ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

文字の大きさ
38 / 162

胸の高鳴りは失望に変わる【1】

しおりを挟む



「…あの、…姉ちゃん?」


博史の合体方面のテクを、魔法具の画面越しじゃなく、是非生でじっくり舐めるように見学させてほしい。


決して疚しい気持ちではない。清純派でお馴染みの私に、疚しい気持ちなど欠片も存在するわけがない。



ただ、なんていうか、臨場感を感じたい年頃なんです。


好きなバンドをテレビで観ながら歌を聴くのもいいけど、やはり会場に足を運び、生で姿を見、生の歌を聴くのが最高だと思う。


そういった純粋な気持ちで見学を希望していることを解ってほしい。



そう言えば、胸が大きい女子を相手にしてることが多い気が



おっぱい星人なの?


「どうだった?」

「どどどどどうってなな何が?」

「おっぱいどうだった?」



灘流はおっぱい星人だろうか?おっぱい、おっぱい、ワッショイおっぱい、ソイヤッソイヤッおっぱい、と今日は独りおっぱい祭りを開催してたんだろうか?


おっぱい祭り開催だとしたら流れ的に…


「灘流の背後で、カチリと鍵のかかった音がした。二人きりの部屋は静寂に支配され、音はひどく大きく響く。『どうして鍵を…?』美羽が不安げに問うと、何かに急かされたかのように、灘流は無言で美羽を押し倒しましたとさ。」

「待って待って、いや、ほんと待って?なんで絵本の読み聞かせっぽいトーンで官能小説的な語りかけしてきたの?あとめでたしめでたしで締めそうだけど、全然めでたくないよ!?不穏な行く末しか見えないのですが!?」


「押し倒したことは否定しない、と。」

「冤罪だよ!?」


博史は父親の愛人が巨乳だったからおっぱい星人になったんだろうか?てか、もっとこう、合体シーンを詳しく臨場感溢れる感じに入れてほしかった。博史の過去とか心の闇とか心底どうでもいい。もっとエロをくださいエロを。


《月下香を君に》なんていう思わせ振りなタイトルつけたヤツ誰だ。


月下香の花言葉は危険な快楽だというのに、ものすごくエロを期待した私の胸の高鳴りを返していただきたい。


博史のサクセスストーリーがメインで、一番肝心な合体シーンが、博史が合体の流れに持っていこうとする場面で、なんか良い感じに綺麗な表現で濁されているが、私が今求めているのはそういうのじゃない。

そういうのじゃない。


大事なことだから二回言いたい。


追い求めているのは、内容を思い出しながら、想像の翼を広げ、高みへと導いてくれるようなリアル感です。



「押し倒しはしなかったが二人きりになって揉ん「揉んでないからね!?」

「じゃあ揉ま「揉まれてもないからね!?」


揉んでも揉まれてもなかったようだ。どうやら祭りは開催されなかったらしい。


よく考えたら、いや、よく考えなくても、灘流はそんなエロキャラじゃなかった。

爽やか美少年に危うく汚名を着せるとこだったよ。



おっぱい星のプリンス博史のせいで、ちょっと思考が混同してたようだ。



博史の合体の凄さが伝わらない内容だったが、画面越しで見た感じは優秀そうだったし、何時の日か、高級ラブドールを販売する時に講師として招きたい。




という大義名分のもと、お招きしてガッツリ近くで見たいです。





…ん?今気付いたけどなんで正座?


「…」


どうした灘流よ、黙り込んで。


顔を上げた灘流は、なんだか泣きそうな顔だった。


ほんとどうした灘流さん。

美羽ちゃんになんかされた?


否定したけど、実は美羽ちゃんに無理やり…、いや、あり得ないな。灘流の方が強いのに、無理やりヤられちゃうとかないな。


罵られた?



罵られ、うっすら頬を染めながら、美羽ちゃんを見つめる灘流…




それを私に知られたかもしれないと思い泣きそうなんだね。


あの部屋でおこったことは見てないから安心するが良い。それに、万が一見てたとしても、別に咎めないよ。


例え灘流がド変態の道を歩んでいこうとも、生暖かい眼差しで見守ります。




そんな気持ちを込め灘流を抱きしめた。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら

渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!? このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!! 前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡ 「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」 ※※※ 現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。 今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました! ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

構造理解で始めるゼロからの文明開拓

TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。 ​適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。 だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――! ​――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

異世界に転生!? だけどお気楽に暮らします。

辰巳 蓮
ファンタジー
「転生して好きに暮らしてください。ただ、不便なところをちょっとだけ、改善していってください」 とゆうことで、多少の便宜を図ってもらった「ナッキート」が転生したのは、剣と魔法の世界でした。 すいません。年表書いてたら分かりにくいところがあったので、ちょっと加えたところがあります。

処理中です...