何故か異世界に召喚されたがまったりゆったりしながら生活していきたいと思います♪

説明2

ハミュさんと一緒に食堂に行くと騎士の方が沢山居て皆話をしながら仲良くご飯を食べていた。
思わず人の多さにビックリしたが、逸れないようにハミュさんの後ろをピッタリと付いて歩いた。
するとハミュさんは止まり、目の前に有った椅子に座り、私にも座る様に促した。

「美久さん、さ、座ってください。」

大人しくハミュさんの目の前の椅子に座った。

「美久さん、何か食べれない物はありませんか？
無ければ私のお勧めを持ってきても宜しいでしょうか？」

「無いですよ。
はい、お願いします。」

「分かりました。少し待っていてください。」

そう言ってハミュさんは人混みに紛れて行った。
ハミュさんが居なくなり、周りからの視線が凄く痛い。
今すぐ帰りたいが、お腹が空いているのでジッと待っている。
すると、

「おい、お前。何もんだ？見た事が無いけど、こんな所で何してんだ？」

後ろから騎士の方から声を掛けられた。
振り向くと怖い顔をした偉そうな男が立っていた。

「えっと～、初めまして、美久と申します。此処にはハミュさんと来て、今ご飯を持って来てくれるので此処で待っているのです。
失礼ですが…貴方は？」

美久が自己紹介をし、ハミュがご飯を持ってくるのを待っていると言うと怖い顔が優しい顔に変わった。

「おぉ、俺はこの城の騎士をしているクドロト言う。よろしく。
いやー知らない奴が居るから少し警戒していたんだよ。悪かったな。
しかし、ハミュの奴がこの時間に食堂に来るなんて珍しいな、まっ、ゆっくりして行ってくれ！じゃあな‼︎」

クドロトと言う男性は笑いながら去って行った。
何だったんだろう…。
ボケーっとしていたらハミュさんが帰ってきた。

「お待たせしました‼︎ん？どうしましたか？」

「あ、さっきクドロトと言う人が来て何で此処に居るのかを聞かれました。
ハミュさんと来たと言ったら笑って行きました…」

簡単に説明をしたら苦笑いをしていた。
そしてハミュさんが持って来てくれたご飯を食べながらハミュさんの質問に答えていく。

「では、子供のスリに合い、追いかけていくうちに路地裏に行ってしまったと。」

「はい、そしてハミュさんが言っていた事を思い出して引き返そうとしていた所に男の人達が来て、何でこんな所に居るのかを聞かれたので説明しました。
そしてすぐに帰ろうとした所で腕を掴まれ、返してくれなかったんです。
訳を聞いたら俺らの顔を見られたから返すわけには行かないって変な所に連れて行かれたんです。
目隠しをされて。
で、暫く歩いていたら仲間の男と会って私を連れて来た事を男達に聞いてました。」

ハミュさんはご飯を食べながらしっかりと話を聞いてくれていた。

「そして、彼等のアジト？みたいな所に着いて部屋に連れ込まれたんです。
目隠しをして、手も後ろで縛られてたんです。
で、部屋に入れられたはいいけど此処からどうやって抜け出そうかを考えて、部屋中を歩き回ってベットがあったので座ったら疲れがきて気づいたら眠っていました」

苦笑いでハミュさんを見たら口を動かすのをやめて般若の顔をしていました。
思わず『ヒェ』と声が出てしまった。