ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

文字の大きさ
137 / 162

【2】

しおりを挟む

一番の目的だったドールハウスを見た後、高架下に出店している店を見て歩く。

雑貨屋、傘屋、居酒屋にカフェ、レストラン。レンタルに古着等のいろいろな店がある他、ちょっとしたギャラリーや、期間限定で借りられるスペースでは、一般の人が、思い思いの物を並べて販売している。

ここの高架下はとても広く、細い通路なんかも結構あるから、初めてだと見落としてしまう店も出る。


そんな高架下をブラブラと見て回るうちに昼時になった。


今の気分はハンバーガーだな。俺の提案で今日の昼はハンバーガーになった。




選んだのはハンバーガーがボリューム満点なうえ美味しいってことで有名な店で、値段が高めではあるが、いつも混んでいる。

今日は少しばかりいつもよりは空いてるかな。



「いらっしゃいませ。」

「私が注文するから、三原君は席確保しておいて。」

「ん。──マッシュルームのヤツとテリヤキと、ジンジャーエール。」

「分かった。」





注文を終えたすばるが席についた途端

「ハンバーガーまだかなまだかな。」
「そんなすぐは来ないから。」

良い匂いが漂ってるし、お腹が大分空いてるんだろうな。

すばるじゃないけど、早くハンバーガー来いって思う。

暫く雑談した後、ボリューム満点のハンバーガーの数々が登場。ボリューム満点のハンバーガーの数々が登場。大事だから二回言っておく。


「お待たせしました。こちらが──」




「「いただきます」」

「マッシュルームはモッツアレラの方ので良かった?」
「うん。」


ふっくらとした甘めのバンズに挟まれた柔らかいパティは肉の旨みが濃厚でジューシーだ。さすが拘ってるだけはある。
シャキッとした野菜にオニオンピクルス、ゴロッとしたマッシュルームととろけたモッツアレラが良く合っている。


「この店のハンバーガー久しぶりに食べたけど、やっぱ美味いね。」

「うん。お肉とかいろいろ拘って作ってるからね。」

「俺のヤツ食べる?」

「・・・・・・いらない。」

いつもなら必ず食べるのに断られた。うん、まぁ、断られるって分かってた。ピクルス嫌いだからね。


「ピクルス嫌いなの知ってるくせに勧めるとか、意地悪だと思う。」

「ピクルス美味いのに食べないとか損してるなって思ったから勧めたんだよ?」


うっかり顔がニヤニヤしてたのがバレたようだ。

「嘘くさ。ピクルス入ってること忘れ、ウッカリ食べた私の嫌そうな顔見たいだけだよね。」


ちょっと意地悪したらポテトをまとめて口に突っ込まれた。太めのポテトを瞬時に。

殺す気か!

「ムグッ──ちょっ、ポテトのまとめ突っ込みとか喉詰まるから!」

「喉に詰まったら、死ぬ前に私が取り出してあげるから安心するといい。」

「全く安心出来ない件。」




ポテトが喉に詰まりそうになったり、すばるを注意したりしながら過ごしているうちに、注目を集めてることに気づいた。


あー・・・これって、アレか。見た目小さくて大食いしそうにないすばるが、ハンバーガーいっぱい食べてるからか。

すばるがものすごく食べることに既に慣れた俺的には、ごく普通のいつものことだけど、良く考えたら普通じゃなかった。

一般人の感覚から離れてしまっていたようだ。慣れって怖いね。

そっか、そうだよね。そりゃ見るよ、あんだけ食べ応えあるハンバーガーを何個も平然と平らげていったら。俺だって見るわ。──ということを言ったら


「三原君は大袈裟だね。」で済まされた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら

渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!? このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!! 前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡ 「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」 ※※※ 現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。 今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました! ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

構造理解で始めるゼロからの文明開拓

TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。 ​適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。 だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――! ​――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?

サクラ近衛将監
ファンタジー
 神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。  転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。  「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。  これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。  原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。

処理中です...