怠惰な蟲使い(仮)

胸の轟

文字の大きさ
2 / 47

2.

しおりを挟む
街に帰り雑用を片付け、遅めの夕食を食べに酒場へ。


ガヤガヤとした周囲の話し声に、街だなと当たり前のことを思う。

ちょっと離れてただけなのに、喧騒が心地よく感じる。


都会のもやしっこなもんで、ダンジョンとか大自然とか好きじゃないんだよね。


街が一番だよ、街が。

人混み最高。──今はそんな気分。まぁ、すぐウンザリするわけだけど。人混み嫌いだし。


とは言え、別にこの街に住んでるわけじゃないから、帰ってきて落ち着くとかはない。

あー早く我が家に帰りたい。自分家が一番だよ。

出来ることなら家でずっとゴロゴロしてたい。

マジで働きたくない。俺に用事とか言い付けないで放っておいてくれる優しい金持ちに養われたい。

あとは美味しいお菓子や珍しいお菓子くれたら言うことないな。





野菜と肉の煮込みを食べ、芋とチーズの混ざったやつをパンにのせて食べる。


「そういやアロイス見た?」
「いや。」

「恋人のとこじゃね?」
「恋人ってマリー?」

「お前情報古いな。マリーは前の前の前くらいの恋人だよ。」

「え、マジで?もう新しい彼女が!?」

「今は確かミリエ?つか、この街にいる姉ちゃんは恋人じゃないだろ。」


刻みベーコンのかかってるサラダを食べ、フレーバーウォーターを飲む。


「アイツ、コロコロ恋人変わるだけじゃなく、いろんな街に女作ってね?」

「美形滅ぶべし。滅ぶ前にアロイスはモゲればいいと思う。もしくはモゲればいい。」


女にどこまでもだらしなく、ゲスい中身の顔しか良いとこがない奴でも、金のなる木だから滅んだらだめだ。奴のお陰で割りと楽に良い給金が懐に入るから。



「ああ、俺も彼女欲しい!見開通の彼女が!人がまだ誰も使ってない穴に入れたい。ヤりまくって俺が快楽を教え込みたい!想像したらなんかものすごくヤりたくなってきた。」

「キモ。」

「処女は駄目なのか!?」
「いや、お前がキモい。」

「何で!?初めては欲しいだろ!処女最高だろ!」
「どうでもいい。」


処女だろうがガバガバだろうが、好きになったら関係ない。


「ジグ君、もしかして男の方が「死ぬ?」

「じょ、冗談だからね!?」


俺のどこが男の方が好きに見えるんだよ。明らかに恋愛対象は女じゃないか。


「ジグ君、もう食わないの?」
「うん。」
「育ち盛りなんだし、もっと食おうぜ!」

「デブになりたくない。」

「いや、もっと食ったところでお前はデブにならんだろ。つか、菓子はよく食ってるだろうが。この偏食さんめ。」

「お菓子を食べないと死んでしまう病だから。」

「ねーよ、そんな病気。」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ダンジョン嫌いの元英雄は裏方仕事に徹したい ~うっかりA級攻略者をワンパンしたら、切り抜き動画が世界中に拡散されてしまった件~

厳座励主(ごんざれす)
ファンタジー
「英雄なんて、もう二度とごめんだ」 ダンジョン出現から10年。 攻略が『配信』という娯楽に形を変えた現代。 かつて日本を救った伝説の英雄は、ある事情から表舞台を去り、ダンジョン攻略支援用AI『アリス』の開発に没頭する裏方へと転身していた。 ダンジョンも、配信も、そして英雄と呼ばれることも。 すべてを忌み嫌う彼は、裏方に徹してその生涯を終える……はずだった。 アリスの試験運用中に遭遇した、迷惑系配信者の暴挙。 少女を救うために放った一撃が、あろうことか世界中にライブ配信されてしまう。 その結果―― 「――ダンジョン嫌いニキ、強すぎるだろ!!」 意図せず爆増するファン、殺到するスポンサー。 静寂を望む願いをよそに、世界は彼を再び『英雄』の座へと引きずり戻していく。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と側室母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...