を装備する。
ロボット同士による剣戟がおこなわれる。
「アハシマ! キミは僕と同じく神話から追放された存在だ! だから本当は誰かに認められたい思いがあったんだろ?」
「いや、所詮キミの妄想の存在だよ。キミが勝手に仮想敵として倒されるだけの存在。エンディングは決まっている」
「エンディングか……。どんな結末になるのかな?」
「本来の歴史のキミは伝播高校を中退して、都心の宝玉学院高校に入り直すんだ。誰も知らない環境で、ひとりぼっちになる。そして、俺に対応する存在と出会い、お金を奪われ、暴力されることになる。俺は、その存在がキミの妄想で具現化した存在なんだよ」
「じゃあ、キミは僕の妄想の世界では永遠に救われないってことだな」
「そうだな。俺は、あくまでキミの仮想敵でしかない。キミに倒され、消滅する存在……だから俺は俺なりに抵抗するのさ」
「でも、キミはキミだ。本来の歴史で暴力を奮った存在なんかじゃない。そんなクズじゃないはずだ。だから僕はキミを救う」
「たとえ病気を発症した原因が俺にあるとしてもか?」
「ああ、もう過ぎたことだ。だから僕はキミを受け入れる」
「受け入れる……か。いいよ。どんな選択でも俺は受け止めよう。だけど、この勝負に勝ったら、な!」
灰色のロボットに握られた刹那剣によって連続で切り裂かれる攻撃がおこなわれる。
僕が搭乗する黒色のロボットの手や足のパーツがバラバラに砕け散っていく。
「僕の妄想が僕に勝とうとするな!」
巨大化した永遠剣を僕の手に引き寄せる。
だが、アハシマ――夜行喪樹の攻撃は一瞬で斬撃を繰り出す。
「いや、永遠剣……改変しろ!」
永遠剣は時代を超えて事象を改変する剣だ。
「刹那剣を存在できないようにした」
だから。
「この斬撃で、すべてを終わらせる!」
妄想は妄想でしか対抗できない。
「僕は僕の妄想に勝つ!」
さらに。
「神格、吸収……!」
神話から追放された存在しない存在であるアハシマ。
名も無き太陽神であり、最初に神話から追放されたヒルコと兄弟の関係であった彼は僕に吸収されることで、僕の一部となる。
もうすぐエンディングだ。
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