セックス中に恋人が乗り込んで来た結果(仮)

胸の轟

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どこへ行きたいか聞けば、はにかみながら幸平の行きたいところと言い、食べたい物を聞けば、幸平の食べたい物でいいと言う彼女。
好みの洋服をすすめればそれを着るようになり、女子には興味無いような趣味でも理解しようと勉強してくれる。


自分のことを押し付けることをせず、控えめで俺を立ててくれるのが新鮮で、俺色に染め上げていくのが楽しかった。ああ、こういうのを求めてたんだなと思った。──思っていた。



社会に出れば気を遣い、アレコレ神経を磨り減らすことや、覚えなきゃならないこと、やらなきゃいけないことが山のようにあり、クタクタで深夜帰宅なんかする日も珍しくない。


そんな生活の中、空いた時間をみて、次の休日に出掛けるための連絡を取り合うわけだけど・・・


どこへ行きたい?──幸平の行きたいとこでいいよ。

ランチはどこがいい?──幸平の食べたいお店でいいよ。

何がしたい?──幸平のしたいことでいいよ。


俺だって人任せにしたい日もある。疲れてるのに何で俺だけいろいろ考えなきゃならないんだよ。


ああ、そうか。コイツ控えめとかじゃないんだ。ただ自分が無いだけじゃないか。あなたのしたいようにって、相手を尊重してるようにみせて、単に考えるのを放棄してるだけだろ。


美点だと思ってたところは、いつしか神経に障るものに成り果てた。


俺の悪いところは一度ダメだと思うと、相手の全てがダメだと思ってしまうところだ。そうなってしまえば、後はもう相手の為に時間を無駄にしたくないと思ってしまう。







ギシ・・・ギシ・・・

新たな恋人とベッドで交じり合う。──とは言え、彼女・・とはまだ別れていない。自然消滅を狙っている最中だ。

これだけあからさまにしてやってるんだから、アイツもきっと気づいてることだろう。


「あっ・・・・・・ん・・・ねぇ、何か聴こえなかった?」

「気のせいだろ。」

「そう?」


♪~♪♪

「「!?」」


間近で聴き覚えのある着信音が鳴った。




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