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14.アヴェ・マリア(R15性表現)
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ドアを開けても誰もいないので、ゴズメルは肩を落とした。
(まったく、なにを考えてんだ。あたしは)
誰か自分の知っているひとが会いに来てくれたんじゃないかと期待したのだ。ここはマリアの家で、ゴズメルを訪ねる客なんて誰もいないのに。
「……誰かのイタズラかな? やれやれ」
ドアを閉めて戻ろうとして、ゴズメルはおやと思った。胸の下に木陰のような緑が見える。
まったく驚くべきことである! ゴズメルの胸の大きさときたら、視界の下1/3が盲点になるほどなのだ!
後ずさってみると、なんとそこにいるのは小柄な女の子だった。
エメラルドの濡れた瞳に見上げられ、ゴズメルは思わず両手で口を押さえた。
「うっ、うわあーっ! なんてちっちゃな可愛い妖精さんだろう!」
「……!」
ゴズメルの大きな声が怖かったのだろうか。息を飲む少女に、ゴズメルは腰を屈めて視線を合わせた。
本当に、信じられないくらいに可愛い女の子だった。肌はとろけるように甘いミルク色で、長い髪はみずみずしい緑、瞳ときたら大粒のマスカットみたいにキラキラしている。
(いい匂いがする。うわっホントにかわいい。今すぐ抱きしめたい……いっそ食べちゃいたい……!)
ゴズメルは口に沸いてきた唾をゴクッと飲み下した。初対面のひとに対して食べちゃいたいとは物騒にも程がある。
「ど、どうしたの? 部屋を間違えちゃった? 何か困ってるなら、あたしに手伝わせておくれ」
どんどん後ずさっていく彼女に、ゴズメルはどんどん迫って行った。自分でもよくないとは思うのだが、どうしてもお近づきになりたい。それにこの子だって部屋に用があるはずなのだ。
絨毯が敷かれた外廊下の中央は吹き抜けで、飾りガラスで仕切られている。とん、と彼女の背中が仕切りにつくと、ゴズメルは両腕で逃げ道をふさいでしまった。高所から真下が見えるせいだろうか。胸がどきどきして仕方ない。
「ほら、ここは高いから危ないだろ。せっかく来たんだから部屋に上がってお話しよう……って、別にあたしの家じゃないんだけどさ……」
見たことないくらいに可愛い女の子を前にして、陽気なトークも振るわない。思わず照れ笑いするゴズメルに、彼女は小さな手をそっと伸ばした。
(あっ)
なぜか優しく撫でてもらえる予感がして、勝手に目蓋が閉じてしまう。
とても柔らかな手だった。手の甲が前髪をよけて、生え際をなぞり、折れた角に優しく触れる。
「角を折られて、私のことを忘れてしまったの……? ゴズメル……」
「んぁ……あ……」
ゴズメルは全身がゾクゾクしてしまって、うまく返事ができない。角の欠けたところを指がかすめるだけで、自分の股がじゅんっと熱く濡れるのがわかる。満月の夜はもう明けたのに、からだがおかしい。
(なに、これ、こんなの知らない……っ)
開きっぱなしの口から勝手に涎が垂れてしまう。これじゃあまるで変質者だ。今すぐこの子から離れるべきだと頭ではわかっているのに、ゴズメルはもっと撫でられたかった。彼女の前へ跪いてしまう。
「……かわいそうに。わけがわからなくて、ずっと辛かったわね……」
そんなふうに優しく言われると、ゴズメルはずっと辛かったみたいな気がしてくる。今もわけがわからないのだが、撫でてもらえると心が安らぐので「うん、うん」とうなずいた。
撫でてほしい。いっそ角の根本を引っかいてほしい。左側だけじゃなくて、右側も。頭を振ってねだると、その子はちゃんとわかってくれて、ゴズメルの頭をふわっと胸に抱きしめてくれた。
「ふぁ、あ、あ、ンェッ!?」
ゴズメルの声が急に太くなったのは、後ろから無遠慮に引っ張られたせいだ。マリアだった。
「いったい何をしているの、あなたは」
「やらっ、あ、あんっ、離せよっ、やだあっ!」
下から胸をわしづかむように立ち上がらされて、ゴズメルはもがく。だが、手足にはちっとも力が入らなかった。
「あうっ」
マリアは、ゴズメルの勃起した乳首を、女の子に見せつけるようにギュウッとつねった。涙がにじむほど痛い。
「やめてッ、ゴズメルに暴力を振るわないで!」
「暴力……? これは躾というのよ。今のこの女は私の所有物なのだから!」
二人の声がぼんやりと耳にこだまする。ゴズメルのからだは、あちこちおかしかった。胸なんて、いつもなら壁にぶつけても何も感じないのに、今日はマリアにコリコリと乳首を弄ばれるだけで切ない声が出てしまう。
「あううン、くううん……」
マンションの外廊下、それも吹き抜けのガラスの前で辱められ、ゴズメルは悶えた。
声が響くし、目の前で小さな女の子が蒼褪めているのだ。
(いやだ、見ないで)
「よく見ておきなさい」
ゴズメルが思うのとマリアが真逆のことを言うのは、ほとんど同時だった。唇に触れた柔らかいものが、ゴズメルは信じられなかった。それはマリアの唇だった。
「んっ! んーっ!」
甘く食まれ、舌まで入れられる。ゴズメルは総毛立った。マリアは友達なのに。牙には毒があるのに。こんな、ひとに見せつけるみたいにキスするなんて、ひどすぎる。
だが無理やりふりほどけばどうなるか。ゴズメルは、自分の角がマリアの顔を引き裂く想像をした。
(やだぁ……やだよぉ、こんなの……!)
まるで恋人がするみたいなキスを人前でさせられて、ゴズメルは悔し涙が止まらない。隠し持っていた純情を踏みにじられたような気分だった。おまけにピチャピチャと舌に絡む毒は苦くて、眠気が襲ってくる。
「ごずめる……」
ゴズメルの脚に力がみなぎったのは、あの子に名前を呼ばれたからだった。ゴズメルはにわかに奮い立った。固く拳を握り、脇を締める。腰のひねりを使って思い切りマリアの頬をぶん殴った。
「ふざけんじゃねえぞ! このヘンタイ!!」
地団太を踏んでゴズメルは怒った。ひっこんだ涙がまた飛び出してくる。
「なんでこんなひどい意地悪すんだよっ! そんなにあたしのことキライなわけ! あたし……あたし……あんたのこと、ちゃんと友達だと思ってたのに!」
「……お生憎さま、ゴズメル」
マリアはベッと血の混じった唾を絨毯に吐いた。口を拭い、彼女は言い放った。
「私はあなたを友達だなんて思ったこと、一度もないわ」
「…………!」
眠気とショックで、もう立っていられなかった。崩れ落ちるゴズメルの髪を、マリアは掴んで起こさせた。
歯を食いしばって見上げたマリアは、嫣然と微笑んでいた。
「ふふ……そうよぉ。私はね、あなたのその顔が見たかったの。ゴズメル」
ふっ、と唇から息をこぼした彼女は、不思議と泣きそうにも見えた。だが、腹を蹴り上げた時には、美しい顔はすでに狂気に染まっている。
「いつもいつも私のことを見下して! 憐れんで、馬鹿にして! 挙句の果てにあっさりと忘れて!」
「ぐあああっ」
腹をハイヒールの踵で踏まれる。
「さあ、早く私のしたことを思い出しなさい。そうすればあなたはもう二度と私を忘れない」
前にも似たようなことを言われた、とゴズメルは思い出す。その時と同じように、マリアの気持ちはわからなかった。忘れられたままでいたいのか、あるいは、忘れないでほしかったのか。
「あなたの父親はね、私のせいで首を落とされて死んだの。かわいそうなあなたは、死体に縋っていつまでも泣き叫んでいたわ」
完全に無力化したゴズメルを、マリアはぎゅっと抱きしめた。
「あなたに逃がされた私は、本当に腹が立って……助けられっぱなしは気が済まなかったから、会長に加勢を頼んだのよ。そのせいで、あなたの故郷はもうこの世界のどこにもないの」
睡魔は泥のように襲ってきた。
「……ごめんね、ゴズメル」
マリアの声が信じられないほど優しい。まるで子守歌みたいに聞こえる。
「あなたの角はあんなに可愛かったのに、私、守ってあげられなかった」
こりゃ、いくらなんでも夢だな、とゴズメルは頭の中で見切りをつけた。プライドの高いマリアが謝るなんて、そのうえゴズメルを褒めるなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないことだ。
(なんだ……あたし、まだ変な夢を見てるのか……)
自分でもおめでたい性格をしている自覚はあるが、さすがにここまでのセリフを現実とは思わない。
(くそ、起きなきゃ……。あたしがちゃんと紅茶を淹れてやらなきゃ、マリアは起きられないんだから……)
スコンと寝てしまったゴズメルを、マリアはまるで聖母かのように胸に抱いていた。
やがて、舌打ちする。
「あらあら。羽虫がまだいたの?」
マリアの背後で、緑髪の少女――リリィはロッド『千一夜宝珠』を構えていた。
「ゴズメルを離して」
「お断りよ。どうしてあなたみたいな雑魚に、こんな美味しそうな獲物を譲らなきゃならないのかしら」
「離して」
「!!!」
ガクンとマリアの肘が落ちる。
「あなた……この能力、まさか……!」
魔力を充填した宝珠は、パチパチと桃色の閃光を放っていた。
「どうして冒険者協会が率先して妖精族を保存しようとしたのか――あなたなら知っているでしょう? マリア」
リリィはロッドでマリアの背筋をなぞった。
「アジリニ神は非力な妖精を哀れんでくださったのでしょうね。私にこの力を授けてくれたの。……もう誰も、私を傷つけることがないようにと」
(まったく、なにを考えてんだ。あたしは)
誰か自分の知っているひとが会いに来てくれたんじゃないかと期待したのだ。ここはマリアの家で、ゴズメルを訪ねる客なんて誰もいないのに。
「……誰かのイタズラかな? やれやれ」
ドアを閉めて戻ろうとして、ゴズメルはおやと思った。胸の下に木陰のような緑が見える。
まったく驚くべきことである! ゴズメルの胸の大きさときたら、視界の下1/3が盲点になるほどなのだ!
後ずさってみると、なんとそこにいるのは小柄な女の子だった。
エメラルドの濡れた瞳に見上げられ、ゴズメルは思わず両手で口を押さえた。
「うっ、うわあーっ! なんてちっちゃな可愛い妖精さんだろう!」
「……!」
ゴズメルの大きな声が怖かったのだろうか。息を飲む少女に、ゴズメルは腰を屈めて視線を合わせた。
本当に、信じられないくらいに可愛い女の子だった。肌はとろけるように甘いミルク色で、長い髪はみずみずしい緑、瞳ときたら大粒のマスカットみたいにキラキラしている。
(いい匂いがする。うわっホントにかわいい。今すぐ抱きしめたい……いっそ食べちゃいたい……!)
ゴズメルは口に沸いてきた唾をゴクッと飲み下した。初対面のひとに対して食べちゃいたいとは物騒にも程がある。
「ど、どうしたの? 部屋を間違えちゃった? 何か困ってるなら、あたしに手伝わせておくれ」
どんどん後ずさっていく彼女に、ゴズメルはどんどん迫って行った。自分でもよくないとは思うのだが、どうしてもお近づきになりたい。それにこの子だって部屋に用があるはずなのだ。
絨毯が敷かれた外廊下の中央は吹き抜けで、飾りガラスで仕切られている。とん、と彼女の背中が仕切りにつくと、ゴズメルは両腕で逃げ道をふさいでしまった。高所から真下が見えるせいだろうか。胸がどきどきして仕方ない。
「ほら、ここは高いから危ないだろ。せっかく来たんだから部屋に上がってお話しよう……って、別にあたしの家じゃないんだけどさ……」
見たことないくらいに可愛い女の子を前にして、陽気なトークも振るわない。思わず照れ笑いするゴズメルに、彼女は小さな手をそっと伸ばした。
(あっ)
なぜか優しく撫でてもらえる予感がして、勝手に目蓋が閉じてしまう。
とても柔らかな手だった。手の甲が前髪をよけて、生え際をなぞり、折れた角に優しく触れる。
「角を折られて、私のことを忘れてしまったの……? ゴズメル……」
「んぁ……あ……」
ゴズメルは全身がゾクゾクしてしまって、うまく返事ができない。角の欠けたところを指がかすめるだけで、自分の股がじゅんっと熱く濡れるのがわかる。満月の夜はもう明けたのに、からだがおかしい。
(なに、これ、こんなの知らない……っ)
開きっぱなしの口から勝手に涎が垂れてしまう。これじゃあまるで変質者だ。今すぐこの子から離れるべきだと頭ではわかっているのに、ゴズメルはもっと撫でられたかった。彼女の前へ跪いてしまう。
「……かわいそうに。わけがわからなくて、ずっと辛かったわね……」
そんなふうに優しく言われると、ゴズメルはずっと辛かったみたいな気がしてくる。今もわけがわからないのだが、撫でてもらえると心が安らぐので「うん、うん」とうなずいた。
撫でてほしい。いっそ角の根本を引っかいてほしい。左側だけじゃなくて、右側も。頭を振ってねだると、その子はちゃんとわかってくれて、ゴズメルの頭をふわっと胸に抱きしめてくれた。
「ふぁ、あ、あ、ンェッ!?」
ゴズメルの声が急に太くなったのは、後ろから無遠慮に引っ張られたせいだ。マリアだった。
「いったい何をしているの、あなたは」
「やらっ、あ、あんっ、離せよっ、やだあっ!」
下から胸をわしづかむように立ち上がらされて、ゴズメルはもがく。だが、手足にはちっとも力が入らなかった。
「あうっ」
マリアは、ゴズメルの勃起した乳首を、女の子に見せつけるようにギュウッとつねった。涙がにじむほど痛い。
「やめてッ、ゴズメルに暴力を振るわないで!」
「暴力……? これは躾というのよ。今のこの女は私の所有物なのだから!」
二人の声がぼんやりと耳にこだまする。ゴズメルのからだは、あちこちおかしかった。胸なんて、いつもなら壁にぶつけても何も感じないのに、今日はマリアにコリコリと乳首を弄ばれるだけで切ない声が出てしまう。
「あううン、くううん……」
マンションの外廊下、それも吹き抜けのガラスの前で辱められ、ゴズメルは悶えた。
声が響くし、目の前で小さな女の子が蒼褪めているのだ。
(いやだ、見ないで)
「よく見ておきなさい」
ゴズメルが思うのとマリアが真逆のことを言うのは、ほとんど同時だった。唇に触れた柔らかいものが、ゴズメルは信じられなかった。それはマリアの唇だった。
「んっ! んーっ!」
甘く食まれ、舌まで入れられる。ゴズメルは総毛立った。マリアは友達なのに。牙には毒があるのに。こんな、ひとに見せつけるみたいにキスするなんて、ひどすぎる。
だが無理やりふりほどけばどうなるか。ゴズメルは、自分の角がマリアの顔を引き裂く想像をした。
(やだぁ……やだよぉ、こんなの……!)
まるで恋人がするみたいなキスを人前でさせられて、ゴズメルは悔し涙が止まらない。隠し持っていた純情を踏みにじられたような気分だった。おまけにピチャピチャと舌に絡む毒は苦くて、眠気が襲ってくる。
「ごずめる……」
ゴズメルの脚に力がみなぎったのは、あの子に名前を呼ばれたからだった。ゴズメルはにわかに奮い立った。固く拳を握り、脇を締める。腰のひねりを使って思い切りマリアの頬をぶん殴った。
「ふざけんじゃねえぞ! このヘンタイ!!」
地団太を踏んでゴズメルは怒った。ひっこんだ涙がまた飛び出してくる。
「なんでこんなひどい意地悪すんだよっ! そんなにあたしのことキライなわけ! あたし……あたし……あんたのこと、ちゃんと友達だと思ってたのに!」
「……お生憎さま、ゴズメル」
マリアはベッと血の混じった唾を絨毯に吐いた。口を拭い、彼女は言い放った。
「私はあなたを友達だなんて思ったこと、一度もないわ」
「…………!」
眠気とショックで、もう立っていられなかった。崩れ落ちるゴズメルの髪を、マリアは掴んで起こさせた。
歯を食いしばって見上げたマリアは、嫣然と微笑んでいた。
「ふふ……そうよぉ。私はね、あなたのその顔が見たかったの。ゴズメル」
ふっ、と唇から息をこぼした彼女は、不思議と泣きそうにも見えた。だが、腹を蹴り上げた時には、美しい顔はすでに狂気に染まっている。
「いつもいつも私のことを見下して! 憐れんで、馬鹿にして! 挙句の果てにあっさりと忘れて!」
「ぐあああっ」
腹をハイヒールの踵で踏まれる。
「さあ、早く私のしたことを思い出しなさい。そうすればあなたはもう二度と私を忘れない」
前にも似たようなことを言われた、とゴズメルは思い出す。その時と同じように、マリアの気持ちはわからなかった。忘れられたままでいたいのか、あるいは、忘れないでほしかったのか。
「あなたの父親はね、私のせいで首を落とされて死んだの。かわいそうなあなたは、死体に縋っていつまでも泣き叫んでいたわ」
完全に無力化したゴズメルを、マリアはぎゅっと抱きしめた。
「あなたに逃がされた私は、本当に腹が立って……助けられっぱなしは気が済まなかったから、会長に加勢を頼んだのよ。そのせいで、あなたの故郷はもうこの世界のどこにもないの」
睡魔は泥のように襲ってきた。
「……ごめんね、ゴズメル」
マリアの声が信じられないほど優しい。まるで子守歌みたいに聞こえる。
「あなたの角はあんなに可愛かったのに、私、守ってあげられなかった」
こりゃ、いくらなんでも夢だな、とゴズメルは頭の中で見切りをつけた。プライドの高いマリアが謝るなんて、そのうえゴズメルを褒めるなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないことだ。
(なんだ……あたし、まだ変な夢を見てるのか……)
自分でもおめでたい性格をしている自覚はあるが、さすがにここまでのセリフを現実とは思わない。
(くそ、起きなきゃ……。あたしがちゃんと紅茶を淹れてやらなきゃ、マリアは起きられないんだから……)
スコンと寝てしまったゴズメルを、マリアはまるで聖母かのように胸に抱いていた。
やがて、舌打ちする。
「あらあら。羽虫がまだいたの?」
マリアの背後で、緑髪の少女――リリィはロッド『千一夜宝珠』を構えていた。
「ゴズメルを離して」
「お断りよ。どうしてあなたみたいな雑魚に、こんな美味しそうな獲物を譲らなきゃならないのかしら」
「離して」
「!!!」
ガクンとマリアの肘が落ちる。
「あなた……この能力、まさか……!」
魔力を充填した宝珠は、パチパチと桃色の閃光を放っていた。
「どうして冒険者協会が率先して妖精族を保存しようとしたのか――あなたなら知っているでしょう? マリア」
リリィはロッドでマリアの背筋をなぞった。
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