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第3章 戦士の国Owen(オーウェン)
人質
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朝。
リウス「これは一体どーいう状況だ。」
魔法訓練場が騒がしいのでキエレとリウスは走って駆けつけた。
そこでは無限ループのバスクとスイマがカミレを人質に叫んでいた。
バスク「キエレがここにいるのは知ってるんだ。さっさとだせゴラァッ!」
カミル「カミレを離せ!」
バスク「キエレを差し出すまでこのままだ。」
バスクはカミレの首にナイフを近付けて脅す。
カミルの弟子達(野次馬達)も集まってくる。
キエレ「僕ならここにいる。」
バスク「随分登場が遅いんだな。」
キエレ「それより、カミレさんを解放しろ。」
バスク「そうはいかねえな。」
キエレ「……無限ループに戻れ…だろう?」
バスク「話が早くて助かる。」
キエレ「………。」
スイマ「簡単なことじゃ~ん。」
バスク「俺らは短気じゃねけど…決断は早めにした方がいいぜ。」
辺りが静まり返る。
周りにいる沢山の弟子達を黙らせる程の威圧感。
これが、最強魔法同士のあるべき会話の雰囲気なのだ。
カミレ「おにー様!」
バスク「余計な事喋ったら殺すからな!」
カミレ「私ごと魔法を!」
カミル「な、なに言って!」
リウス「あのナイフもったバスクって奴は圧倒魔法ランクらしい。お前も圧倒魔法なんだろ?相手がチート魔法出ないならギリいけるかもって戦略だ。」
カミレ「リウスさん、今の一瞬でそこまで推理ずるとは…お見事です。」
カミル「カミレに当たればそれは死を意味する。俺は攻撃しない。」
キエレ「…分かった。僕が戻ればいいんだね?」
カミル「待て、キエレ。俺に任せろ。」
カミルが武器を構える。
その場にいた者達全員が動揺し、ざわつく。
バスク「…俺と勝負しようってか。」
カミル「ああ。」
バスク「スイマ。この女捕まえとけ。」
スイマ「またバスクがやるの~?」
バスク「こいよ。」
カミル「俺が勝ったらカミレを解放しろ。」
バスク「俺が勝ったら2度と口出しするなよ。」
弟子達が後ろに下がる。
いくら魔法を使うといっても、圧倒魔法同士のバトル。
もろに受ければ死ぬ可能性も大いにある。
カミル「圧倒魔法・斬離!」
上から下へと大きく振られた武器。
魔法は地面を破壊しバスクの元へと…しかし。
バスク「………。」
バスクは無傷だった。
それどころか、カミルがボロボロになっていた。
リウス「なにが起きたんだ…?」
その場にいた誰もが状況を把握しきれていなかった。
そう、ただ1人を除いて。
キエレ「反射能力の持ち主。」
リウス「反射能力…?」
カミル「まだだ!斬離!斬離!」
バスク「リバース」
よく見ると、カミルの攻撃を跳ね返している。
バスク「リバース魔法って聞いた事ある?」
カミル「リバース魔法…?」
バスク「僕は反射能力の持ち主。」
キエレ「攻撃してきた相手の攻撃をそのまま反射させる魔法だ。」
リウス「厄介だな。」
バスク「ちょっと賭けに出たんだけど…俺の勝ちだな。」
カミル「なんだと…!」
バスク「俺の方がレベルが上って事だよ。」
カミレ「お、おにー様…」
カミレの首から血が流れる。
じわじわと首に食い込むナイフ。
スイマ「あのさー、キエレ~?」
キエレ「…カミル。もういい。」
キエレが前に出る。
ナイフの動きが止まった。
キエレ「僕が戻ればいいんだね…?」
スイマ「そうs」
スイマの声が途切れる。
バスク「…?」
スイマ「…なに…これ…ぇ~……」
ツウル「早送りって言う体内魔法だよ。」
そう言い弟子達の中に混じって立っていたツウル。
スイマを指差している。
ツウル「その子を解放しな。さもないと君の心臓が耐えられず破裂するよ。」
スイマ「…ッグ。」
バスク「スイマ!今すぐ解放しろ!」
スイマ「でも~…」
バスク「覚えてろよ~!」
バスクはスイマの手を取り去っていった。
キエレ「また助けられちゃったね。」
ツウル「それより、あの女の子は大丈夫なの?」
カミル「キエレ…ど、どうしよう…意識がない!」
キエレ・リウス「!?」
直ぐさまキエレ、リウス、ツウルも駆け寄る。
ツウル「思ったより傷が深い!」
キエレ「まだ微かに脈はあります!」
トーン「治療します!」
魔法の杖のようなモノを持ってきたトーン。
トーン「……ヒルラ…」
杖の先から光が出る。
しかし、中々治らない。
トーン「回復魔法・治癒!ヒール!」
トーンが一生懸命魔法をかける。
目からは宝石のような涙がこぼれ落ちる。
トーン「治れ!治って!ヒール!」
しかし、カミレは深く深く傷を負っていた。
出血が止まらない。
トーンは焦って上手く魔法を操れていないような。
そんな感じだ。
一方のキエレは…
キエレ「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
そして、カミレはその短い人生初のエンドを迎えた。
ーーーーー
次回・蘇りの蘇生魔法
ツウル「カミルは我を忘れて危険だから特殊な縄で縛らせて貰った。」
リウス「ナイス。」
トーン「すみません…僕が…僕が…」
カミル「お前だけのせいじゃない。」
ツウル「バスクとスイマが去ったことで出来た油断だったね。」
リウス「これは一体どーいう状況だ。」
魔法訓練場が騒がしいのでキエレとリウスは走って駆けつけた。
そこでは無限ループのバスクとスイマがカミレを人質に叫んでいた。
バスク「キエレがここにいるのは知ってるんだ。さっさとだせゴラァッ!」
カミル「カミレを離せ!」
バスク「キエレを差し出すまでこのままだ。」
バスクはカミレの首にナイフを近付けて脅す。
カミルの弟子達(野次馬達)も集まってくる。
キエレ「僕ならここにいる。」
バスク「随分登場が遅いんだな。」
キエレ「それより、カミレさんを解放しろ。」
バスク「そうはいかねえな。」
キエレ「……無限ループに戻れ…だろう?」
バスク「話が早くて助かる。」
キエレ「………。」
スイマ「簡単なことじゃ~ん。」
バスク「俺らは短気じゃねけど…決断は早めにした方がいいぜ。」
辺りが静まり返る。
周りにいる沢山の弟子達を黙らせる程の威圧感。
これが、最強魔法同士のあるべき会話の雰囲気なのだ。
カミレ「おにー様!」
バスク「余計な事喋ったら殺すからな!」
カミレ「私ごと魔法を!」
カミル「な、なに言って!」
リウス「あのナイフもったバスクって奴は圧倒魔法ランクらしい。お前も圧倒魔法なんだろ?相手がチート魔法出ないならギリいけるかもって戦略だ。」
カミレ「リウスさん、今の一瞬でそこまで推理ずるとは…お見事です。」
カミル「カミレに当たればそれは死を意味する。俺は攻撃しない。」
キエレ「…分かった。僕が戻ればいいんだね?」
カミル「待て、キエレ。俺に任せろ。」
カミルが武器を構える。
その場にいた者達全員が動揺し、ざわつく。
バスク「…俺と勝負しようってか。」
カミル「ああ。」
バスク「スイマ。この女捕まえとけ。」
スイマ「またバスクがやるの~?」
バスク「こいよ。」
カミル「俺が勝ったらカミレを解放しろ。」
バスク「俺が勝ったら2度と口出しするなよ。」
弟子達が後ろに下がる。
いくら魔法を使うといっても、圧倒魔法同士のバトル。
もろに受ければ死ぬ可能性も大いにある。
カミル「圧倒魔法・斬離!」
上から下へと大きく振られた武器。
魔法は地面を破壊しバスクの元へと…しかし。
バスク「………。」
バスクは無傷だった。
それどころか、カミルがボロボロになっていた。
リウス「なにが起きたんだ…?」
その場にいた誰もが状況を把握しきれていなかった。
そう、ただ1人を除いて。
キエレ「反射能力の持ち主。」
リウス「反射能力…?」
カミル「まだだ!斬離!斬離!」
バスク「リバース」
よく見ると、カミルの攻撃を跳ね返している。
バスク「リバース魔法って聞いた事ある?」
カミル「リバース魔法…?」
バスク「僕は反射能力の持ち主。」
キエレ「攻撃してきた相手の攻撃をそのまま反射させる魔法だ。」
リウス「厄介だな。」
バスク「ちょっと賭けに出たんだけど…俺の勝ちだな。」
カミル「なんだと…!」
バスク「俺の方がレベルが上って事だよ。」
カミレ「お、おにー様…」
カミレの首から血が流れる。
じわじわと首に食い込むナイフ。
スイマ「あのさー、キエレ~?」
キエレ「…カミル。もういい。」
キエレが前に出る。
ナイフの動きが止まった。
キエレ「僕が戻ればいいんだね…?」
スイマ「そうs」
スイマの声が途切れる。
バスク「…?」
スイマ「…なに…これ…ぇ~……」
ツウル「早送りって言う体内魔法だよ。」
そう言い弟子達の中に混じって立っていたツウル。
スイマを指差している。
ツウル「その子を解放しな。さもないと君の心臓が耐えられず破裂するよ。」
スイマ「…ッグ。」
バスク「スイマ!今すぐ解放しろ!」
スイマ「でも~…」
バスク「覚えてろよ~!」
バスクはスイマの手を取り去っていった。
キエレ「また助けられちゃったね。」
ツウル「それより、あの女の子は大丈夫なの?」
カミル「キエレ…ど、どうしよう…意識がない!」
キエレ・リウス「!?」
直ぐさまキエレ、リウス、ツウルも駆け寄る。
ツウル「思ったより傷が深い!」
キエレ「まだ微かに脈はあります!」
トーン「治療します!」
魔法の杖のようなモノを持ってきたトーン。
トーン「……ヒルラ…」
杖の先から光が出る。
しかし、中々治らない。
トーン「回復魔法・治癒!ヒール!」
トーンが一生懸命魔法をかける。
目からは宝石のような涙がこぼれ落ちる。
トーン「治れ!治って!ヒール!」
しかし、カミレは深く深く傷を負っていた。
出血が止まらない。
トーンは焦って上手く魔法を操れていないような。
そんな感じだ。
一方のキエレは…
キエレ「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
そして、カミレはその短い人生初のエンドを迎えた。
ーーーーー
次回・蘇りの蘇生魔法
ツウル「カミルは我を忘れて危険だから特殊な縄で縛らせて貰った。」
リウス「ナイス。」
トーン「すみません…僕が…僕が…」
カミル「お前だけのせいじゃない。」
ツウル「バスクとスイマが去ったことで出来た油断だったね。」
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