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【2】
しおりを挟む一番の目的だったドールハウスを見た後、高架下に出店している店を見て歩く。
雑貨屋、傘屋、居酒屋にカフェ、レストラン。レンタルに古着等のいろいろな店がある他、ちょっとしたギャラリーや、期間限定で借りられるスペースでは、一般の人が、思い思いの物を並べて販売している。
ここの高架下はとても広く、細い通路なんかも結構あるから、初めてだと見落としてしまう店も出る。
そんな高架下をブラブラと見て回るうちに昼時になった。
今の気分はハンバーガーだな。俺の提案で今日の昼はハンバーガーになった。
選んだのはハンバーガーがボリューム満点なうえ美味しいってことで有名な店で、値段が高めではあるが、いつも混んでいる。
今日は少しばかりいつもよりは空いてるかな。
「いらっしゃいませ。」
「私が注文するから、三原君は席確保しておいて。」
「ん。──マッシュルームのヤツとテリヤキと、ジンジャーエール。」
「分かった。」
注文を終えたすばるが席についた途端
「ハンバーガーまだかなまだかな。」
「そんなすぐは来ないから。」
良い匂いが漂ってるし、お腹が大分空いてるんだろうな。
すばるじゃないけど、早くハンバーガー来いって思う。
暫く雑談した後、ボリューム満点のハンバーガーの数々が登場。ボリューム満点のハンバーガーの数々が登場。大事だから二回言っておく。
「お待たせしました。こちらが──」
「「いただきます」」
「マッシュルームはモッツアレラの方ので良かった?」
「うん。」
ふっくらとした甘めのバンズに挟まれた柔らかいパティは肉の旨みが濃厚でジューシーだ。さすが拘ってるだけはある。
シャキッとした野菜にオニオンピクルス、ゴロッとしたマッシュルームととろけたモッツアレラが良く合っている。
「この店のハンバーガー久しぶりに食べたけど、やっぱ美味いね。」
「うん。お肉とかいろいろ拘って作ってるからね。」
「俺のヤツ食べる?」
「・・・・・・いらない。」
いつもなら必ず食べるのに断られた。うん、まぁ、断られるって分かってた。ピクルス嫌いだからね。
「ピクルス嫌いなの知ってるくせに勧めるとか、意地悪だと思う。」
「ピクルス美味いのに食べないとか損してるなって思ったから勧めたんだよ?」
うっかり顔がニヤニヤしてたのがバレたようだ。
「嘘くさ。ピクルス入ってること忘れ、ウッカリ食べた私の嫌そうな顔見たいだけだよね。」
ちょっと意地悪したらポテトをまとめて口に突っ込まれた。太めのポテトを瞬時に。
殺す気か!
「ムグッ──ちょっ、ポテトのまとめ突っ込みとか喉詰まるから!」
「喉に詰まったら、死ぬ前に私が取り出してあげるから安心するといい。」
「全く安心出来ない件。」
ポテトが喉に詰まりそうになったり、すばるを注意したりしながら過ごしているうちに、注目を集めてることに気づいた。
あー・・・これって、アレか。見た目小さくて大食いしそうにないすばるが、ハンバーガーいっぱい食べてるからか。
すばるがものすごく食べることに既に慣れた俺的には、ごく普通のいつものことだけど、良く考えたら普通じゃなかった。
一般人の感覚から離れてしまっていたようだ。慣れって怖いね。
そっか、そうだよね。そりゃ見るよ、あんだけ食べ応えあるハンバーガーを何個も平然と平らげていったら。俺だって見るわ。──ということを言ったら
「三原君は大袈裟だね。」で済まされた。
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