最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第5章 最後に涙

必要ない道具

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旅中、少しカフェで休憩。
そこで、ツウルと会ったので一緒にお茶する事に。

ツウル「バスクがか~。」
カミル「無限ループってそんなに仲悪いのか?」

カミルの質問に、キエレの顔が曇る。
まず、口を開いたのはツウルだった。

ツウル「力がすべてなんだよ。」

続けてキエレも話し始める。

キエレ「無限ループに仲間なんて言葉は無いんだよ。支配するか下につくか。」


無限ループは魔法の強さで上下関係が決まる。
強い者を中心に構成されており、弱者は強制脱退させられる事もあるとか。
バスクは下っ端で今すぐにでも脱退させられるはずなのだが、バスクが命、プライド、地位などをすべて棄て、無限ループに残りたいと頼み込んだそう。


カミル「どうしてそこまでして…。」

バスクは全身アザだらけで、出血も凄い。
意識があるのが奇跡というくらいだった。
そこまでして無限ループに残りたい理由とはいったい…。

ツウル「…ねぇ、ずっときになってたんだけどさ…。」

ツウルがチラチラと目で伝える。
窓側の席にダルっとした服の男が一人いた。

キエレ「…ツウル、ツッコんだらダメだよ。」
カミル「なぁ!そこのお前!スイマだろ!」
キエレ「カミル!?」

スイマはリウス達に気付くと、ニコッと困ったように首を傾け微笑む。
そして、結局そのままでも気まずいので一緒の席に。

スイマ「えっと…この前は~…ごめんなさい~」
カミル「お前じゃないんだし別にいいよ。」
カミレ「今日はお一人ですか?」
スイマ「うん~…まぁ~ね~…。」

カミレの質問に、垂れ眉をいつも以上にさげ、ションボリするスイマ。
寂しがり屋なのだろうか。

キエレ「ねぇ、バスクの怪我は誰にやられたの?」

キエレの質問に皆息を飲む。
スイマは水を一口飲む。

スイマ「…実の兄であるぅ~無限ループのぉ~ボスだよぉ~…。」
リウス「ボス!?」
カミル「ボスが仲間を傷付けたのか!?」
スイマ「仲間なんかじゃない!」

スイマの瞳からは大粒の涙が溢れる。
悲しいような、悔しいような表情をしている。

スイマ「僕らは道具なんだ!使い物にならなくなれば棄てる!必要なければ見棄てる!僕らに人権なんてない!」
カミル「じゃあどうしてバスクは…」
スイマ「それでも…バスクの兄さんのチームだから…。」
キエレ「どうして逃げないんです?」
スイマ「僕はバスクの相棒だ。彼がチームに残りたいなら僕も残る。」

スイマの真っ直ぐな瞳に、いつもの眠そうな表情のスイマの面影は無い。

スイマ「まぁ~、どっちにしろ~僕はチート魔法を使うから~連れ戻されるのが~オチだけどね~。」

しかし、直ぐにいつものスイマに戻る。

リウス「…無限ループってなにが目的なんだ?」
カミル「あ、それ俺も気になる。」
カミレ「強い人達を集めているんですよね?」
スイマ「……僕ら無限ループの目的は…」






ーーーーー
次回・無限ループの目的


無限ループも0秒の石を狙っている。
0秒の石にはそれだけの価値があり、危険性の高いモノだと改めて自覚したリウス。
0秒の石はまだまだ謎に包まれている。

カミル「そういえば俺達、目的聞いてなかったな。」
トーン「ですね。」
キエレ「改めて言うと、僕らが目指すのは0秒の石。場所は見当がついている。」
カミレ「………。」
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