ガチロリ白髪魔導幼教師♡プラム先生の魅力♡

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
4 / 115

狭間の茶会

しおりを挟む
 ここは狭間の世界。
 私が妹から貰い受けた貴重な異空間。
 私と妹だけの世界。
 そこは私にとってかなり過ごしやすい場所であり、何より私や妹が落ち着ける唯一無二の世界なのである。
 今日はその場所に妹を呼び出していた。

「何?姉さんが私を呼び出すなんて珍しいわよね?」

 いつもと同じような笑みを浮かべながら現れたの『賢聖エルカ』。
 私の妹でありこのクティル王国救った三聖人の一人だ。
 ...、相変わらず妹の大きい胸に嫉妬してしまうが、今はそんなことよりも大事な事を話す。

「ええ...、実は今度同僚と散歩する事になってね...」

 それを聞いた妹の反応が痛い。

「えっ!?、あの姉さんが仕事の同僚と出かけるの!?」

 物凄く驚かれたので、少し頭に来る。

「私だってたまにはそういう事をするわよ!」

 それを聞いた妹は、はは~ん...と何かを察したような表情を浮かべた。

「なるほど...、それで私の出番ってわけね!」

 まあ、話が早くて助かる...。

「そうなのよ...、あなたには...」

 そこまで言いかけると妹の言葉責めが始まった。

「大丈夫よ!姉さん!、いくら姉さんが重度の人見知りでも、毎日顔を合わせてる人の前ならきっと大丈夫よ!、私がここから応援しててあげるわ!」

「ち...ちが...」

 私の意見を聞く前に一人で盛り上がる彼女。

「フレー!フレー!プ・ラ・ム!、ガンバレ!ガンバレ!プ・ラ・ム!」

「何言ってんのよ!ちょっと五月蝿いわ!あんた!!!」

 思っているよりも数段五月蝿い声を発する彼女に一喝を入れると、急に小動物のように黙りこくる彼女。
 その差を見ていると本当に疲れてくる。
 一度気を取り直して本題に入る。

「カリンの特訓の事で、その日は休みにさせて貰うのだけど構わないかしら?」

「姉さんが始めて家族以外の人と能動的に交流するんだから、妹としては止める必要はないわ!、楽しんできてね!」

 相変わらず自分が話す時には馬鹿でかい声で明るく振る舞う彼女を見てため息を吐く私。

「あんた...、無理しなくていいのよ?、ここにはあなたと私しかいないんだから、そんな無理して明るくしなくても...」

 そう...、私には分かっている。
 妹が『賢聖』である事の重責から逃れる為にこのようなあっけらかんとした態度を取っていることを...。
 そんな事をしても、妹から賢聖という肩書きが外れる事などある訳がないというのに...。
 全く...、弱い癖に無理に強くあろうとして...、本当に馬鹿な子...。
 馬鹿な子...だからこそ彼女を放って置けないのも事実。
 そう...私は妹の為だけに、このクティル王国へと舞い戻ってきたのです。
 そうでなければわざわざここまで戻ってくる必要もありませんしね。

「無理なんかしてないわ!、それよりも姉さん頑張ってね!」

 妹はそう言いますが、別に頑張る必要はありません。
 適当に流して帰ってくるつもりですし、正直楽しむ気もないのでした。

「まあそこそこにね...」

 私はそれだけ答えると、妹の分も一緒にお茶を入れました。

「とりあえず飲みましょうか、冷えちゃうと勿体無いし...」

 カップを一つ渡し、一緒にお茶を嗜むこの瞬間が一番幸福感を感じます。

(うん...美味しい...)

 ただこれだけのことですが、私にとってこれが一番大切な事なのでした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

処理中です...