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今のお話
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「今話した内容は陛下が王になる前のこの国のお話しです。
民達は王が変わった事に不安を感じていました。
自分達がされて来た事を謝られてもとても許せなかったのです。
王の所為で仲間が亡くなったからです。
陛下は自らの足で民達に歩み寄り、亡くなられた者達に手を合わせたのです。
その際、陛下は涙を流しました。
王妃様も一緒に手を合わせ、涙を流しました。
その姿を見た民は今までの王とは違うと感じはじめました。
それからは陛下は国を守る為に必要な事を朝から晩までビッシリと公務をしました。
王妃様は民達と一緒になって畑を耕したり、食事を作って皆に配ったり、積極的に民達との関係を築き上げました。
その頑張りが今のこの国なんです。
陛下と王妃様はもうあの頃の様にはしたくないんです。
それは貴族達にも伝わり、陛下の考えに賛成する者達が出てきました。
しかし、贅を覚えた貴族は賛成しませんでした。
その為、陛下は何回も命を狙われました。
しかし、何故か毎回陛下を亡き者にしようと暗殺者を送り込んだ貴族は逆に陛下に捕らえられていたのです。
最初は偶然かと思っていた貴族らは諦めずに送り込んでいたがそれが偶然ではないと分かった途端大人しくなりました。
陛下が仰るには『なあに、ちょっと躾をしたまでだ。』
当時私はまだまだ勉強不足でしたのでその意味が分かった時は体が震えました。」
そう言いながらハミュの体はふるふるしていた。
「あの、どんな意味だったんですか?」
美久は意味が気になり質問した。
ハミュは苦笑いをしながら質問に答えた。
「えぇ、陛下の元に送られてきた暗殺者を捉え、躾と言う名の教育をして、自分を殺そうとした者達を自分の側近にしたのです。男だったら執事や、女だったら侍女に。
そうやって皆を自分の手元に収めてしまったのです。
答えがわかった時は心配しました。
元暗殺者で雇われていたのでいつか裏切るのではないかと…。
しかし、その心配は要りませんでした。
皆、陛下に忠誠を誓って、その誓いを破れない様にと腕輪を作らせ、それを2度と外れない様にしていたのです。」
美久は答えを聞いてハミュが震えた意味が分かった。
そして美久自身もふるふるしていた。
「陛下は見た目優しそうな方ですが、いざと言う時は何をするのか分かりません。
ですが、私は尊敬しています。変な言い方になりますが、民を大切に、国を守ると決めてからそれはずっと続けていますから。
今のは秘密ですよ!」
ハミュはいたずらな顔をし、口に人差し指でシーっとさせていたのを見て美久は笑いながら
「分かりました。シーですね?」
同じようにした。
そして二人で笑い始めた。
するとドアがノックされ陛下が入ってきた。
「いやいや、頭をあげなさい。何やら賑やかな声が聞こえてね?なんのお話をしていたんだい?」
ハミュは急いで礼をし、美久も頭を下げた。
しかし、陛下に頭をあげよと言われあげたら笑顔の陛下が聞いてきたので二人はなんて答えれば良いのかあたふたしていた。
民達は王が変わった事に不安を感じていました。
自分達がされて来た事を謝られてもとても許せなかったのです。
王の所為で仲間が亡くなったからです。
陛下は自らの足で民達に歩み寄り、亡くなられた者達に手を合わせたのです。
その際、陛下は涙を流しました。
王妃様も一緒に手を合わせ、涙を流しました。
その姿を見た民は今までの王とは違うと感じはじめました。
それからは陛下は国を守る為に必要な事を朝から晩までビッシリと公務をしました。
王妃様は民達と一緒になって畑を耕したり、食事を作って皆に配ったり、積極的に民達との関係を築き上げました。
その頑張りが今のこの国なんです。
陛下と王妃様はもうあの頃の様にはしたくないんです。
それは貴族達にも伝わり、陛下の考えに賛成する者達が出てきました。
しかし、贅を覚えた貴族は賛成しませんでした。
その為、陛下は何回も命を狙われました。
しかし、何故か毎回陛下を亡き者にしようと暗殺者を送り込んだ貴族は逆に陛下に捕らえられていたのです。
最初は偶然かと思っていた貴族らは諦めずに送り込んでいたがそれが偶然ではないと分かった途端大人しくなりました。
陛下が仰るには『なあに、ちょっと躾をしたまでだ。』
当時私はまだまだ勉強不足でしたのでその意味が分かった時は体が震えました。」
そう言いながらハミュの体はふるふるしていた。
「あの、どんな意味だったんですか?」
美久は意味が気になり質問した。
ハミュは苦笑いをしながら質問に答えた。
「えぇ、陛下の元に送られてきた暗殺者を捉え、躾と言う名の教育をして、自分を殺そうとした者達を自分の側近にしたのです。男だったら執事や、女だったら侍女に。
そうやって皆を自分の手元に収めてしまったのです。
答えがわかった時は心配しました。
元暗殺者で雇われていたのでいつか裏切るのではないかと…。
しかし、その心配は要りませんでした。
皆、陛下に忠誠を誓って、その誓いを破れない様にと腕輪を作らせ、それを2度と外れない様にしていたのです。」
美久は答えを聞いてハミュが震えた意味が分かった。
そして美久自身もふるふるしていた。
「陛下は見た目優しそうな方ですが、いざと言う時は何をするのか分かりません。
ですが、私は尊敬しています。変な言い方になりますが、民を大切に、国を守ると決めてからそれはずっと続けていますから。
今のは秘密ですよ!」
ハミュはいたずらな顔をし、口に人差し指でシーっとさせていたのを見て美久は笑いながら
「分かりました。シーですね?」
同じようにした。
そして二人で笑い始めた。
するとドアがノックされ陛下が入ってきた。
「いやいや、頭をあげなさい。何やら賑やかな声が聞こえてね?なんのお話をしていたんだい?」
ハミュは急いで礼をし、美久も頭を下げた。
しかし、陛下に頭をあげよと言われあげたら笑顔の陛下が聞いてきたので二人はなんて答えれば良いのかあたふたしていた。
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