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裁判1

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「それでは、これよりワーズ家2人と、侍女のケイトの裁判を始めます。まず、ワーズ殿。質問をいくつかしますので嘘偽りなく話してください。良いですね?」

裁判官が紙に書かれているであろう文字を無表情で淡々と話していく。
裁判官はまず始めにワーズ家当主に質問をした。

「貴方は陛下より直々にお客人の講師を是非カタリーヌ嬢にやって欲しいと言われましたね?」

裁判官の質問にワーズ家当主はオロオロしながら答えていった。

「は、はい。陛下直々に娘を講師にと頼まれました。間違いありません。」

「では、美久様が陛下の大事なお客人だと分かっていましたね?」

「はい、陛下に美久様はわたしの大事なお客人だと伺っていました。」

「その事はカタリーヌ嬢に言いましたか?」

「はい!しっかり言いました。失礼のないようにと」

ワーズは陛下の顔を見上げてハッキリと言いました。

「ではその事を聞いたカタリーヌ嬢はどの様な様子でしたか?」

「娘は教え子が女だと聞いた時眉間に少し皺を寄せていましたが…
私は娘にきちんと言いました。
お前はこのワーズ家に恥じない行いをする事だと。
お前の意思はワーズ家の意思と思われる。
例えば、お前が教育するお嬢さんに何か怪我をさせればそれは王家に仇なす賊と捉えられる。
それだけお嬢さんが大事にされていると言うことを忘れるなよ、と。
きちんと言いました。
いくらお前の方が地位が上でもお嬢さんは王様のお気に入り、王妃様のお気に入りでもあるそうだ。だからお嬢さんに何か有ればこのワーズ家は潰れる。お前の行動一つでなとも言いました。」

ワーズは自分はきちんと娘に言い聞かせたと陛下に訴えていた。
陛下はそれを見ても表情を変えなかった。
冷たい視線をずっと送っていた。

「分かりました。では、次、カタリーヌ嬢。」

裁判かに言われカタリーヌ嬢がきた。
目には溢れんばかりの涙を浮かべながら立っていた。

「陛下、申し訳ありませんでした…。私はなんて馬鹿な事をしたのでしょうか…」

カタリーヌは裁判官が質問をする前に勝手に話し出した。
それも、陛下に向けての謝罪の言葉だった。
しかし、陛下にはそんな物通用しない。
カタリーヌは泣いて許して貰おうと思っていたのだ。


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皆さんこんにちは!桜です。
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皆さん‼︎ありがとうございます‼︎
読んでくれるだけでも嬉しいのにお気に入りまでしてくださって
本当にありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
これからもよろしくお願いします。
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