ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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失敗した…≪三原≫

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「「いただきます」」



味噌、酒、ミリン、砂糖を入れて炒めたツナを、具にしたおにぎりを食べる。

黒糖にして正解だったな。自然な甘みに仕上がった。

「美味い?」
「うん、美味しい。」

「なら良かった。」


内心ちょっとホッとする。作り慣れてても、自分以外に振る舞う時は、味の心配をしてしまうんだよな。


味見は勿論してるし、自分では良く出来たと思っても、感じ方はそれぞれだから、相手も俺と同じに思うか分からないからね。


ホントはちょっとだけ緊張してるってのは秘密だ。


「三原君の作る料理はいつだって美味しいから、幸せな気分になれるよ。」

「そう言ってもらえると、作った甲斐がある。」


嬉しいこと言ってくれるね。そんなこと言われたら、もっと美味しい物作れるようになろうって思うし、いろんな物作ってあげたくなっちゃうんだよな。



鶏の照り焼きと卵焼きを食べる。

卵焼きにもう少し粉チーズ入れても良かったかな。スクランブルエッグの方に具が入ったから、何も入れなかったが、今度はこれに何か具を足すか。


「ピーマンも食べなきゃ駄目だ。」


ダメ元でピーマン入れてみたが、やっぱりバター炒めのピーマンじゃ駄目だった。


ピーマン嫌いとか子どもか。


ピーマンの肉詰めグラタンあたりはどうだろ?あれなら食べられるかな。

チーズ好きだから、チーズと一緒の料理なら食べるだろうか?

今度試しに作ってみるか。


俺の皿に寄越したピーマンを返せば、また寄越す。


熱いピーマン攻防戦、敗北…



チーズの肉巻きをおねだりされたが、ちょっと悔しかったので豆苗にしてやった。



肉巻き二種類食べ、バター炒めの後、さっぱりしたヤツが食べたくなりキャベツを食べる。


キャベツはそのままじゃなく、レンジでチンした後、ツナとコーン混ぜて、塩胡椒にマヨネーズ、それからレモン汁を入れた。

レモン汁を入れることで、さっぱりした味に仕上がるんだよな。


キャベツは勿論水気取ったヤツね。



「肉ばっかじゃなく野菜も食べなきゃ駄目だ」


そう言っても野菜を食べないしょうがないヤツ。



挙げ句


「野菜を食べる気持ちで、照り焼きを食べてるんだよ。だから、これは野菜なんです。」

「いや意味解んないです。」


ピーマンを進呈。

おい、ミネラルウォーターで誤魔化すな。



枝豆むすびを頬張り、コーヒーを飲む。


結局ピーマンは俺が食べることになるんだよな。

やれやれ。



「これってマヨネーズ入ってる?」

「炒める時に使ったよ。」
「ふ~ん。」


漸く野菜を食べる気になってくれたようだ。

細切り人参にマヨネーズを絡めて炒め、明太子と醤油で味付けたのを食べている。


「マヨネーズで炒めると美味しいね。」

「そうだね。マヨネーズはパンケーキとかプリン作る時入れても良い感じになるし、ドーナツだってマヨネーズで簡単に作れるよ。」

「へぇ~。…パンケーキ食べたくなった。」


失敗した。


「…今度作ってやろうか?」

「うん。」


パンケーキとか言うんじゃなかった。午後の授業サボって絶対パンケーキ食べ行く気だ。



「…キャベツもマヨネーズ使ってるよ。」

「あ、なんかさっぱりしてて美味しいね。」






他愛ない話をしながら一緒に過ごすと楽しくて、ついつい食べ過ぎてしまう。満腹で午後の授業が眠くなりそうだ。
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