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第一章殺人を育てたかった
3話
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この町にはある噂がある。
山奥で罪人が暮らしているというものだった。しかし、本当かどうかは分からない。
その調査を依頼され、花屋で聞き込みをしている時だった。
ツキジ「すみません、刑事の月時(ツキジ)と申します。」
「話は聞いていましたよ。」
そのお客の真っ赤な瞳に、恋をした。
「すみませんが、私も知りません。」
ツキジ「い、いえ!ご協力感謝します!」
僕は初めてこの町に来て、ままならなかった。若いから事件が起きた現場には出して貰えず、こんな田舎に来させられて落ち込んでいたが、案外イイコトもあると思えた。
それから、偶然カフェや八百屋で度々会い、話している内に仲良くなった。
赤い瞳に赤いピアス、いつもキッチリした格好。彼の名はキスイと言うらしい。
一度、仕事は何をしているか聞いてみた。
キスイ「…召使いをやっています。主人はとても優しい人で、とても寂しい人なんです。」
その少し赤くなった頬と笑顔から、その主人に恋をしている事を悟った。
ツキジ(相手はいい人そうだし、良かった。)
ある日、子供がいると言われた。主人の子供らしい。
キスイ「持っても可愛いんですよ。」
その笑顔を、守りたいと思った。
更に月日が流れた。
僕はある事実を聞かされた。
キスイ「私は…人殺しなんです…」
そう言い、涙を流していた。虐めていた奴らを殺して、殺人の罪?そんなの狂っている。自分を守る為に殺したんだろう?
助けを求めて助けてくれなかったから、やった事なのに…どうして罪に問われる必要がある?。
キスイ「ツキジさん、貴方と話せて嬉しかった…。これはお礼です。ピアス開けてますよね?良かったら…。こんな者しか差し上げられませんけど。」
僕はその日、赤いピアスを1つ貰った。
キスイ「お揃いですね。」
その笑顔が本当に素敵だった。
僕の幸せだった日常は壊された。
雨の日だった。彼は自殺した。首から血が沢山出ていて、僕が見付けた時には脈が無く手遅れだった。
僕は、彼の耳に赤いピアスが無い事に気が付いた。
ツキジ「…いったい…誰が…。」
彼の遺書には、『本当は渡したくなかった。』と書かれていた。
山奥で罪人が暮らしているというものだった。しかし、本当かどうかは分からない。
その調査を依頼され、花屋で聞き込みをしている時だった。
ツキジ「すみません、刑事の月時(ツキジ)と申します。」
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そのお客の真っ赤な瞳に、恋をした。
「すみませんが、私も知りません。」
ツキジ「い、いえ!ご協力感謝します!」
僕は初めてこの町に来て、ままならなかった。若いから事件が起きた現場には出して貰えず、こんな田舎に来させられて落ち込んでいたが、案外イイコトもあると思えた。
それから、偶然カフェや八百屋で度々会い、話している内に仲良くなった。
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一度、仕事は何をしているか聞いてみた。
キスイ「…召使いをやっています。主人はとても優しい人で、とても寂しい人なんです。」
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ある日、子供がいると言われた。主人の子供らしい。
キスイ「持っても可愛いんですよ。」
その笑顔を、守りたいと思った。
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キスイ「ツキジさん、貴方と話せて嬉しかった…。これはお礼です。ピアス開けてますよね?良かったら…。こんな者しか差し上げられませんけど。」
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キスイ「お揃いですね。」
その笑顔が本当に素敵だった。
僕の幸せだった日常は壊された。
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