偽りの恋人達

胸の轟

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≪4≫

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「お兄ちゃんなんて嫌い。」
「は?嫌い・・・・・・?俺を・・・?嫌・・・い・・・・・・」


部屋の温度が一気に下がったような気がして、寒くもないのにブルッとなる。


「・・・どういうことかお聞かせ願いたいねアウロラ。」

「お、お兄ちゃん・・・?」

「気が触れそうなくらいお前を愛してるのに、その可憐な唇で愛を紡ぐのではなく、忌まわしい言葉を俺に吐くのかアウロラ。俺の愛が全く伝わっていないというなら、伝わるまで閉じ込めて、精神と肉体が理解するまで教え込んでやろうか。」


私を見下ろすお兄ちゃんの瞳の奥に、ドロドロと渦巻くどす黒い何かが見えた気がした。



「お兄ちゃん怒らないで!ただ私はっ・・・」

「・・・ただ、なんですか?」

「お兄ちゃんの一番が自分じゃないのが嫌だったの。嫌いなんて言ってごめんね。」

「ちょっと言ってる意味が分からないんですが。アウロラが俺の一番に決まってるじゃないですか。何故そんなこと思ったんですかね。」

「私の知らないところで恋人にあんなこと言ってるんだって思ったら・・・」


言ってる途中で自分のヤキモチっぷりが恥ずかしくなってきた。お兄ちゃん大好きすぎでしょ私。

全然兄離れ出来てない。これってよく考えたらすごくマズくない?お兄ちゃんが結婚相手連れてきた時、ちゃんと祝福出来ず嫌な態度になっちゃうかも。

そんな性格悪い人になりたくない。マルコに知られたら軽蔑されて嫌われちゃうかもしれない。

マルコに嫌われるなんて想像しただけでも絶望しちゃう。・・・そろそろ兄離れした方が良いかな。

お兄ちゃん大好きっ子としてはすごく辛いけど・・・


私の言葉で一瞬ポカーンとしたお兄ちゃんがちょっと可愛い。

お兄ちゃんの顔を引き寄せ唇を重ねれば、すぐにそれに応えてくれる。

深い口づけをした後、私の唇を舐めてからお兄ちゃんが自分の唇をチロリと舐めた。


「アウロラ・・・」


色気駄々漏れで、蕩けるほど甘い笑みを浮かべたお兄ちゃんが、再び腰を動かす。


「あん、あ、あんっ、う、あ、あんっ、好き、大好きっ、お兄ちゃん」

兄離れうんぬんは今は取り敢えず置いておき、ちょっとでもお兄ちゃんのご機嫌を直したくて、ズンズンされながら大好きと言った結果、お兄ちゃんのスゴさに後悔させられるなんてこと、この時の私には分からなかった。







「ぅあ、んんっ、や、んんっ、あ、あ、もうっ、あっ、だめっ、あんっ、お兄ちゃっ、あんっ、もうっ、だめっ、あんっ、あんっ、やっ、あっ、」

「全て伝わってたと思った愛がどうやら不十分だったようで、アウロラを不安にさせたみたいなんで、疑う余地などこれっぽっちもないようにした方が良いと思うんですよ。」

「も、もう、伝わってるからっ、ひうっ、大丈夫っ、やあ、ん、大丈夫だか、ああんっ!」

「まだまだ足りませんよ。俺の愛はこんなものじゃ足りないんですよ。」



後ろからパンパンと突かれてる途中、何度もイカされた身体は腕で支えてられなくなって、くたりと胸からくずれ落ちそうになったところで、お兄ちゃんが胸に手を回す。


力の抜けた身体はされるがまま、お兄ちゃんに背中を預けるような体制で胸を揉まれる。散々苛められた頂は赤く色付いた果実のようになり、イヤらしくなったそこは弄られるとヒリヒリとした痛みと快感をもたらす。


ぐずぐずになったソコを出し入れされると、イヤらしい音をさせながらお兄ちゃんが注いだモノと蜜が混ざり合ったモノが溢れていく。


暫くそうして突き上げられ、繋がったままうつ伏せに寝かされた後は、ゆるゆると出し入れがされる。


仰向けにされ、お兄ちゃんが横に付いた腕に膝裏がかかる格好で、ずちゅりずちゅりと出し入れしてたかと思えば、今度は小刻みな早さで擦りあげられていく。


「ひうっ、やっ、ああっあっあっ、やっぁあ、あっ─っん、んんっ・・・」


深い口づけで口内を蹂躙され、緩やかな動きで出入りを繰り返した後、擦りあげる速度が速くなっていく。


「あっあっあっ、あぁああっ!」


奥に何度目かの子種が注がれた瞬間、長かった快楽地獄で疲弊していた私は、お兄ちゃんが恋人と長続きしないのは、絶倫すぎだからかもしれないと、意識が遠退きながらボンヤリ思った。




**********

大昔、どうしても実の息子を堂々と抱きたかった偉い人が、もっともらしい言葉を並べて説得し作った儀式。

男子と違い女子は生理がきてからの為、年齢は決まってない。

儀式の相手は家族。該当する家族が居ない場合、親族の誰かが相手。避妊薬を飲んでるので妊娠はしない。

男子は後ろを掘られる。
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