19 / 27
第一章 家族
第十九話 捕縛
しおりを挟む
コンコンコン…
扉を叩いても、音の余韻が夕暮れの空に広がるのみ。
「門番が居ない時点でおかしい…。ここは出直したほうがいいんじゃあ…」
「こうなったら強行ですわ」
扉を突き破る勢いで扉の取っ手をひねるとあっさり開いた。
「あらっ。あっさり…。中はがらんどうですわ…」
「誰もいないのかなぁ…」
広い玄関、そこから部屋に続く一階廊下、二階に続く側面から回り込むような階段は広々としていて、誰かがそこにいるであろう形跡を隠している。証拠に辺りにクモの巣や埃が積もっていて、領主邸に不相応な姿であった。
「こんなに埃が…無人…召使も出払うにしても奇妙すぎますわ…。あなたの言う通りですわ。後日出直しましょ…」
「ウリーヤさんにダヴィじゃあないですかぁ。よくお越しなさいましたぁ」
野太い猫なで声が響き渡った。二階や一階廊下の陰から、ぞろぞろと賊徒が出てきた。
「貴方たち…領主様は…! まずい! あなた! 逃げっんんん」
ウリーヤに猿ぐつわが付けられるのをダヴィは茫然と見ていた。
奥へ奥へ引っ張られるウリーヤは、ダヴィ自身から永遠に引き離そうとする理不尽の具現化であるそれらによって拘束されていく。
縄で後ろ手に縛られるウリーヤの、ドタバタともがく音、もがく様子、これらがダヴィを我に返らせ、彼女を縛る賊に襲い掛らせた。
一発、顔にこぶしを叩き込み、奴を押し飛ばすと、奴は倒れこんで頭を打った。
短剣を抜き、ウリーヤの縄を切ると、彼女はスカートの内から短剣を抜き、猿ぐつわを取り除いた。
「っはぁ。分が悪いですわ。逃げますよ!」
逃亡の期待を胸に、扉に向かって走り出そうとした二人、その前に立ちはだかる賊が一人。
ウリーヤは奴めがけて短剣を振りかざす。
大振りを見切った奴は、軽々と躱すが、振り切った彼女は途端に沈み込み、バネのように前へ飛び込んだ捻られたバネが解放されるように、そこから放たれた突きは奴の腹に突き刺さった。
「っかは!!!」
懐にもぐりこんだ彼女は間髪容れず脇腹、脇下、首側面と刃を突き立て、男はだくだくと血を流した後、倒れた。
目を真ん丸にして見ていた賊徒は各々の武器を、ある者は湾曲刀を、ある者はペッパーボックスを、ある者はフリントロックのピストルを抜いた。
「くそったれ! 死にさらせ!」
殺気立つ賊をまとめあげる一声が放たれる。
「女は殺すなよぉ! 男はぁ… 好きにしたらいいだろうよぉ」
二階の陰から出たその男は、立派な体躯に見合った立派な湾曲刀と、ペッパー ボックスを腰に挿していた。
…まずい。逃げれる人数じゃない…ダヴィが殺されてしまいますわ…
ウリーヤの体が反応しないわけがなかった。
近い賊から順にその刃を突き立てて いく。
動く速さは、敵が倒れるたびに上昇しているかのようにも見える。
「くそっ。このアマ、ちょこまか動きやがって… 」
湾曲刀を振るう賊を掻い潜り、華麗な体裁きで躱し、いなし、殴り、蹴り、切り、刺す。
その顔を鬼神の如く、憤怒の表情で燃えていた。
「まずいですぜ。このままじゃあ、あのアマに全滅です」
「足を狙え」
ウリーヤの頭の芯から背中がゾクゾクっと縮み上がった。
「!? あなた! 早く逃げ…」
後方にいた賊たちがピストルを抜き、そして、一斉に火蓋が切られた。
火柱の後、辺りが煙でモクモクと曇り、嵐の後の静寂の如く、轟音の後の静けさから一人の、この世に生み落とされて味わったことのない屈辱、味わったことのない無力、わったことのない痛みの生み出す金切り声が鳴り響いた。
「っがあああああ。くっっっっ…脚がっ…がっうううう…」
ウリーヤのスカートは粉みじんに千切れ千切れで、そこからだくだくと赤が滲んでおり、彼女は手をつき座り込んでいた。
床は彼女血で濡れている。
ダヴィはただ眺めるしかなかった…
「ばかっ! 撃ちすぎだ! 失血死したらどうするんだっ、ドアホども。早く手当し てやれ!」
統領の一声で、拘束具を付け直そう賊が近づいた。その瞬間、ザクッザクッザクッ。
「こひゅぅご~…ぼごぼごぼ…」
賊が変な声を上げながらその場で倒れており、そしてウリーヤが立っていた。
「っく…まだまだっ…ですわ…。くそっ、たれっ…すっっっ…来るならっ来やがれっ! てめぇら犬の糞に変えてやらぁ!」
「すっげぇ! こりゃたまげたもんだ。よく立っていられる…ぷるぷると小鹿みたいになってるがなぁ」
賊の統領が感嘆の声を上げるのも無理もなかった。
その脚で立てるはずがなかったのである。
肉という肉は鉛玉という獣に食いちぎられていた。
食いちぎられた隙間の赤から白がところどころに見受けられた。
「黙れ! はぁ、はぁ…。列に並べ、てめえらっ、一人づつ冥府に送ってやるっ!」
ずるずると後ずさるウリーヤ。
「はぁ…まさかこれ程の狂暴な雌犬だったとは…おい、お前ら。今の奴なら手間取ることはないはずだろ。一斉に掛かれっ。おっと、短剣に気をつけろよぅ」
数はおよそ十四。全員じりじりと迫りくる。頼りだった脚は、もう動きそうにない。
「…あなた。ごめんなさい。慢心してたわ」
ウリャーナは笑顔でダヴィへ振り返った。
各々に賊徒は駆けた、女めがけて。
獲物にとびかかる毒蛇の如く、その汚らわしい手が伸ばされる。
ウリーヤはある期待を胸に、その胸に一突き。
しかし、その期待は裏切られる事になった。
ダヴィは膝から崩れ落ちた。
その目に映ったのは、胸に短剣を突き立てて事切れながら微笑むウリーヤであった。
「うっ…まっじかよ…」
「まじかっ!」
唖然の声はダヴィに届いてはいなかった。
ただその有り様をほーっと眺めていた。
妙に安らかな、あの森で包み込むようであったあの、弱さや優しさをすべて肯定し、荷を負うと言ったあの顔の様であった。
それが徐々に冷たいガラスのような眼へと変わっていく。
「くそっったれがっ」
ダヴィが横に弾かれた。
「なんでテメェが生きてて、女が死んでんだよっ。クソッタレがっよっ。何とか言えっよ」
怒りのままに賊がダヴィを打ち続ける。蹴り倒されたダヴィは、理不尽な暴行をただ受け入れている。
「殺すなぁ。はぁ~、予定変更だっ、男は生かしとけ。まさかそこまで肝が据 わってるとは思わなんだら… 。男は縛って適当な部屋に入れとけ。それはぁ… 好 きに片付けとけ。でもまず死体片付けてからなぁ」
そしてダヴィは二階のあの部屋に閉じ込められたのである。
————————————————————————————————————————————————————
✰感想やハートで作者がニマニマします。
気に入っていただけたらブックマークや星をポチっとお願いします!
いただいた感想にはニマニマしながら返信しますので、よろしくなのです!
(*´ω`*)
扉を叩いても、音の余韻が夕暮れの空に広がるのみ。
「門番が居ない時点でおかしい…。ここは出直したほうがいいんじゃあ…」
「こうなったら強行ですわ」
扉を突き破る勢いで扉の取っ手をひねるとあっさり開いた。
「あらっ。あっさり…。中はがらんどうですわ…」
「誰もいないのかなぁ…」
広い玄関、そこから部屋に続く一階廊下、二階に続く側面から回り込むような階段は広々としていて、誰かがそこにいるであろう形跡を隠している。証拠に辺りにクモの巣や埃が積もっていて、領主邸に不相応な姿であった。
「こんなに埃が…無人…召使も出払うにしても奇妙すぎますわ…。あなたの言う通りですわ。後日出直しましょ…」
「ウリーヤさんにダヴィじゃあないですかぁ。よくお越しなさいましたぁ」
野太い猫なで声が響き渡った。二階や一階廊下の陰から、ぞろぞろと賊徒が出てきた。
「貴方たち…領主様は…! まずい! あなた! 逃げっんんん」
ウリーヤに猿ぐつわが付けられるのをダヴィは茫然と見ていた。
奥へ奥へ引っ張られるウリーヤは、ダヴィ自身から永遠に引き離そうとする理不尽の具現化であるそれらによって拘束されていく。
縄で後ろ手に縛られるウリーヤの、ドタバタともがく音、もがく様子、これらがダヴィを我に返らせ、彼女を縛る賊に襲い掛らせた。
一発、顔にこぶしを叩き込み、奴を押し飛ばすと、奴は倒れこんで頭を打った。
短剣を抜き、ウリーヤの縄を切ると、彼女はスカートの内から短剣を抜き、猿ぐつわを取り除いた。
「っはぁ。分が悪いですわ。逃げますよ!」
逃亡の期待を胸に、扉に向かって走り出そうとした二人、その前に立ちはだかる賊が一人。
ウリーヤは奴めがけて短剣を振りかざす。
大振りを見切った奴は、軽々と躱すが、振り切った彼女は途端に沈み込み、バネのように前へ飛び込んだ捻られたバネが解放されるように、そこから放たれた突きは奴の腹に突き刺さった。
「っかは!!!」
懐にもぐりこんだ彼女は間髪容れず脇腹、脇下、首側面と刃を突き立て、男はだくだくと血を流した後、倒れた。
目を真ん丸にして見ていた賊徒は各々の武器を、ある者は湾曲刀を、ある者はペッパーボックスを、ある者はフリントロックのピストルを抜いた。
「くそったれ! 死にさらせ!」
殺気立つ賊をまとめあげる一声が放たれる。
「女は殺すなよぉ! 男はぁ… 好きにしたらいいだろうよぉ」
二階の陰から出たその男は、立派な体躯に見合った立派な湾曲刀と、ペッパー ボックスを腰に挿していた。
…まずい。逃げれる人数じゃない…ダヴィが殺されてしまいますわ…
ウリーヤの体が反応しないわけがなかった。
近い賊から順にその刃を突き立てて いく。
動く速さは、敵が倒れるたびに上昇しているかのようにも見える。
「くそっ。このアマ、ちょこまか動きやがって… 」
湾曲刀を振るう賊を掻い潜り、華麗な体裁きで躱し、いなし、殴り、蹴り、切り、刺す。
その顔を鬼神の如く、憤怒の表情で燃えていた。
「まずいですぜ。このままじゃあ、あのアマに全滅です」
「足を狙え」
ウリーヤの頭の芯から背中がゾクゾクっと縮み上がった。
「!? あなた! 早く逃げ…」
後方にいた賊たちがピストルを抜き、そして、一斉に火蓋が切られた。
火柱の後、辺りが煙でモクモクと曇り、嵐の後の静寂の如く、轟音の後の静けさから一人の、この世に生み落とされて味わったことのない屈辱、味わったことのない無力、わったことのない痛みの生み出す金切り声が鳴り響いた。
「っがあああああ。くっっっっ…脚がっ…がっうううう…」
ウリーヤのスカートは粉みじんに千切れ千切れで、そこからだくだくと赤が滲んでおり、彼女は手をつき座り込んでいた。
床は彼女血で濡れている。
ダヴィはただ眺めるしかなかった…
「ばかっ! 撃ちすぎだ! 失血死したらどうするんだっ、ドアホども。早く手当し てやれ!」
統領の一声で、拘束具を付け直そう賊が近づいた。その瞬間、ザクッザクッザクッ。
「こひゅぅご~…ぼごぼごぼ…」
賊が変な声を上げながらその場で倒れており、そしてウリーヤが立っていた。
「っく…まだまだっ…ですわ…。くそっ、たれっ…すっっっ…来るならっ来やがれっ! てめぇら犬の糞に変えてやらぁ!」
「すっげぇ! こりゃたまげたもんだ。よく立っていられる…ぷるぷると小鹿みたいになってるがなぁ」
賊の統領が感嘆の声を上げるのも無理もなかった。
その脚で立てるはずがなかったのである。
肉という肉は鉛玉という獣に食いちぎられていた。
食いちぎられた隙間の赤から白がところどころに見受けられた。
「黙れ! はぁ、はぁ…。列に並べ、てめえらっ、一人づつ冥府に送ってやるっ!」
ずるずると後ずさるウリーヤ。
「はぁ…まさかこれ程の狂暴な雌犬だったとは…おい、お前ら。今の奴なら手間取ることはないはずだろ。一斉に掛かれっ。おっと、短剣に気をつけろよぅ」
数はおよそ十四。全員じりじりと迫りくる。頼りだった脚は、もう動きそうにない。
「…あなた。ごめんなさい。慢心してたわ」
ウリャーナは笑顔でダヴィへ振り返った。
各々に賊徒は駆けた、女めがけて。
獲物にとびかかる毒蛇の如く、その汚らわしい手が伸ばされる。
ウリーヤはある期待を胸に、その胸に一突き。
しかし、その期待は裏切られる事になった。
ダヴィは膝から崩れ落ちた。
その目に映ったのは、胸に短剣を突き立てて事切れながら微笑むウリーヤであった。
「うっ…まっじかよ…」
「まじかっ!」
唖然の声はダヴィに届いてはいなかった。
ただその有り様をほーっと眺めていた。
妙に安らかな、あの森で包み込むようであったあの、弱さや優しさをすべて肯定し、荷を負うと言ったあの顔の様であった。
それが徐々に冷たいガラスのような眼へと変わっていく。
「くそっったれがっ」
ダヴィが横に弾かれた。
「なんでテメェが生きてて、女が死んでんだよっ。クソッタレがっよっ。何とか言えっよ」
怒りのままに賊がダヴィを打ち続ける。蹴り倒されたダヴィは、理不尽な暴行をただ受け入れている。
「殺すなぁ。はぁ~、予定変更だっ、男は生かしとけ。まさかそこまで肝が据 わってるとは思わなんだら… 。男は縛って適当な部屋に入れとけ。それはぁ… 好 きに片付けとけ。でもまず死体片付けてからなぁ」
そしてダヴィは二階のあの部屋に閉じ込められたのである。
————————————————————————————————————————————————————
✰感想やハートで作者がニマニマします。
気に入っていただけたらブックマークや星をポチっとお願いします!
いただいた感想にはニマニマしながら返信しますので、よろしくなのです!
(*´ω`*)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる