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【2】
しおりを挟むちょっとしたイタズラ心からの行動だったが、いつの間にか、痺れた足に触って楽しむことに熱中していた。
こんなにも私の心を夢中にさせるとは、美少年恐るべし。
これが魔性というやつなのだろう。
灘流を弄り倒して満足した後、美羽ちゃんのことを尋ねれば、“魅了”無しでは役に立たないらしい。
「ブレスレット、何時も着用しててくれるか分かんないけどいいの?初対面の俺より、生徒会の誰かから渡した方が着用し続けてくれたんじゃ。」
「別に誰が渡そうが、一度着けちゃえば問題ないよ。」
「あれ?ずっと着用しててほしいんだよね?」
「うん。だから一度着ければ外れないよ。美羽ちゃんが卒業するまでは。」
モテモテ美羽ちゃんはもうお腹いっぱいです。だって演技は棒だし、やり取りつまらないし、私の趣味の邪魔でしかない。
なので魅了は封じさせてもらいました。私が楽しく過ごせるように。
これで生徒会以外の美形さん達の、ごく自然な美形的モテモテライフを盗ーー観察出来るってものです。
「そっか。駒にすんの?アレ。」
「どうしようかな。暫く様子見ってことで。」
灘流が抱きついてくる。
「俺、今日頑張ったと思わない?」
「頑張ったね。」
「ご褒美ちょうだい?」
「何がいい?」
「膝枕。」
そんなもので良いとは安上がりな。
ツチノコ食べたいとか、チュパカブラ欲しいとか、モスマン欲しいとか、フライング・ヒューマノイド欲しいとかの無茶ぶりおねだりじゃなくて良かったよ。
美少年に可愛くおねだりされたら叶えてあげたいが、いつ入手出来るか分からない未確認生物を探して、長々とご褒美をお預けにするのは気まずい。
気長に待ちますよ的な顔をしつつ、内心、神の至宝とも言える美貌の俺を待たすとは何様だ、と思われて過ごすのは嫌だ。※被害妄想
即実行可能おねだりでほんと良かった。
横になった灘流は、なんだか疲れてるように見えた。
いつもの輝きが30%削減されてる気がする。
それでも余裕で眩しいけど。
削減されても眩しいってすごいね。
私には削減出来る輝きが30%もない。
最初から輝いてないから。
寧ろ澱んでる自信がある。
灘流の髪を指で鋤く。
なんというサラサラ感。
まるで猫でも撫でているかのような触り心地。
よーしよしよしよし
よーしよしよしよし
気分は動物王国。
「姉ちゃん。」
「ん?」
もしや動物王国に気付かれた?
「呼んだだけ。」
違った。
よーしよしよしよし
よーしよしよしよし
うむ、癒される。
動物王国か…
私だけのモフモフ王国があったら楽しそう。
好きな時にモフモフ出来る環境とか素敵すぎる。
モフモフも魅力的だが、触るとヒンヤリ系も捨てがたいな。
でも初っぱなから王国だといろいろ大変そう。
やはりここは、小さなことからコツコツと精神で、捨てられた生き物等を見かけたら、家に連れ帰ってお世話することから始めよう。
捨てアナコンダ居ないかな。
「重くない?大丈夫?」
「大丈夫。灘流の髪はいつもサラサラで気持ち良いね。」
「手入れ頑張ってるからね。」
「マジですか。」
「ウソだけど。」
「だと思った。」
手入れしなくてもきれいを保てるとは、さすが美少年クオリティ。
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