ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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これはアレだね。完全にあのピンクの髪した逆ハービッチのせいだわ。

あいつ、魅了かなんか使ってると思う。


記憶とか封印した方が楽しそう!とかはしゃいでたあの頃の自分を殴りたい。

結果魅了にやられてなんも楽しめないまま終わるというね…。


ビッチのキス見て溢れ出たあの感情の名を今なら分かる。

あれは、そう、殺意だ!


この私を差し置いてイケメンとキスとか殺意しか沸かない。

私だってしたいよ!

イケメンと接吻したいよ!イケメンと接吻したいよ!

大事なことだから古くさい言い回しで二回言ったよ!


イケメンとキスしたいならなんでわざわざ男になったの?という質問は受け付けません。


べ、別にあわよくばBなL的展開になるかもとか思ってないんだからね!(ツンデレ風味)





身体をお借りしたお礼に状態異常解除をしてあげよう。これでもうピンクビッチちゃんの逆ハーからは卒業だよ。

やったね!


チャラ系イケメン君の身体から抜けた私は、自分の世界へ翔んだ。








「……と、おい桐人。」
「…んぁ?……」
「急にボケっとしてどうしたよ?」


怪訝そうな石田が居る。

あれ?…俺なにしてたんだっけ?


まぁいっか。


「あ?…あ~、ちょっと寝不足で今すごく眠いんだよ。」

「お前最近、美羽ちゃんに入れあげてたよな。さては美羽ちゃんのことを想って、夜も眠れないってやつか。」

「んなわけないっしょ。」


ニヤニヤする石田に、冷たい声音が出る。


「へ?だって美羽ちゃん好きだろお前。…フラれたか?」

「フラれてねーし。そもそもこの俺がフラれるとかあり得ない。…石田、世の中には数えきれないほどの女子が存在するんだよ。俺は、多くの子猫ちゃん達と愛し合うために生まれたんだ。そんな俺が1人の女子だけに掛り切りなんてダメだろ?」

「何、キリッとした顔で最低なこと言ってんの?」

「そんな訳で、もうアイツには構わないよ。」

「ああ、そうですか…。」


今更ながら、ビッチに夢中だった自分に嫌悪感が…。
時間を巻き戻せるなら戻して、自分自身をぶん殴りたい。

お前の心はそんな女のものじゃないだろって。


もしも正気に戻れなかったら、俺はどうなってたのかな?




ちょっと想像してみたら、なんか恐ろしい未来しか見えなかった。









◇◇◇


「お久しぶりでーす」

モニターから視線を外して声の方を向くと、暫く見掛けなかった同僚がいた。


そうだ、イケメン高校生とキャッキャグフフしよう


どっかのキャッチコピーみたいな事を言って飛び出して行ったが実現させたんだろうか。


青い髪に青い瞳のクール系美人なのに中身が微妙だ。


「堀ちゃん。私が居なくて寂しかった?ねぇねぇ寂しかった?」


うぜぇ…


堀じゃなくてホーリーだから。


訂正も返事も面倒で無視してモニターを見る。



…あ、聖なる泉の側に聖剣差しとくの忘れてた。

勇者って今どの辺だったかな?


「ちょっと現地行ってきます。」

「えっ、ちょっ堀ちゃん!久しぶりなんだから話しようよ!」  




現地に行く必要はないが、長々と愚痴に付き合わされるのは嫌なので、さっさとこの場から去った。
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