最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第2章 旅中

強い弱者

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旅中、歩きながら話す二人。

リウス「そういえばチート魔法ってそんなに扱える人少ないの?」

キエレ
「この世界でチート魔法を使うのは10人のみってきいてるよ。
知ってるのだけ教えるね。」

キエレは知っている者全てを教えた。






『死者蘇生』・死んだ人を生き返らせる。自分にも使えるから不死身。

『鏡分身』・分身を作れる。敵の分身を作って自分同士で戦わせる事も。

『ストップ』・自分以外の時間を止められる

『コピー』・魔法をコピー出来る。

『理想化』・自分の理想像を現実化出来る。強い者を自分に従わせる事も可能。

『睡眠』・この魔法にかかった相手は1秒たたずに寝てしまう。

『瞬間回復』・物凄い早さで回復する。瞬殺で無い限りは不死身。
残り2つは何か知らない。






リウス「この睡眠って…。」
キエレ「さっき会ったスイマの使う魔法だよ。無限ループにはスイス以外にもチート魔法を使う奴らがいるんだ。」
リウス「へー、てゆーかキエレもチートだよな。どんな攻撃も防ぐとか勝ち目ないじゃん。」
キエレ「僕にだって防げない攻撃はあるよ。」
リウス「不意討ちか?ガードって言わないと発動しないんだもんな。」
キエレ「そうじゃないよ。僕は人一倍人の気配を感じ取りやすいからね。」
リウス「じゃあなんだ?」
キエレ「『言葉』だよ。」

キエレの足がピタリと止まる。

キエレ「言葉ってね、凄いんだよ。絶対に相手に届くし、簡単に誰でも使える攻撃魔法だし、防ぎようがない。この世で1番強い武器とも言われている。」

キエレは目に涙を浮かべ小さく震えている。
まるでなにかを思い出し恐怖に怯えているかのような…。

リウス「……なにがあったのか知らねーけど、今必死に頑張って今を楽しむ。それが大切なんじゃねーのか?別にキエレが言いたくないなら深入りはしないが。」

慰めるリウス。
しかし、彼の心に優しさなどない。

リウス(すべては利用するため…。)

キエレ「…ガード!」

急にキエレが叫ぶ。

リウス「!?」
キエレ「モンスターだ。」
リウス「あの可愛いのがか…?」
キエレ「奴はノーマルラブリンといい最弱の力だけど団体行動するから数で押され死ぬ事件が後を絶たない。」

リウス(キエレは防御型で攻撃的は出来ない。俺の攻撃(物理)はラブリンが素速すぎて当たらない…これじゃ倒せねぇ!)

リウス(………死ね。)

ふとリウスはそう思った。
すると、辺りにいたラブリン達が次々と倒れていく。

キエレ「リウス…?なにしたの?」
リウス「………分からない…。」

驚いた表情のまま2人はその場でフリーズした。

リウス(今の力は…いったい…というか…これ、俺がやったのか…?)

ーーーーー
次回・主人公最強説

キエレ「能力の解放…。」

キエレがそっと呟く。
『能力の解放』



ーーーーー
おまけ
リウス「フリーズの使い方間違ってるだろ。」
キエレ「確かに。」
リウス「フリーズって言うのは機械に使う言葉なんだし、作者はバカなのか?」
キエレ「バカなんだよ。死ぬんだよ。」
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